草履のような顔をした女性
2011/04/26 15:31 登録: えっちな名無しさん
スゲー長くなりました。長文嫌な人はスルー推薦。
草履のような顔をした女性が職場に居ました。
食品を扱う会社の事務員なのですが、私服おkの為仕事にも体の線が出る服装をしていました。
いえばコウダクミさんの格好をした肥満女性。(推定75キロくらい)
ある日職場で仲のいい職場の友人がクレームで外に出ていてしまい、一人で仕方なく昼食を取っていた時の事です。
草履さんが、お弁当を持って私のところに来ました。
私はあまり草履さんと仲が良い訳じゃなかったので、何か用事かな?と思っていましたが、
彼女は「一緒にご飯食べない?」と声をかけてきました。
ひとなつっこい人なんだなあ。と能天気にOKしました。断る理由もないし。
でもあれ?っと不思議に思いました。いつも草履さんとご飯を食べている女の子(以後スレンダーさん)がいる事を思い出したからです。いないのかな?と見回すと、スレンダーさんは一人でお弁当を食べているご様子。
喧嘩でもしたのかなぁ。ほっといていいのかなぁ。とおずおずと尋ねてみました。
「スレンダーさん、一人だけどいいの?」
「え?何?スレンダー?」
「いつも一緒にご飯食べてたよね?」
「いいの。あいつとはもう話したくないから。それよりNさんと私前から話してみたかったんだ!」
と明るく言われました。
ともかく、何かあった事は確かなんですがそれ以上突っ込んだ質問をする事も出来ずに食事の続きをしました。
マシンガン如くしゃべっている草履さん。悪く言えば話のネタというよりいかに自分がモテルかという自慢話ばかりでした。
だれそれが自分を好きだとか、この前誰々に口説かれたとか。全部同じ会社の男の人なんですが、私は黙って聞いてました。男の人は太ってる方がすきって聞くし、そんな事もあるのか〜くらいで。
印象に残った話はナンパの話。
道を歩いていたら後ろから男にナンパされたらしいのですが、振り返ったとたんナンパ氏がごまかすように「人違い」と行ってしまった。きっと、美人過ぎて驚いたんだよ。ってにこにこしながら話してくれました。
・・・・そーかなー・・・・と、戸惑いながらも、笑って聞いてました。
次の日、昼食時。
昨日はクレームで会社にいなかった友人とお弁当を食べていると、おもむろに草履さんが自分達の席にきました。
「どいて」
「え?」
友人と私は驚きました。聞き違い?
「Nは(何故かすでに呼び捨て)私とご飯たべるんだから、どいてって言ってるの!」
「え?え?」と友人は私と草履さんを交互に見比べながらかなり戸惑っている。
「えっと、草履さん?私別に今日草履さんとご飯食べるとか言ってないよね?」
「だって昨日一緒に食べたじゃん。」
「食べたけど、だからって今日一緒に食べないといけない理由にはならないよね?」
もしかしたら、何か勘違いさせるような事を言ったのかもしれないので、できるだけ優しく彼女に言いました。このあたりで何か不穏な空気が彼女から発しられているのに気付き始めました。
「言った!絶対言った!!明日も一緒に食べようね!って言ったじゃん!!」
・・・・言ってません。思ってもない事言うはずありません・・・・・・・。
職場の人がなんだなんだ?と私たち3人を見てくるので、焦りました。
「そ、そういうつもりなかったんだけど、一緒に食べるのはかまわないよ。もちろん友人も一緒だけど」
ふと見ると友人は草履さんの態度が怖かったのか、箸を持ったまま俯いていました。
「別に友人がどうしてもって言うなら許すけど。明日からは、Nは私と二人で食べるんだから、邪魔しないでね!!」
なんで貴方に許されなきゃいけないのですか、っていうかなんで勝手に決めるのですか。
「草履さん!そんな言い方ってないよ!草履さんが決めることじゃないでしょ!?」
あまりにも酷い言い草に、カッとなって怒鳴ってしまいました。
そしたら草履は、いきなり狂ったように友人の食べかけのお弁当を手で払いのけ
「あsdfghjkl;:zxcふじこふじこ!!!」(すいません何言ってるかさっぱりわかりませんでした)
と叫び出しました。
友人はかなりこれに引いて、席を離れて行ってしまいました。
うわ、ちょ、一人にすんなって!という私の願いは友人には届かなかったようです。
見かねた上司が暴れまくる草履を押さえ込もうとしましたが、草履さんは必死にその手を振り解こうと暴れるわ暴れるわ。
元々、露出の多いエロい服を着ていた彼女のスカートがめくりあがり、大きく胸の開いた服はずり落ちて、もう見ていられませんでした。
上司と何人かの同期の男性社員が引きずるように草履さんをひっぱって行くと、残された私と、少し離れたところで見ていた友人は床にぶちかまされた弁当の掃除をしました。
私のお弁当半分こしようって行ったけど、ショックで友人は食べませんでした。私も一口二口食べただけで何の味もしないお弁当を早々と片付けました。まわりの目がとても痛かったです。
上司が戻ってきたので彼女がどうなったのかと聞いたところ、暴れるのをやめないので草履さんのお母さんを呼んで車で帰って行ったそうです。何があったのかと聞かれたので、詳細を話しましたが「女同士の喧嘩」という事で片付けられてしまいました。なんか悔しい。
次の日草履さんは出勤して来ませんでした。さすがにあんな事になって来づらいのかなと思っていましたが、翌々日会社に来ていました。
そして恐ろしいことにまたもやお昼になって、友人と私の席にあのエロい服でお弁当を持って来るのです。
それもにこにこと笑顔を振りまいて。
うそん!って感じで友人と戸惑っていると、草履さんは私の前、友人の隣に座ってキティちゃんの可愛いお弁当を広げました。
「あ〜おなか減ったね!今日のNのお弁当はなあに?」
そんな感じで何事もなかったかのように、中に加わりました。
それだけじゃない。話の節々に友人をねじるような言葉をかけるのです。
「こんな話友人にはわかんないよね〜」
「友人ってちょっと暗いよね。Nは明るいのに見習えば?」
「友人の食べ方って笑える〜w」
草履さんはポロポロと、卵やらご飯粒やらをこぼしながらそう苛めのような発言を繰り返しました。
冷や冷やを通りこしてイライラし始めた私に気付いたのか、友人は首を振って良いからと私に伝えてきました。
私は仕方なくさっさと気分の悪い昼食を食べ終わりました。一刻も早く此処から立ち去りたかったので。
友人も同じようでした。
食べ終わると用事があるからと、そうそうと立ち去りました。
残りの昼休みをあまり人の来ない倉庫で友人と「どうしよう・・・」と相談しました。
この前のようにハッキリ言えばまた暴れるし、何よりもう草履さんが怖かったのです。
話し合いの結果、お昼休みになったら即この倉庫に逃げよう!という事に決まりました。
ここの倉庫の担当は私でカギを持って行っても誰もとがめないので、それが一番いいと思いました。消極的な行動ですが、しかしそれが間違いでした。
昼食は倉庫に即行く。退社は即会社を出る。とにかく草履さんに関わらないようにしました。飲み会も草履さんが来るかもしれないので、いつも断っていました。
一体なんでこんな目に・・・・窮屈で仕方ありませんでした。友人も日に日に元気が無くなって行くようでとても心配でした。
そんなことが2週間近くも続いたときの昼食時、いつものように倉庫でふたり食事をしていると、倉庫のドアノブをガチャガチャさせる音が聞こえました。
二人顔を見合わせて、固まっていました。どんどんドアノブをがちゃがちゃとさせる音が大きくなってきます。
『絶対、草履さんだよ』
『ばれたのかな?もしかしたら違うかもしれないし・・・』
そのうち、ガチャガチャだけじゃなくドンドンと拳でドアを叩くような音に変わりました。
「いるんでしょ!?N!!友人!!」
と草履さんの怒鳴り声が聞こえました。
黙って二人でじっとしていると、今度はドアを蹴るような音がします。ドンドンどころかガンガンいってドアが壊れるんじゃないかと思いました。
もう恐怖です、姿が見えない分怖くて怖くてたまりませんでした。
しばらくすると草履さんが諦めたのか、それとも本当に私たちが居ないと思ってくれたのかはわかりませんでしたが、
ドアを蹴り叩く音はなくなりました。友人が泣き出したので、なぐさめました。本当は私も泣きたかったです。友人が泣き止まないのと、
まだ、草履さんがドアの外にいるかもしれないと思うとなかなか倉庫からでられなく、昼休みを少し過ぎてしまい、また上司に叱られました。
ちらっと草履さんを見たら目が合いました。ん?って感じで笑顔を向けられて、正直鳥肌物でした。
その日友人はすぐ早退しました。
次の日、友人が出社しませんでした。心配になって仕事中携帯で「調子悪いの?」とメールをしましたが、返事は返ってきませんでした。
お昼どうしよう。草履さんがチラチラとこっちを見ているのを知ってました。友人がいないので、私とご飯を食べる気満々なんだろう。
一人で倉庫に行こうと思ってた時、パソコンのメーラーにメールが届きました。
見ると、草履さんと前にご飯を食べていたスレンダーさんからです。
要約すると「話があるから一緒にご飯食べよう」との事。倉庫のことを教えてその日も昼休みになったとたん倉庫に向かいました。すぐにスレンダーさんも着きました。
そこで衝撃の事実が判明。
「友人さん、もしかしたら草履に嫌がらせ受けてるかもしれない、私もそうだったから」との事。
聞くと、草履さんはスレンダーさんの彼氏に会いたいと毎日執拗に言ってくるので、仕方なしに会わせた所、
スレンダー彼氏に一目ぼれ。嫌がる彼氏さんにお構いなく、胸の谷間を強調して酔った振り?をして、
彼氏さんに抱きついたり、頭を預けたりやり放題。彼氏さんもスレンダーさんの友達だと言うことであまりはっきり嫌とは言えなかったらしいが、
それをどう勘違いしたのか草履さんは彼氏さんも自分の事が好きなんだと思い込んでしまった模様。
その上どうやって調べたのか、次の日から彼氏さんの携帯に電話、数時間後とにメール。メールも電話も無視していたけど3日目に彼氏さんも困ってスレンダーさんに相談した所、スレンダーさんも怒って草履さんに一言釘を刺したらしいです。
「私の彼氏好きになるのは自由だけど、電話やメールをするのは、やめて欲しい。迷惑してる。」
「は?何言ってるの?私達付き合ってるし。昨日も二人でラブホ行ってきたんだよ?」
この台詞に、スレンダーさんも驚いて、彼氏さんに電話。あたりまえだが即否定。草履さんの妄想だか、虚言壁だか分からないが、「もう、かんべんしてくれ」と、彼氏さんは草履携帯着信拒否。
それをどう捻じ曲げたのか、スレンダーのせいで彼氏さんと連絡が取れなくなった。邪魔をするな!とスレンダーさんの方に牙を向けだした。毎日、
変な文字とか並んでる手紙がポストに入る、家に無言電話がかかる。場合によっては何かブツブツと意味の分からない事を言ってる電話。
一番酷かったのは朝出勤する時に気付いた、ドアノブにかかっていた袋。
生臭く、血のように見えたので、怖くなって警察に電話。
草履さんが自分で殺したのか、それともたまたま車にでも引かれた死体を拾ったのかは分からなかったが、それは、なんと猫の死体。
でも、草履さんがやったという証拠は当たり前になく、警察も悪質な嫌がらせではあるがパトロールを増やすくらいしか言ってくれなかったそうです。
恐怖に脅えていると、草履さんのターゲットが何故か私と友人に向いた模様。
あっさりと開放されたスレンダーさんにはもう嫌がらせの数々は無くなってほっとしていたが、お弁当をぶちまけられたあの日、私たちが狙われているんじゃないかと気付いて心配してくれたらしい。
携帯にでない(というか電源切り)友人のマンションを二人で訪ねると、二人で倉庫でお弁当を食べるようになった日から、スレンダーさんと同じような嫌がらせを受けていた事が判明。
さすがに死体は無かったが。もうノイローゼ寸前の友人は会社を辞めると泣きじゃくっていた。
嫌がらせの手紙も、もちろん草履さんがやったという証拠もなく。結局友人は会社を辞めてしまいました。
スレンダーさんも草履さんの事で大喧嘩になって彼氏さんと別れてしまったそうです。
スレンダーさんに聞いたところ、まだ草履さんは会社にいるらしく、今は新人で入って来た超イケメンに言い寄っているらしい。また不幸な人間が増えるのだろうか・・・・。
え?私ですか?もちろん私は草履さんに付きまとわれる事もなく、友人が辞めた後少しして辞表をだしました。今は絶好調に無職です・・・orz
出典:デブにまつわる怖い話11
リンク:http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1285181207/

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