すっきり
2011/10/05 03:45 登録: えっちな名無しさん
高校時代、今の柳原加奈子以上に太っている子がいた。名前を仮子としときます。
その子はすごく太っていたんだが、性格は明るく、すごくいい子だった。
当時俺は見た目も中身もオタクの苛められっ子であり、よく苛められていたんだが、そのいじめられている場面をたまたま仮子が見て庇ってくれた。もう神様のように見えたね。
ただ俺を庇ったことによって、仮子まで苛めの対象になってしまった。
男の俺のように殴る蹴るをされていたわけではないが、徹底的な無視にあっているようだった。すごく悲しそうな顔をしていた。
たまたま学校帰りにばったり仮子に会った時に、「ごめんね。俺を助けたせいでなんか仮子さんまで・・・」と謝ると、仮子は「自分のした事に後悔はしてないから。あの時助けなかったらすごく後悔していたと思うから。謝る必要ないよ。」と言ってくれた。この時、完全に俺は仮子に惚れた。そして初めて「守ってあげなきゃ」という男らしい感情が芽生えた。
かといって苛められっ子が急に真反対に男らしくなるわけもなく、皆の見ていない時に少しずつ話しかけるように頑張っていった。仮子も友達がいなくなった感じなので、俺が話しかける事によって自然と仲良くなっていき、付き合う様になっていった。
相変わらず俺の苛めと仮子の無視は続いたが、お互い分かり合えるパートナーが出来た事で辛くはあったんだが前ほどには辛くはなかった。
ゲームとかマンガを読む以外は勉強しかする事がなかった為成績は意外と良く、仮子と一緒にいる事が多かった為仮子も勉強する事になる。高校三年になる頃にはお互い学校内で20番以内の成績をキープ出来ているような状態になった。仮子と話し合った結果、この学校の生徒が誰も行かない様な遠くの県の大学を受ける事にした。結果二人とも見事合格。大学生となった。
その頃、友達はいなかったが仮子自身が明るい性格な為、付き合う俺も結構明るくなっており、大学ではお互い友達は普通に作ることが出来た。
俺はオタク特有の髪の毛が長く揃っておらずボロボロ、目もめちゃくちゃ悪く瓶底みたいなメガネをしていたのだが、その友達や仮子に進められるまま髪を切って茶色くし、コンタクトにしてからなんかすごく垢抜けたらしくかなりモテるようになった。そして女の子から結構言い寄られたりするようになってしまった。浮気とかそんな考えは俺はまるでなく、仮子にべた惚れだったがかわし方がわからず困ってしまい、友達とかに相談してかわし方を教えてもらい、かわしていたんだが、仮子はすごく不安だったらしく、自分が綺麗にならないとと思いダイエットを始めた。これがまた100キロ近くあった体重が大学卒業近くになると45キロ位になっており、元々顔立ちも良かったんだろうモデルみたいになってしまい、大学3年から4年の間は今度は仮子が一斉風靡し、お似合いのカップルと言われるようになった。
ある時、高校の同窓会の案内が来ており、お互いある程度自信がついていたので苛められた奴らに仕返しに行こうということになった。
別々に会場入りをした。まぁ当然だが「誰あれ?」みたいな空気になった。仮子が入ってきた時もそんな感じ(笑)俺は一番俺を苛めてくれた女の所へ行き、顔を見ただけでイライラしたが笑顔で「久し振り」と声をかけた。めちゃくちゃ舞い上がってた(笑)仮子も俺を苛めてた男のとこに行き同じように気があるそぶりをして近づいた。ある程度しゃべっていたらその女が「いい店があるから二人で抜けない?」と言ってきた。そこで「いや、お前みたいなブスと二人で飲めないでしょ?冗談だよね?俺彼女いるし(笑)仮子ー。」と仮子を呼んだ。そうすると仮子も「ブサイクなんだから話しかけないでよ(笑)あれが私の彼氏。」と言って二人で会場を出た。皆ぽかーんとしていた(笑)意地悪いかもしれないけど、これくらいいいよね?
仮子との結婚が決まったのでちょっと語ってみました。
出典:オリジナル
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