チェルノブイリ原発事故と福島第一原発との違い
2011/04/07 17:18 登録: 名無し
■経過
A)チェルノブイリ
1.原子炉の停止を予定(原子炉の定期保守のため)
↓
2.原子炉の停止前に安全システムのための実験
↓
3.実験前に出力が下がる
↓
4.下がりすぎた出力を回復するために出力全開
↓
5.安全装置をすべて解除
↓
6.核反応が暴走
↓
7.メルトダウンから超臨界
↓
8.大爆発(容器ふっとぶ)
↓
9.放射性物質を大量に撒き散らす
ようするに、スピード落ちてきたから、リミッターはずしてアクセル全開にしたら、
コントロール不能になって取り返しのつかないことになりました!
(出力全開から大爆発までは、非常に短い時間です)
これが、考えうる最悪の事態ですね。
B)福島第一原発
1.大地震の発生
↓
2.ブレーキ(制御棒)による緊急停止
↓
3.電源もっていかれる
↓
4.放射性物質の一部が漏れ出す
↓
5.応急処置(放水)
↓
6.冷却機能回復作業(難航中)
■設備
A)チェルノブイリ
圧力容器 有
格納容器 無 ← ココ! 圧力容器に何かあったらおしまい
炉心に黒鉛 ← 燃焼して、より広範な地域に拡散
B)福島第一原発
圧力容器 有
格納容器 有 ← どちらかに損傷がありそう
■状況
A)チェルノブイリ
ブレーキ(制御棒)かけない状態
情報開示全く無し(事故があったことも1日秘密にしていた)
火災で放射性物質がさらに上空に放出(拡散地域の拡大)
放射性物質を撒き散らすとともに核分裂反応継続
B)福島第一原発
ブレーキ(制御棒)がかかっている
20km圏内、30km圏内について避難済み
チェルノブイリ原発事故における
再臨界×爆発
は、これ以上ない最悪の事態でした。
核反応が非常に活発に起こっている状態で、圧力容器が吹っ飛びました。
福島第一原発では、この最悪の事態になる可能性は低いでしょう。
もちろん、予断は許しませんが。
この 最悪の事態 であるチェルノブイリ原発事故における最大のダメージは、
「ストレスと恐怖」
でした。
確かに、放射性ヨウ素を原因とする甲状腺ガンの発生率の増大も問題でしたが、
この最悪の事態でさえ、放射線の物理的影響よりも精神に与える影響のほうが
大きかったようです。
出典:核のブログ
リンク:http://ameblo.jp/xerxes-sr/entry-10853951375.html

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