女狂戦士「もっと楽しませろよォ」
2011/04/25 20:20 登録: えっちな名無しさん
女狂戦士「ほれほれ」 げしげし
触手 「…!!」 ビチビチ
女狂戦士「ほら超再生とかそういうのしねーの?」 ざくざく
触手 「! …! ……!」 ビチビチ
魔術師 「狂ちゃんもうやめてあげなよ…」
女狂戦士「あぁ!?」
触手 「 」 ビチビチ ビチビチ
魔術師 「いえなんでもないです」
触手 「 」 くったり
女狂戦士「おい動け動け」 がすがす
魔術師(ああ…なんか細切れにされたミミズみたいに…)
女狂戦士「飽きた」
魔術師 「そ、そう…」
魔術師 (あぁなんか変なにおいが漂ってるよぉ)
女狂戦士「………」
魔術師 「……」
魔術師 「あの、さ」
女狂戦士「うん?」
魔術師 「なんでわざわざかけらを持ってきたのかな」
女狂戦士「食えるかなぁって思って」
魔術師 「…あんまおいしそうには見えないけどね……」
女狂戦士「そうか?」 がじがし
触手の欠片 「」 ビクンビクン
魔術師 (こわいよぅ…)
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:02:08.12 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「コックに見せたらに食えないって言われた」
魔術師 「うん、そうだと思った」
女狂戦士「……」
魔術師 「………」
魔術師 「で、なんでまだ持ってるのかな?」
女狂戦士「まだ生きてるっぽいからなんとなく…」
触手の欠片「」 ヒクヒク
魔術師 「いやなんかもう無理だろ捨ててこいよ歯型ついてるし」
触手の欠片「」 ヒクヒク
女狂戦士「…ひどい」
魔術師 「なんでっ?!なにが?!」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:10:34.19 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「生きてるものを捨ててこいなんて」
触手の欠片「」 ヒクヒク
女狂戦士「まだ助かるかもしれないのに」
魔術師 「細切れにした挙句に食べようとした人の台詞じゃないよねそれ」
女狂戦士「回復魔法かなんかかけてやってくれよ」
魔術師 「あのスルーですかお断りしますけどええ」
女狂戦士「ひどい」
魔術師 「わけがわからないよ」
触手の欠片「」 ヒクッ
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:19:45.12 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「魔術師はとんでもない冷血漢だったので一人で治してやろうと思う」
女狂戦士「とりあえず薬草でぐるぐる巻きにしてみた」
触手の欠片「」 …
女狂戦士「でもなんか元気がねぇ」
女狂戦士「飯でも食わせてやったらいいのかな」
触手の欠片(きつくて身動きとれないよぉ…)
女狂戦士「よし」
女狂戦士「狩りだ」 ニヤリ
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:24:53.25 ID:ocqt8wbi0
--お外
女狂戦士「しかしご覧の通りもう夜だ」
女狂戦士「灯りをつける魔法なんて使えない」
女狂戦士「仕方ないので魔術師をつれてきた」
魔術師 「おうちに帰りたい…」
女狂戦士「うるせぇ黙って照らせ肉団子にすんぞ」
魔術師 「うううう」 ぺかー
女狂戦士「うむ。」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 19:58:59.84 ID:ocqt8wbi0
--探索中
女狂戦士「さーて何が出るかなー」
魔術師 (こういう場合、灯りや魔力に引き寄せられてくる生き物に会う筈だ)
魔術師 (そう、灯りや魔力に引き寄せられて…つまり狙われるのは)
魔術師 「」
女狂戦士「スライムとかは食えねぇよなー」
女狂戦士「ゴブリンとかまずそうだし」
女狂戦士「オーク辺りが食いであんのかな?」
魔術師 「」
女狂戦士「お前なんで固まってんの」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:10:58.16 ID:ocqt8wbi0
おおこうもり が あらわれた !
女狂戦士 H:300/300 M:0/0
E:グレートソード
ポイントアーマー
魔術師 H:120/120 M:197/200
E:ねまき
こうもり「やべぇwwwまぶしいwwwww」
魔術師 「」
こうもり「お前なんで固まってんの」
こうもり「まあ狙いやすいからいいっすけどねwwwwwwふh」
女狂戦士「なんか食うところ少なそうだけどまあいっかあああああああ!」
女狂戦士 の こうげき!
おおこうもり に 148の ダメージ!
おおこうもり は ミンチになった
こうもり「」
女狂戦士「やっべこれ持ち帰れねぇやっべ」
魔術師 「」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:16:53.60 ID:ocqt8wbi0
スライム が あらわれた!
女狂戦士「お前いらねぇ」
女狂戦士 の こうげき!
スライム に 163の ダメージ!
スライム は はじけとんだ
魔術師 「」
女狂戦士「おいお前いい加減おきろよおい」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:24:14.39 ID:ocqt8wbi0
ゴースト が あらわれた!
女狂戦士「おいあれ無理おい起きろおい」
魔術師 「」
女狂戦士「おい起きろおい投げるぞ起きろおい」
ゴースト の こうげき!
魔術師 に とどかない!
こうかはばつぐんだ! 女狂戦士 に 53の ダメージ!
女狂戦士「痛ぇじゃねぇか///」
ゴースト「」
魔術師 「」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:30:24.66 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「しゃあねぇなあもう…よっ。と」
魔術師 「」
ゴースト「なんなのお前Mなの」
女狂戦士「どうだっていいだろうがよォォオオォオォォ!!」
女狂戦士 は 魔術師 を なげた!
ゴースト に あたった!
ゴースト に 79 のダメージ!
ゴースト を たおした!
魔術師 「」 ごしゃ
女狂戦士「ほら起きろおい」 げしげし
魔術師 「ああ天使さんが来てくれたよぉ」
女狂戦士「天使は食えないと思うから来てくれなくてもいいんだけど」 つんつん
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:39:00.47 ID:ocqt8wbi0
魔術師 「なんか体中が痛いんだけど…」
女狂戦士「気のせいだ気のせい。唾つけときゃ治る」
魔術師 「つまり気のせいじゃないってことだよね?」
女狂戦士「それにしても食えるようなモンスターが出ないな」 キョロキョロ
魔術師 「どうして会話してくれないのかな」
オークの群れ が あらわれた!
女狂戦士 H:247/300 M:0/0
魔術師 H:92/120 M:197/200
オークA〜F H:80/80〜100/100
魔術師 「」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:48:47.94 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「ようこそ本日の大本命!」 ベロリ
オークA「女だ女だ」
オークB「ちっぱい!ちっぱい!」
オークC「胸が小さいだけじゃ駄目なんだよあんなガタイがいいんじゃ貧乳の価値がないよ」
オークD「むしろ後ろの子の方が好みです」
魔術師 「えっ」
オークE「今大本命って言ったよね?つまり脈アリってことで宜しいんですかねデュフフ」
オークF「いやいやこれはマワすパターンだろそれが王道だろ」
女狂戦士「喋ってねぇで来いよォ。こりゃ食いでがありそうだなぁ?ん?」
魔術師 「」
オークどれか「食うとか積極的wwwww」
女狂戦士(見分けつかねぇ…)
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:53:26.84 ID:ocqt8wbi0
オークA の こうげき!
女狂戦士 は 華麗に避けた
オークB の こうげき!
女狂戦士 に 23の ダメージ!
女狂戦士「んっ…」
女狂戦士 の こうげき!
オークC に 79の ダメージ!
オークC「」 ビクンビクン
女狂戦士「勇者ってどうやって同種の魔物を見分けてるんだろうねぇ」
オークC の こうげき!
女狂戦士 には あたらなかった!
オークD の こうげき!
魔術師 は ひっしでよけた
魔術師 「ひぃぃぃぃぃ!!」
女狂戦士「おお避けた避けた」
魔術師 は 詠唱をはじめた!
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 20:58:48.53 ID:ocqt8wbi0
オークE の こうげき!
女狂戦士 は みをまもった!
オークF の こうげき!
女狂戦士 は 魔術師 を まもった!
女狂戦士 に 18の ダメージ!
女狂戦士「…//」 ジュン
オークどれか「フヒヒ」
魔術師 の 詠唱が完成した!
魔術師 は 光の矢を はなった!
オークD に 83の ダメージ!
オークD は 動かなくなった
魔術師 「こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい」
女狂戦士(あれ見分けついてないの自分だけ…?)
魔術師 「おうちに帰りたいよぉ……」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:06:46.55 ID:ocqt8wbi0
オークA の こうげき!
女狂戦士 に 25の ダメージ!
女狂戦士「く、…ん」
女狂戦士 の こうげき!
かいしんのいちげき!
オークA に 112の ダメージ!
オークA は 真っ二つに裂けた
女狂戦士「…くふっ」 ゾクゾク
魔術師 は 詠唱をはじめた!
オークC の こうげき!
女狂戦士 は 魔術師 を まもった!
女狂戦士 に 12の ダメージ!
オークE の こうげき!
女狂戦士 は 身をかわした
オークFの こうげき!
女狂戦士 に 18の ダメージ!
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:13:44.76 ID:ocqt8wbi0
オークB は ちからをためている
魔術師 の 詠唱が完成した!
雷が降り注いだ!
オークB に 24の ダメージ!
オークC に 16の ダメージ!
オークC は くろこげになった
オークE に 21の ダメージ!
オークF に 25の ダメージ!
魔術師「ううぅううぅぅぅうぅ」 えぐえぐ
オークB の こうげき!
女狂戦士 に 48の ダメージ!
女狂戦士「はっ…// ぅ、」 ビクンッ
女狂戦士 の こうげき力が あがった!
女狂戦士 の めいちゅう力が あがった!
女狂戦士 の すばやさが あがった!
女狂戦士 の ていこう力が あがった!
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:22:02.84 ID:ocqt8wbi0
オークB の こうげき!
女狂戦士 は 受けとめた!
女狂戦士 の カウンター!
オークB に 62の ダメージ!
オークB は その場にころがった
魔術師 は 詠唱をはじめた!
女狂戦士「さァ、次はぁ…?来ねぇの……?」
女狂戦士 の こうげき!
オークE に 58の ダメージ!
れんぞくこうげき!
オークE に 81の ダメージ!
オークEは ばらばらになった
女狂戦士「もっと楽しませろよォ」
オークF は 逃げ出した!
魔術師 の 詠唱が完成した!
しかし オークF には とどかない!
魔術師 「よかtt…」
女狂戦士「 逃 が す か よ ォ ? 」
魔術師 「えっ」
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 21:32:03.04 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士 の こうげき!
オークF は ひっしでよけた
れんぞくこうげき!
オークF に 138の ダメージ!
れんぞくこうげき!
オークF に 142の ダメージ!
れんぞくこうげき!
オークF に 158の ダメージ!
オークF は ミンチになった
女狂戦士「ふっ…くぅ、ん んっ……ぁ、」 ゾクゾクゾク
女狂戦士「………」
女狂戦士「…ふう。」
魔術師 「リョナ…いや、自分に一切触れていないこれをリョナと言っていいのかどうか…」
魔術師 「強いて言うならエナリョナとでも言うべきなのか…レベルが高い」
魔術師 「それにしても…」
魔術師 「グロいよぅ…おうち帰りたいよぅ…」えぐえぐ
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 23:06:08.87 ID:ocqt8wbi0
--帰還
女狂戦士「ということでオークの肉をお持ち帰りした」
女狂戦士「コックに料理してもらおうかと思ったけど魔術師が、」
『動物に人間の食べ物をやるのはよくないって言うし魔物も同じじゃないかな…』
女狂戦士「とか言ってたから、適当に洗ったり皮を剥いだりしただけのものだ」
女狂戦士「さぁ食え」 ぺいっ
触手の欠片「 」 …
触手の欠片(きつくて身動きとれないよぉ…)
女狂戦士「何故食わねぇ…」
女狂戦士「魔術師呼んでくるか」
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 23:11:01.93 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「―で、なんで食わねぇんだろうな」
魔術師 「私に聞かれても…」
触手の欠片「 」
触手の欠片(きつくて身動きとれないよぉ…)
魔術師 「…とりあえず口が見当たらないような」
女狂戦士「…あぁ」
女狂戦士「欠片だからな。そもそも本体に口っぽい所があったかも覚えてねぇけど」
魔術師 「やっぱり捨ててきた方がいいんじゃ」
女狂戦士「じゃあどうするかなぁ」
魔術師 「どうして会話してくれないのかな」
触手の欠片(おなかすいたよぉ…)
女狂戦士「ぬぅ」
魔術師 「…」
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 23:17:53.02 ID:ocqt8wbi0
魔術師 (話聞いてもらえないよぅ…)
魔術師 「あと、考えられることといえば」
魔術師 「ぐるぐる巻きすぎて、動けないんじゃないかな」
触手の欠片「 !!! 」 ヒ…クッ
女狂戦士「なんだと」
女狂戦士「なさけねぇな」
魔術師 (私この人にさっきひどいって言われたんだよな…)
女狂戦士「じゃあちょっと解いてみるか」 シュルシュル
べりべり みちっ
触手の欠片「 !! 〜〜!! ★」 ヒクンヒクン
魔術師 「ああなんか肉だか皮だかも一緒に剥がれてないかな痛そうじゃないかな」
女狂戦士「…」
女狂戦士「気持ちいいだろ?」
触手の欠片「」
魔術師 「それは狂ちゃんだけだと思う」
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 23:21:07.11 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「さて薬草と包帯を取ってやったわけだが」
女狂戦士「動かないぞ」
触手の欠片「」 …
魔術師 「やっぱり痛かったんじゃないかな」
女狂戦士「気持ちいいから無問題だろ」
魔術師 「話が通じないよぅ」
女狂戦士「ほれ肉くえ肉」 グリグリ
触手の欠片「 」 ヒクン
女狂戦士「反応鈍いな」
女狂戦士「やっぱり口がねぇからか?」
魔術師 「でも私も本体にも口はなかったような気がする」
女狂戦士「だよなァ。なんでだろ。ほら食えよ」 グイグイ
触手の欠片「 」 ヒクヒク
触手の欠片(いたいよぉ…)
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 23:25:21.96 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「さてどうしようか」
魔術師 「やっぱり捨てて…」
女狂戦士「ひどい」
触手の欠片「」
触手の欠片(どっちもいい勝負だよぉ痛いよぉ)
魔術師 「…」
女狂戦士「やる気ねぇなら帰っていいよもう」
魔術師 「狂ちゃんが呼んだのに」
女狂戦士「あ゛?」 ギロリ
魔術師 「すみません帰ります」
触手の欠片「」 ヒクリヒクリ
60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 23:29:21.40 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「しかし魔術師が居なくなっても何も変わらねぇな」 つんつん
触手の欠片「 」 ピクン
女狂戦士「…」
女狂戦士「緊張してるのかな」
女狂戦士「動物は弄り回すのよくねぇって言うし」
触手の欠片「 」 …
女狂戦士「魔物だけど。箱にでも詰めてみるか」
触手の欠片(詰めっ…!?)
女狂戦士「えーっと…」 ごそごそ
女狂戦士「あったあった」
何が入っていたのかもう覚えていない木箱。
その中にタオルを敷いて、触手の欠片と肉を入れ、タオルをかけた。
女狂戦士「これでよし」
女狂戦士「…私も寝るか。もう深夜だし」
女狂戦士「zzz……」
61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 23:34:44.34 ID:ocqt8wbi0
--翌朝
女狂戦士「都合上もう食堂で飯を済ませてきたぞ」
魔術師 「さくっと説明するとギルド宿舎みたいなところで集団生活送ってます」
女狂戦士「…」
魔術師 「……」
女狂戦士「今私たちはなにを言ってたんだ?」
魔術師 「さぁ?」
女狂戦士「まあとりあえず、一晩経ったので触手の様子を見てみようと思う」
魔術師 「死んでるんじゃないかな」
女狂戦士「ひどいこと言うんじゃねぇよ」 ぱさ
触手の欠片「 ! 」 ビクッ
女狂戦士「ほら生きてる」
魔術師 「でもあの狂ちゃんそれ食べようとしてたよね最初あの」
女狂戦士「肉も減ってるな」
女狂戦士「…口ねぇのに?」
魔術師 (会話してもらえないよぅ…)
64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 23:40:14.29 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「心なしか昨日より色艶もよくなっているような」
触手の欠片「 」 ツヤツヤ
魔術師 「私にはわからないよ」
女狂戦士「心ないな」
魔術師 「…」
女狂戦士「……」
魔術師 「ひょっとして面白いこと言ったつもり?」
女狂戦士「…」 ギリギリギリギリ
魔術師 「痛いっ!狂ちゃん痛いって!ああごめんってば痛い離して!」
触手の欠片「 」 ペタンペタン
女狂戦士「…もっとやれって?」
魔術師 「たぶんそんなこと言ってないと思うよ!あああ痛い痛い離してねえ狂ちゃん!」
女狂戦士「あと十秒な」
魔術師 「 」 ビクンビクン
66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 23:47:57.81 ID:ocqt8wbi0
--
魔術師 「狂ちゃんはその触手を可愛がった」
魔術師 「細切れにした挙句たべようとしてたのにね」
魔術師 「まあ狂ちゃんが分からないのは今に始まったことじゃないんだけど」
女狂戦士『手に乗るかな。 ほらこっちこい』 チョイチョイ
魔術師 「触手の方も何故か狂ちゃんを拒絶しなかった」
魔術師 「細切れにされた挙句たべられそうだったのにね」
魔術師 「逆らうと殺されると思ってたのかもしれないけど」
触手の欠片『 … 』 モゾモゾ
魔術師 「そんな知能が触手にあるなんて思ってなかったけどね」
魔術師 「いや…実際は、原則としてないんじゃないかな。そんな知能、或いは思考は」
魔術師 「兎も角、その触手は狂ちゃんに世話されて回復していった」
魔術師 「掌に乗る円柱でしかなかった切れ端が、丸みを帯びて、他の細い触手を生やしていく」
魔術師 「正直、きもグロい」
女狂戦士「………」 ギリギリギリ
魔術師 「ギャアアァァ…」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/23(土) 23:55:12.78 ID:ocqt8wbi0
--移動中
触手 「 ♪ 」 ユラユラ
女狂戦士「随分と活発になってきたな。体積も倍くらいに増えた」
魔術師 「うん…そうだね」 (うわあああやだこれやだこれやだこれ)
女狂戦士「よく見るとかわいいし」 ヒョイ
触手 「 ? 」
魔術師 「ちょっとそれは同意しかねるよ」
女狂戦士「あん?」
魔術師 「すみませんなんでもないです」
魔術師 「でもなんでわざわざ世話してるの?」
女狂戦士「そりゃあ、」
女狂戦士「…訓練場着いちまった。後でな」
女狂戦士「ああ預かってて」 ヒョイ
魔術師 「えっ」
触手 「 」 ピト
魔術師 (うわあああああああ!!)
70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 00:01:35.04 ID:XuK/y7BN0
--訓練場内
女狂戦士
E:模造剣(グレートソード)
訓練用プロテクター
女狂戦士「れっさあああぁぁあぁ!」 ブォン
案山子 「」 メシャ
かかし は 破壊された
--
女狂戦士「さァ来いやァえぇ?!タマでも落としたかよォ?!」 ブワンブワン
兵士 「」
戦士 「」
訓練生 「もうやだこの人と同じ時間」
--
魔術師 「」
触手 「 」 じー…っ
71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 00:07:56.30 ID:ocqt8wbi0
--
女狂戦士「あんま興奮しねぇ」 ガシガシ
魔術師 「そう…」 げっそり
触手 「……」 ブンブン
女狂戦士「ほれ来い」 チョイチョイ
触手 「 」 モソモソモソ
魔術師 「あっあっあっあっ げ」
魔術師 「」
女狂戦士「で―なんで育ててるか、だっけ」
魔術師 「」
女狂戦士「…お前なんでそんなよく固まるの?」
魔術師 「」
女狂戦士「」 つんつん
女狂戦士「…運ぶか」
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 00:15:38.74 ID:ocqt8wbi0
--
魔術師 「大体こんな感じで、育てている理由は頻繁に聞きそびれた」
魔術師 「というかあんなきもグロいものを人の肩に乗せないで欲しいね、自分がそうしてるからって」
魔術師 「そして勝手に乗せたなら勝手に取って欲しいよね。あんなのに身体を這われたらそりゃ固まるって」
魔術師 「でも、まあ、あの触手が肩に乗らなくなるサイズまで膨らんだ頃には」
魔術師 「…見慣れた、というか、開き直った、というか」
魔術師 「一般的な触手モンスターに近付いたせいなのか、身体を這われなくなったせいなのか」
魔術師 「つまり、そう、固まらずに済むようになったんだよ、なんとなく不本意だけどね」
魔術師 「大きくなってきた触手は、狂ちゃんの後ろを這いずってついて回ってた」
魔術師 「大体、犬くらいのサイズかな。それで、狂ちゃんは」
女狂戦士『これ以上大きくなったら、ここにゃ居られなくなるなァ』
魔術師 「なんて言ってたんだよ。捨てるんじゃなくて、ここに居られなくなるって」
魔術師 「解せぬ」
触手 「 」 ズリズリ
魔術師 「…狂ちゃんのところ行ってなさい」
73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 00:22:31.04 ID:ocqt8wbi0
--庭
女狂戦士「いい天気だ」 ポカポカ
魔術師 「そうだねー。爽やかだね」
魔術師 (あの触手が居なければね)
触手 「〜♪」 ズリズリ ズーリズーリ
女狂戦士「…花に興味があるのかな」
魔術師 「何とも言えない図だねきもちわるい」
女狂戦士「 」 げしっ
魔術師 「痛っ!酷っ!」
魔術師 「何さもう!狂ちゃんあの触手がそんなにかわいい?!」
魔術師 (ひょっとして憑かれてるとかそういう?!まさか…)
女狂戦士「あー…かわいいっていうか、その」
女狂戦士「育てたら強くなるかなァ、って」
魔術師 「えっ」
触手 「」
75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 00:28:41.92 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「その触手を倒した時、大して楽しくなかったからさァ」
女狂戦士「でももっと強かったら、絶対面白いと思ってな」
女狂戦士「まあ食おうと思ったんだけど食えなかったし、じゃあ育てて強くしてみるか、って」
魔術師 「わけがわからないよ」
魔術師 「でも…だから、訓練場とかにも連れてった?」
女狂戦士「そうそう。だってさァ、」
触手 「 」 モソモソ
女狂戦士「あの形状…絶対、いいだろ?」
魔術師 「えっ」
女狂戦士「無数の触手にあちこち締め上げられたら絶対に気持ちいい」
魔術師 「えっ」
女狂戦士「それを引きちぎったり切り飛ばしたりしても絶対に気持ちいい」
魔術師 「えっ」
触手 「」
女狂戦士「あれお前も固まるの?」
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 00:33:44.55 ID:ocqt8wbi0
魔術師 「きみが理解できないのは毎度のことだからもう気にしないけど」
魔術師 「平たく言うと、自分がいい思いをしたくて育ててるんだよね?」
女狂戦士「そうそう。まあ、よく見るとかわいいと思ったのは事実だけど」
魔術師 「つっこまないよ、もうつっこまないよ」
女狂戦士「えっ…何に?」
魔術師 「なんでもないです」
触手 「 」 モゾモゾ ズリズリ
女狂戦士「ん?…どした?」
触手 「…それが貴女の望みか」
魔術師 「えっ」
女狂戦士「」
触手 「貴女も固まるではないか」
魔術師 「えっ」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 00:39:06.79 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「…口どこだおい」
魔術師 「狂ちゃんそれつっこみどころ違う絶対に何か違う」
触手 「口はなくとも音は出る。虫は口で鳴かない」
女狂戦士「喋れたのか」
魔術師 「あの私しゃべる触手とかきいたことないあの触手ってつまり手であの」
触手 《正確には音ですらないが》
女狂戦士「すげぇなんかよく分からねぇけどすげぇ」
魔術師 「いやでもテレパシー使う触手もあの」
触手 《…そっちなら聞いたコトあるだろう?》
魔術師 「あっ そうでしたはい」
女狂戦士「私は聞いたことねぇぞ」
触手 《貴女は無知だなぁ》
女狂戦士「ははは。 ゲソ焼きにすんぞてめぇ」
魔術師 「あのえっと私がおかしいんですかあの」
84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 00:48:14.56 ID:ocqt8wbi0
触手 《しかし魔術師殿の驚きも理解できる》
触手 《“通常”、我々はこのように喋ったりはしない》
魔術師 「あっ うん えっとそうですよね はい」 カクカク
女狂戦士「よく分からねぇけどすげぇ」
触手 《種によって違うだろうが、少なくとも我が種族は、“群魂”或いは“群体”と呼ばれるものらしい》
女狂戦士「なんだそれ食えるのか気持ちいいものか」
触手 《…恐らくどちらでもないが》
触手 《つまり、複数の物が、一つであるように振舞っている。我もその一つだった》
触手 《だが切り離された。…マスターによって》
女狂戦士「よく分からねぇけど私お前のマスターでいいのか」
触手 《…今のところは》
触手 《そしてバラバラになったとはいえ、元は一つであるように振舞うもの》
触手 《また、死に瀕しても何とかして生き残ろうとするのは魔物といえど当然の本能だ》
女狂戦士「わけがわからねぇ」
触手 《さてそうなった場合、我々がどのような行動を取るか―》
触手 《あなたなら分かるのではないか、魔術師殿》
魔術師 「」
触手 《まるでお話にならないではないか》
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 00:55:04.34 ID:vKs1x8B80
触手 《そろそろ私も、あなたを潰すには充分な頃合だと思ってね》シュゥゥウウゥウウウ
バァアアアアン!!!!
女狂戦士「ぐェはッ!?」ビシャッ
女狂戦士「くっ…わけがわからねぇ」
触手 《さてこうなった場合、あなたがどのような行動を取るか―》
触手 《フフッ楽しみですね、魔術師殿》ウィンウィンウィン、キュォオオオン!!
ガガガガガガガ!!!!
魔術師 「」
触手 《まるでお話にならないではないか》
86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 00:57:02.55 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「とりあえず私に分かるように喋ってくれ」
触手 《難しい要求だ》
女狂戦士「たこ焼きにすんぞてめぇ」
触手 《善処します》
魔術師 「」
触手 《…自己保存のため、“群体”の中で最も生き残る可能性が高い一個体に賭ける》
触手 《他の部位が持つあらゆるエネルギーを一体に集め、それに生き残らせようとする》
触手 《選ばれたのが我だった。マスターによって手当てを受けたから》
女狂戦士「よく分からねぇけどあれか、元○玉みたいなものか」
触手 《…それの、元気だけでなくその他の色々なものも集めたものと思ってくれれば》
女狂戦士「…何となく分かった」
女狂戦士「つまりお前は、あの触手全体をベースにしてもっと強くなる」
触手 《器の関係上、全てを受け継げはしなかったが…かねその通りだ》
魔術師 「」
女狂戦士「そろそろ起きろよ」 げしげし
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 01:06:35.40 ID:ocqt8wbi0
--
魔術師 「こんな現実受け入れろって言う方が無理だと思うんだよ」 クラクラ
女狂戦士「うるせぇ黙って受け入れろこれが現実だケツの穴広げんぞ」
魔術師 「あの狂ちゃん女の子がそんな事言うもんじゃないと思うようん」
触手 《我らが知識の中の“女子”ともかなり相違があると思って見てはいたが》
魔術師 「悲しいけどこれ現実なのね」
女狂戦士「ああだから黙って受け入れてろ」
魔術師 「しかし…つまり、今こうして喋っているのが、知能も一個体に集中したからだとして」
魔術師 「こうして触手と平和的に喋ってるという現実がそもそも受け入れがたいです」
触手 《確かに我らはマスターに殺されたも同じ。しかしそれによって我のような優れた個体が生まれた》
触手 《現時点でマスターに挑むのは仮に不意打ちでも危険を伴う上、こうしていることである程度のメリットはある》
触手 《一口に我らが仇と言って平和を破れるような状況でも心情でもない》
魔術師 「あの私が言いたいのはそれもそうだけどそうじゃなくてあの」
女狂戦士「…よく分からねぇ」
91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 01:15:43.08 ID:ocqt8wbi0
--
魔術師 「こんな現実滅んでしまえ」
魔術師 「…いやそれは流石に言いすぎだけども」
魔術師 「この後、触手はさらに成長した。大型犬、人間、そういう大きさに」
魔術師 「けれども彼(?)は頭がよかったから―ちょっと忌々しいことに」
魔術師 「上手いこと“隠れ家”を見つけて、その存在を黙認されるようになった」
魔術師 「まあ、ギルドには魔物使いも居たからね。あんなグロテスクなものを連れてる人は居なかったけど…」
魔術師 「力も、強くなっていったんだと思うよ」
魔術師 「それでも、狂ちゃんに木剣でボッコボコにされてたけどね ざまぁwwww」
魔術師 「…そのままくたばればいいのに」
魔術師 「それはそれとして。そんなある日。」
94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 01:22:22.36 ID:ocqt8wbi0
--
女狂戦士「西の街でスライムが大量発生したと」
女狂戦士「仕事だ仕事。遠征」
魔術師 「遠征は久々だね。先ずは二週間の予定かぁ」
魔術師 「…あの、触手も連れて行くの?」
女狂戦士「いや、アレはまだ弱いし」
魔術師 「って言うか目立つよそれ以前に目立ちすぎるよ連れて行けないよ怒られるよ怖がられるよ」
女狂戦士「ただ規模が大きいからな。いつもみたいなペア行動じゃなくて、別れるかもしれねぇ」
魔術師 「狂ちゃん触手拾ってから会話してくれない割合が増えたの気のせいじゃないよね」
女狂戦士「さて準備準備」
魔術師 (話を聞いてすらくれてないよぅ。スルーばっかりだよぅ)
95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 01:31:33.75 ID:ocqt8wbi0
--
女狂戦士「―というわけで、ちょっと留守にすっから」
女狂戦士「飯は自分で何とかできるだろォ?」
触手 《うむ。それは心配ない》
触手 《しかしスライムか。それを相手に駆り出されるとは、どれほど大量に発生したのか》
女狂戦士「さぁなァ。私、雑魚の大群を相手にすんのは得意でも好きでもねぇんだけど」
触手 《…だろうな。しかし、折角久方ぶりの遠出なのだろう》
触手 《出来る限り、楽しんでくるといい》
女狂戦士「―あァ。そのつもりだァ」
96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 01:41:59.38 ID:ocqt8wbi0
--西の町
確かにそれは「スライムの大量発生」と呼べるものだった。
朝から晩まで、波状に押し寄せてくる魔物の群れ。その殆どはスライム系の魔物が占めている。
…つまり、「スライムは大量発生していた」。しかし、他の魔物も尋常でない数だ。
女狂戦士「一体、何が起きてるのか―ねっ!」 ブォン
スライム は はじけとんだ
ブルースライム は はじけとんだ
ポイズンスライム は はじけとんだ
スライムネオ は はじけとんだ
だが他の街からの援軍も次第に増え、魔物の数は次第に減る。到着から五日ほどたった頃のことだ。
魔術師 「今は調査する余裕もない―とにかく、相手に隙を作らないと」
おおこうもり は 灰になった
おおむかで は 灰になった
おおねずみ は 灰になった
おおとかげ は 灰になった
しかしその隙は一向に現れない。魔物の質が上がったとはっきり感じたのは、七日目。報告書に上がったのはその翌日。
数は減っても撃退にかかる時間は増え、結果何も変わらない。
街側は戦術を変えた。ある時間に火力を集中して速やかに魔物を討伐し、前線を少しずつ進めて行った。
幸いにして補給ルートの寸断はおきていなかったから、援軍を勘定に入れればそれで守りが薄くなる事はなかった。
97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 01:56:02.06 ID:ocqt8wbi0
--十二日目。
女狂戦士「は?」
魔術師 「えっと、それで、敵戦力は分かってるんですか?」
切り込み、そして兵員を守りに適したものへ入れ替えながら進めているライン。
それが、押し返された、と。
本来ならギルドから来た次の部隊に引継ぎを行い、一度戻る日だ。
たった今、「予定を変更して整備を済ませたら再度此処へ来る」という決定を引継ぎ部隊から聞かされたところだ。
更なる変更が加わり、追加の部隊と共に戦場へ赴く事となった。
--
魔術師 「不透明な相手に、まだ後退を続けてる、なんて」
女狂戦士「何だっていいさァ…戦えるなら、それで」
魔術師 「…狂ちゃん、」
女狂戦士「雑魚相手ばっかで退屈してんだ」
女狂戦士「強いのとヤれんなら、願ったり叶ったりだぁなァ」 ニヤリ
魔術師 「そうだね、それに」
魔術師 「大物が出てくるって事は、相手も追い詰められてるんだろうから」 クスリ
100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 02:01:24.87 ID:ocqt8wbi0
--
女狂戦士「さァ、斬り飛ばされてぇ奴ぁどいつだァ?!」 ブワゥン
スライムベビーA は はじけとんだ
スライムベビーB は はじけとんだ
… … …
魔術師 は 詠唱をはじめた!
女狂戦士「…なんだァ?」
スライムベビーJ の こうげき!
女狂戦士 は ダメージをうけなかった
女狂戦士「益々もって雑魚ばっかじゃねぇかよォ」 ケッ
魔術師 の 詠唱が完成した!
一条の光線が敵を貫く!
スライムベビーO は はじけとんだ
スライムベビーP は はじけとんだ
…… …
魔術師 「…数が、おかしい」
魔術師 「スライムの、数が」
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 02:10:50.51 ID:ocqt8wbi0
魔物の混合群の中で、スライム系の割合が異常に膨れ上がっている。
そのことに気付いた個人は多く居た、おそらく。
だが、押し返される所へ次の人員を補給する環境―つまり、人の入れ替わりが激しい中で。
その情報は、中々街の方へと伝わらないらしかった。
スライムチャイルドK は はじけとんだ
スライムチャイルドL は はじけとんだ
女狂戦士「……」 …
女狂戦士(…退屈だァ…だりぃ)
スライムパピーD は はじけとんだ
スライムパピーE は はじけとんだ
魔術師 「これは、…」
魔術師 (術師と射手を枯らすのが狙い? いや、押し込んできてるんだ…そうじゃない)
ミディアムスライムC は はじけとんだ
ミディアムスライムD は はじけとんだ
人の補給で、少しずつこちらも盛り返してはいた。
それで、相手の本隊が―おかしなことに、“魔物”の“本隊”の姿が、露になった。
遠目にそれは、少女のシルエット。
但し、巨大な。
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 02:22:14.53 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「…あん?」
魔術師 「…なにあれ」
静かにざわめきが広がって消えた。今度は流石に後方へも伝わるだろう。
髪や服の形をした部分も、全身が半透明の巨大な少女の姿。
いや、全身と言う表現はおかしいかもしれない。腰から下は不定形、スライムそのもの。
そういう魔物の存在を、名前を、恐らくはその場に居た誰もが知らなかった。
スライム?「 … 」 スッ
ぶるん ぼと ぼと ぼと
ミディアムスライムK が あらわれた!
ミディアムスライムL が あらわれた!
ミディアムスライムM が あらわれた!
それはスライムを生み出していた。
女狂戦士「あァ…」
女狂戦士「出てくる雑魚が邪魔だァな、それに…」
女狂戦士「ありゃぁ、大物そうだァ」 ベロリ
魔術師 「狂ちゃんそれおかしい」
魔術師 (その大物を倒したら雑魚は出なくなるし雑魚を倒さないと大物にたどり着けないし大物を倒すのがきっと今回の目的だよ!)
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 02:30:58.57 ID:ocqt8wbi0
スライムの大量発生というのは、おそらく目の前の巨大スライム少女が原因だろう。
無限とも言える群れを前に、しかしこれを何とかして討ち取らなければならない。
或いは、相手が一度引き下がるまで持ちこたえるか。引き下がる保証はない。
そして先ほどまで押し込まれていたのだから、戦力を集中して防御に徹するという判断が下されたのは不自然ではなかった。
盛り返していたところを再び少し下がり、防衛ラインでスライム少女の軍勢を迎え撃つ。
女狂戦士「……」 イライラ
魔術師 「狂ちゃん…」
女狂戦士「不満だ」
女狂戦士「私はアレを獲りてぇ…」
女狂戦士「呑まれそうになるのを引きちぎって、」 ゾクリ
魔術師 「狂ちゃんかえってきて。個人行動駄目だから」
女狂戦士「分かってるよォ…」
女狂戦士「…///」 ジュン
魔術師 「だめだこの子」
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 02:39:06.77 ID:ocqt8wbi0
ビッグスライムA は はじけとんだ!
ビッグスライムB の こうげき!
女狂戦士 に 31の ダメージ!
女狂戦士「んっ」
魔術師 「…ここでも質が上がってきてる」
魔術師 (つまり、生み出せるのは無限じゃない?当たり前のことかもしれない)
傭兵C の こうげき!
ビッグスライムD に 42の ダメージ!
魔術師 は 詠唱をはじめた!
女狂戦士「手応えが出てきたなァ。遅ぇよ」
ビッグスライムE の こうげき!
… …
魔術師 の 詠唱が完成した!
雷が降り注いだ!
… … … …
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 02:48:29.94 ID:ocqt8wbi0
--
魔術師 「それから、どうなったって?」
魔術師 「確かに、スライム少女が生み出せる個体には限りがあったみたいだよ」
魔術師 「そしてその日、スライムの大群が街に入ってくることもなかった」
魔術師 「防衛ラインは確かに、侵攻を食い止めたんだよ」
魔術師 「犠牲は沢山出た。主に前衛にね」
魔術師 「遠距離から正確に射抜くグループ、遠距離で支援が出来るグループは、最前線からは下がった」
魔術師 「皆、己の役割が100%の威力を出せるぎりぎりの距離まで下がって、被害を少なくしようとしたんだ」
魔術師 「でもね、剣なんかを持って戦う人の距離は、ゼロだよ。当たり前だけど」
魔術師 「…そう。そんな事をしたら、いくら支援が厚くなっても前衛の負担は重くなるんだよ」
魔術師 「いくら癒し手が控えていたって、一撃、或いは流れるような一連で殺されてしまったら?」
魔術師 「肉の壁と肉の矛、確かに、全員が前に出て耐えるよりは、少ない犠牲だったのかもね」
魔術師 「狂ちゃんは、ちゃんと生きてたよ」
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 02:58:08.77 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「……… /////」 ビクンビクン
魔術師 「…狂ちゃん、」 ポン
女狂戦士「ひぁ…っ」 ゾワッ
魔術師 「えっ」
女狂戦士「何だァ、お前かよォ…驚くじゃねぇかァ」
魔術師 「えっ…いや、ごめん? その…」
魔術師 「だいじょう、ぶ?」
女狂戦士「あ…? 見ての通り、何処も折れても、千切れてもねぇよ?」 ユラリ
女狂戦士「ただ、少ぉし…疲れやぁしたけどなァ」
魔術師 「うん…そうだね。私も疲れた。魔力が枯れそう」
女狂戦士「けどさァ…それ以上に、好くて、好くて」
女狂戦士「もう、よく分かんねぇや…」 フラリ
魔術師 「うん…うん…」
魔術師 「でも、疲れたんなら、ちゃんと休まなきゃ」
魔術師 「戻ろう?」 スッ
女狂戦士「あァ…」 ユラ ユラ
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 03:09:56.13 ID:ocqt8wbi0
--
女狂戦士「何人か、連れてかれてたよ」
女狂戦士「食うのかねぇ?」
女狂戦士「性別とか、年齢とか、戦い方は関係なさそうだった」
前線からの生還者が語るのは大体そんな内容だった。
皆、こういうときの為に控えていた人たちから手厚い治療を受ける。
回復魔法は複雑な骨折や身体の欠損を補う事は出来ないが、それで充分な者も少なくはなかった。
後は疲労さえ抜ければという状態で、此方も対処された。術師の魔力補給も、然り。
しかし損失は大きく、追加の部隊も到着したとは言え明日も同じ事が起きたら耐えられそうにはない。
だから、引継ぎ前後の部隊が揃い、物資も豊かになる十三日目から十四日目にかけて。
動けるものを集めて、あのスライム少女へ向けて攻撃を仕掛けることになった。
相手の本拠地は、今日の戦いで明らかになった。森の奥だ。
--
魔術師 「私と、狂ちゃんも、それに参加した」
魔術師 「私は後方だから、最初から狂ちゃんとは分かれた」
魔術師 「…そして。」
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 03:18:17.24 ID:ocqt8wbi0
魔術師 「一言で言えば、攻撃を仕掛けるって言う判断は間違ってたんじゃないかな」
魔術師 「ただ、防御に徹しても耐えられたかは、分からないから―」
魔術師 「ベストの答えは分からないけど」
魔術師 「それでも、私は、間違いって言いたい」
--
女狂戦士「呼称・スライムクイーン(仮)」
女狂戦士「そのまんまだなァ、けど」 ブン
スライムクイーン が あらわれた!
スライムの群れ が あらわれた!
魔物の群れ が あらわれた!
女狂戦士「楽しめんなら、名前なんてどうでもいいなァ?」
森の中にいたのは、攻めてくることを見越したような軍勢。
そして、実際。
スライムQ「ソウね。 お楽しミヨ。 ミンナ、楽しませてあげル」
スライムQ「男も女モ。 アナタみたいなひとモね」
見越していたらしかった。しかし。
女狂戦士「…上等だァ」 ニマリ
女狂戦士(何だろうと、関係ねぇ)
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 03:27:38.67 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士 の こうげき!
ビッグスライムA に 58の ダメージ!
傭兵A の こうげき!
ビッグスライムA に 42の ダメージ!
ビッグスライムは はじけとんだ
女狂戦士「こんなんじゃなくてさァ」 ベロ
ビッグスライムB は のしかかった!
傭兵C は からめとられた
傭兵B の こうげき!
ビッグスライムB に 39の ダメージ!
傭兵C は うごけない!
ビッグスライムC は のしかかった!
傭兵B は からめとられた
スライムQ「ワタシが何カ、分かるかしラ?」
女狂戦士「何だって関係ねぇなァ?」
ビッグスライムD は のしかかった!
女狂戦士 は ―
女狂戦士「呑まれそうになるのを、」 ゾク
女狂戦士「引きちぎって、」 ゾワ
― 受け止めた!
女狂戦士 の カウンター!
ビッグスライムD に 48の ダメージ!
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 03:35:12.75 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「雑魚じゃあ楽しめねぇ」
女狂戦士「もっと楽しませろよォ」
ビッグスライムE は のしかかった!
… …
女狂戦士「例えば、お前が、なァ? …//」 ジュ
スライムQ「ワタシ?」
スライムQ「ワタシは、もうイイのヨ」
スライムQ「ワタシには、もう、ヒトは必要ナい、わ?」 スッ
スライムクイーン は 魔物を呼んだ!
スライムQ「ワタシが何か、ソウ、主には見ての通リだケど」
スライムQ「本当ニ、見ての通リなのヨ」
女狂戦士「意味が分からねぇ」 ヴン
ビッグスライムB は はじけとんだ!
傭兵C に 18の ダメージ!
傭兵C は かいほうされた
ワームの群れが現れた!
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 03:43:13.41 ID:ocqt8wbi0
スライムQ「ヒトと、魔物」
スライムQ「その融合生物ヨ」
おおこうもりの群れ が あらわれた!
スライムQ「だかラ、ワタシにはモウ、ヒトは必要ナいの」
おおぐもの群れ が あらわれた!
女狂戦士「意味が分からねぇ」 ブォン
おおこうもりA は 真っ二つになった
… …
スライムQ「アナタ、頭が悪イのね」
女狂戦士「うるせぇ膾にすんぞ」
女狂戦士「…ホントに。だから、来いよォ?」
スライムQ「ワタシはいいって言ってルじゃナい」
スライムQ「…今に、分からせテあゲル、わ」
ビッグスライムE は … …
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 03:51:13.27 ID:ocqt8wbi0
--
魔術師 「それで、何が起きたのか」
魔術師 「その時の狂ちゃんには、たぶん、分からなかったと思う」
スライムQ『アナタは、それヲ体現してルと思ウけど』
スライムQ『生は、性よ。生み出ス力』
魔術師 「じゃあ、“今の”狂ちゃんが分かるかって言うと、」
魔術師 「分かるかもしれないし、分からないかもしれない」
魔術師 「たぶん、“分からない時”の方が、多いんじゃないかな」
スライムQ『男の意思ハね、精なの』
スライムQ『そうでナクてモ、傷つけルよりハこの方法がイイわ』
魔術師 「…でも、そうでない時は、はっきり分かるんだと思う」
スライムQ『うッカり殺しチャう確率ハ、コッチの方ガ低いモの』
スライムQ『それニ、存在が“開かれ”易イのは、こっチ』
スライムQ『傷つけルんじゃア、“壊れ”ちゃうだケのコトも、多イの』
魔術師 「…たぶん、ね。たぶん…」
魔術師 「私には、分からないことだから」
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 03:58:28.26 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「…なんだよ、これ」
傭兵A は もうろうとしている
傭兵B は もうろうとしている
傭兵C は もうろうとしている
……
スライムQ「怖イ?」
女狂戦士「怖かねぇ―」
ビッグスライムG は のしかかった!
女狂戦士 は 受け止めた!
カウンターに失敗した!
女狂戦士「けどよォ、」
ビッグスライムH は のしかかった!
… …
女狂戦士「退屈だァ、」 ヴォン
女狂戦士 の こうげき!
かいしんのいちげき!
ビッグスライムI に 128の ダメージ!
ビッグスライムI は はじけとんだ
ビッグスライムJ は のしかかった!
女狂戦士 は からめとられた
女狂戦士「ちっ」
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 04:08:51.07 ID:ocqt8wbi0
傭兵A は とりこまれた
傭兵B は とりこまれた
……
女狂戦士(ああ締まる締まる締まる)
女狂戦士「んっ…///」 ガジガジガジ
スライムQ「…痛いノがお好キ、かしラ?」
女狂戦士「一方的に痛いのが好きってんじゃあねぇけどなァ…っ」 ゾクゾク
スライムQ「ソう。じゃあ、痛クしてあげルわ」
スライムQ「そノ鎧を割っテあげようカしラ」 スッ
ぶるり ぼとり ぼとり ぼとり
ヘビースライムH が あらわれた!
ヘビースライムI が あらわれた!
ヘビースライムJ があらわれた!
スライムQ「行きなサイ」
女狂戦士「軟体生物にゃあ飽きて来たんだけどなァ」 グッ
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 04:16:16.91 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士 は ビッグスライムJ を ふりほどいた!
女狂戦士 の こうげき!
ビッグスライムJ に 143の ダメージ!
ビッグスライムJ は はじけとんだ
スライムQ「あらあラ」
スライムQ「でも、もウ、無駄ヨ」
傭兵A は 消滅した
ヒトスライム が あらわれた!
傭兵B は 消滅した
ヒトスライムB が あらわれた!
女狂戦士「えっ」
ヘビースライムH は のしかかった!
女狂戦士 は からめとられた
女狂戦士「意味が分からねぇ」
スライムQ「ヒトと、魔物。融合生物だっテ、言ったじゃなイ」
スライムQ「彼ラはワタシの子ヲ、受け入レた」
女狂戦士「意味が分から…んっ」 ガジガジガジ
スライムQ「だめだこいつ」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 04:27:58.86 ID:ocqt8wbi0
スライムQ「…とにカく、存在を開いテ、受け入レるノ」
スライムQ「ソシて、一つになル」
それが今起きていることだし、スライムクイーン(仮)がなにものかという答えだ。
ただ、存在を開いて受け入れさせる過程で何が起きているかは、女狂戦士に理解しがたい。
女狂戦士「ふ…だから、何―ひぁ //」 ゾクゾク ガジガジ
スライムQ「群体、群魂だかラ出来るコトよ」
スライムQ「より上位の個体にナれルの」
女狂戦士「…どっかで聞いたような ぁふ///」 ジュン
女狂戦士(ああ締まる絡む解けねぇ痛いすげぇ)
ヘビースライムI の こうげき!
女狂戦士 に 72の ダメージ!
女狂戦士「ひっ」 ビクン
ポイントアーマーが弾けた。金属と、その下できつく締め付けられていた胸が、息を吹き返すように膨らんでこぼれた。
スライムQ「痛いノが好キなのネ」
スライムQ「優しイのモ、教エてあげるワ」
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 04:37:01.44 ID:ocqt8wbi0
--
触手 (…そうか。帰って来られぬか)
触手 (…スライムを相手に?)
触手 《……》 モソモソ
触手 (見に行くか)
--
魔術師 「その時、私がどうしてたかなんてそんな、」
魔術師 「私たちの部隊は、敵の本隊と当たったわけではありません」
魔術師 「ですから、苦戦こそしましたし、死人も出ましたが」
魔術師 「存在をこじ開けられた者はありませんでした」
魔術師 「術師は精神力が勝負ですから、手間がかかるのを相手も知っていたのかもしれません」
魔術師 「…だから、誰も犯されずに済みました」
魔術師 「一日がかりで敵を殲滅し、持ち直し、」
魔術師 「…一日がかりで。ええ、誰も、決戦部隊が無事だとは」
魔術師 「けれど私は、見に行きました」
魔術師 「狂ちゃんが、どうしてるかと思って」
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 04:47:38.25 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「く…ん」 ビクビク
スライムQ「まダ、開かないノ?」
スライム「 」 ウネウネ
スライムQ「もっト、色々試シて見たラ」
ワーム 「 」 ビチビチ
スライムQ「何カシラね、このコ。楽しンではイルみたいナのニ」
スライムQ「マだ手こずるよウなら、ゴ飯ね」
女狂戦士「っ… … 」 パクパク
大ネズミ「 ? 」 チョロチョロ
女狂戦士「…一方的、なのは んっ//」
女狂戦士「あんま好くねぇって、言って……ぅ」 ビクン
スライムQ「そう言っテ、ワタシのコをどれくらイ引きちギったのカシら」
女狂戦士「さぁ…? っ」 ヒク
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 04:57:47.61 ID:ocqt8wbi0
--
魔術師 「私が狂ちゃんのところに着いたのは、丁度その頃」
魔術師 「辺りには、食べ残しと、クイーンみたいな人型のスライムと、他の魔物が居た」
魔術師 「…狂ちゃんは、右手がなかった」
魔術師 「左腕も縛られたところがうっ血してその先が死にそうだったし、足も」
魔術師 「で、私はなんとか、ニ、三匹焦がしてみたけど」
魔術師 「あのぶっちゃけ無理ゲーですよねほんとあの」
魔術師 「捕まりました」
--
魔術師 「狂ちゃん狂ちゃん狂ちゃん狂ちゃん」 えぐえぐ
女狂戦士「…っ// お前何しにきたし ん」
魔術師 「狂ちゃん心配で狂ちゃん助けたくて狂ちゃん」 めそめそ
女狂戦士「バカじゃねぇの ォ?」
魔術師 「だって狂ちゃんが…ひゃぅ」
スライムQ「アら。…随分キレイな、男のコね」 ズルズル
魔術師 「あん…///」
女狂戦士「ほんと何しに来た」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 05:06:42.93 ID:ocqt8wbi0
触手 「 」 ズル…ズル
スライムQ「あラ」
触手 (嗚呼…見つけた。我が主。しかしこれは)
触手 (ひどい)
スライムQ「…誘われテ来たノかしラ?」
触手 「 ! 」 ウネウネ
触手 (此処で敵と思われるわけには行かん) ズリズリ
スライムQ「そウ言えば、触手は試シてなかったワ」
スライムQ「興味がアルなら、どウ?」
触手 「 ♪ 」 クネクネ
触手 (よしばれてないばれてない)
スライム「 」 ズリズリ
触手 「 」 ウネウネ
触手 (このまま主を独占して、)
触手 (…しかし急がねば魔術師殿が危ない)
触手 「 」 グルリ ズルリ
女狂戦士「あぅ…//」 ビク
女狂戦士(解かれた腕が痛ぇ…ああ、) ピト
触手 《我が主、我が主、マスター、聞こえるか》
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 05:16:58.63 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「んんっ//」
女狂戦士《あ…?なんだァ?》
触手 《我我。助けに来た》
女狂戦士《助けに…? あァ…》
女狂戦士《別に、もう、いいかなァ。遅ぇよォ》
触手 《…なんと》
女狂戦士《見ろよォ。この手。足。…もう剣振り回せそうにねぇだろォ?》
女狂戦士《その剣自体もどっか行っちまったしなァ》
触手 《しかしその程度、治す手立てが無いわけでは》
女狂戦士《それに、これ、好いんだ。長々と…もう何度》
女狂戦士《痛かったり、叩き潰したりするのと同じ気持ちよさが、ずっと》
女狂戦士「んぁ…っ //」 ビクン
触手 《正気になれマスター。そこに魔術師殿も》 ウネウネ
女狂戦士《魔術師…あァ、》
女狂戦士《悪いことしたなァ、あいつには…》
触手 《諦めるな、マスター。貴女がそれを望むなら》 サワサワ
女狂戦士「は……ぅ ん」
女狂戦士《何ィ…?お前が、楽しませてくれんのかよォ?》
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 05:24:09.78 ID:ocqt8wbi0
触手 《貴女は、快楽の為に戦うことを望むか》
触手 《貴女は、快楽を望むか》
女狂戦士《そりゃァなァ。人間なんて、そんなもんだろォ?》
触手 《人間がそうであるか、というのは分からないが》
触手 《我はその望みを叶え、そして貴女を助けよう》
女狂戦士《あぁ?》
触手 《貴女は生涯、戦闘と快楽を得るだろう》 ウネリ
触手 《魔術師殿も今なら助かる》 ワサリ
触手 《ただし貴女は、今までの貴女を捨てねばならない》 クネ
女狂戦士「ひゃぅっ…」 ゾワゾワ
女狂戦士《よく分かんねぇ》
触手 《マスター》
女狂戦士《分かんねーけどよォ、要は》
女狂戦士《…お前にYESって言うか、魔術師と一緒に死ぬか、選べって事だろォ?》
触手 《ごく平たく、語弊を恐れずに言えば》
女狂戦士《じゃあ、》
女狂戦士《魔術師にゃあ、生きてて欲しい》
131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 05:34:48.61 ID:ocqt8wbi0
触手 「」 ザワッ
スライム「Σ」
ワーム 「 ! 」
スライムQ「…何ヲ、」
女狂戦士の身体が、触手に呑み込まれるまでは一瞬。
クイーンは初めて自ら動き、何らかの魔法的な衝撃を触手の塊へと叩きつけた。
しかし成形された肉芽がそれを遮って弾けとび、その本体に傷はつかない。
打ち捨てられた曲がったグレートソードを、細い肉の一本が引っ張り込んだ。
肉塊のようなそれへ、小さな魔物が集る。再度のクイーンの攻撃で、肉の一部がごっそりと消えた。
そして震える肉の隙間から、顔を出すものがある。
女狂戦士「痛ぇじゃねぇかよォ…やっぱり、お前が楽しそうだァ」
右手に抜き身のグレートソードを握った、裸身。その腰から上。
女狂戦士「それ以外は邪魔だぁなァ?」
女狂戦士 の こうげき!
触手が群れを巻き込んだ!
ビッグスライムI は はじけとんだ
ワームA は 真っ二つになった
……
魔術師 「ぅん…」 ビクンビクン
女狂戦士「」
触手 《いや固まっている場合ではない》
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 05:41:48.79 ID:ocqt8wbi0
スライムQ「…何故?」
スライムクイーン の こうげき!
女狂戦士 に 178の ダメージ!
女狂戦士「何のことだァ?」
触手 《説明をすべきではなかったのだ》
触手 の こうげき!
スライムクイーン に 123の ダメージ!
スライムクイーン を からめとった
スライムクイーン は ぬけだした
触手 《ふむ》
魔術師 「ぁふぁふ」 ギュンギュン
触手 《…マスター、》
女狂戦士「だいたい分かった」
女狂戦士 の こうげき!
スライムクイーン は こうげきをかわした
れんぞくこうげき!
スライムクイーン に 189の ダメージ!
スライムQ「どうシて開いタ?」
女狂戦士「よく分からねぇ」
触手 《彼女の特性だとしか言いようがない》
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 05:47:01.75 ID:ocqt8wbi0
触手 の こうげき!
なぎ払った!
スライムA に 211の ダメージ!
スライムA は はじけとんだ
… …
魔術師 「はぅっ」 ビクン
触手 《彼女は快楽と戦闘を望んだ》
スライムクイーン の 攻撃!
触手 に 176の ダメージ!
れんぞくこうげき!
触手 に 159の ダメージ!
スライムQ「痛ミも楽しミも、与えタ―」
触手 《将来的にさえそれらを失うことを拒んだ》
女狂戦士「お前さっきから何言ってんの?」
魔術師 「」
女狂戦士「とりあえず魔術師解放できたからいいけど」
触手 《つつきに行くなよ》
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 05:51:48.99 ID:ocqt8wbi0
触手 の こうげき!
スライムクイーン に 132の ダメージ!
触手 《融合生物である事を説明しただろう》
女狂戦士「意味が分からなかったけどなぁ」
スライムクイーン を からめとった
女狂戦士 の こうげき!
スライムクイーン に 198の ダメージ!
スライムクイーン は ぬけだした
れんぞくこうげき! 失敗した!
スライムQ「彼女ハ理解シなかっタ」
スライムクイーン の こうげき!
女狂戦士 に 176の ダメージ!
女狂戦士「んふっ…//」
触手 《しかし、取り込まれた人間が消滅するのを見た》
触手 《意識のそこから本当に理解していなかったと思うか?》
魔術師 「」
女狂戦士「ところでアレ放っておいて平気なの?」
触手 《ただちに問題のないレベル》
女狂戦士「意味が分からねぇ」
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 05:57:52.90 ID:ocqt8wbi0
触手 の こうげき!
スライムクイーン に 124の ダメージ!
スライムクイーン を からめとった
女狂戦士 の こうげき!
スライムクイーン に 203の ダメージ!
れんぞくこうげき!
スライムクイーン に 204の ダメージ!
スライムクイーン は ぬけだした
スライムQ「バカらしイ」 ビュン
スライムクイーン の こうげき!
なぎはらった!
女狂戦士 に 128の ダメージ!
触手 に 162の ダメージ!
れんぞくこうげき!
女狂戦士 に 131の ダメージ!
触手 に 159の ダメージ!
女狂戦士「…くふっ///」 ビクン
触手 《しかしそれ以外に思い当たらない》
女狂戦士 の こうげき力が 上がった!
女狂戦士 の すばやさが 上がった!
女狂戦士「ところでさっきのってつまり放置したらやべぇの?」
触手 《急いだ方がいい》
女狂戦士「把握」
138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 06:03:23.74 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士 の こうげき!
スライムクイーン に 256の ダメージ!
れんぞくこうげき!
スライムクイーン は こうげきをかわした!
触手 の こうげき!
スライムクイーン に 119の ダメージ!
スライムクイーン を からめとった
スライムクイーン は ぬけだした
女狂戦士「やべぇがっついたら外した」
触手 《素早さが上がったからな》
女狂戦士「意味が分からねぇ」
スライムQ「こノ…」
スライムクイーン の こうげき!
なぎはらった!
女狂戦士 に 121の ダメージ!
触手 に 156の ダメージ!
れんぞくこうげき!
女狂戦士 に 141の ダメージ!
触手 に 129の ダメージ!
女狂戦士「なァ、もっと楽しませろ、よォ」 ベロリ
触手 《…それは最優先課題ではない》
女狂戦士「つまんねぇのォ」
女狂戦士「後でお前も相手してくれよォ?」
触手 《考えておこう》
魔術師 「」
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 06:06:41.52 ID:ocqt8wbi0
--
魔術師 「いや、なんか」
魔術師 「私は寝てたからよく分からないんだけど」
魔術師 「普通に勝ったらしいよ」
魔術師 「あんなきもグロいのに助けられるなんて…」
魔術師 「いやいや、狂ちゃんに助けられたんだって思っておこうかな」
魔術師 「それで、まぁ」
魔術師 「目が覚めたら、きもグロいのと合体した狂ちゃんが私を見てた」
魔術師 「…何が起きたのかは、大体分かった」
魔術師 「あと、目のやり場に困った。なんで裸なの」
魔術師 「絞られた後なので痛いです」
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 06:11:25.08 ID:ocqt8wbi0
--
女狂戦士「魔術師ー 魔術師ー」 つんつん
魔術師 「あぅ…」 ビクン
魔術師 「あ、狂ちゃん…?」
魔術師 「えっ いや、えっ?」
女狂戦士「…よかった。だいじょぶそうだァ」
触手 《魔術師殿。どこか悪いところは》
魔術師 「私の頭がおかしくなったのかな?これは夢なのかな?」
魔術師 「それとも、現実が悪なのかな?」
女狂戦士「意味が分からねぇ」
魔術師 「だって何で狂ちゃんがきもグロいのから半裸で生えてるのかな」
女狂戦士「全裸だけど」
魔術師 「」
触手 《固まっている場合ではない》
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 06:17:43.02 ID:ocqt8wbi0
魔術師 「ところでなんで狂ちゃんはさっきから赤くなって震えてるのかな」
女狂戦士「腰から下が気持ちいいから…///」
魔術師 「えっ」
触手 《何故そんな目で我を見る》
女狂戦士「あぁなんか潰したみたいなああいう、んっ」 ブルッ
魔術師 「わけがわからないよ」
触手 《結論から言えば、我らは融合した》
女狂戦士「なぁ乗る?大丈夫乗ってるだけならなんともねぇよ」
魔術師 「」
触手 《だから固まるなと》
女狂戦士「乗せちまうかァ。どうせ途中まで自分じゃ歩けねぇだろうし」 ヒョイ
魔術師「」 ポス
女狂戦士「おぉ、動かせた」
触手 《身体が同じなのだ。どちらが命令しても動く。慣れるまで少し違和感があるが》
女狂戦士「なァに、戦ってりゃあすぐに慣れるさァ」 ズリズリ
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 06:26:39.48 ID:ocqt8wbi0
魔術師 「こんなきもグロいのに乗ってたくないよぅ」
魔術師 「でも狂ちゃんが運んでくれてるって思って我慢するから」
魔術師 「だからその、触手で固定するのやめてください」 カクカク
女狂戦士「落ちたら危ねぇだろォ? 結構高さがあっ」 ピクン
触手 《…兎も角。先のスライムらは、人間と完全に融合して一つの自我になっていた》
魔術師 「えっ あっ はい」
魔術師 (ううぅぅう…ぬるぬるして気持ち悪いよぅ…)
触手 《しかしマスターは、自らが消滅して戦闘やその快楽と引き離されることを拒んだ》
触手 《その結果がこれだ》
女狂戦士「何言ってるんだかよく分かんねぇんだけどな ぁっ」
魔術師 「狂ちゃんちょっと黙ってようかえっとその声が毒なんだ」
魔術師 「まあ私も分からないけどさ」
女狂戦士「///」
触手 《本来、一つに混ざってしまう筈の人格を別々に存在させるためにはどうしたらいいか?》
触手 《マスターの人格の拠り所である快楽を、常に与え続ける他ない》
魔術師 「…何となく分かったような分からないような」
女狂戦士「あっ ちょっ 緩めろ、緩めてきついきつっ」 ガクガク
触手 《自分で動かせばいいだろうに》
女狂戦士「だから慣れるまで難しいって言ったのはお前…」
触手 《すぐ慣れると言ったのはマスターだ》
魔術師 「ねえそれなんなの痴話げんかなのねえ」
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 06:33:44.66 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「//」 ビクビク
魔術師 (狂ちゃんたぶん本当は緩めたくないんだろうな…//)
触手 《まあ、戦っている時はいいのだが》
触手 《そうでない時は、常にこうしている他ない》
魔術師 「ものすごいサービスだなおい」
触手 《…いや、》
触手 《我らは人里には下りぬ。此処でお別れだ、魔術師殿》
魔術師 「えっ」
女狂戦士「んっ… まあ、そういう事だからァ、達者でなァ?」
魔術師 「えっ ちょっ 狂ちゃん」
女狂戦士「イイ女みつけろよォ?お前の場合、男でもいいかもしれねぇけどなァ? キヒヒ」
触手 《…このような生き物を受け入れる人間は、居ないとは言わぬが。あまりぬ少ない》
魔術師 「…狂ちゃん」
女狂戦士「あぁ? 何だよォ。お前が毒だっつうから、早く……ぅっ」 ヒクン
触手 《なるべく戦いに頼るなら、未開の地で魔物を相手にしているのが良い》
魔術師 「それでいいの…?」
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 06:43:12.29 ID:ocqt8wbi0
女狂戦士「んぁ…?私は、戦えりゃあ満足なんだよォ…んっ」
女狂戦士「どうせあのまんまじゃあ、また戦える状態じゃあなかったしなァ」 フルフル
魔術師 「でも、」
女狂戦士「キヒッ…斬って、叩き潰して、痛かったりする感触が、一番好いんだァ」
女狂戦士「これも、相当なモンだけどなァ…ひぁ」
触手 《…どうやら、本来的に同じであるものを感じているらしい》
魔術師 「私は、狂ちゃん、」
女狂戦士「うるせぇなァ。男がグズグズ言ってんじゃねぇよォ」
女狂戦士「…肉団子にすんぞ? えぇ?」 ギロリ
魔術師 「できないくせに」
女狂戦士「…」
魔術師 「……」
女狂戦士「私は戦えりゃあ満足なんだよォ。狂戦士から戦いを取ったら、何が残るんだァ?」
女狂戦士「人間の身体じゃあ、あと二十年もすりゃあ衰えてた。けど、この身体は衰えねぇ…」
女狂戦士「私はこれで幸せなんだよォ。貧弱で甘っちょろいお前と違ってなァ?」
魔術師 「狂ちゃん、」
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 06:48:45.62 ID:ocqt8wbi0
魔術師 「最悪だよ」
女狂戦士「キヒヒ なら、さっさと行けよォ。こっちだって我慢してんだ…」 スッ
魔術師 「そうするよ」 ヒラリ
女狂戦士「あっ」
触手 《えっ》
魔術師 「」 べしゃ
女狂戦士「おい、」
魔術師 「 っ!」 ダッ
--
女狂戦士「…走れる体力残ってたのか」
触手 《…さぁ?》
女狂戦士「…」
触手 《……》
女狂戦士「行くか」
触手 《…どこに?》
女狂戦士「私らの寝床でも探しに」
触手 《了解した》
女狂戦士「ぁっ…//」
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/24(日) 06:59:08.89 ID:ocqt8wbi0
--
魔術師 「それから」
魔術師 「あらゆる戦場、特に魔物を相手取って駆ける異形の女戦士の噂が流れるには、もう少し時間がかかる」
魔術師 「やがて、吟遊詩人の歌に、書物の一説に、伝説めいて語られるのはもっと先のこと」
魔術師 「それに、衰えない存在が作る物語を語るには、きっと人の一生より長い時間がかかる」
魔術師 「だから、狂ちゃんの話は、これでおしまい」
魔術師 「だけど、一つだけ付け足すなら」
魔術師 「あの触手は一つ隠し事をしてて、狂ちゃんもそれに気付いてた」
魔術師 「あの後で一度だけ狂ちゃんにあったけど、私のことなんて覚えてなかったよ」
魔術師 「つまりはそういうことなんだ」
Happy END...?
出典:女狂戦士「もっと楽しませろよォ」
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