【修正】男「ここが○○にまちか」【長編】

2011/06/12 01:50 登録: 小鳥のパイズリ

以前、萌えコピにも貼られていた
女「ここは○○のまちです」の続編です。


1 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 20:17:18.48 ID:7+ZVTNe50
男「こんにちは」
女「○○のまちへようこそー」
男「勇者様をお迎えに来たんですけど・・・」
女「・・・あ」
男「どちらにおられますかね」
女「多分・・・それ私です・・・」
男「え?」

2 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 20:20:14.49 ID:7+ZVTNe50
女「えいっ!」
ミス!
女「やあっ!!」
魔物はひらりと攻撃をかわした!
女「やー!」
ミス!
女「・・うう・・」

男「・・・」(ちから、ないんだ・・・)

3 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 20:21:15.46 ID:7+ZVTNe50
女「むっ!」
女は炎の呪文を唱えた!しかしMPがたりない!
女「むんっ」
女は風の呪文を唱えた!しかしMPがたりない!
女「・・・ううー・・・」

男「・・・」(呪文覚えてるのにMPがないんだ・・・)

4 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 20:26:30.56 ID:7+ZVTNe50
女は2のダメージを受けた!
女「ふわっつ!!」
女「やられちゃうー」
女は回復の呪文を唱えた!しかしMPがたりない!
女は2のダメージを受けた!
女「いやー」
女は回復の呪文を唱えた!しかしMPがたりない!

男「・・・」

5 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 20:32:19.68 ID:7+ZVTNe50
女「こ、こーなったら・・・」
女はにげだした!しかしまわりこまれてしまった!
女「ううー」
女はにげだした!
女「あいたっ」
女はこけてしまった!1のダメージをうけた!
女「ふわああああ、やられちゃう・・・」

男「・・・」(すばやさも運もないんだ・・・)

6 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 20:40:38.15 ID:7+ZVTNe50
女「どどどどうしよう・・・」
男(そろそろまずいな・・・戦闘に参加するか・・・)
女「ううー」
なんと魔物が哀れむような目で女をみている!
男「!?」
魔物は女に同情して去っていった!ついでにけいけんちとお金も置いていった!
女「ふえ!?なんかよくわかんないけど助かった??」
男「・・・」

男(魔物に同情されるほどの弱さ・・・)

9 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 20:47:43.79 ID:7+ZVTNe50
女「と、いうわけなんです・・・」
男「・・・」
女「ですのでどうか他を当たってもらえたら・・・」
男「・・・ほんとに勇者・・・ですよね?」
女「はい・・・亡くなったおじいちゃんが元勇者で・・・亡くなったおばあちゃんは大昔の勇者の血を引いているので・・・」
男「・・・」
女「あ、一応伝説の剣も装備できますよ?」
男「持ってるの!?」
女「はい・・・家に代々伝わってて・・・」
男「・・・」(やっぱ本物の勇者なのかなー・・・)

10 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 20:54:32.38 ID:7+ZVTNe50
女「ここですー」
男「宿屋?」
女「はい、あ、旅の宿へようこそ・・・一晩30Gですがお泊りになられますか?」
男「・・・」
女「・・・お泊りになられますか?」
男「・・・これは・・・泊まらなきゃダメなのかな・・・?」
女「いえー・・・でも泊まっていただけると・・・うち貧乏なんで・・・」
男「・・・・・・はい」
女「ほんとですか!?やたー!!」
男「・・・」

男(魔物が同情したのもわかる気がする・・・)

14 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 21:01:08.11 ID:7+ZVTNe50
女「これです!」
男「・・・確かに、本で見たとおりのものだ・・・」
女「ほらっ!装備もできますよ!!」
男「・・・確かに、おれじゃあ重くて持てない・・・」
女「・・・信じてもらえましたか・・・?」
男「・・・うん」
女「ほんとですか!?よかったあ♪」

男「・・・」(説明しないと信じてもらえない勇者か・・・悲しすぎる・・・)

16 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 21:06:14.77 ID:7+ZVTNe50
男「しかしさ」
女「はい?」
男「さっき戦ってみせてくれたときになんでこの剣装備しなかったの?」
女「・・・あー」
男「伝説の剣なんだから攻撃力かなり上がるでしょ?」
女「・・・ちからが・・・」
男「ん?」
女「・・・ちからが・・・0なので・・・」
男「・・・ああ」
女「・・・装備しても0のままなんです・・・」
男「・・・なるほど」
女「・・・はい」

男「・・・」(伝説の剣も号泣だな・・・)

19 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 21:12:59.22 ID:7+ZVTNe50
女「シチュー好きですか?」
男「?」
女「せっかく作ったので・・・どうかなって思って」
男「ほんとに?ではぜひお言葉に甘えて・・・」
女「はーい♪今持ってきますねー♪」
男(・・・ほんと普通の女の子だな・・・)
女「ふわっ!!」
女は鍋を落としてしまった!
女「・・・うう・・・またやっちゃった・・・」
男「・・・」

女ステータス
ちから0、みのまもり7、かしこさ24、すばやさ0、うんのよさ0

20 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 21:17:49.70 ID:7+ZVTNe50
男「もぐもぐ」
男のみのまもりが1あがった!
男「・・・」
女「すみません・・・パンだけになっちゃって・・・」
男「いやいや」
男「・・・」
男「もぐもぐ」
男のみのまもりが2あがった!
男「・・・このパンに入ってるのって・・・?」
女「まもりのたねですよー♪」
男「・・・パンにいれるものなのか・・・?」

21 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 21:24:23.93 ID:7+ZVTNe50
男「・・・あー寝た寝た」
女「あ、男さん、おはよーございます!」
男「おはよー」
女「・・・でーえっと私はどうしたらいいんでしょうか・・・」
男「・・・んー」
女「やっぱりおしろに行かなきゃダメですか・・・?」
男「んー・・・一応、王様に会ってもらったほうがいいかな・・・」
女「・・・ですよねえ・・・」
男「・・・やっぱやだ?」
女「・・・でも一応勇者ですしね・・・私・・・」
男「・・・そだねえ・・・」
女「・・・いきます・・・」
男「・・・そか・・・ごめんな・・・」
女「・・・いえ・・・」

男(なんかすごい申し訳ないな・・・)

24 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 21:33:20.73 ID:7+ZVTNe50
女「おはようございます・・・ゆうべはよくねむれたようですね・・・いってらっしゃいませ・・・」
女「はい・・・いってきます・・・」
男「・・・」

町民A「おや女ちゃんおでかけかい?」
女「はい・・・いってきます・・・」
町民A「うまのふん踏んでこけんようになー!はっはっはっは!」
女「・・・」
男「・・・」

27 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 21:43:25.64 ID:7+ZVTNe50
魔物のむれがあらわれた!!
男・女「!」
男「ここはおれがやるから」
女「はい・・・すみません・・・」
男のこうげき!魔物Aに89のダメージ!魔物Aをたおした!
女は身をまもっている!
魔物Bのこうげき!女は2のダメージをうけた!
魔物Cのこうげき!女は3のダメージをうけた!

女「・・・うう・・・なんで私ばっかり・・・」
男「・・・」(・・・運がないからか・・・)
男「・・・こんなんじゃしろに着く前にやられちゃうからもう少しこの辺でレベル上げてからいこうか・・・」
女「はい・・・すみません・・・」

28 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 21:49:15.81 ID:7+ZVTNe50
町民A「ここは○○のまちです、おや、女ちゃんもう帰ってきたのかい?」
女「・・・はい・・・」
男(まさか3回の戦闘での回復だけでおれのMPがつきるとは・・・)
女「・・・やくそう・・・もっと買わなきゃダメですね・・・すみません・・・」
男「いやいやいや、しょーがないさ・・・」
町民A「よくわからんがもっと明るくしなさいな!はっはっはっは!」
女「・・・・・・ですね!はっはっはっは!!」
男「・・・」

男(このまちは平和だなあ・・・)
女「はっはっはっは!!」

つづく?

31 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 21:52:09.63 ID:7+ZVTNe50
ども、こないだの1です
続きというか、まあ続きみたいなものを書こうと思ったがなんか難しくなってきたなー

つづく?
33 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 21:58:32.08 ID:7+ZVTNe50
>>32
続きそうなら書く
36 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 22:05:57.67 ID:7+ZVTNe50
男「戻ってきたのはいいけども」
男「まだ昼間だしな」
女「ですねー」
男「回復しようにも今から寝るなんて無理だし・・・」
女「ですねー」
男「どうしよう・・・」
女「・・・んー・・・とりあえず」
男「ん?」
女「ごはんにしましょうか!」
男「・・・そうだな・・・」
女「ちょっと待っててくださいねー♪」

男「・・・こんなんじゃいつまでたってもレベル上がらん・・・」

38 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 22:12:36.99 ID:7+ZVTNe50
男「いただきます」
女「どうぞ」
男「もぐもぐ」
男のみのまもりが2あがった!
男「・・・」
男「ごくごく」
男のかしこさが1あがった!
男「・・・」
女「どうかしました?あ、もしかしてスープおいしくありませんでしたか・・・?」
男「いやいやいや、しろのスープよりもおいしいと思うよ」
女「えーそんなほめても何にもでないですよー♪」
男「・・・」

男(毎回たねが具なのか・・・!?)
女「おかわりありますよー♪」

43 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 22:22:48.81 ID:7+ZVTNe50
男「・・・あのさ」
女「はい?」
男「いっつもたねをパンやらスープに入れてるの?」
女「そうですよ♪うちはおばあちゃんの頃から代々お庭にたねを蒔いて育てているんです」
男「へー」
女「それでごはんの具としても使ってるんですよ!」
男「じゃあさ」
女「?」
男「そんだけいっつも食べてるのになんでちからとすばやさとうんのよさが0なの?」
女「!・・・それは・・・」
男「ちからのたねとかはないの?」
女「・・・うち、おばあちゃんが元々ちからもすばやさもうんのよさもなかったんです・・・」
男「・・・ほう」

44 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 22:27:01.48 ID:7+ZVTNe50
女「それで、うちのお母さんも、ちから0すばやさ0みのまもり0だったんです・・・」
男「ふむふむ」
女「お母さんはそれがいやでいやでしょうがなかったらしく・・・」
男「ふむ」
女「家にあったちからのたねとすばやさのたねとラックのたねを全部食べちゃったんです・・・植える用のたねも・・・」
男「・・・」
女「そして私が産まれて・・・」
男「・・・おばあちゃんのステータスを受け継いでしまったと・・・」
女「はい・・・」
男「お母さんがこの家のちからのたねとすばやさのたねとラックのたねを全滅させてしまったのか・・・」
女「・・・はい・・・・・・」

男(不憫すぎるな・・・)

45 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 22:32:38.37 ID:7+ZVTNe50
男「でもけっこうたねとか地面探したらあるよ?」
女「・・・私・・・運なくて・・・」
男「・・・」
女「いっつも拾うの・・・うまのふんなんです・・・」
男「・・・」
女「もう10000個は拾ってて・・・」
男「・・・」
男「まあ、おれも、探してみるよ・・・」
女「はい、ありがとうございます・・・」

町民A「うんがないのにうまのふんはあるってか!はっはっはっは!!」

52 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 22:55:02.63 ID:7+ZVTNe50
男「とりあえず暇だしさ」
女「はい」
男「いくつか薬草買っていって、なくなるまでがんばろうか」
女「はい!」

男「えとーどうぐやは・・・ここでいいんだっけ?」
男「あれ?」
男「・・・女ちゃんがいない・・・」
女「どうぐやへようこそ!!」
男「!」
女「どのようなごようでしょうか?」
男「・・・」
女「・・・」
男「・・・宿屋とどうぐや掛け持ちしてるんだ・・・」
女「・・・人手が足りないのと・・・お金もいるのでアルバイトを・・・」

男(アルバイトする勇者か・・・なんか新しいな・・・)

55 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 23:00:22.77 ID:7+ZVTNe50
>>53
なん・・・だと・・・
57 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 23:05:42.15 ID:7+ZVTNe50
魔物のむれがあらわれた!
男「よし」
女「ひええええ」

魔物Aは女にのろいをかけた!
女「ふぁ?」
男「!しまった!!」
しかし女にはきかなかった!
女「?」
男「・・・」
魔物Cは女にのろいをかけた!
女「わわっ」
しかし女にはきかなかった!
男「・・・」

女「さっきの魔物さん達、私に何しようとしてたんですかねー」
男(のろいがきかないあたりやっぱり勇者なんだな・・・)

59 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 23:13:41.83 ID:7+ZVTNe50
魔物のむれをたおした!
男「・・・?」
女「やったー♪」
男「・・・??」
女「どうしました?」
男「・・・なんでけいけんちとお金がもらえないんだ!?」
女「・・・あー今倒した魔物さん、前に私と会ったことある魔物さんだったのかも・・・」
男「?」
女「・・・私に同情して・・・」
男「!!・・・ただでけいけんちとお金を置いていった魔物・・・?」
女「たぶん・・・」
男「以前に置いていったからもう倒してもなんももらえないのか・・・」
女「じゃないんですかね・・・?」

男(・・・意外とめんどくさいな・・・)
女「優しい魔物さんだったのかな・・・悪いことしたな・・・」

63 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 23:25:42.86 ID:7+ZVTNe50
女「ふいー」
町民A「ここは○○のまちです、女ちゃん、またまたずいぶん早いおかえりだねー」
女「え、えへへー」
男「・・・」

女「・・・」
男「・・・」
女「・・・とりあえず・・・おやつ、食べますか・・・?」
男「・・・うん・・・」

男(・・・まだ日も落ちてないのに・・・やくそうがなくなった・・・)

64 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 23:37:47.83 ID:7+ZVTNe50
男「ちょっと早いけど今日は終わりにするかー」
男「・・・」
男「・・・女ちゃん?」
男「・・・いない」

女「旅の宿へようこそ!一晩30Gですが泊まっていかれますか?」
男「・・・」
女「泊まっていかれますか?」
男「・・・ずいぶんお早いお帰りで・・・」
女「・・・夜ご飯・・・作りたかったんで・・・」

65 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 23:45:15.17 ID:7+ZVTNe50
男「・・・」
男「・・・」
男「・・・」
男「・・・大して疲れてないのか・・・」
男「寝れない・・・」

男「お」
女「ふふっ」
男「まだ起きてたんだ」
女「!」
男「随分面白そうに読んでたけど」
女「あ、はい・・・」
男「本?」
女「おばあちゃんの・・・日記なんです・・・」
男「日記?」
女「日記です」

67 :VIPがお送りします [] :2008/08/17(日) 23:55:15.12 ID:7+ZVTNe50
女「私のおばあちゃん・・・今の私くらいの歳の時に・・・1人でこのまちに住んでいたらしいんです・・・」
男「1人って・・・両親がいなかったってこと?」
女「いえ、文字通り、たった1人でこのまちにいたんです・・・」
男「・・・まちに1人しかいなかったってこと?」
女「です」
男「1人で宿から何から全部1人でやってたってこと!?」
女「です」
男「・・・おばあさん以外は誰も住んでなかったの?」
女「私も詳しい話は聞いたことなかったので・・・よくわかりませんがまちの人たちは用事があって出て行ってしまったらしいんです・・・」
男「あばあさん1人置いて!?」
女「はい・・・」
男「へえ・・・」
女「・・・けどある時1人の男の人がこのまちにやってくるんです」
男「ほう・・・」
女「それが、私のおじいちゃんなんです」
男「へえー」
女「それまでの日記はすごく寂しい・・・悲しい内容だったんですけど、おじいちゃんが来てからのおばあちゃんの日記はすごく楽しそうで・・・」
男「・・・そうなんだ・・・」
女「いつ見ても、微笑ましい、というか・・・」
男「・・・なるほど・・・」

70 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 00:00:22.57 ID:oDtJeEJm0
女「眠れないときはこれを読むと安心できて・・・というか・・・」
男「・・・」
女「なんだか幸せな気持ちになって・・・読んだ後はぐっすり眠れるんです」
男「・・・そうなんだ」
女「・・・もしかして男さんも眠れないんですか・・・?」
男「ん?・・・んーまあ・・・」
女「じゃあ一緒に読みますか?きっと眠れますよ♪」
男「・・・おれが読んでいいの?」
女「おばあちゃんは優しい人でしたから、きっと許してくれますよ♪」
男「・・・そか・・・」
女「はい♪」

ちゃらちゃらちゃららーん♪(宿に泊まったときの音楽)

82 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 00:39:28.07 ID:oDtJeEJm0
男「お!」
魔物Aはちからのたねをおとしていった!
女「わあ!」
男「これでちから0から脱出できるな!」
女「・・・あ、で、でも今すぐ食べるのはやめときましょう・・・」
男「なんで?」
女「ほら!それは植えるようにしなきゃ・・・」
男「あーまあそうだな・・・」
女「でしょ!?」(よかった・・・)

男「・・・?」(なんかおかしい・・・?)

92 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 00:49:55.05 ID:oDtJeEJm0
男「おや」
魔物Bはちからのたねをおとしていった!
女「!!」
男「・・・これは今食べてもいいよなー?」
女「・・・で、でも!」
男「なんで?2個目だよ?」
女「でも、1つ目のが枯れちゃうかもだし・・・」
男「だいじょぶだって、この分だとまた違う魔物がそのうち落としていきそうだし・・・」
女「・・・でも・・・でも・・・」
男「・・・なんか食べれない理由でもあるの?」
女「!!・・・・・・じ・・・実は・・・」
男「・・・?」
女「・・・苦いんです・・・」
男「・・・・・・??」
女「・・・たねって・・・苦いから・・・パンとかに入れて一緒に食べないと・・・食べれなくて・・・」
男「!・・・」
女「・・・私・・・苦いものダメなんです・・・ピーマンとか・・・」
男「・・・」

男「・・・我慢しなさい」
女「ええーん!いやですー!!」

97 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 01:03:29.32 ID:oDtJeEJm0
ちゃらららちゃっちゃっちゃっー♪
男「!」
女「!!」
女はレベル2にあがった!
女「やったー!!レベル、上がりましたよ!男さん!!」
男「ああ・・・やっとレベル2か・・・」
ちから+0、みのまもり+5、かしこさ+4、すばやさ+0、うんのよさ+0
女「ふぇ!?」
男「!?」

女「・・・あの・・・なんか・・・すみません・・・」
男「・・・ちからのたねを今ここで食べろおおおおお」
女「ふええええええええいやですー!!!」

100 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 01:16:17.05 ID:oDtJeEJm0
男のこうげき!魔物に1のダメージ!
男「くそっ」
女「えー!?この魔物さん、全然攻撃きかないんですねえ・・・」
男「その上、魔法もきかないしすぐ逃げてしまうんだ・・・」
女「そうなんですか!?」
男「だけど倒すと10000ちょいのけいけんちをもらえるんだ」
女「そーなんですか!?」
男「くそっ・・・あと1ターンくらいで逃げてしまうかもしれん・・・」
女「そっ、そんなあ・・・魔物さん・・・私、けいけんちがほしいんです・・・」
なんと魔物が哀れむような目で女をみている!
男「!?ま・・・まさか・・・」
魔物は女に同情して去っていった!ついでにけいけんちとお金も置いていった!
女「やったー♪」
男「・・・なんという平和的にレベルを上げる勇者・・・」

101 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 01:16:59.12 ID:eKc646hK0
はぐれメタルテラいいやつwwwwwwwwwwwwwwwwww
106 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 01:31:12.96 ID:oDtJeEJm0
男「だがまあ今のでおれのレベルも久しぶりに上がったな」
男はレベル35に上がった!
ちから+2、みのまもり+3、かしこさ+1、すばやさ+5、うんのよさ+2
男「ふむ」
女「すごいバランスよく上がりますねー・・・」
男「いや・・・さっきのような上がり方をするのは女ちゃんだけだと・・・」
女はレベル3にあがった!
ちから+0、みのまもり+6、かしこさ+2、すばやさ+0、うんのよさ+0
女はレベル4にあがった!
ちから+0、みのまもり+3、かしこさ+4、すばやさ+0、うんのよさ+0
女はレベル5にあがった!
ちから+0、みのまもり+2、かしこさ+1、すばやさ+0、うんのよさ+0

男「・・・」
女「レベル8まで一気に上がりましたー♪」
男「・・・」

現在、女ステータス
レベル8
ちから0、みのまもり36、かしこさ48、すばやさ0、うんのよさ0
男「・・・」

110 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 01:42:35.16 ID:oDtJeEJm0
女「今日はなかなかがんばりましたねー♪」
男「主におれががんばったんだけどな・・・」
女「さ、夕食作る前にたね植えなきゃー♪」
男「あ、そっか、忘れてた・・・」

女「はやく大きくなるんですよ♪」
男「どれくらいでたねつけるまでになるんだ?」
女「半年くらいですかねえ・・・」
男「やっぱそんなもんか・・・」
女「でも代々うちでとれるたねは昔おばあちゃんが品種改良したものらしくて植えてから1ヶ月くらいでできるんです・・・」
男「はやっ!!」
女「おばあちゃんてなんでもできる人だったんですよ♪」
男「どう品種改良したのかすごく気になるんだけど・・・」

111 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 01:52:18.09 ID:TcQOSfDq0
剣の攻撃力を上げれる人だったからな
112 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 01:56:33.42 ID:oDtJeEJm0
女「もぐもぐ」
女のちからが1あがった!
女「!ちから1あがりました!!」
男「よかった・・・これで攻撃力0から脱出・・・」
女のちからが1さがった!
女「あれ?」
男「!?」
女「・・・あー・・・このちからのたね・・・一部分・・・傷んでたのかなあ・・・」
男「傷んでたらちから下がるのか!?」
女「たねは傷むと逆効果っておばあちゃん言ってましたし・・・上がって下がったってことはなんでもない部分と傷んでる部分があったんじゃないですかね・・・」
男「っていうか傷んだどうぐ落とすなよ!魔物!!」

113 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 01:57:55.74 ID:eKc646hK0
一晩寝ると初期値に戻るのはうけつがれてるのかな
114 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 02:07:55.87 ID:7/p7SloW0
1章読んできたがすごいおもしろいな
115 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 02:08:50.46 ID:oDtJeEJm0
男「あー・・・今日はさすがに疲れたな・・・」
女「・・・あのー男さん・・・起きてますか・・・?」
男「おーどした?」
女「あのですね、明日の修行は午後からでもいいですか・・・?」
男「?なんで?」
女「実は明日は仕入れの日なんです・・・」
男「?仕入れ?」
女「はい、このまちの人たちの生活に必要なもので、このまちじゃ手に入らないものは近くの町から届けてもらってるんです!」
男「へー」
女「ひいおばあちゃんの代からずっと頼んでるんですよー」
男「へー!じゃあこのまちは昔からのお得意先ってわけか」
女「です!」
男「そういうことなら仕方ない」
女「ありがとうございます!!」

117 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 02:11:20.97 ID:oDtJeEJm0
>>113
あれはおばあちゃんのお母さんがおばあちゃんを守るために
おばあちゃんにかけた魔法のようなものなので受け継がれません

ちょっと休憩
119 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 02:25:57.09 ID:oDtJeEJm0
デブネコ息子商人「こんにちは」
女「あ、デブネコ息子おじさん!!いつもありがとうございます!!」
デブネコ息子商人「いえいえこちらこそ」
女「ちょっと待ってくださいね・・・今お金用意しますから・・・」
デブネコ息子商人「・・・実はですね、非常に申し上げにくいのですが」
女「?」
デブネコ息子商人「最近、小麦粉やらチーズやらの価格が跳ね上がっておりまして・・・」
女「え・・・」
デブネコ息子商人「今回からいつものお支払い金額にさらに10000G上乗せしていただかなければならなくなりまして・・・」
女「えー!?」
デブネコ息子商人「と、言いたいところですが、女ちゃんの一家にはお世話になりましたしね、いつもの金額の3分の2でけっこうです!!」
女「えええーーーー!!??上乗せもなしで!?い、いいんですか・・・?」
デブネコ息子商人「困ったときこそ助け合わなければなりませんからね!」
女「・・・ふええ・・・ありがとうございます・・・実は今月はいつもよりお金なくて・・・」
デブネコ息子商人「ふふ、そうでしたか」
女「本当にありがとうございます!!」
デブネコ息子商人「いえいえ」

男(・・・せっかく足りない分のお金出そうと思ってたのに・・・)

122 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 02:35:59.37 ID:oDtJeEJm0
魔物のむれがあらわれた!
男「よし・・・今日も基本的には身を守ってるんだ」
女「は、はい!」

魔物Aのこうげき!女は1のダメージをうけた!
魔物Bのこうげき!女は2のダメージをうけた!
女「今日はあんまりダメージ受けないです・・・」
男「よし!みのまもりが上がったからだな!」

魔物Bのこうげき!女は2のダメージをうけた!
魔物Dのこうげき!女は1のダメージをうけた!
女「・・・でもやっぱり私ばっかりこうげきされます・・・」
男「それはそれで効率がいいかもしれん」

124 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 02:47:20.27 ID:oDtJeEJm0
魔物Aはふしぎなおどりをおどった!しかし女にはきかなかった!
女「?」
男「・・・」
魔物Bはふしぎなおどりをおどった!しかし女にはきかなかった!
女「??私もおどれってことですか!?」
男「・・・」
女「えいっ!」
女はふしぎなおどりをおどった!魔物AのMPが13さがった!魔物BのMPが10さがった!
男「!!」

女「私、今役に立ちました!!??」
男「・・・まあ、一応・・・」
女「やったー♪初めて役に立ったー♪」
男「・・・見よう見まねでふしぎなおどりをおどるとは・・・」

女はふしぎなおどりをおぼえた!

126 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 02:57:59.53 ID:oDtJeEJm0
女「今日は昨日ほどのレベルの上がりようではなかったですね・・・」
男「まあ、10000もけいけんちもらえるやつがほいほい出てくるほど甘くもないよ」
女「ですかねえ・・・」
男「で、今日の夕飯は??」
女「ふふー今日は仕入れの日なのでちょっと贅沢して焼肉です!」
男「まじで!?」
女「ふふーまじですよーデブネコ息子おじさんはいつも仕入れのときにサービスで焼肉のたれを入れてくれるんです!」
男「・・・なるほど・・・」
女「ふふー♪楽しみにしといてくださいー♪」
男(・・・ちょっと微妙なサービスだな)

焼肉のたれ:ピリ辛。最近はカロリーオフも出た。
デブネ子「甘口もありますがやはりピリ辛が好きなんですよ、私は」

128 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 03:08:29.72 ID:oDtJeEJm0
男「・・・むう」
女「?どうしました?お肉、焦げちゃいますよ?」
男「たね・・・」
女「?」
男「たねの皮むいてさ」
女「??」
男「焼いたらおいしそうだよな・・・」
女「!・・・わ、私は食べませんよ?」
男「・・・苦いから?」
女「・・・パンにも入ってますしね!!」
男「・・・苦味がおいしいと思うんだけどなあ・・・」
女「私は食べませんよっ!」
男「・・・まあたねはいいけどさ」
女「・・・?」
男「ピーマンくらいは食べようよ・・・」
女「!」

ピーマン:実は○○のまちのめいさんひん。にがみのなかにもほのかなあまみ。
デブネ子「べ、別に私がピーマン苦手とかじゃありませんよ?た、ただあまり食さないので評価はちょっと難しいです・・・」

130 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 03:15:16.87 ID:oDtJeEJm0
男「ピーマンおいしいのに」
女「・・・」
男「栄養もあるのに」
女「・・・」
男「食べたら強くなれるのに」
女「・・・」
男「あーおいしーなー」
女「・・・ごくり」
男「もぐもぐ」
女「・・・ひ、ひとつだけ・・・」
男「ほれ」
女「むがー!!・・・にがいー!!!」
男「でもきっと強くなったぞ」
女「・・・うう・・・・・・ほんとですか・・・?」
男「・・・たぶん」
女「うう」

131 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 03:22:13.97 ID:oDtJeEJm0
女「・・・ピーマン食べろだなんて」
男「ん?」
女「男さん・・・お母さんみたいです・・・」
男「そう?」
女「はい」
男「・・・」
女「・・・」
男「こらっ!女!ピーマン残したらダメよっ!!」
女「ふふっ・・・」
男「・・・」
女「・・・」
男「・・・女ちゃんのお母さんてさ」
女「・・・はい」
男「どんな人だったの?」
女「・・・うーん・・・」
133 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 03:29:50.86 ID:oDtJeEJm0
女「・・・実はですね」
男「うん」
女「・・・会ったことないんです」
男「・・・うん?」
女「お母さん、会ったことないんです」
男「・・・そうなの・・・?」
女「私を産むときに亡くなっちゃったらしくて・・・」
男「・・・」
女「今までしたお母さんの話は全部おばあちゃんから聞いたものなんです」
男「・・・そっか・・・」
女「お母さん、優しいけど、気の強い人って聞いたから私がピーマン残してたら絶対怒られてたと思うんですよ」
男「ははは」
女「・・・」
男「・・・」

136 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 03:39:08.76 ID:oDtJeEJm0
女「だから・・・おばあちゃんがお母さん代わりでした・・・」
男「・・・お父さんは?」
女「お父さんは・・・おばあちゃんも知らないって・・・」
男「・・・」
女「18でこのまちを出て行ったお母さんが5年後にふらっと帰ってきたときにはもうすでにお腹の中に私がいたそうです・・・」
男「・・・」
女「父親がどこの誰なのかは全く言わず・・・ただ産みたいって・・・」
男「・・・」
女「おじいちゃんは最初すごく怒ったらしいですけど、産むことには反対しなかったらしくて・・・」
男「・・・そか」
女「結局、父親が誰なのか言うことなく、私を産んですぐに・・・」
男「・・・」
女「・・・そしておじいちゃんも後を追うようにその後すぐ亡くなっちゃったらしいです」
男「・・・そーなんだ」
女「はい・・・」

138 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 03:50:35.85 ID:oDtJeEJm0
女「おばあちゃんからはたくさんのことを聞きました・・・」
男「ほう」
女「おじいちゃんが魔王を倒して勇者になったこと・・・」
男「そっか、おじいちゃん、勇者だったんだもんな」
女「はい、すごく大変だったらしいです」
男「そか・・・」
女「お母さんのこと・・・それからおじさんのこと」
男「おじさんてあの商人の人?」
女「ふふっ、デブネ子おじさんのことももちろん聞きましたけど今言った人は違う人ですよ」
男「・・・じゃあ誰?」
女「お母さんの、弟さんです・・・」
男「弟・・・さん・・・?」
女「はい」

141 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 03:59:54.37 ID:oDtJeEJm0
女「おじさんは・・・お母さんがまちを出て行く数ヶ月前に出て行ったらしいです・・・」
男「へえ・・・」
女「おじさんは昔から勇者になるのが夢だったらしくて」
男「ほう」
女「まちでずっと修行していたのに、ある日急にいなくなっちゃったらしいんです」
男「へえ・・・」
女「おばあちゃんやお母さんは最初すごく心配してたらしいんですけど・・・」
男「・・・」
女「おじいちゃんは、あいつはもう大人なんだからそのうち帰ってくるだろうって」
男「・・・」
女「でもお母さんはどうしても心配だったからその数ヵ月後に・・・」
男「弟を探しに出て行ったのか・・・」
女「はい・・・」
男「で、弟さんは?」
女「お母さんは結局弟さんを見つけられなかったって言ってたそうです」
男「・・・そーなんだ・・・」
女「はい・・・」

142 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 04:08:30.85 ID:oDtJeEJm0
女「おじいちゃんは終始弟さんについてすごく冷静だったそうです」
男「へえ」
女「あいつは今あいつのするべきことをしてるはずだって」
男「・・・」
女「きっと、おじいちゃんは何か知っていたのかもしれないっておばあちゃんは言ってました・・・」
男「なにか?」
女「はい、勇者にしかわからないような・・・なにかを・・・」
男「・・・」
女「私も大昔の勇者の血を引いてはいるけど・・・昔から戦いに関しては鈍かったから・・・って言ってました」
男「・・・そっか」
女「・・・」
男「・・・」
女「・・・ま、まあ、暗くて長くなっちゃいましたけど、私の家族の話はこんな感じです!!」
男「なるほどな」

144 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 04:18:25.55 ID:oDtJeEJm0
女「そーいえば!」
男「ん?」
女「男さんて・・・××のしろの人なんですよね!?」
男「・・・いまさらだな・・・まあそうだけど」
女「おじいちゃんとおばあちゃんは××のしろの王様と仲良かったらしいです!」
男「・・・うん、らしいね」
女「あ、知ってました?」
男「・・・まあ女ちゃんのおじいさんとおばあちゃんのお父さんはうちの兵士だったしね・・・かなり有名だし・・・」
女「・・・あ!そーいえばそんな話も聞いたな・・・」
男「2人とも先々代の王様と親しかったって聞いてるよ」
女「そうなんですか・・・」
男「だから女ちゃんがこのまちにいるってのもわかったんだけどね」
女「あ、そっか!ですよね!!」
男「・・・まあ女の子っていうことまでは知らなかったけどね・・・女ちゃんのお母さんとお父さんはうちのしろとあまり関わってないし・・・」
女「なるほどー」
男「うん」

146 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 04:25:22.90 ID:oDtJeEJm0
女「・・・あの・・・またまたいまさらなんですけど・・・」
男「ん?」
女「こんなにのんびりレベル上げててだいじょぶなんですかね・・・?」
男「・・・いまさらだな」
女「王様から私を呼んでくるように言われてるんですよね?てことは何かよくないことが・・・」
男「でもしろに着く前に死んじゃったらそれこそ意味ないって」
女「・・・でもせめて勇者がこんなのだったってことくらいは・・・」
男「・・・まあ、諸事情により遅くなりそうってことは手紙で伝えてるしだいじょぶだよ」
女「はあ・・・なんかすみません・・・」
男「いや、まあおれが守りきれないってのもあるしさ」
女「いえいえ・・・それは私のせいですし・・・」
男「・・・」
女「・・・」
男「・・・」
女「・・・あの、つかぬ事をお伺いしますが・・・」
男「・・・どうぞ」

147 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 04:33:07.85 ID:oDtJeEJm0
女「男さんは兵士さん・・・ですか?」
男「・・・うん、まあそうだけど」
女「・・・ですよね」
男「・・・なんで?」
女「・・・いえ、たった1人で来られるなんて・・・けっこう偉い兵士さんなのかなって」
男「・・・まあそうかな」
女「そーなんですか・・・」
男「そーなんです」
女「・・・」
男「・・・」
女「・・・お父さんとかお母さんはなにしていらっしゃるんですか?」
男「・・・父さんは数年前に亡くなった」
女「え・・・」
男「・・・母さんは1ヶ月前に魔物に殺された」
女「!!そ、そうだったんですか・・・」
男「・・・」
女「・・・」

149 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 04:52:45.98 ID:oDtJeEJm0
女「・・・あ、あの」
男「ん?」
女「なんかすみません・・・」
男「気にすることないよ、おれの方こそ女ちゃんに色々無粋なこと聞いたし」
女「・・・でも」
男「それにちょっと心が軽くなった」
女「・・・え?」
男「同じような人がいるんだなって思うと、やっぱり、がんばらなくちゃなって思えるし」
女「・・・」
男「・・・聞いてくれて、ありがとう」
女「そっ、そんな・・・こちらこそ・・・です」
男「・・・さてと、じゃあさっさと食器とか片付けちゃって寝るか!」
女「・・・はい!」
男「明日からはレベル上げちょっと急ぎでやるぞ!」
女「はい!がんばります!」

150 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 04:54:41.37 ID:oDtJeEJm0
きりがいいし疲れたので寝ます
また明日残ってたら書きます
189 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 15:47:35.59 ID:oDtJeEJm0
女「おお男さん、よくぞもどった!」
男「うん」
女「男さんが次のレベルに上がるにはあとどれくらいのけいけんちがいるか聞きますか?」
男「おれより女ちゃんがどれくらいで上がるかを教えてください」
女「・・・」

保守ありがとん。

192 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 15:55:17.39 ID:oDtJeEJm0
男「今日はこれを使うか」
女「・・・あ、それ・・・」
男「においぶくろと言ってこれを使うとしばらく魔物が寄り付きやすくなるんだ」
女「・・・においぶくろって魔物さんを寄せ付けるものなんですか・・・?」
男「そだよ、ただ、こんなにくさいものではなかった気がするんだが・・・」
女「・・・」

男「おかしいな・・・」
女「・・・ぜ、全然出てきませんね・・・ふ、不良品だったのかな・・・」
男「うーん・・・でもこれ、女ちゃんのとこのどうぐやで買ったやつだよ?」
女「そ、そうなんですか?お、おかしいなあ・・・」
男「うーん・・・」

○○のまち製においぶくろ:実は女が勘違いして作ったもので魔物が寄り付かないようなにおいを発している。本当は魔物が寄り付くにおいを発する。
デブネ子「○○のまち製のにおいぶくろの材料はうまのふんらしいです・・・」

194 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 16:02:00.71 ID:oDtJeEJm0
男「・・・仕方ない・・・くちぶえを使うか・・・」
女「くちぶえ?」
男「吹くと魔物が寄ってくるんだ」
女「えーそんな便利な特技があるんですか??」
男「・・・ただこれはあまり使いたくないんだ・・・」
女「??なんでですかー?」
男「まあ見てろ」
男はくちぶえを吹いた!しかし音が出ない!
女「!」
男「・・・ふー!・・・ふー!」
女「・・・」
男「・・・まだ練習中で5回に1回くらいしかできなくて・・・」
女「・・・」
男「ふー!ふー!」
女「・・・」
女はくちぶえを真似してみた!
女「ぴゅういっ!」
男「!」
女「あ、できたあ!!」
女はくちぶえをおぼえた!!

197 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 16:10:24.14 ID:oDtJeEJm0
男「うりゃあ!」
男のこうげき!魔物Bに101のダメージ!魔物Bをたおした!
女「やー!!」
女はふしぎなおどりをおどった!魔物AのMPを10さげた!
男「・・・」

男「は!!」
男のこうげき!魔物Cに98のダメージ!魔物Cをたおした!
女「とおー!」
女はふしぎなおどりをおどった!魔物CのMPを4さげた!
男「・・・」

女「はあ・・・はあ・・・やっぱり修行って大変ですね・・・男さん・・・」
男「・・・まあな」
男(いや、彼女は戦闘に参加はしている・・・しているんだが・・・・・・)

199 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 16:18:39.81 ID:oDtJeEJm0
男「今日はかなりレベル、上げれたな」
女「たねもたくさん魔物さんが落としていきましたね♪」
男「これでなんとかちから、すばやさ、うんのよさ0ってのをいい加減脱出したいとこだな」
女「・・・でも私、レベル上がってもちから、すばやさ、うんのよさは上がる気配ないからたねで上げ続けるしか・・・」
男「・・・だな・・・」
女「・・・ちから、30いるのにも30個のちからのたね食べなきゃダメなんですよね・・・」
男「・・・」
女「・・・そんなに食べて太らないかなあ・・・」
男「そっちの心配か」

204 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 16:27:10.52 ID:oDtJeEJm0
デブネ子「毎度どうも」
女「こんにちわー」
デブネ子「今日はいつもより少し高くてもだいじょぶですかね・・・?」
女「いいですよー!最近魔物さんをたくさん倒しているんで臨時収入ががっぽりですから♪」
デブネ子「あははは、それはそれは」
女「・・・また値段、上がってるんですか?」
デブネ子「・・・ええ、最近魔物達がどんどん増えてきているらしいんです・・・」
女「そうなんですか?」
デブネ子「なので物資の輸送も以前よりさらに困難になってきていて・・・」
女「へえ・・・」
デブネ子「輸送の際の危険度が増すと人件費も上げざるを得ないですからねえ・・・」
女「そっか・・・」

男「・・・」

205 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 16:27:21.93 ID:J0nhuSerO
魔王「今日も平和だな」
執事「そうですね」
魔王「最近、配下の末端が人間の街を襲ってるって?」
メイド「はい。厳重に処罰しました」
魔王「和平交渉とかしたいのにこれじゃあいつまでたっても人間の方から寄ってこねぇじゃねぇか…」
執事「我々は魔物と人間で上手くやれてますのに」
魔王「はぁ…やめやめ、寝るわ」
メイド「まだまだ子供ですね…しかも幼女」
魔王「お前ちょっと表でろ」


ごめん、妄想
寝るわ
206 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 16:28:38.37 ID:3cXHaQWZ0
>>205
もっとやれ
207 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 16:33:04.14 ID:oDtJeEJm0
デブネ子「××のしろも地獄の帝王の討伐になかなか向かいませんしねえ・・・」
女「・・・え」
デブネ子「1ヶ月前に地獄の帝王討伐に乗り出すと王から発表があったんですが・・・それ以降まったく動きがなくて・・・」
女「・・・そうなんですか・・・」
デブネ子「このままだと魔物は増える一方・・・なんとかなりませんかねえ・・・」
女「・・・」

女「男さん!」
男「・・・ん?」
女「××のしろに行きましょう!」
男「・・・なにを急に」
女「私、みのまもりはかなり上がってるから、きっともうだいじょぶなはずです!!」
男「・・・」
女「ふしぎなおどりだって覚えましたし!!」
男「・・・」

208 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 16:34:27.76 ID:oDtJeEJm0
>>205
wktk
209 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 16:35:31.86 ID:e2rBeXoC0
ああ、前の男と女が放置した地獄の帝王wwwww
210 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 16:38:37.17 ID:J0nhuSerO
>>206>>208
無理
211 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 16:41:43.05 ID:TcQOSfDq0
>>210
/(^o^)\
212 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 16:42:48.52 ID:oDtJeEJm0
女「××のしろが地獄の帝王の討伐に行けないの、私たちを待ってるからじゃないですか?」
男「・・・」
女「こうしてる間にも魔物さんはどんどん増えていってるのに・・・」
男「・・・」
女「・・・なんか私のせいで、今日もたくさんの人が危ない目にあってるんだと思うと・・・やりきれなくて・・・」
男「・・・」
女「一応、世界を救うはずの勇者なのに・・・」
男「・・・」
女「やくそうもたくさん買いますから!」
男「・・・」
女「お願いします!」
男「・・・」
女「男さんだって人々が危ない目にあってるの、だまって見てられないでしょ!?」
男「・・・」
女「男さん!」
男「・・・」

213 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 16:50:23.37 ID:oDtJeEJm0
男「・・・わかった」
女「!!」
男「・・・けど行くのは明日だ」
女「ええー!!」
男「今日、午後から最後の修行をして、ゆっくり休んで明日の朝、しろに行こう」
女「・・・」
男「今日これから行っても着くのは夜中だ」
女「・・・」
男「夜になると昼間より強い魔物がたくさん出てくるからな」
女「!」
男「全滅したら元も子もない」
女「・・・わかりました」
男「・・・よし、そうと決まればさっそく最後のレベル上げにいくか!」
女「はい!!」

女「あ、でももうすぐお昼だし・・・ご飯食べてから・・・」
男「・・・太るの気にするくせにかなりの食いしん坊だよな・・・」

214 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 16:56:59.29 ID:oDtJeEJm0
男「おりゃあー!!」
男のこうげき!魔物Cに107のダメージ!魔物Cはたおれた!
男(・・・今日で女ちゃんとの修行の日々も終わるんだな・・・)
女「とりゃー!!」
男(・・・ほんとに、勇者のレベル上げに付き合うなんて、思いもしなかった・・・)
女「やー!!」
男(なんだか・・・ちょっと・・・寂しいな・・・)
女「とー!!」
男(・・・しかし・・・)
女「くらえー!」
女はふしぎなおどりをおどった!
男「・・・」
男(せめて、ふしぎなおどり以外の特技も・・・覚えて欲しかったなあ・・・)

215 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 16:59:16.63 ID:azqI77Rz0
なんだエロいおどりか
216 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:04:21.95 ID:oDtJeEJm0
女「えい!」
女はふしぎなおどりをおどった!魔物AのMPを11さげた!
女(・・・今日で男さんとの修行の日々も終わるのかあ・・・)
男「おりゃあー!!」
女(・・・ほんと、急に修行が始まるんだもんな・・・びっくりだった・・・)
男「はっ!!」
女(でも・・・楽しかったし・・・なんだかちょっと寂しいな・・・)
男「うりゃっ!」
女(・・・でも・・・)
男「くらええええええ!!」
男のこうげき!
女(・・・一度でいいから、いっしょにふしぎなおどり、おどってほしかったなあ・・・)
女(・・・これ、意外と楽しいのに・・・)

217 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:11:18.77 ID:eKc646hK0
女マジ天然wwwwwwwwwww
218 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 17:13:33.39 ID:J0nhuSerO
>>211
魔王「おいおい…勇者の村周辺に虐殺事件だぁ?」
メイド「ええ」
魔王「はっ、バカバカしい、そんな敵国のお膝元に出て行くヤツが悪い」
執事「まったくですね」
魔王「…まぁとりあえず勇者とやらを見に行くか…」
メイド「勇者と限らないのでは?」
魔王「構わん」
執事「危険では?」
魔王「心配ない」
メイド「背伸びした幼女にしか見えません。大丈夫です」
魔王「よし、勝負だ。表へ出ろ」


ネルソン
219 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:13:56.73 ID:oDtJeEJm0
女「今日は・・・いえ、今日までいろいろありがとうございました!」
男「・・・ん」
女「明日はがんばっていきましょう!!」
男「・・・なんか戦いに行くみたいだな・・・」
女「おしろに行くためには魔物さんと戦わなきゃいけないんですから、戦いに行くんですよ!」
男「・・・そか」
女「です!」
男「・・・ここに泊まるのも今日で最後かな」
女「・・・またいつでも来てくださいよ!!」
男「来れるかなーおれけっこう忙しいから・・・」
女「私なんかの修行に付き合ってる人がですかー?」
男「・・・これも仕事のうちだ」
女「・・・なんかそうやって言うといやいや付き合ったみたいに聞こえますよ!!」
男「はははは」
女「むー・・・否定してくださいよ!!」
男「ははは」

220 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:17:33.21 ID:TcQOSfDq0
>>218
優しいなお前
221 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 17:19:56.03 ID:J0nhuSerO
>>220
べ…別にあんたのために書いた訳じゃないんだからっ///
このままじゃキレが悪かっただけなんだからっ///
222 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:21:28.02 ID:oDtJeEJm0
男「・・・すまなかった」
女「・・・え?」
男「・・・平和に暮らしていたのに・・・急に戦いの場に呼ぶはめになってしまって・・・」
女「・・・でも王様の命令なんですよね?仕方ないですよ!」
男「・・・すまない」
女「男さんが謝らないでください!」
男「・・・」
女「・・・」
男「・・・」
女「・・・楽しかったですよ?」
男「・・・?」
女「・・・私、男さんといて楽しかったです」
男「・・・」
女「だから、いいんです、気にしないでください♪」
男「・・・そか」
女「はい♪」

223 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:21:39.41 ID:eKc646hK0
可愛いよ>>221可愛いよ

224 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:30:56.02 ID:oDtJeEJm0
女「んー・・・よく寝たー!!」
女「ふああああ・・・」
女「・・・あさごはん作るのまだちょっと早いし散歩でもしようかな・・・」

女「すたすた」
女「すたすた」
女「・・・」
女「はー!きもちー!!ちょーきもちー!!」
女「・・・」
女「・・・このまちともしばらくお別れかなあ・・・」
女「・・・」
女「・・・」
女「・・・ん?」
女「なんかたくさんの人たちがまちに向かってきてる・・・」
女「・・・」
女「・・・」
女「・・・××のしろの人たち・・・!?」
女「えええーーー!!な、なんでだろ・・・お迎えに来てくれたのかな・・・!?」

225 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:32:10.24 ID:oDtJeEJm0
>>221に萌えた
227 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 17:35:34.31 ID:J0nhuSerO
魔王「でだ」
執事「はい」
魔王「この格好はなんだ?」
メイド「東方の国、ことジパングが生み出したOTAKU文化の賜物、「雛苺」というキャラクターの服です」
魔王「……なぁメイドよ、オレは確かに縦ロールだ」
メイド「はい」
魔王「しかもこの匂い…古いダンボールの匂いだな」
メイド「だいぶ前から用意してた「よそいき☆」用の服ですからね」
魔王「ハハァン、遅かれ早かれこうするつもりだったな?」
メイド「その様なことは」
魔王「黙れ…メラゾーマ!!」
メイド「マホターン」
魔王「なぬ!?」
メイド「マホトーン」
魔王「おにょれー!!」
執事「メイドのが強い魔王…」
228 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 17:36:53.67 ID:J0nhuSerO
>>227
気分はノッてきたがもうやめる
俺は>>1のが読みたいんだ
230 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:45:18.15 ID:oDtJeEJm0
町民達「なんだなんだ・・・?」
ざわ・・・ざわ・・・
兵士A「朝早く申し訳ございません」
女「あ・・・○○のまちへようこそ・・・」
兵士A「××のしろの者です」
女「あ、えと・・・勇者なら・・・」
兵士A「こちらに男王がいらっしゃるはずなのですがご存知ありませぬか?」
女「・・・へ!?・・・・・・男・・・王・・・?」
兵士A「はい、我が××しろの王、男様です」
女「・・・お、男って・・・男さん・・・??」
男「あ、いたいた、女ちゃんー!!あさごはん・・・・・・・・・あ」
女「!」
兵士達「男様!!」
男「・・・お前ら・・・」
兵士達「お迎えにあがりました!!」
男「・・・」
女「え・・・ええええーーーー!!???」

231 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 17:46:25.68 ID:gQ6jJX6I0
ちょwwww
232 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:46:29.24 ID:oDtJeEJm0
>>228
わっふるわっふる!
233 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:47:42.47 ID:t7UCS8rHO
これは良い大丼田返し
235 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 17:55:23.42 ID:J0nhuSerO
>>232
………(´・ω・`)y━・~

魔王「フッ……やっと着いたか」
執事「結局着替えませんでしたね」
魔王「五月蝿い」
メイド「村が見えました」
魔王「あ〜ゴホン、すみませ〜ん、旅の者ですが〜……」

〜二人はお出かけ中〜

魔王「………………」
執事「誰もいませんでした」
メイド「右に同じ」
魔王「…………帰るぞ」
執事「良いんですか?」
魔王「おやつの時間だ」
メイド「そんなエロゲのタイトルみたいな理由で帰るんですか」
魔王「ルーラできるからいいんだよ」
執事「作用で」
魔王「……………まてメイド、エロゲて…」

続かない
続けて欲しくば>>1の邪魔にならない程度に保守しつつメール欄に「ワッフル食いながら焼酎うめぇな…」と書くがいい!!
236 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:55:33.00 ID:oDtJeEJm0
女「え?ええ!???えええええ!!???」
男「王の名前くらい知っとけよ」
女「し、知ってましたよ!知ってましたけど・・・こんなに若い人だと思ってなかったし・・・」
男「まあ男なんてありきたりな名前だからな、しょーがないか」
女「ええええ・・・今の××のしろの王様ってこんなに若いんですか・・・」
男「・・・数年前に父が亡くなったって言ったろ」
女「・・・あ」
男「突然の病気でな、跡取りがおれしかいなかったからおれが継いだんだ」
女「そ・・・そーだったんですか・・・」
男「・・・」
女「じゃ、じゃあ魔物に殺されたっていうお母さんは・・・」
男「・・・ああ、おれの父の妻、つまり王妃だった人だ・・・」

1ヶ月前
兵士「た、大変です、男王!」
男「どした、そんなに慌てて・・・」
兵士「△△のまちに視察に向かわれていた母上様を乗せた馬車が魔物のむれに襲われたそうです!!」
男「!?」

237 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:58:08.12 ID:EzCnFcJe0
男が王とまでは予想できなんだ・・・
やるなぁw
238 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 17:58:36.47 ID:ZBY665lq0
王自ら魔物と戦ってたのか
241 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 18:05:41.06 ID:Mop2KMmb0
ドラクエ?みたいだな
244 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 18:11:08.38 ID:oDtJeEJm0
兵士「なんとか生き残った兵士が先ほど戻り、事の次第が明らかになりまして・・・」
男「それで・・・母上は・・・母上は無事なのか!?」
兵士「・・・それが・・・」
男「・・・!!・・・・・・その兵士はどこだ・・・話を聞きたい・・・」
兵士「それが・・・その兵士も先ほど息を・・・」
男「・・・・・・そうか・・・」
兵士「・・・男様・・・」
男「・・・」
兵士「・・・」
男「・・・」
兵士「・・・今、母上様のご遺体を収容しに兵を向かわせておりますが・・・果たして・・・」
男「・・・」
兵士「・・・」
男「・・・少し、1人にしてもらえないか」
兵士「・・・は」

男「・・・」
男「・・・うっ・・・うっ・・・」
男「・・・はは・・・う・・・え・・・」
男「・・・うっ・・・ううっ・・・」

252 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 18:22:52.50 ID:oDtJeEJm0
兵士「王、地獄の帝王の討伐に乗り出しましょう」
男「・・・だが、現状の戦力で討伐できるとも思えん・・・」
兵士「・・・しかし、民衆には地獄の帝王の討伐をすると、おふれを出しました」
男「!なぜそのような真似を・・・おれは聞いていないぞ!」
兵士「王、母上様が、元王妃様が殺されたのです・・・」
男「・・・」
兵士「何も報復のないまま我々が黙っていたとなれば・・・しろの・・・わが国の尊厳を失いかねません」
男「・・・だが・・・」
兵士「王・・・」
男「・・・」

257 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 18:35:33.78 ID:t7UCS8rHO
これはもう 地獄の帝王は幼女だからうんぬんで みんな平和 では終わりそうにないな・・・
258 :VIPがお送りします [ワッフル食いながら焼酎うめぇな…] :2008/08/18(月) 18:36:03.00 ID:oDtJeEJm0
男「・・・今兵を向かわせても・・・無駄死にではないか」
兵士「しかし黙っているわけにもいきませぬ」
男「・・・」
兵士「・・・」
男「・・・そうだ、勇者だ」
兵士「・・・勇者・・・でございますか?」
男「ああ、先々代の王・・・祖父は勇者とともに魔王を討伐したというではないか」
兵士「・・・しかし王」
男「そうだ、勇者だ、勇者を連れてくればいいんだ・・・確か勇者は・・・」
兵士「王、今は我がしろと勇者の家系の繋がりがないのです・・・果たして子孫がいるのかも定かでは・・・」
男「だが○○のまちにいるという話を聞いたことがあるぞ?」
兵士「確実な情報ではないでしょう・・・」
男「・・・」
兵士「本当かどうか定かではない情報を頼りにするよりも今は地獄の帝王の討伐に向けての準備を行わねばならないと考えます・・・」
男「・・・」

259 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 18:38:31.25 ID:EzCnFcJe0
で、勇者が・・・
262 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 18:41:43.34 ID:t7UCS8rHO
そりゃあ 強い勇者を想像してたら・・・かなりショックだよな・・・リアルに・・・
263 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 18:47:58.32 ID:oDtJeEJm0
男「・・・」
男「・・・」
男「・・・おれは討伐を失敗に終わらせる気はないぞ・・・」
男「・・・」

下っ端兵士「王が!王がいないぞー!!」
下っ端兵士「探せ!!まだ近くにおられるかもしれん!!」
下っ端兵士「王―!!」
下っ端兵士「男様―!!」

下っ端「王の部屋にこのようなものが!」
兵士「・・・これは・・・」

おれは勇者を迎えに行く。
誰もおれの後を追わせるな、おれの強さをわかっているだろう?
勇者を連れて帰ったらいつでも出発できるように準備をしておいてくれ。
おれが戻るまでは絶対に討伐に向かうな。

兵士「・・・!!すぐ後を追うぞ!」
下っ端「しかし王がどうやら○○のまちに関する情報を全て持ち出されたらしく・・・」
兵士「!!!!・・・あそこは人目につかない場所らしい・・・加えて場所を知っている者はもうこのしろにいないんだ、急いで情報を集めろ!!」
下っ端「はっ!!!」

274 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 19:22:22.51 ID:oDtJeEJm0
男「というわけだ」
女「ひどく迷惑な王ですね・・・」
男「うるさい」

兵士「王、探しましたぞ」
男「・・・ああ、すまなかった」
兵士「兵はもう準備が整っております」
男「・・・そうか」
兵士「・・・勇者は見つかったのですか?」
男「・・・」
女「あ、えと・・・」
男「いや、見つからなかった」
女「・・・え!?」
兵士「・・・左様ですか」
男「ああ、やはりお前の言うとおり、子孫はいなかったらしい」
女「え?え?」

279 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 19:37:19.01 ID:J0nhuSerO
なんか一眠りしたら大変なことに…(´・ω・`)y━・~

執事「…?」
メイド「人の写真を見ないで下さい」
執事「失礼しました」
メイド「…懐かしいものです」
執事「僭越ながら、どのような写真なのか聞いてもよろしいですか?」
メイド「そうですね」

〜四年前

兵「魔王様、国境付近に人間の女がうろついていたので捕らえました」
魔王「ん〜…?」
「………」
魔王「…適当に理由つけて帰せ」
兵「は…?」
魔王「バカか?適当に理由つけて帰せってんだよ」
兵「しかし
魔王「うるさいな…なんなら花火でもするか?…誰かの命の花火ってのは楽しいらしいぞ…」
兵「し…失礼しました!!」
魔王「あ、逃げた…つまんね…」


続く
保守
280 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 19:39:58.37 ID:J0nhuSerO
>>279
「あの……」
魔王「ん〜?ああ、適当にバシルーラで帰してやる」
「……私には…」
魔王「なんだ、人間の国では行き場でも無くしたか?」
「………」
魔王「ここはお前の同族が恐れる魔王城、わかっているのか?」
「はい………」
魔王「フッ…ついてこい、使用人くらいにはしてやる」
「ありがとう…ございます…」
魔王「お前は堅いな…少しはジョークでも覚えたらどうだ…?」


メイド「今に至ります」
執事「変わりましたね」
メイド「あの方の指示ですから」
執事「私も…似てますからね」
メイド「そうでしたね」
執事「業務に戻りますか」
メイド「次侵入したら爆弾岩と寝てもらいます」


保守
288 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 19:56:31.60 ID:J0nhuSerO
風呂の前に一つ

兵「勇者が来ました」
魔王「通せ」

エセ「貴様が魔王か!!」
魔王「帰れ」
エセ「なんだと!?」
魔王「誰かと思えば…こんな馬鹿の相手をさせられるとはな」
エセ「チッ…マホトーン!!」
魔王「…なんの真似だ?」
エセ「ふはは!!貴様の弱点は既に掴んd
魔王「ギガデイン」

魔王「それを片しておけ…」
メイド「はい」
執事「相変わらず容赦ないですね」
魔王「フン…」
メイド「国境付近の村に捨ててきました」
魔王「オレも甘くなったもんだ…」
メイド「殺さないだけですが」
魔王「…殺すだけが魔王じゃないしな…」
執事「作用で」


保守
続きが読みたいならば俺のIDを無理矢理読んでメール欄に書いて俺が風呂から上がるのを待つがいい!!!!
302 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 20:22:30.02 ID:oDtJeEJm0
男「こんな平和な村に勇者などいるわけなかったな、帰ろう」
兵士「はっ!」
女「え!?ちょっ!!男さ・・・男王!!」
兵士「・・・王、呼ばれていますが」
男「・・・あんなちんちくりん知らん、帰るぞ」
女「ちょっと!ちんちくりんてなんですか!!私は勇者ですよ!?」
兵士「・・・彼女は一体何者ですか・・・?」
男「知らん、帰るぞ」
女「お、男さんってば!!」
男「・・・」(・・・お前を無駄死にさせたくないんだ・・・すまんかったな)
兵士「・・・」(・・・ふふ、これは・・・なにかありましたな)
女「・・・」
女「・・・こ・・・」
女「この・・・」

女「ばか王―――――――――!!!!!」
男・兵士達・町民「!!??」

306 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 20:31:16.80 ID:J0nhuSerO
>>289
やるなwwww

〜二年前

「魔王、覚悟しろ!!」
魔王「…なぁ、虚しいな…」
「なに…?」
魔王「お前は自分の経験値のためにいったいどれほどの魔物を殺した…?」
魔王「我々は確かに、人間を殺した…数え切れないほどに…
でも人間も魔物を数え切れないほど殺したんだ
殺し…殺され…どちらかが滅ぶまでやめないつもりか…?」
「それは…」
魔王「確かに私を殺せば全て丸く収まるな。しかも話が早い
…私が人間の王を殺せば済むのと同じように」
「………」
魔王「なぜそんなことしないと思う?…虚しいからだ。そんなことをすれば人間は事実上滅ぶが、我々みたいにまた復活してまた殺し合いが始まる」
「…………」
魔王「私についてこい」

続く
保守
307 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 20:34:00.97 ID:J0nhuSerO
>>306
「なっ………」
魔王「私達が人間、そして魔物の架け橋となろう。…真の平和は、お互いを殺さないことだから」
「………でも…」
魔王「そうだ、我々はお互い殺しすぎた。魔物は人を、人は魔物を。だから…我々の手で止めたいではないか…」
「しかし…どうすれば…」
魔王「まず末端の兵や獣の魔物の支配を強める。人間の国にいる配下は仕方ないが領地にいる魔物には穏健派になってもらう。徐々に、徐々にだ…」

執事「…あれからもう二年ですか」
魔王「…まだ二年だろ…やることが多すぎてまだ手についてないことばかりだ……手伝ってくれるよな?」
執事「…はいっ」
メイド「仲間外れなんて寂しいじゃないですか」
魔王「フッ…ついてこい、今日も魔物達の説得だ」
メイド・執事「はい」


保守だよ
308 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 20:36:00.04 ID:oDtJeEJm0
男「おまっ・・・」
兵士「きさま王に向かって・・・」
町民A「女ちゃん!」
女「男さんが王とかなんだとか別にどーでもいいです!」
男「!?」
女「・・・はぁ・・・おばあちゃんのときもおじいちゃん、かっこつけて1人で戦いに行ったんですよ・・・?」
男「・・・?」
女「どーして男の人はそーやってかっこつけて勝手に行こうとするんですか!!」
男「!」
女「・・・こっちの意見も聞かないで・・・」
男「いや・・・おれはお前のためを・・・」
女「私が行かなかったら!何のために今まで修行してきたんですか!!」
男「・・・それは」
女「無駄になるじゃないですか!どーしてくれるんですか!!」
男「・・・」
女「それに私は勇者です!伝説の剣も装備できます!!ちからも0じゃありません!!!」
男「・・・10足らずだけど・・・」
女「MPがなくても特技が使えます!」
男「・・・ふしぎなおどりとくちぶえだけだが・・・」

310 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 20:39:32.87 ID:eKc646hK0
男うるさいwwwwwwwwwwww
311 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 20:41:46.51 ID:J0nhuSerO
魔王「むがぁぁぁぁ!!!!」
メイド「落ち着いて下さい」
魔王「だぁ〜めんどくせぇ…人間と違って知力あるやつ少ねぇんだよ…」
執事「苦労しますね」
魔王「あー、休憩だ休憩。執事、ラクロスでもやるぞ」
執事「はい」
メイド「二人だけでですか」
魔王「それもそうか…」



メイド「残念ながら「執事、セクロスでもやるぞ」ではありません。悪しからず」
魔王「何を言ってんだよ……」


保守
312 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 20:45:44.79 ID:J0nhuSerO
魔物「ほんに……ほんによろしいわ…」
魔王「…なんだアレは」
メイド「魔物の人型種で西方の主だそうです」
魔物「幼女良いわぁ…」
魔王「…なぁ…心無しかアレがメスに見える」
メイド「自称メスですが確認しますか?」
魔物「幼女魔王萌え!!!!」
魔王「いや…いいが………なぁ……?」
メイド「……………」


保守
313 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 20:47:09.47 ID:oDtJeEJm0
女「勝ちましょう!」
男「・・・」
女「私も協力します!!」
男「・・・」
女「勇者がいないより、いるほうが絶対勝てます!!」
男「・・・」
女「男さんが来るなって言っても私はついていきますから!」
男「・・・」
兵士「王・・・」
女「・・・」
男「・・・はあ、おい兵士」
兵士「はっ!」
男「聞いたとおり、こいつが勇者だ・・・丁重にしろへお連れしろ」
女「!」
兵士「はっ!」
男「・・・負けたよ」
女「やったっ!!」
男「そのかわり、今まで通りお前は基本的にサポート役だからな、あまり前に出るな」
女「はい!全力でふしぎなおどりをします、王様!!」
男「・・・王様はいい・・・やめてくれ」
女「へへー♪」
男(地獄の帝王にふしぎなおどりがきくのか・・・?いやきいても全然意味ない気が・・・)
女「♪」

314 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 20:49:39.03 ID:J0nhuSerO
>>312
魔物「私をいきなり変態扱いするなんてッ!!」
魔王「黙れ…ならば確認しようか」
メイド・魔物「?」
魔王「魔物さん…///私の足…舐めてくれますか…?////」
メイド「どんなキャラですか」
魔物「!!!!!!!!!!!!」


魔王「ぜーはーぜーはーぜーはー……」
メイド「……」
魔物「(ぷすぷすぷす)」
魔王「…捨ててこい」
メイド「そうは参りませんでしょう」


保守
315 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 20:53:06.11 ID:J0nhuSerO
魔王「……地獄の帝王?」
執事「は、末端の兵や魔物が人間を襲うのはその者の指示だと…」
魔王「ふ〜ん…じゃあ勇者は此処を素通りすると思うか?」
メイド「分かりませんね、混同されると厄介です」
魔王「人間がオレの言うこと信じるかな〜………」


保守
316 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 20:53:46.65 ID:J0nhuSerO
そろそろ自重して寝る
317 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 20:54:19.03 ID:pTkFIPCm0
すごい文才だな
他にも色々書いてそう。読みてー
318 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 20:56:12.70 ID:oDtJeEJm0
女「地獄の帝王ってお城にいるんじゃないんですね・・・」
男「地下深くに眠っていたらしいからな」
女「・・・じゃあもしかして」
男「ん?」
女「私たちが・・・地上でうるさくしてるから・・・地獄の帝王さん・・・起こしちゃったんじゃないんですかね・・・」
男「・・・」
女「・・・元々悪いのは私たちなのかも・・・」
男「・・・かもしれんな」
女「・・・」
男「だが、魔物が人間を襲う以上、放っては置けん」
女「・・・はい」
男「いくぞ!地獄の帝王の討伐に向かう!!」
兵士達「おおー!!!」

319 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 20:58:34.52 ID:oDtJeEJm0
>>316
なん・・・だと・・・?
320 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 20:59:53.36 ID:J0nhuSerO
>>319
書いていいのか?邪魔じゃないか?(´・ω・`)y━・~
322 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 21:07:48.99 ID:oDtJeEJm0
兵士「王!魔物のむれです!」
男「ひるむな!!第2部隊を向かわせろ!」
兵士「はっ!!」
女「男さん!」
男「どうした!?」
女「私も影ながら、ふしぎなおどりでサポートします!!」
男「・・・」
女「とおっ!!」
女はふしぎなおどりをおどった!兵士CのMPがさがった!!
兵士C「うわあっ!?」
女「ああー間違えたー!!ご、ごめんなさい!!」
兵士「・・・王」
男「・・・どうした」
兵士「彼女が・・・勇者なんですよね・・・?」
男「・・・そうだ」
兵士「・・・」
男「・・・」
女「やー!!」

323 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 21:08:06.85 ID:bo9yYrRA0
>>ジョン
シナジー効果ってやつだよ
>>1の本編といい感じでシンクロしてるからこのままやっちゃえばいいと思うよ
325 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 21:08:42.29 ID:t7UCS8rHO
>>320
正直 書いて欲しいが >>1とゴチャゴチャになってほしくないし・・・
326 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 21:11:43.49 ID:oDtJeEJm0
まあ多分おれのほうはもうちょっとで終わると思うし
ジョンさん面白いから続けてよ。
って言ってもおれのもうちょっとはけっこうかかる場合もあるからなー
328 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 21:18:31.94 ID:J0nhuSerO
魔王「おーおーやってるな……」
メイド「どうしますか?」
魔王「は?簡単な話だ、あそこにいるのはオレの命令に背いたヤツ、んで俺の配下にいるやつらが穏健派っつうが親・人間派」
執事「ええ」
魔王「人間と協力して挟撃をかける。」
執事「しかし人間は…」
魔王「オレ達は地獄の帝王とやらの土地に住めばいい。上の土地は人間の、下の土地は魔物のっつーこった。
どの道、魔の者達だから「魔物」なんだからな……だから…その時は、お別れだ…」
メイド・執事「………」
魔王「かかれ!!人と魔物の因縁を絶ち、お互いの平和を勝ち取るのだ!!!!」
軍「オォォォ!!!!」


執事「地底まで」
メイド「お供します」
魔王「フッ……こんな時に……」
メイド「魔王様…」
魔王「泣かせるなよな…バカ共…///」


あとは>>1、話を融合させるんだ
329 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 21:18:56.27 ID:oDtJeEJm0
兵士E「王!」
男「どうした!」
兵士E「先ほど歩兵部隊よりこのようなものを拾ったと・・・」
男「・・・これは・・・!?」
なんと!男はたたかいのドラムをみつけた!
男「これは全員の攻撃力が2倍になるという優れもの・・・!!」
男「これは我が軍に非常に役立つものだ!歩兵部隊によく見つけたと伝えてくれ!!」
兵士E「はっ!」

男「というわけでこれをサポート役のお前に託す」
女「はい!」
男「これをしっかり鳴らしてくれ!」
女「はい!ドラムを鳴らしながらふしぎなおどりをおどります!!」
男「・・・」

女「どんどんどんどん!!」
女はたたかいのドラムを鳴らした!
女「やー!」
女はふしぎなおどりをおどった!

兵士「・・・王」
男「・・・どうした」
兵士「・・・彼女はあそびにんかなにかでは・・・」
男「・・・違う・・・と思う・・・」

330 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 21:20:05.98 ID:J0nhuSerO
>>328
無理矢理だがシメたんで後は頼むよ(´・ω・`)y━・~
でしゃばってすまんな
333 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 21:23:54.19 ID:oDtJeEJm0
>>330
な、なるほど・・・
がんばってみる
新しいスレたててよ
334 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 21:25:20.79 ID:J0nhuSerO
>>331
お断りだ(´・ω・`)y━・~
なんかネタあれば書くかもな
335 :VIPがお送りします [sage] :2008/08/18(月) 21:28:54.59 ID:e98OnuyT0
>>328
なんか攻略本書いてた魔王みたいにしか思えなくなってきた。
336 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 21:33:50.05 ID:oDtJeEJm0
兵士F「王!」
男「どうした!?」
兵士F「あちらにHP、MPが全回復する不思議な泉を発見いたしました!!」
男「なんだと!?それは本当か?」
兵士F「はい!すでに何人もの兵士が回復を!」
男「よし!地獄の帝王はすぐそこだ!すぐさま全員回復するんだ!!」
兵士F「はっ!」

女「男さん・・・」
男「ん?」
女「たたかいのドラムは落ちてるし・・・全回復する泉はあるし・・・地獄の帝王さんて実は親切な・・・」
男「それはない・・・と思う」

339 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 21:38:34.72 ID:oDtJeEJm0
帝王「グゴゴゴゴ・・・私の名は地獄の帝王・・・今はそれだけしか思いだせん・・・」
帝王「グゴゴゴゴ・・・お前らは私をほろぼす者か・・・?」
女「え?えっとどっちかというといいえ・・・」
男「やめろ!それでは始まらん!お前を倒して世界を平和にしなければならん!」
帝王「ならば私も滅ぼされるわけにはいかん・・・いくぞ・・・」
男「みなのもの!かかれ!!」
兵士「うおおおおおおお!!!」

ほんとに混ぜていいの?

344 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 21:52:06.87 ID:oDtJeEJm0
下っ端「炎と吹雪の耐性呪文を使えー!」
下っ端「魔法には気をつけろー!!」
女「みなさんがんばってくださーい!!」
どんどんどんどん!!女はたたかいのドラムをならした!!
兵士達「うおおおおおおおおおおお!!」
男「いけえーーーーー!!!」
帝王「ぐ・・・きさまら・・・」
地獄の地王は仲間をよびよせた!しかし助けはこなかった!
帝王「!?」
男「!!??よくわからんがチャンスだ!!やれー!!!」
兵士達「うおおおおおおおお!!!」

魔王「・・・まったく手間のかかる・・・」
メイド「帝王の配下の魔物達の掃除は終わりました」
執事「次の指示を」
魔王「・・・待機、少し様子を見る」
メイド・執事「はっ」

こんな感じですか><

352 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 21:59:48.01 ID:oDtJeEJm0
帝王は爆発の呪文を唱えた!
兵士達「うわあああああああああ!」
男「くそっ・・・さすがに強いか・・・」
女「ううー」
男「だが強い魔法ほどMPの消費も半端ないはず・・・」
女「ううー」
男「女!」
女「はははははははい!!」
男「これから毎回お前はずっとふしぎなおどりをしてろ!」
女「ず、ずっとですか!?」
男「そうだ!きっと後々役立つ!!」
女「は、はい!わかりました!!」
帝王「グゴゴゴゴゴゴゴゴー!!!!!」

363 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 22:14:34.53 ID:oDtJeEJm0
男「はあ・・・はあ・・・」
女「ふう・・・ふう・・・」
男(さすがに全員に疲労の色が見え始めたな・・・でも)
帝王「グゴゴゴゴ・・・」
男「あっちもかなりダメージを負ってる!いくぞ!!」
帝王「グゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!」
地獄の帝王の指からいてつく波動がほとばしる!!
兵士達「うわあああああ!!」
男「しまった!!」
女「ふええええええ!!?」
帝王「バカめがああああ!!!」
地獄の帝王はかがやく息をはなった!!!
兵士達「ぎゃああああああ!!」
男「やばい!!」
女「ふええええええ!!」

魔王「!」
メイド「魔王様!!」
執事「加勢に・・・!!」
魔王「待て!!」
魔王(我々は・・・あくまで魔物・・・人間達の戦いに直接手を出すなど・・・!魔物の王として最もやってはいけないことだ・・・!!)

370 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 22:27:54.79 ID:oDtJeEJm0
兵士達「うう・・・・うああ・・・あああ」
男「ぐ・・・」
女「う・・・」
帝王「・・・ふん・・・つまらん・・・」
男「・・・まずい・・・これはやばい・・・」
帝王「たたかいのドラムに・・・回復の泉を用意してやってもこれだ・・・全く人間というものは弱くてつまらん・・・」
男「・・・あれはお前が用意したというのか・・・?」
帝王「ハンデだ・・・私は戦いを楽しむタイプでね・・・お前らが私を何ターンで倒せるか・・・楽しみだったんだが・・・期待はずれだったようだ・・・」
男「・・・くそっ・・・」
帝王「・・・?貴様・・・?・・・憎き勇者の血を引いているな・・・?」
女「ふええ・・・・」
男「!」
帝王「私は昔から勇者というものは大嫌いだったんだ・・・」
女「ふええ・・・」
男「おい!やめろ!!」
男は立つことができない!
帝王「どれ・・・まず貴様から殺すとしよう・・・」
女「うう・・・・」
男「おい!!くそ!!やめろ!!!」
男は立つことができない!

地獄の帝王はするどいつめをふりおろした!!

371 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 22:29:01.35 ID:FWg+p8y30
ハンデとか超親切だろwww
372 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 22:32:55.47 ID:oDtJeEJm0
男「やめろおおおおおおおおおお!!」
ミス!女にダメージをあたえることがでなきない!
男「・・・・・・・・・へ・・・?」

378 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 22:41:06.19 ID:oDtJeEJm0
帝王「・・・!?これは・・・!!?」
男「・・・なにが・・・」
??「からだを鋼鉄に変えて敵のあらゆる攻撃を受け付けなくさせる呪文・・・まあ数ターン動けないんだけどね」
男「・・・?あなたは・・・!?」
なんと??が戦闘に参加してきた!!
帝王「貴様・・・?貴様も勇者の血を・・・?」
??「さて、ちょっと眠っていてもらおうかな」
??はまどろみの剣をふるった!なんと地獄の帝王は眠ってしまった!
男「!!???」
??「これでよし」
男「あの・・・あなたは・・・」
??「あ、今君以外の仲間の人たちにはさっきの女にかけた呪文と同じものかけてるから」
男「・・・?あの・・・あなたは誰ですか・・・?」

380 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 22:48:54.31 ID:eKc646hK0
アストロン
382 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 22:53:28.37 ID:oDtJeEJm0
??「話はあとで、とりあえずこいつをなんとかしなきゃな」
??は回復の魔法を唱えた!男の体力は全回復した!
男「!ありがとうございます・・・・・・こいつあとどれくらいで目を覚ましますかね・・・」
??「んー多分あと2,3ターンで覚ますと思うよー」
男「!!じゃあ今のうちに・・・」
??「って言ってももうおれが加わってもこいつを完全に消滅させるのは無理だね」
男「・・・え」
??「だってこいつ15ターン以内に倒さないと完全に消滅しないんだよ」
男「・・・15!?本当ですか!?」
??「うん・・・もうとっくに15ターンなんてすぎちゃってるでしょ」
男「・・・じゃあどうしたら・・・」
??「いったん退いて、こいつを15ターン以内に倒せるくらいまでレベル上げてからまたくるか・・・」
男「・・・そんな・・・悠長に待ってられません!」
??「じゃあもう1つの解決策でいくしかないな」

389 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 23:08:57.62 ID:oDtJeEJm0
男「え・・・」
??「こいつをまた深い眠りにつかせるんだ」
男「・・・そんなことができるんですか?」
??「このまどろみの剣と、女が持ってきた伝説の剣を使ってね」
男「・・・?」
??「さっきもみせたようにこのまどろみの剣は眠りの魔力を持っている」
男「・・・それでさっき地獄の帝王を眠らせたんですね」
??「そ、まあこいつ気の遠くなるような睡眠から目覚めて、いわゆる寝起きだからね、眠りの魔力に弱いんだ」
男「・・・なるほど」
??「この剣をこいつの頭に刺す」
男「そうすると永久に眠りの魔力が直接体に入り込んでずっと眠ったままにできるってことですか!?」
??「そう、でもそれだけじゃ永久に眠らせることはできない」
男「え」
??「そこで使うのが伝説の剣だ」
男「女ちゃんが持ってきた・・・?」
??「そう、この伝説の剣はさっき帝王が指から放ったいてつくはどうと似た力を持ってるんだ」
男「いてつく波動と?」
??「魔物の持つ魔力を弱らせる力・・・と言ったほうがいいかな?」
??「まあとにかくこれをぶっ刺せば帝王の魔力も鎮められて、それで初めて体も、魔力も眠りに付かせることができる、というわけだ」

391 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 23:14:44.92 ID:oDtJeEJm0
男「じゃあとっととやっちゃいましょう!」
??「まあまどろみの剣は魔力がいつか切れちゃうからそのたびに交換しなきゃならないんだが・・・その辺は後の住人に任せよう・・・」
男「?なんか言いました?」
??「いんや、じゃあとっとと終わらすか!!」
男「はい!!」

魔王「・・・」
メイド「我々がいることばれてますね・・・」
執事「なかなか鋭い人間です」
魔王「・・・まあ、な・・・うん・・・あの人間は」
メイド「言い訳は」
執事「見苦しい」
魔王「・・・」

396 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 23:30:20.59 ID:oDtJeEJm0
下っ端「王―!!」
下っ端「王はいずこー!!」
下っ端「そっちを探せー!」
下っ端「王―!!」

下っ端「あ!兵士殿!!」
兵士「どうした騒がしい」
下っ端「またまた王がどこにもいないのです!」
兵士「ほう」
下っ端「存じませぬか!?」
兵士「・・・さあなあ・・・私にもさっぱり」
下っ端「左様で、すぐに見つけ出します!」
兵士「うむ、ごくろう」

兵士「・・・」
兵士「・・・ふふ」
兵士「これがいわゆる妻問い婚というやつか・・・」
兵士「はっはっはっは」

400 :VIPがお送りします [] :2008/08/18(月) 23:36:30.84 ID:oDtJeEJm0
女「・・・ねー男さん」
男「どうした?」
女「一体誰があの時私たちを助けてくれれたんですかー?」
男「・・・」
女「もー・・・あれ以来聞いても全然答えてくれないし・・・」
男「・・・多分今日当たりくるんじゃないか?」
女「・・・へ?」
男「助けてくれた人が」
女「このまちに、ですか?」
男「うん」

地獄の帝王封印後
男「あの・・・」
??「んー?」
男「もしかして・・・あなたまさか・・・女ちゃんのお母さんの弟さん・・・ですか?」
??「ほう」
男「伝説の剣のこと詳しく知ってるし・・・女ちゃんの素性も知ってたし・・・」
??「・・・まあ、そんなとこ、かな」
男「やっぱりそうなんですか!?」

449 :1 [] :2008/08/19(火) 04:08:35.69 ID:dNQhTQFi0
男「あの」
女母弟「ん?」
男「どうしておれ以外の人にあの鋼鉄になる魔法をかけたんですか?」
女母弟「・・・んー・・・色々理由はあるけど」
男「色々?」
女母弟「一番の理由は嫌われてるからかなー?」
男「・・・嫌われてる!?」
女母弟「そ、おれ、××のしろの人たちに嫌われてるんだよね」
男「?なんでですか?」
女母弟「まあ、男くんが産まれる前の話だからね・・・知らないのも仕方ない」
男「産まれる前の?」
女母弟「産まれる前の話」

弟18歳時
弟「父さん!」
父「ん?どした?そんなに慌てて」
弟「ちょっとおれについてきてほしい・・・」
父「?わかった・・・」

451 :1 [] :2008/08/19(火) 04:22:04.64 ID:dNQhTQFi0
弟「・・・この穴」
父「・・・!!これは・・・・・・!!」
弟「・・・なんか・・・嫌な声が聞こえない・・・?」
父「・・・確かに・・・これはもしかしたら・・・」
弟「・・・もしかするかも・・・?」
父「・・・弟」
弟「はい」
父「急いで××のしろに行くんだ」
弟「××のしろに?」
父「この穴を調べてもらおう」
弟「おれらで調べようよ!」
父「だめだ」
弟「なんで!?」
父「何が起きるかわからん」
弟「でもおれずっと修行はしてきたんだよ?」
父「実際に魔物と戦かったことは一度もないだろう?」
弟「・・・う」
父「魔物と戦うのと修行はぜんぜん違う・・・現にお前はまだレベル1だろう?」
弟「・・・でも父さんだっているだろ!」
父「父さんももう引退した身だ・・・しばらく剣も振るってない」
弟「・・・でも・・・でも・・・」
父「わかったらほら!呼んできなさい!」
弟「・・・・・・はい・・・」
父「このことはくれぐれも母さんには内緒だぞー!」

452 :1 [] :2008/08/19(火) 04:28:48.85 ID:dNQhTQFi0
弟「というわけで・・・ぜひ調査隊を」
男父王「ふむ・・・しかし何もないただの穴なのかもしれんのであろう?」
弟「・・・!いえきっとあの穴は何かあります!とても嫌な予感がするのです!」
男父王「・・・ふむ・・・しかしなあ・・・」
弟「・・・」
男父王「魔物は根絶やしになったのであろう?」
弟「・・・けど・・・」
男父王「わけのわからない穴に我が兵をやって事故でも起きたときそなたたちが責任をとってくれるか?」
弟「・・・」
男父王「・・・我が父はそなたの父と多少仲は良かったようだが・・・私の代からはそなたたち一家をひいきするのはやめようと思っていてな」
弟「・・・」
男父王「王たるもの民衆には平等であるべきだと考える」
弟「・・・それとこれとは話が別では・・・」
男父王「ん?」
弟「もしかすると世界の平和を揺るがすことに繋がるのかもしれないんだぞ!!」
男父王「むっ!?」
弟「それをなんとかするのがあんたじゃないのか!!!??」
男父王「・・・くっ!誰か!!この者を追い出せ!!二度としろに入れるな!!」
兵士達「うおおおおおおおおおー!!」
弟「くそおおおおお!!!」

454 :1 [] :2008/08/19(火) 04:40:07.07 ID:dNQhTQFi0
父「・・・そうか」
弟「うん・・・」
父「それは仕方ないな」
弟「・・・なんだよ・・・あの無能王」
父「こら!」
弟「だって父さんは世界を救った勇者なんだろ!?なのに全然手を貸そうとも・・・」
父「・・・元、勇者だ」
弟「・・・」
父「彼にも思うことがあっての行動だろう、そう責めちゃダメだ」
弟「・・・」
父「しばらく・・・様子を見よう」
弟「・・・」
父「何か異変があればすぐに調べに行く」
弟「・・・父さんが?1人で?」
父「応援を断られたんだ・・・仕方ないだろう」
弟「じゃあおれも・・・」
父「お前はだめだ」
弟「そんな!」
父「何かあったときレベル1のお前を守り切れる保証がない」
弟「でも・・・」
父「いいから、ほらそろそろご飯だ・・・母さんの手伝いをしてきなさい」
弟「・・・はい」

456 :1 [] :2008/08/19(火) 04:43:48.09 ID:dNQhTQFi0
姉「最近何お父さんと話してるの?」
弟「・・・べっつにー」
姉「教えなさいよ」
弟「お姉ちゃんには関係ないよ」
姉「教えなさいよー!!」
母「こらあー!2人ともやめなさいー!!」
父「ははは」

457 :1 [] :2008/08/19(火) 04:50:09.03 ID:dNQhTQFi0
弟「!!」
父「!!」
弟「父さん・・・今のゆれ・・・」
父「・・・弟、お姉ちゃんとお母さんを頼んだぞ」
弟「見に行くの!?おれも・・・」
父「弟!!!!」
弟「!!」
父「・・・しっかり2人を守るんだ、いいな」
弟「・・・うん」

母「弟?父さんはどこに行ったの?」
弟「・・・」
姉「弟!何か知ってるんでしょ!教えてよ!!」
弟「・・・」

町民「大変だー!!魔物が現れたぞー!!」
弟・姉・母「!!???」

459 :1 [] :2008/08/19(火) 05:04:32.02 ID:dNQhTQFi0
弟「・・・父さん・・・ごめん・・・」
父「ははは、何を謝ることがある」
弟「・・・でも・・・もう立てないんだよ・・・」
父「・・・仕方がない、平和ボケしていたツケだ」
弟「・・・」
父「命はあるんだ、良かったとしようじゃないか」
弟「・・・」

男父王「!?お前は・・・一体どこから・・・」
弟「・・・あんたを一発殴りに来た・・・」
男父王「!!・・・」
弟「あんたがあの時おれらを手伝ってくれていたら・・・」
男父王「・・・」
弟「世界は平和なままだったかもしれない・・・」
男父王「・・・」
弟「・・・父さんも・・・あんなことには!ならなかったかもしれない!!」
男父王「・・・!!」
弟「あんたのせいで父さんが勝ち取った平和が・・・あんたのせいで・・・!!」
兵士「・・・これは・・・!!!!!みなのものー!であえー!!くせものだー!!」
弟「・・・!!くそっ!」
兵士「追えー!!」
男父王「・・・!待て!よい!・・・追うな・・・」
兵士「!?しかし王!」
男父王「・・・いいんだ・・・追うな・・・」

460 :1 [] :2008/08/19(火) 05:15:42.72 ID:dNQhTQFi0
弟「・・・」
弟「・・・」
弟「・・・いってきます」
父「誰にも言わず行くつもりか?」
弟「!!・・・父さん」
父「・・・行くのか」
弟「・・・うん・・・地獄の帝王が復活した以上、ここで黙っているわけにもいかない・・・」
父「・・・」
弟「地獄の帝王を完全に封じ込めることのできる剣ってのがあるらしいんだ」
父「・・・」
弟「その剣・・・今はそこらじゃ手に入らないらしくて・・・」
父「探しに行くのか」
弟「うん、レベルも上げなきゃいけないし・・・なにより今世界中が大変なことになってる」
父「・・・」
弟「みんなを助けに行かなきゃ」
父「・・・そうか」
弟「このまちはそんなに簡単に魔物は入って来れないんでしょ?」
父「・・・おそらくな」
弟「だったらまちのみんなは大丈夫だ」
父「・・・」
弟「勇者もいるしね」
父「・・・元、な」
弟「ふふふ・・・」

463 :1 [] :2008/08/19(火) 05:43:23.09 ID:dNQhTQFi0
弟「母さんや・・・姉ちゃんには言わないでもらえる?」
父「なぜ?」
弟「・・・なんか、その方がかっこいいじゃん」
父「・・・ははは、わかった・・・だが、死ぬなよ」
弟「・・・うん」
父「いくらでもかっこつけていい、でも死んでかっこつけるような真似だけは絶対に許さん」
弟「うん、それは昔から父さんに教えられたことだから」
父「・・・そうか」
弟「じゃあ・・・」
父「・・・ちょっと待て、せめてこの伝説の剣を持って・・・」
弟「・・・いいよ」
父「初めからこいつを装備しておけばかなり楽に・・・」
弟「・・・できないんだ」
父「・・・?」
弟「・・・装備、でないんだ、おれ」
父「・・・!!本当か・・・?」
弟「・・・うん、持とうとしても重くて・・・」
父「・・・まさか・・・」
弟「・・・うん、どうやらおれらの代の勇者の資格を持っているのは姉ちゃんらしい」
父「・・・!!」

465 :1 [] :2008/08/19(火) 06:03:04.55 ID:dNQhTQFi0
男「・・・お姉さんには・・・女ちゃんのお母さんには会ったんですか・・・?」
女母弟「うん、おれが旅を始めてもうすぐ5年・・・ってとこでばったり」
男「あなたを探して・・・」
女母弟「・・・うん、そのときにお腹にいる赤ちゃんのことも話してくれた」
男「・・・!?あなたと会ったときにはもう・・・?」
女母弟「うん、旅先で会った男と・・・って」
男「・・・」
女母弟「その後その男はどうなったとかは全然聞かせてもらえなかったけど・・・この子は産みたいって」
男「・・・」
女母弟「それとおれに名付け親になって欲しいって言ってきたんだ」
男「へえ・・・!」
女母弟「それで女・・・って名前をあげた」
女母弟「母さんには言わないで、って頼んだ・・・父さんには死ぬなって言われたけど・・・正直危険な旅だから・・・いつ死ぬかもわからないのに変に希望を与えたくなかったしね」

469 :1 [] :2008/08/19(火) 06:13:43.87 ID:dNQhTQFi0
女母弟「まあ、そんな感じでまどろみの剣を手に入れたはいいがいざ、まちに帰ってみると家族全員が・・・亡くなってた」
男「!」
女母弟「けど・・・おれが名付け親となった・・・姉ちゃんの子供、女ちゃんは元気に育ってた」
男「・・・」
女母弟「どうしようかすげー迷ったよ・・・多分今、伝説の剣装備できるのは女ちゃんだけしかいないだろうからな」
女母弟「やっぱり戦わせたくない・・・けれどあの剣がないと地獄の帝王を再び眠りに付かせることはできない」
男「・・・」
女母弟「剣を担いで持っていこうにもあんな重いもの持ちながらこの洞窟の最深部になんて来れない・・・」
男「・・・だから、ずっとここで修行してたんですか・・・」
女母弟「・・・うん、帝王を見張りながらレベルを上げて、15ターン以内に倒そうって思って」
男「・・・」
女母弟「おじとして、親として・・・まあおれは所詮名付け親だけど・・あの子を戦いの場には連れていけなかった・・・」
男「・・・」
女母弟「あのまちで何事もなく、平和に生きて欲しかった・・・」
男「・・・」

470 :1 [] :2008/08/19(火) 06:14:43.01 ID:dNQhTQFi0
>>466
これは・・・なんとわかりやすい・・・ありがとう
472 :1 [] :2008/08/19(火) 06:27:45.60 ID:dNQhTQFi0
男「・・・あの・・・なんかすみません・・・」
女母弟「え?」
男「・・・女ちゃん・・・連れてきちゃって・・・」
女母弟「はは・・・いいよ、女が望んだことなんだろ?」
男「・・・はい・・・まあ・・・」
女母弟「たった一人で弟を探しに行くような姉の子供なんだ・・・結局いつかはこうなってただろ」
男「・・・ですかね・・・」
女母弟「・・・なにがともあれ、こうして無事に帝王を再び眠りにつかせることができたんだ・・・めでたしめでたし」
男「・・・あの・・・」
女母弟「ん?」
男「・・・女ちゃんには・・・会わないんですか?」
女母弟「・・・」

473 :1 [] :2008/08/19(火) 06:39:17.45 ID:dNQhTQFi0
見てる人いるかな?ちょっとシャワー浴びてくる
474 :1 [] :2008/08/19(火) 06:40:57.96 ID:dNQhTQFi0
と思ったけどやめた
477 :1 [] :2008/08/19(火) 06:50:32.35 ID:dNQhTQFi0
女母弟「・・・」
男「女ちゃん、きっとあなたに会いたいと思いますよ!」
女母弟「・・・会ってもいいんだけどさ・・・」
男「?」
女母弟「・・・いまさら・・・会うのがなんだか恥ずかしくて・・・」
男「・・・はあ!?」
女母弟「やーなんかこう改めて会うとなるとさ、恥ずかしいじゃん?」
男「・・・まさかそんな理由で鋼鉄の呪文・・・女ちゃんにかけたんですか・・・?」
女母弟「いやまあ、あの場でとっさにできることって思ってこの呪文しか思いつかなかったってのもあるけどさ」
男「・・・」
女母弟「・・・」
男「・・・会ってあげてください」
男「会って、女ちゃんのお母さんのこととか、今までのこと全部話してあげてください」
女母弟「・・・」
男「会って・・・一緒に暮らしてあげてください、あの子は父親に会ったことがないんです・・・」
女母弟「・・・」
男「父親の、愛情を彼女に注いであげてください」
女母弟「・・・でも親って言っても・・・おれ・・・ただの名付け親だよ・・・?」
男「それでも、彼女にとってはじゅうぶんなはずです」
女母弟「・・・そか」
男「・・・はい」

478 :1 [] :2008/08/19(火) 06:52:33.81 ID:dNQhTQFi0
男「・・・それから」
弟「ん?」
男「しろにも遊びに来てください」
弟「え・・・」
男「父はあなたのことを悪く言ってなかった・・・きっと父は父なりに罪悪感を感じていたんです・・・きっと」
弟「・・・そか」
男「はい・・・それに」
弟「ん?」
男「あなたを、あなたのお父さんの次の代の勇者として正式に書物に記録しなければなりません」
弟「・・・え?」
男「まあ今の代の勇者は女ちゃんなので肩書きとしては元・・・になるけど・・・」
弟「・・・いやいやいや!剣を装備できたのは姉ちゃんで・・・」
男「けれど、世界を救ったのは、あなたと、女ちゃんですから・・・」
弟「・・・」
男「きっと女ちゃんのお母さん・・・あなたのお姉さんもそれを望んでいますよ」
弟「・・・」
男「・・・どうですか?」
弟「・・・」
男「・・・」
弟「・・・わかった・・・ありがとう」
男「いえ」

479 :1 [] :2008/08/19(火) 06:55:18.12 ID:dNQhTQFi0
弟「2,3日したらいくよ」
男「え」
弟「本当に世界が平和になったか確かめたいしな」
男「・・・わかりました」
弟「必ず行くから」
男「はい」
弟「それまではおれのこと言わないでくれ」
男「はい」
弟「・・・さっそうと現れたほうがかっこいいしな」
男「・・・はい」
弟「ん、じゃあ女を、うちの・・・娘を・・・よろしく」
男「はい、元勇者様」
弟「・・・なんか恥ずかしいな、それ」
男「ははは」

480 :1 [] :2008/08/19(火) 06:59:58.13 ID:dNQhTQFi0
女「男さんどーゆーことですかー?」
男「だからそのうち来るんじゃないか・・・って・・・どうやら来たみたいだな・・・」
女「へ?」
男「ほら、まちの入り口に誰か来たぞーちゃんと出迎えなきゃ」
女「!ほんとだ!!ちょっと行ってきます!!」
男「・・・」
男「やれやれ」

彼女の、家族と一緒の生活が、やっと、始まる。
このまちで。
血は繋がっていないけれど。
元勇者の父と勇者の娘の生活が。

勇者の一族が興したこのまちで。
父と娘は生きていく。

女「ここは○○のまちです!」
父「こ、こんにちは・・・ここの宿屋に泊まりたいんだけど・・・」

男「・・・変なかっこつけの義理の父か・・・まいったな」

                           おわり



出典:男「ここが○○にまちか」
リンク:http://gomasoku.blog81.fc2.com/blog-entry-183.html

(・∀・): 129 | (・A・): 36

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