メルセデスベンツにあおられた
2011/07/24 15:18 登録: 元B4乗り
(警告)
以下の内容は全てフィクション(作者による創作物)です。公道では交通法規を遵守し、安全運転につとめましょう。
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今から11年前、2000年秋ごろの話。
当時交代勤務をしていたわたくしはある日の昼勤を終え、16時ごろ家路についたわけです。この時間だとR126は混んでいて高速に乗る意味は大きく、京葉道路蘇我I/Cより高速に乗り、千葉東ジャンクションから千葉東金道路に乗り入れたのです。
しばらくは淡々と走行車線を走っていましたが、大型トレーラーの編隊を追い越そうと追い越し車線に移ったところで悲劇は起きたのです。
その前に当時のわたくしの愛車の解説を。
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SUBARU LEGACY B4RSK(GF−BE5B)5MT
ノーマルで280馬力に達する、当時の国産2Lクラス最速?モデル。
エンジンは世界的にもまれなシーケンシャルツインターボ(低速域で1台、中速域以上で2台のタービンが作動する)システムを搭載。低速での豊かなトルクと中速以上での圧倒的なパワーを両立。
ショックアブソーバにはビルシュタイン社製ダンパーを採用。サスペンションの総合チューニングはあのポルシェがてがけたという、こだわりのスポーツセダン。
さらにわたくしは新車で購入したこのLEGACY B4RSKにさらに200万円以上をつぎ込み、
・純正置き換えインタークーラー(ARC)
・等長エキゾーストマニホールド(プローバ)
・スポーツ触媒つきセンターパイプ(ゼロスポーツ)
・リアマフラー(藤壺技研)
・スーパースポーツECU(プローバ)
・EVC Pro(HKS)
・ブースト計、油圧計、油温計、水温計(日本精機)
・エンジンオイルクーラー(HKS)
・300kmスケール速度計(STi)
・純正エアロ各種(STi)
・タワーバーF・R、ロアアームバーF・R(クスコ)
・ポテンザRE01(215−45−17)(BRIDGESTONE)
・VOLK TE37 (RAYS)
その他多数
ローラー式シャシダイ計測で290馬力。39?。
のチューニングを敢行。まさにランエボ、インプと堂々と渡り合える大人のスポーツセダンへと進化させていました。
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そんなわたくしのLEGACY B4RSKの目の前には白いHONDAオデッセイ。その前も10数台走っています。左側の走行車線には連なって走る大型トレーラーの編隊。10台くらいはいたでしょうか。
つまりは前も横も完全に詰まっていて追越しなど不可能な状態。そこに黒いゴキブリ、いや黒いメルセデスベンツが迫ってきたのです。
角目、というんでしょうか。四角いライトの黒いメルセデスベンツ。後方から迫ってくる追い上げっぷりからしてマトモではないオーラを感じていましたが、わたくしのLEGACY B4RSKに追突しそうなほどビタ付けするや案の定。
パッシングの嵐!!!!!
ぱしぱしぱしぱしぱしぱしぱしぱしぱしぱし…
って。
左(走行車線)に移って進路を譲ろうにも、大型トレーラーの編隊がいて移れない。
速度を上げようにも前には白いオデッセイ〜10数台が数珠繋ぎでムリ。
どうしろというのでしょうか?仮にわたくしがどいてもその前には10数台の他車。
それを全部どかすつもりなんでしょうか?
そんなどうしょうもない状態が30秒も続いたでしょうか?
後ろの黒いメルセデスベンツがパッシングの嵐をやめた、と思ったら、
ハイビーム固定&クラクションの嵐!!!!!!!!!!!
ファーン、ファーーーーーーーン、ファーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
ファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
って!
最後にはクラクションまで固定となりました。さらに車体を左右に揺すり、あおりモードをアピール。
完全にガイキチです。バックミラーで確認するとおそらく男性ドライバー。年配っぽい。
ここまで時間にすれば3分程度のことだったと思いますが、この状態の3分は長い。
前の白いオデッセイも、後方の状況は理解していた、とは思いますがいかんせんわたくしと状況は同じ。進路変更も、加速もできないのです。
変化が生じたのはその直後。あるI/C通過時。走行車線を走っていた大型トレーラー編隊が一斉に降りたのです。それまで数珠繋ぎだった走行車線に推定1km以上の大きな間隙が。
待ってました!とばかりに開いた走行車線からすさまじい加速で抜きにかかる黒いメルセデスベンツ。
その後方からLEGACY B4RSK。
そう、ハイビームの嵐、ハイビーム固定、クラクションの嵐、クラクション固定、車体ゆすりの洗礼を浴び続けたわたくしは、ついうっかりぽんとキレてしまったのでした。
もちろん相手は黒いメルセデスベンツですから、
「893」
という可能性もございます。
そんな可能性も無視できるほどに、その瞬間のわたくしは沸騰しておりました。
5速110km/h巡航から3速に叩き込み、回転計の針は一気に6500rpmへ。
同時にHKS EVC Proのモードを切り替え、ブースト0.9→1.17へ。
オーバーシュートしたブーストは、瞬間1.2にも達します。
スーパースポーツECU(プローバ)にて燃料、点火時期補正しているため、このハイブーストであってもブローの心配なく安心して踏めるのです。
プライマリー、セカンダリーの左右タービンが稼動し、ツインターボ状態となったLEGACY B4RSK改の加速。
あっというまに200km/hに達し(ECUでリミッターはカット済み)、前方の黒いメルセデスベンツにビタ付け。
さっきさんざんやられたことをそのままやり返す。
ぱしぱしぱしぱしぱしぱしぱしぱしぱしぱし…
ビーーーーーーッ、ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
ていうか、黒いメルセデスベンツ遅くない?
おそらく180km/h巡航。もしかしてリミッター?
ドイツ車なのに180km/hでリミッター利くの?
それともビビリミッター?
さんざんにアオっていたら威嚇のつもりなのか、やたらとブレーキランプを点灯させてきます。一切無視でアオりまくり。車間1m。
ぱしぱしぱしぱしぱしぱしぱしぱしぱしぱし…
ビーーーーーーッ、ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
1分も続けていたら黒いメルセデスベンツ、戦意喪失したのか左車線(走行車線)に移り減速。
黒いメルセデスベンツ撃墜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こちらも減速し、追い越し車線からルームミラーでヤツを見張りましたが、次のI/Cで降りていきました。
ちょっかいをだしてきた挙句、かえりうちにあった黒いメルセデスベンツの惨めな彼に言いたいことは
「高速では早い車多いから。調子に乗ったらイケないよ。5L以上のAMGじゃないとベンツなんて遅いんだから。日本のチューンドに絡むなんて身の程を知りなさいね。」
ということです。
その後のわたくしですが、LEGACY B4RSK(GF−BE5B)5MT
はとてもいい車ではあるものの、限界を感じ、
新車SUBARU IMPREZA WRX STI TYPE RA−R(GDB−G)
チューニングにて
348PS、56?
に乗りかえた後、
新車NISSAN GT−R(CBA−R35)480PS、60?に乗り換え。
ビッグマイナーチェンジで530PS仕様(2011年)が出たのを期に売却。
スポーツカーに少し飽きてしまい、エコ路線に転換〜軽自動車に乗り換えて現在にいたります。
出典:次はR35GT−Rの
リンク:ファイナルモデルか?(600PSキボンヌ)

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