変わった友人関係

2005/07/19 03:22 登録: えっちな名無しさん

俺には変わった友人がふたりいます。
日本ではちょっと珍しい(まあ一般的にはな)いわゆる同性愛者なお人なわけです。
もちろん俺にはその気はないし、これから学ぼうという予定も無し。
それでも学生時代からの友人なので仲良くしているわけですが、久しぶりにそのうちのひとりのAと会ったわけです。普段パソコンのメッセや電話で話すことはありますけど、やはりそこは社会人らしく毎日あえるわけではないので、お互い普段飲まない酒も入って話が盛り上がりました。
Aは見た目ならかなりの良い男の部類に入ります。オカマらしいところはなく、中肉中背ながら引き締まった身体と涼しい顔で軽い女ならコロッと頂けちゃいそうなそんなやつなわけですが。
でもこいつはホモなんで女性は快くお断りします。たまに俺を無視してギャルっぽい女がAに話かけることがありますが、その度に耳元でひそひそと言うんですよ。
「ゲイなので女性とはつきまえません。どうせなら彼とつきあってあげてください」
って。そのたび女は笑いながら去ってしまうので俺的には('A`)なわけですが。男のまま男が好きっていうやつなんで、男として劣ってしまう俺に勝ち目ないのがつらい。勝ち目があるとして強いてあげるとすれば女に興味があるってことかなー?
そんなAとホモ話もそこそこに、地元の話になる。ふたりとも今年大地震の被害にあった県の出身で俺は運良く実家は被害が無かったけれど、友人Bの実家は半壊になってしまったとそのときAに始めて聞きました。
A「僕も最近実家から聞いたんだけどね。Bは言いたがらないみたいだけど」
俺「この間話したばっかりだよ」
A「うん、僕も」
このときばかりは男同士で友人の心労に気づいてやれなかったことを悔やんだわけですが。
俺「よし、Bに晩飯奢ってやろうぜ」
ってことになって、Aが電話した。この場合奢るのは大抵国家公務員様のAです。絶賛フリーター中な俺の軽く3倍稼いでるホモ野郎が奢るのは当然ですよね?
ここでBの取り扱い注意。
Bは女です。ただしレズで男には興味なし。俺とは小学生からの友人付き合いで、その気は当時から見られました。でも特殊な性癖はおいておいて大事な友人には違いありません。Aからとは高校からの高校からの付き合いで、これまた特殊な友情で結ばれています。この場合無神経な俺よりも、ホモなりにきめ細かいAが電話したほうが良いわけです。
A「こんばんは。Aです。今なにしてる? 今飲んでるんだけど。(俺)と。」
そんな感じの応対がいくらか続きました。地震関係を見事にスルーしてるあたり見事だなとか関心していたら、Bは案外近くで友人と夕食を頂いていたらしく、もうちょっとしたらあえるとのこと。待ち合わせるためにお互い知っている店へ移動する事になりました。
その場は割り勘になったんですけど、2000円ちょっとで「高ぇー高ぇー('A`)」な俺に対してその財布いくら入ってんだよって感じなAが憎たらしいわけですが、次の店で馬鹿みたいに食うと決心していたので我慢しました。
クラブっぽい店で待っているとBが到着。我ら男性陣よりも少しばかり大きめの身長でモデルっぽいスタイルの娘です。スリーサイズは知らないけどAは知ってそう。顔も童顔じゃないけど可愛らしいので、もてると思う。でも悲しいけど彼女レズなのよね。
B「うわー、なんか久しぶりー」
A「ほんとだね。集まるのは久しぶりだね」
俺「二人組みだと割りと集まるんだけどな」
そんな傍目には普通過ぎる友人の集まり。酒はあまり飲めない俺とAが軽めのを頼んで、Bは烏龍茶。そしてノースモーキングな健康的な飲み会は自然と同性愛の方向へ進んでいきました。
A「Bは恋人いるから良いよね。こっちはなかなか趣味のあう人が見つからないよ」
B「え〜、でもニューハーフとか結構多くない?」
A「あれは違うよ。僕が好きなのは男だもん。あれは心が女だから」
俺「俺とかがいいの?」
A・B「ちょっと違うよね」
俺「('A`)」
B「でもこっちだって大変だよ。女の子って嫉妬深いから男に話しかけられたりするとフォロー大変なんだから。さっきだって友達って言ってもなかなか聞いてくれなかったし」
A「そういうのは無いなあ。こっちはそういうところは分かってる人多いよ」
俺「この1000円のカクテルうめー('A`)」
話してて嫌にはならないんですよこいつら。良いやつらですから。まあ話はついていけないこと多いですけど、同郷の人間ってやっぱりノリも似てきますし。それっぽく学生時代に話を持っていって、そのまま地震の事に。
俺「そう言えばBの家大変だったじゃん」
お酒が入っていたのでつい言っちゃうと、Bの口がフリーズしてしまった。これが世に言う空気嫁というやつです。Aもおかずを俺の元において、「ああ、ガムやるよ」状態。しかし意外にもBは口を割ってくれました。
なにやら地震のことで両親ともに心労で、結婚してくれればって話になったらしく自分のことについてカミングアウトしたそうで。仕方ないんだろうけど猛反発を食らったとのこと。両親とはそれ以来らしく、今でも修復の見通しはないと。つまりは実家のこと自体ノータッチなわけだ。
A「分かるな。僕も似たようなものだから」
心の中で('A`)な俺を無視してAはでまかせを続けます。ごめんねB。こいつ親公認なの。後で教えてあげるね。
A「でもそういうことなら僕らから電話してもいいし、ねえ」
俺「もちろん」
そのときにはお前さんに任すよ('A`)。
A「親御さんたちだってBのこと心配だから反発もするんだろうし、じっくり話せるんだったらそれに越したことはないんだから」
俺「家が壊れてたから動揺してたのかもしれないしね」
今度はお肉が置かれる。ガム噛み過ぎだよ俺。
そんなこんなでその場は解散になった。俺としてはおいしいごはんたっぷり食べれたから満足なんだけど、 Bはまだまだ踏ん切りついてない感じ。でもぐだぐだ過ごすより良いかも知れませんね。
Bは別れ際俺らとなら付き合ってもいいかな〜って言ってくれました。フラグか!と思ったけどきっと主にAなんだろうな('A`)。その後Aともう一軒梯子して解散。
前置き長くなりましたけど俺が言いたいのは友人は大切ですよね。愛情とかそんなんマジいりませんよ。友情って素晴らしい。


ちなみに俺はノーマルだけど童貞です。女性とつきあったことありません('A`)。
なんかね、もうね('A`)。

(・∀・): 113 | (・A・): 47

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