じいちゃんと捨て犬
2011/11/03 18:39 登録: えっちな名無しさん
亡き祖父
本当かは分からんが、戦時中は司令官として活躍し、昭和天皇から表彰されたらしい
(確かに賞状はある)
そのお陰で恩給が人より高いと
中学の頃、商店街の裏で子犬を拾った
子犬ってなんであんなに可愛いのだろうか?神だった
迷う事なくお持ち帰りしたものの、飼うには許可がいる
親は、(同居していた)おじいちゃんの許しが出たらいいよ、と
祖母も当然同じ意向
意を決して祖父の元へ
祖父は寡黙で、大黒柱を地で行く人間
祖父がカラスは白いと言えば祖母は黙って頷く、そんな人
でも俺には優しかった
怒られた記憶は無いが、怒らせたくはない雰囲気があった
で、犬の件
祖父は、
「いかん。散歩しなければならないし、小屋もいる。うちでは生き物は飼わん」
と門前払い
なだめる祖母
仕方ない、ダメなもんはダメ
そこを何とか…で揺らぐ人ではない
取り敢えず今夜はうちで保護し、翌日俺が学校から帰ったら母親と保健所に行く段取りになった
いざ下校、気分はどんよりだった…
下手に俺が連れて帰ったもんだから保健所行きになったのではないか?俺がスルーしてれば、ブルジョワジーに拾われてペディグリーチャム食べ放題の生活が待っていたのではないか?
家に到着
祖父が何やら日曜大工をしていた
ブロックで囲いを造り、下はセメントで固定する本格的なもの
何をしているのか聞いたら、俺を見ずに
「犬小屋だ」
エッ…
広さは3〜4畳程(結構広いw)で、周囲はブロックで、その上は丈夫なネットを張り巡らせてある
扉もしっかりとした造りで、何故か鍵付きw
敷地の半分は芝が敷き詰められていた
その場所は大きなカーポートの下だから、余程の風じゃない限り雨も当たらない
水道から引っ張る、巻くタイプのジェットホースも購入済み
小屋ていうより小さなドッグランのような、犬専用スペースのようだった
それだけでは無く、セメント?ってくらい大きい袋のドッグフードや、人工の骨のおやつ、木のオモチャなど、あらゆる用品が次々に行き付けのホムセンから届いた
泣いた
出典:てめぇらのじいさんばあさんの逸話を語るスレッド
リンク: http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1320064840/
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