肝試し
2011/04/09 15:09 登録: えっちな名無しさん
S県のC地方のとある山奥に、廃別荘があるのですが、十数年前、持ち主だった画家がそこで心臓発作の為になくなって以来、誰も使わなくなって、いつからかそこは画家の幽霊が出るといううわさの心霊スポットになっていました。
そんなうわさを聞きつけた若者三人〜男性一人、女性二人が、とある夜中に面白半分で肝試しに訪れたときのことです。
懐中電灯を手に、先頭を歩く男性の両脇にしがみついていた女性のうちの一人が、何かにつまずいたのか突然転びました。
助け起こそうとして、倒れた女性の足元を照らしたときに、男性は見てしまいました。
彼女の足首をしっかりとつかむ青白い手、そして床にはいつくばるベレー帽をかぶった男性の苦悶の顔を…。
無我夢中で手を振り払うと、二人は彼女を連れて別荘から逃げ出しました。
帰りの車の中、足首をつかまれた彼女は半笑いの表情で宙を見つめたまま、ひ、ひ、ひ、と笑っていたそうです。
正気を失ってしまったらしく、彼女はそのまま精神病院に入院してしまいました。
一緒に肝試しにいった二人がお見舞いにいったとき、未だ半笑い顔の彼女の左足首には、爪痕とつかまれた手形が青くあざのようにくっきりと残っていたそうです。
毎日お見舞いに通ううちに、二人は手形がだんだんと上にのぼっていっていることに気がつきました。
足首からすねへ…。
すねからひざへ…。
ひざから腿へ…。
そして、手形が左胸に到達した1週間後…。
彼女は息を引き取りました。
原因不明ということで解剖が行われた結果、彼女の心臓には、強く握られた爪痕と手形のようなあざがあったそうです。
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