先輩のお願い
2011/09/19 15:44 登録: えっちな名無しさん
高校帰りの自宅前。
昼寝昼寝、などと考え僕が門を開けようとすると。
「ちょっと待って!」
遠くから、女性の大きな声が。
後ろを振り返ると、1つ年上の池内先輩が駆け寄って来る所だった。
色白の肌に長い黒髪。
166、7cmのスラッとした体型。
けど脚にはムッチリと、適度に脂肪がついている。
ちょっとエッチな体つきの人だ。
「はあはあ……」
エッチな体つきとは裏腹に穏やかで、清楚な女性らしい女の子。
そんな先輩が慌てた様子で、息を切らせて走ってきた。
……これは、ただごとではない。
そう、僕は直感した。
「お願い、聞いてくれない?」
そう言った先輩の声は、間違いなく震えていた。
僕と池内先輩の視線が正面で絡み合う。
先輩の真剣そのものの、まなざし。
思った通り、事態はかなり重大みたいだ。
心の準備は出来ていない。
受け止められる自信もない。
でも、先輩が僕を頼ってきてくれたんだから。
「……はい。僕に出来る事なら」
やれる限りの事はしようと思った。
「あの、ね」
もじもじと、言いづらそうな先輩。
あせらずに、僕は次の言葉を待った。
待つこと約5秒。
先輩は、意を決したように口を開いた。
「お……お手洗い、使わせて」
…………
「え?」
「急に行きたくなっちゃって……その、駅まで我慢できない、かも」
…………
「右に行って突き当りです」
家の中に先輩を招き入れ、僕はトイレの場所を案内した。
「ありがとう……本当に」
先輩は真っ赤な顔で僕に頭を下げると、トイレへ向かって歩いて行く。
やっぱり池内先輩でも、おしっこの力にはかなわないんだなあ。
当り前の事を考えながら、僕は柔らかそうな太股をこすり合わせるように内股で歩く、池内先輩の後ろ姿を見送ったのだった。
出典:
リンク:
(・∀・): 74 | (・A・): 21
TOP