警告(いじめはハイリスクな行為)
2011/12/04 01:12 登録: えっちな名無しさん
特集「いじめ事件」
※学校でのいじめに関係する事件。
※別項「いじめ自殺)
69年4月23日 川崎・いじめられっ子の同級生首切り事件
この日、川崎市の私立サレジオ高校1年の加賀美洋君(15歳)が学校近くのツツジ畑でメッタ刺しにされ、なおかつ首を切り取られた状態で発見された。届け出たのは加賀美君と一緒にいたA(当時15歳)で、彼も左腕に切り傷を負っていた。Aの話では「3〜4人の若い男に切りつけられた」ということだったが、話に矛盾が多かったことから、Aのシャツの付着した血液を調べると被害者のものと一致した。
加賀美君とAは中学からの同級生で、Aの自供によると「仲は悪くなかったが、加賀美からは鞄の中にカエルや虫を入れられたりして、いつも悪ふざけをされていた」ということで、事件当日の午後3時過ぎ、ツツジ畑で「今日こそ文句を言ってやろう」と加賀美君に登山ナイフをちらつかせて見せた。ところが加賀美君は怯えるどころか「お前はブタだからナイフまでブタに似ている」と言い、Aはカーっとなり刺殺してしまった。そして今度は生き返るような気がしたため首を切断。自分の腕も切り、ナイフもそばに埋めたということだった。
74年3月13日 北九州市・中学生の連続爆破事件
午後3時過ぎ、北九州市の国鉄小倉駅のコインロッカーが突然爆発、若い男女2人が重軽傷を負った。ロッカーには爆発物が入れられていたらしい。
北九州市では、2月21日に若戸大橋に爆発物が仕掛けられているという通報があり、あたりがパニックになるという事件があった。この事件では、橋の中央付近で乾電池2個とリード線や簡単な歯車をつないだ偽装の爆発物が見つかっていた。
4日後、戸畑警察署長宛てに挑戦状が舞いこんだ。
「若戸大橋に偽物の爆弾を仕掛けたのは俺だ。今度は本物の爆弾を次から次にあちこちに仕掛けるぞ」
3月5日、戸畑区内の「昭和ビル」で爆発、その数日後、安川邸裏山でも爆発が起こるが、ともに負傷者などはいなかった。コインロッカー爆破事件はその後のことである。
警察は聞きこみや挑戦状の筆跡から、一連の爆破事件は中学生グループによるものと見て、市内のある中学校に事情を聞いた。さっそくこの学校で、生徒に作文を書かせ、その筆跡と挑戦状を重ね合わせ調べた。
3月23日、この中学校に通う男子生徒の母親から戸畑署に相談の電話があった。少年係長ら2人が、この家を訪れると、中学2年の息子K(当時14歳)の部屋には火薬を抜き取った花火や、大量の爆弾教則があった。挑戦状の筆跡も、Kのもので間違いないという結果が出た。同日、Kは逮捕され、他の2人の中学生を任意で取り調べた。
Kは小学校の時からいじめられており、教科書やランドセルを切り裂かれたりしていた。中学生になっても、同級生は小学校からの持ち上がりなので、いじめは続いた。爆弾を作っていたのは、いじめっ子たちに仕返ししたいと考えたからだった。他の2人もいじめられっ子だったという。
Kはたまたま若戸大橋の事件を知って、騒ぎを大きくしてやろうと挑戦状を送った。Kが関与したのは小倉駅ロッカー、小倉のデパートロッカー(3月11日未遂)、他の事件は同級生が関わった。
▽福岡家裁、Kを教護院送致に。
78年2月12日 滋賀・いじめ仕返し殺人事件
午前5時ごろ、滋賀県野洲町(現・野洲市)の野洲中学校3年のA(当時14歳)、B(当時15歳)が、同級生であるD君宅で就寝していたC君、D君、E君、F君(いずれも15歳)を包丁と木刀で襲い、C君が死亡、他2人に重傷を負わせた。午前6時頃になってD君の父親が発見し、まもなくAとBは逮捕された。
AとBは日頃からC君らに暴行を受けており、それに対しての仕返しを数日前から企てていた。
野洲中学校
http://academic1.plala.or.jp/yasujh/
78年2月24日 大阪・中学校”いじめ仕返し”毒物混入事件
大阪府枚方市の招堤中学で、2年の昼食用のお茶に重クロム酸カリウムが混入され、1人が吐き気を訴えた。続いて3月15日にも弁当に劇薬がふりかけられるという事件があった。2年生の男子生徒4人の、いじめられた仕返しによる犯行だった。
78年4月27日 福岡・15歳のいじめ復讐殺人
福岡市の中学3年生・A(当時15歳)が、先月に自分が刃物で刺して負傷させた元・同級生の高校1年・X君(15歳)の入院している病院に押しかけ、またもナイフで刺し、死亡させた。
Aは不登校気味で、出席日数が足りず、中学校を卒業できなかった。いつもX君にいじめられていたことが原因のひとつであり、3月31日夜に刃物でX君の背中を刺した。それでもAの復讐心はおさまらず、この日再びX君を襲った。Aは駆けつけた署員に「死んだとですか。もう生きかえらんとですか」と何度も確認したという。
80年1月8日 兵庫・女子中学生抗議の割腹事件
午後4時50分頃、兵庫県西宮市小松南町の武庫川河川敷で、少女が腹にナイフを突き刺し苦しんでいるのを通行人が見つけた。少女は病院に運ばれたが、上腹部5ヶ所を刺しており重傷。
少女は尼崎市内の中学2年・A子さん(当時14歳)。前年の一学期末から年末にかけて、A子さんの同級生数人に「万引きしたんと違うか」「男友達がいるのと違うか」という電話があり、始業式のこの日、A子さんは教室内で「あんたが犯人か」ときつく言われた。そのことの抗議から自殺を図ったものと見られる。自宅には「学校で友達に犯人扱いされた」「死んでやる」「仕返しする」と血文字で書かれた書き置きがあった。
80年9月25日 相模原市・中1の学校放火事件
夜、神奈川県相模原市横山の市立上溝中学1年4組の教室から出火、木製ロッカーの一部が焼けるという事件があった。
火事騒ぎから1時間半後、近くをうろついている少年を見つけ捜査員が職務質問したところ、少年は犯行を認めた。
少年は同校の1年生で、学校でいじめられており、「学校が燃えてしまえば、みんな学校に来れなくなるし、いじめられないですむ」と話した。
83年2月4日 所沢市・中3の同級生刺殺事件
埼玉県所沢市で、下校中の中学3年のA(当時14歳)とH君(15歳)が口論になり、AがH君をナイフで刺殺。
Aによると、H君によるいじめがあったらしく、この日も後ろから来たH君にカバンを蹴られるなどした。この日、たまたま工作に使うナイフを持って来ており、追いかけてH君の左胸を刺したという。
83年10月8日 愛媛・教室内猟銃発砲事件
愛媛県の高校2年・Aが、散弾銃を持って教室に押し入り、いじめっ子に向けて発砲しようとして、教諭に制止されながら2発を発射、無関係の生徒1人にケガを負わせる。
84年11月1日 大阪・高1生のいじめ仕返し同級生殺害事件
大阪府の私立大阪産業大学高校1年の男子生徒2人が、いじめられていたという同級生の男子生徒の頭部をカナヅチでメッタ打ちにして殺害、川に捨てた。
85年1月30日 埼玉・母親の小5娘殺害事件
埼玉県北葛飾郡庄和町の自宅で、町立桜川小学校5年のE子ちゃん(11歳)が変死しているのが発見された。警察が母・K子(当時39歳)に事情を聞いていたところ、「学校でいじめられて、ぐったりしていた」と話していたが、娘の殺害を認めた。
E子ちゃんは同級生から苗字をもじって「ヘビキ」という仇名をつけられていた。幼稚園の頃から円形脱毛症があったE子ちゃんは、男子のからかいの的になり、髪の毛を引っ張られ引き倒されたりもした。他にも「給食を食べるのがのろい」「残飯を残して汚い」という理由づけで、髪の毛をむしられたり、虫眼鏡で焼かれたり、殴られたりもした。やがて女子児童もいじめに加わるようになり、「E子が水を飲んだ水道の蛇口は、みんなで使わないようにしよう」などという申し合わせをしていた。
K子は娘のことで何かあるたびに学校へ相談に行き、近所の主婦たちにも「なんでウチの子だけ・・・」と漏らしたりしていた。またE子ちゃんの成績が上がらないことや、何を聞いてもはっきりとした返事をしないことに苛立ってもいた。
事件当日、E子ちゃんは「風邪が流行っていて、いつもより早い下校になる。午後1時40分ぐらいには家に帰る」とK子に言って登校した。だがE子ちゃんは道草をした。自宅に戻ってきたのは午後2時半過ぎのことである。玄関先で娘の帰りを待っていたK子は、「何だかのろのろと歩いてくるのを見てイライラした」という。K子はどうして遅くなったのかを問い詰めたが、E子ちゃんは返事をせずに、ふてくされて避けるように家に入ろうとするのにカっとなって殺害したのだという。
参考文献:朝日新聞社 「メガロポリス犯罪地図」 朝倉喬司
85年3月5日 千葉・中学生のいじめっ子宅放火事件
千葉県野田市の中学3年の男子2名が、いじめっ子である同級生宅に侵入し、その子を焼殺しようとして、灯油をまいて放火。
86年7月6日 福井・高3の駐在所襲撃事件
福井県鯖江市の高校3年・Aが、刺身包丁を持って市内の駐在所を襲撃。巡査の妻が重体、2人の娘も重軽傷。Aはさらに隣家に押し入り、男性(当時27歳)の腕を刺す。
Aは日記に「級友にいじめられるので、交番でピストルを奪って決闘する」と記していた。
86年8月17日 埼玉・中3のいじめっ子殺人未遂事件
同級生から現金を強要されるなどしていた埼玉県川口市の中学3年・Aが、いじめっ子の男子の頭をドライバーで突き刺そうとしたが、手元が狂い、1週間の怪我を負わせる。Aは「相手を殺すしかないと思った」と供述。
87年5月16日 横浜・高2によるいじめっ子の父刺傷事件
横浜市の高校2年の男子生徒が、いじめっ子の家に押しかけ、その父親と口論となり、包丁で刺して3週間の怪我を負わせる。
87年5月25日 愛媛・中学給食農薬混入事件
愛媛県野村町(現・西予市)の町立中学で給食の味噌汁に農薬が混入され、43人が頭痛や吐き気を訴えた。混入されたのは除草剤、殺虫剤として使われる農薬パラコートで、事件から4日後に同中学の女子生徒2人による犯行ということがわかった。2人は普段から無視されるなどいじめに遭っており、事件はそれに対する仕返しのイタズラだった。
88年5月20日 新潟・女子中学生”命令”飛び降り自殺事件
新潟県南魚沼郡深沢町で女子中学生(13歳)が、校舎3階のベランダから飛び降り自殺した。
翌年、同校の女子生徒3人が同日朝に「秘密を男子生徒にもらしただろう。謝れ」と死亡した女子生徒を2度にわたりいじめ、教室のベランダに連れだし、「ここから飛び降りれば許してやる」と転落死させていたことが告発によりわかった。
90年1月2日 ”いじめ報復”同窓会大量殺人未遂事件
A(当時27歳)は学生時代の恨みを忘れていなかった。高校を出た年、中学時代にいじめられたことに対する仕返しを決意し、その後大学を出て、勤め先もすべて化学薬品を扱う会社を選んだ。
1990年8月、まずAは中学時代の同窓生に同窓会を呼びかけ、翌年の1月2日に日にちを決めると、佐賀市内の旅館に会場を予約し、招待状を送った。一方、11月中旬で東京・府中市の化学会社を退社し、長年培った技術で3個の爆弾と、致死量の砒素化合物を混入したビール21本を用意した。12月28日、それらを車に載せて帰郷すると、31日ビールだけを会場に運び出し当日にそなえた。
予定では乾杯の直後に人がバタバタ倒れ、ガソリンの入った時限爆弾が大爆発して建物ごと炎上、自分ももう1個の爆弾で自爆するというシナリオだった。しかし、帰郷した息子に不審なものを感じた母親(当時53歳)がAのバッグを調べて「決行の時が来た」と題する殺人計画書を発見。1日未明、警察に届け出て、その日のうちにビールは押収2日午前から取調べ開始。爆弾は同時に行われた家宅捜索で発見され、その際、爆弾1個を誤爆させて警察官3人が重軽傷を負った。
その日の午後、同窓会は予定通り行われ恩師5人、同窓生40数人が出席、12年ぶりの思い出話に花を咲かせ盛況のうちに終わったが、幹事・Aの欠席については「会社の用事で来られなくなった」という報告に、誰一人不審に思うものはいなかったという。
▽92年1月23日、佐賀地裁はAに懲役6年の判決。
91年11月15日 豊中市・中学生いじめ暴行死事件
夕方頃、大阪府豊中市の市立第十五中学校正門わきの花壇で、同校3年女子の水元佐和さん(15歳)が倒れているのが発見された。水元さんは病院に運ばれたが頭部に打撲の跡があり、意識不明の重体となっていた。
事件の翌日、3年生の男子生徒が水元さん暴行の件について名乗り出、警察の事情聴取から男女2人づつの計4人が、登校してきた水元さんに「お前は汚い」とからかい、逃げようとしたところを蹴り上げ、みんなで2、30分にわたって暴行を加えていたことが判明した。
水元さんは事件から6日後の21日深夜に頭部打撲による急性硬膜下血腫のため死亡。22日に4人は殺人の容疑で逮捕された。
水元さんは軽い障害があることや、体が弱いこともあって、1、2年生の時には養護学級に席を置きつつ、普通学級の授業を受けていたが、3年次からは家族の希望もあって普通学級に移っていた。ところが「服装が汚い」「髪が汚い」といった理由の暴行を伴ういじめは1年以上も続いていたとされ、学年の3分の1程度の生徒がいじめに関わっていたとされた。このことから水元さんは欠席がちになっていた。
当時、豊中市は障害のある生徒と無い生徒が共に学ぶ「交流教育」を20年以上続けており、先進地として知られていたが、本当に良い「交流」ができていたのかは疑問が残る事件だった。
▽97年4月23日、遺族が起した損害賠償請求で、大阪地裁、加害生徒、親権者に計5471万992円の支払命令。市に対する請求は棄却された。
93年1月13日 山形・中学生マット死事件
1993年1月13日、山形県新庄市立明倫中学校の体育館用具室で、同校1年生・児玉有平くん(13歳)がマットの中に逆さに突っ込まれる形で死亡しているのが発見された。5日後、中学2年・A(当時14歳)など7人が補導・逮捕されたが・・・。詳細
95年2月19日 福岡・父親のいじめ報復事件
福岡県宗像市の城山中学校2年のA君(当時14歳)が、1年間にわたっていじめられていたとして、A君の父親(当時49歳)が同じ学年のB君、C君を監禁し、頭を包丁の峰で殴り5日間の怪我を負わせる。
2月初め、A君は店で万引を発見され、事情を聞いた父親はA君が万引を同級生で同じ野球部のB君とC君に強要されていたことを知った。
まもなく、強要したとされるグループ4人のうち1人の母親が学校に申し出たことで事件は発覚。A君に対するいじめが明らかとなった。A君は前年にいじめ自殺した「大河内清輝君」というあだ名をつけられ、登校時に毎朝家に迎えに行かされたり、金を脅し取られたりしていたという。そういったいじめが1年間続いたという。
2月18日、修学旅行から帰ってきたA君がおみやげをB君とC君に渡していたことを知った父親は「いじめがまだ続いている」と思い、翌日2人を自宅に呼び出し、手足を縛って3時間監禁した。包丁や注射針をつきつけ、包丁の峰で頭を殴った。2人は同日中に解放され、両親に付き添われて警察に届け出。父親は4月3日に書類送検されている。
▽10月27日、父親に傷害罪で罰金50万円の略式命令。
95年5月13日 都立大島南高新入生しごき水死事件
午後1時頃、東京都立大島南高校海洋科の寄宿舎の3年生が1、2年生16人を連れ出し、伊豆諸島・大島町の差木地港に向かった。そこで堤防に斜めに取り付けられた約20mのワイヤーを登る訓練が行われたが、登れなかった1年生らに3年生が飛び込みを命じた。この日は波が荒く、サメの姿も目撃されていたので、1年生らは一様に怖がった。しかし、3年生の強制によって彼らは堤防から10m下の海に飛び込んだ。この飛びこみは「差木地バンジー」と呼ばれ、新入生に行う恒例の肝試しであり、上級生の言うことは絶対だったのである。
やがて飛びこんだ生徒らは高波のうねりに飲まれ、沖合いに流されてしまった。漁船に助けを求めたり、自力で岸に泳ぎついた者もいたが、松山塵君君(15歳)、北原裕貴君(15歳)、佐藤賢太郎君(16歳)が死亡、高橋信人君(15歳)が行方不明となった。
▽00年12月22日、東京地裁は「飛びこみは上級生のいじめ」と認定、遺族の3億円の賠償請求に対し、都と当時3年生だった3人に計2億7555万円の支払いを命じた。
都立大島南高校
http://www.osimaminami-h.metro.tokyo.jp/
96年4月〜 北海道江別市・いじめ鬱憤連続放火事件
96年4月と、97年6月に北海道江別市内の2つ会社が放火されるという事件があった(一件は未遂)。逮捕されたのは市内に住む会社員K(当時23歳)だった。
Kは小学校の時から同級生に無視され、高校では卒業までずっとテニスコートの裏で1人で弁当を食べていた。社会人となってからも、他人より早く出社して真面目にやっているつもりだったが、上司や同僚から叩かれたりするなどされていたため、そうした鬱憤から火をつけたのだという。
▽98年2月24日、札幌地裁・矢村宏裁判長は「幼少からのいじめで内向的な性格が形成され、相談する友人もなく、同情すべき点がある」と、法定より軽い懲役4年を言い渡した。
96年〜97年 「自殺予告」学校行事中止事件
96年9月19日、山梨県一宮町の一宮中学校で「体育祭を中止しない場合は自殺します。本気です」という差出人不明の手紙が届いたため、同校は22日に予定されていた「体育デー」を中止した。
同年10月上旬、横浜市の私立高校の校長や全職員宛てに「クラスでいじめられている。わたしが体育祭で失敗するのをみんな待っている。体育祭をやめないと自殺する」という手紙が計2回届き、10日の体育祭が中止となった。
97年2月19日、静岡県の市立中学に「他のクラスの子にいじめられている。クラス替えをするといじめがひどくなる。クラス替えをするなら自殺する」というワープロの手紙が郵送された。その後も同じ内容の手紙が計6回届いたため、同校では新年度に行うはずだったクラス替えを延期にした。
その他、山口の中学で文化祭が、福島の中学で中間テストが中止になる事件があった。
98年8月26日 東京・偽やせ薬郵送事件
東京・港区高輪に住む区立中学3年生の男子生徒(当時14歳)が、「やせぐすり」として郵送されてきたドリンクのサンプルを飲み、泡をふいて倒れた。男子生徒は命に別状はないが、全治10日の重症で入院した。
ドリンクには消毒剤「クレゾール」が混入されており、同様のものが男子生徒の同級生24人、女性教諭1人の家に郵送されていた。
ドリンクはプラスチック製の容器に入っており、次のような手書きの説明書も同封されていた。
今のあなたは自分のBODYに満足していますか?
ここに同封している”モアスレンダー”を飲めば、
長い人でも1週間以内にはスレンダーなBODYになっているはず。
まずは無料サンプルで試して。
おいしくないので、開封後は一気に飲んで欲しい。
多少刺激的なにおいがするが、我慢すれば美しいボディになれる。
送り主は横浜市の「デア・ド・サロン スタッフ一同」となっていたが、そのような住所も店舗も存在しなかった。狙われたのは中学3年の生徒と学年担当の教諭だったため、学校関係者による犯行と見られた。
9月8日、三田署はやせ薬が郵送されてきたという1人、同中3年のA子(当時15歳)を筆跡が似ている点から事情聴取をしていたところ、「まさか本当に飲むとは思わなかった」と犯行を認めた。
A子は成績優秀で、父親は高級官僚。だが突然日本経済について語り出すなど、クラスでは浮いた存在だった。やがて無視されるようになり、A子は「3年になって、いじめられるようになった」と家族に話している。事件が発覚した際も、「(やったのは)あの子じゃないの?」と生徒の間で取り沙汰されていた。
5月、A子が自分の気持ちを綴った手紙を同級生に取り上げられ、みんなの前で読み上げられるということがあった。このことから、いじめについては教諭らも知っていたが、事件後に「いじめ問題は解決したと思っていた」と話す。
やせ薬は自分と教諭をのぞく同級生24人に郵送していたが、いじめに加わっていた生徒全員に送ったわけではなかったという。
00年4月 愛知・中学生5000万円恐喝事件
4月、名古屋市の中学を卒業したばかりの少年が、中学校時代から半年以上に渡って、同級生らから5000万円という大金を脅し取られていたことが発覚した。加害者の少年たちは口止めのために、被害少年殺害計画すら立てていた。詳細
00年6月21日 岡山・金属バット母親殴打事件
岡山県立邑久高校で1・2年生の野球部員4人が金属バットで殴られるという事件が起こった。1人は頭部にけがをして重傷。残る3人も肩や腕などにけがをした。その後、殴ったとされるAは自宅に戻り、母親を殴打して自転車で逃亡。15日後秋田県内で逮捕される。詳細
03年7月13日 福井・”いじめの復讐”手製爆弾爆発事件
早朝、住所不定・無職のT(当時33歳)が、福井市の高校時代の同級生宅付近で、消火器に火薬約2kgを詰めるなどした振動感知式の爆弾を爆発させた。Tは誤って安全装置を切断した事で自らも大やけどを負い、近隣の家の壁などが被害を受けた。
Tは「自分をいじめた同級生に仕返しをしたかった。自分の父親も困らせたかった」と供述、いじめで高校を中退しており、そのことを恨んでの犯行だった。
▽04年9月7日、福井地裁は懲役12年を言い渡す。
▽05年1月、T側は「一審ではいじめによる動機が考慮されていない」として減刑を主張していたが、石川高裁・安江裁判長は「いじめが仮にあったとしても事件を正当化できるものではない」とこれを退け、一審支持。
03年8月5日 埼玉・母親の息子をいじめる同級生宅放火事件
埼玉県越谷市で、息子がいじめられた仕返しに同級生宅に放火した主婦(当時32歳)が逮捕された。
同級生宅は当時旅行で留守中だった。主婦A子は玄関のガラスを割り、鍵を開けて室内に侵入、てんぷら鍋に油を入れ火にかけて逃走した。煙に気づいた近所の人が通報したため台所の壁など9?を焼いただけで全焼はまぬがれた。
04年8月8日 石狩・15歳の元同級生の母親殺し
北海道石狩市で、高校1年のA(当時15歳)が、中学時代に同級生にいじめられていたことから、その同級生宅に押しかけた。ところがその同級生は不在だった。Aは「母親を殺せば悲しむだろう」と思い、応対した母親(46歳)を用意していたナイフで数回刺し殺害した。
▽翌年1月17日、少年審判が札幌少年鑑別書で開かれ、中等少年院送致が決定された。
05年2月14日 寝屋川市・小学校教員殺傷事件
大阪府寝屋川市の市立中央小学校に卒業生の少年A(当時17歳)が乱入、教職員3人を殺傷した。「小学生時代、いじめられていたが教師がかばってくれなかった」という動機。詳細
05年6月10日 山口・光高校爆発事件
山口県立光高校で、3年生の男子生徒が「いじめの仕返し」から3年2組教室に爆弾を投擲。多数の生徒を負傷させる。詳細
05年10月13日 福島商業高校・立てこもり事件
午前10時40分頃、福島市丸子辰ノ尾、県立福島商業高校の1年5組の教室で、このクラスのA(当時15歳)が日本刀のようなものを持って立てこもり、金を要求した。
30分後、廊下に出たところを現行犯逮捕された。当時は中間試験中で、教諭1人と37人の生徒がいたが無事だった。
Aは友人がいないようであり、二学期からは休みがちとなっていた。調べに対してAは「上級生からいじめられていた」と話した。
県立福島商業高校
http://www.fukushima-ch.fks.ed.jp/
05年11月26日 中3のいじめ鬱憤放火事件
04年9月4日に三重県熊野市の住宅が、05年6月11日には市立中学校体育倉庫が放火されるという事件があったが、この日同市の中学3年・A(当時15歳)が現住建造物等放火と器物損壊容疑で書類送検された。
Aは04年9月に同級生宅の窓からカーテンに火をつけ、05年には体育倉庫に侵入し野球道具を燃やした。「学校で同級生にいじめられ、むしゃくしゃしてやった」と供述。
06年5月11日 京都・ライターあぶりいじめ事件
この日、京都府警少年課と宇治署は、宇治市内の高校の男子生徒2人(ともに15歳)を傷害容疑で逮捕した。
2人は、中学を卒業したばかりである3月中旬頃、同級生だった養護学校生A君(当時15歳)を2日間それぞれの自宅に招き、遊んでいるうちにライターで顔をあぶったり、たばこの火を手に押しつけるなどして全治10〜14日の怪我を負わせた。A君の母親が怪我に気づき、宇治署に相談、事件が発覚した。
A君は「多動性障害」で軽い知的障害があり、遊び相手は少なかった。このため、1月頃から使い走りのように扱っていた。
06年11月12日 北九州市・いじめ隠蔽校長自殺事件
午後3時ごろ、北九州市八幡東区山路松尾町の雑木林で、同市立皿倉小学校の男性校長(56歳)が首をつって死んでいるのを県警八幡東署員が発見した。校長はこの日の朝、「会議がある」と言って家を出たが、学校に姿を見せず、親族が捜索願を出していた。
皿倉小では5年生の女児が、05年の夏休みから1年以上にわたって5、6年生の複数のグループから繰り返し現金を要求され、これまでに計十数万円渡していたことが、9月に女児の相談から判明。また学校の調査の過程で5年生の別の女児も男子児童から金をたかられていたことがわかった。
ところが学校側はこうしたいじめと認識しながら、市教委に「児童間の金銭トラブル」と報告し、いじめの実態を隠蔽していたことが報道された。同日の記者会見で校長は「いじめと認識しながら、市教委に正確に報告しなかったのは事実。私の怠慢であり誠に申し訳ない」と話していた。
07年1月 京都・中学生恐喝事件
京都府南部の公立中学3年の女子生徒(当時15歳)と、2年の男子生徒2人(ともに当時14歳)が、31日までに府警宇治署に逮捕された。
3人は前年10月下旬、同じ中学の2年の女子生徒(当時14歳)を学校近くの墓地に呼び出し、「ライターで髪を焼かれるか、携帯電話で全裸の土下座姿を撮られるか、金を払うか選べ」と言い、11月中旬にかけて4回にわたり現金計13万円を脅し取り、さらに現金3万円を要求していた。
被害の女子生徒は、要求された金が払えず、酔い止めの薬を10錠飲んで自殺を図ったが、命に別条はなかった。
07年2月8日 奈良・中学生大量メール送付事件
この日、奈良県警天理署は天理市立中学校に通う3年の男子生徒2人(いずれも当時15歳)を県迷惑防止条例違反容疑で逮捕した。
2人は12月中旬、自宅のパソコンから同学年の女子生徒(当時14歳)の携帯電話に、「死ね」「キモイ」などというメールを匿名で2日間に700通も送っていた。さらに1人は1月に「学校へ来るな」というメールを70通送信していた。
07年3月 東京・女子中学生暴行事件
警視庁少年事件課は3月6日までに、傷害などの疑いで、東京・小平市の市立中学3年の女子生徒(当時15歳)ら4人を逮捕、他1人を書類送検した。
5人は06年12月15日の夜、東久留米市の地域センター内で同級生の女子生徒(当時15歳)を暴行。逮捕後も「(被害者は)やられて当然」と話した。5人は遊び仲間で、うち2人は被害者と同じ中学に通っていた。被害者にブログで「タバコを吸っている」と書かれたのに腹をたてたという。
被害に遭った女子生徒は1年の時からいじめに遭っており、事件後「もう死にます」と書いた遺書を家族が発見して事件が発覚した。
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出典:特集「いじめ事件」
リンク:http://yabusaka.moo.jp/ijimejiken.htm

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