生きてこそ
2011/12/12 06:59 登録: えっちな名無しさん
372 名無し三等兵 sage 2011/11/30(水) 12:22:27.19 ID:???
うちのじーさまの話。
通信用員として青森で勤務中に青森大空襲に遭遇。
これほどの大空襲の経験はなく、戦死も覚悟したところで立ち上がったのは、東京や大阪などから転属してきた他の将兵。
彼らは普段から、大空襲を戦い抜いたと豪語してたそうで、
「俺たちはもっとデカイ空襲を生き延びた。まかせろ!」
と言うので“さぁ敵機に一矢報いん”と思いきや、その東京の将兵ども、
一目散に逃げる逃げる。
なぜ逃げるのかと聞いたら
「高いところおるんは弾もあたらん、真下に居たら死ぬだけだから、とりあえず逃げてから考える」
「さぁ壕におっては蒸されて人間点心なるぞ!はよ出んか」
「一度落ちた所にゃ、まず二度落ちん。着弾箇所めがけて走れ!」
言われた通り逃げたら隊のほとんどが生き延びたが、釈然とせず、問い詰めたところ。
「生き延びて戦える時に戦う。生存もまた戦い。退き際見誤るは将の恥」
と笑っていたそうな。
祖父は今日までその教えを守り、
引き際を極めたギャンブラーになりました。
今でもたまに寿司食わしてくれます。
通信隊はその後、欠員補充のため、飛来する艦載機を小銃と機銃で迎撃する無茶な命令を受けて奮闘するも・・・
それはまた別の話。
出典:2
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