じーちゃん

登場人物
じーちゃん　人類に残された最後の大和魂。僕のじいちゃん。



僕のじーちゃんです。

とても強いお方で現在も元気に畑を作ったり釣りをしたりしています。

ゴキブリが出ても素手で殺すし、蜂の巣に自分で水とビニール袋だけでサラっと駆除しちゃいます。


そんなじーちゃんの家の古い物置から明らかに霊的な意味でやばそうな和風な人形が発見されました。
気持ち悪いから捨てようとしましたが、ばあちゃん骨折、じーちゃんの娘（僕の叔母さん）交通事故、その息子ケガとあからさまに不幸が続きます。

じーちゃんは屁とも思ってませんでしたが、ある日じーちゃんの身にも人形の呪いが降り注ぎました。
じーちゃんが海へ釣りに行ったらその船が転覆。近くの船に助けられたので一命は取り留めましたがじーちゃんは激怒。

トランスじーちゃんは家に着くやいなや人形を持ってきて神棚のお札に人形の顔をぐりぐり押し付け
「いい加減にしないと今日取り逃したメバルのかわりにお前を焼いて食うぞ」と人形に言いました。
じーちゃん曰く「人形がフワっと軽くなった」といっていました。

数日後、性懲りもなく釣りに行くと、気持ち悪いくらいメバルが大量に釣れました。


オーラがどうとか霊がどうとか言ってる変なオッサンを信仰するくらいならオレのじーちゃんを崇めたらどうだ？


出典：バカだもん。-月に咆える-
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