イカ娘のおつかい

2011/06/13 19:11 登録: えっちな名無しさん

イカ娘は海の家のお使いでスーパーにいた。
頼まれた買い物を済ませレジに向かう途中、試食コーナーの匂いにつられて
普段近づくなと言われた生鮮ブースにあったPOPに、彼女は衝撃を受けた。

【本日の大売出し】
「湘南産ミニイカムスメ」(焼きミニイカ娘もあります!)
〜地元・湘南の新しい名物「ミニイカ娘」がお得です!〜

「ガシャ・・・」レジのカゴが下に落ちた。
目を背けたくなった。顔色は誰から見ても真っ青だっただろう。
しかし、同類として確認せざるをえない・・
勇気を振り絞って眺めた冷蔵ケースの中は、彼女の想像を超えた世界だった。

トレーの中で呆然とただ上を見つめるミニイカ娘
トレーの中で何かを呟き涙を堪えているミニイカ娘
トレーの中で触手や手足を縛られピクピクしているミニイカ娘
触手や手足を切り取られ、だるま状態のミニイカ娘(切り身)
外には「試食用にどうぞ」と切り取られた触手や手足が並んでいた。

イカ娘はショックと気持ち悪さでその場に倒れ、墨を戻してしまう。
そこに追い打ちをかけるように。

「うん、この触手コリコリしていて美味しいね!」
「わしゃ、この手足の方が噛みごたえがあって好みだ」
「でもやっぱり頭のウマさにはかなわないな」
そう言って、試食コーナーでミニイカ娘の切り身を食べている家族。

そこに店員が「エビの次は焼きたてのミニイカ娘の試食はいかがですか?」と
手足や触手を縛られていたミニイカ娘をトレーから取り出した。

「や、やめなイカ・・・」とつぶやくイカ娘の声をよそに、
「びぃィィィィ」と泣き叫ぶミニイカ娘の泣き声をよそに、

店員は、縛られていた手・足・触手を包丁でざっくり切り落とし
カセットコンロの上に置いた金網で焼き始めた。「ジュゥゥウ」
ミニイカ娘は切り取られた痛みで白目で泡を吹き痙攣していた。

「お、ミニイカ娘の焼き立てだね!」「まだ動いてる〜」「美味しそう〜」
先程の家族は焼きたてミニイカ娘を試食中。そして、
「これ2つ買うからさ、その胴体も頭も焼いてくれないかな」とリクエスト。

店員「はいはい、いつもありがとうございます」と気絶していたミニイカ娘を
塩水につける。傷口からの激痛で無理やり起こされたミニイカ娘は溺れる。
そしてまな板の上に置かれ、「ゲボゲボッ」「ゲ・・・・ショ・・・・・」

「ザクッ」胴体 →「ぴぎぃ!」
「ザクッ」首  →「ぴっ!・・・・」
「ザクッ」帽子 →「・・・・・・・」

そして切りたてのミニイカ娘の切り身は金網の上の置かれると同時に
店員はさきほど並んでいた2体のミニイカ娘をカゴの中に入れた。
ミニイカ娘達の顔には絶望の二文字があった。これから到来する自らの
運命を、先程まで隣にいた仲間が証明してしまったのだから。


イカ娘はもはや目の前の状況に混乱し頭がついていけない。
人間は、人間は、人間は・・・・・バタっ イカ娘は意識を失った。

「ねえ、ここに大きいミニイカ娘が逃げ出して倒れているよ!」
「あら、こんな大きいサイズもあるのかね」
「さすがにこのサイズだと食べるのに時間がかかるだろうな」
「週末海岸でバーベキューとかどう?」「店員さーん」

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「イカ姉ちゃん、まだ帰って来ないね」「どうしたのかしら・・・」

出典:ミニイカ殺したい
リンク:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/school/10876/1301096385/l50

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