三毛猫のマリコ
2012/01/05 23:18 登録: えっちな名無しさん
752 わんにゃん@名無しさん :2007/01/31(水) 01:15:20 ID:eoFq0m2X
3歳のころ、親に猫が欲しいって、ダダをこねたのがきっかけで
親が親戚から猫もらってきました。
名前は「マリコ」ていって変な名前だけど、本当にマリみたいに
まるっこくてキレイな三毛猫だった。
俺は両親共働きで小学生のときも鍵っ子だった。
兄弟もいなかったんだけど、家に帰るとマリコがいるから寂しく
なかった。本当に猫と一緒に育った子供って感じ。
でも猫の寿命は短い。俺が中学一年の頃、マリコはもう老衰で
死ぬ寸前って感じだった。名前を呼ぶと、かすれた声で必死に
返事を返すのがやっと。最後は家の中で、俺らの見ている前で
死んじゃった。でも、それがすごく変な死に方。
さっきまで部屋でうずくまっていたマリコが突然無理やり立ち上がって、
ふらふらと必死にゆっくり歩いて、それから俺の近くに来て死んだんだ。
その様子を見ていたおふくろがもの凄く号泣していて、もちろん俺も
泣いていたんだけど、尋常じゃないくらいおふくろが泣いてるから、
何でそんなに泣くんだと聞いたわけ。
要は、猫ってのは死ぬときに人知れず、森の中や、縁の下で
身を隠して死ぬっていう習性があるらしく、みんなの見ている前で
部屋で死ぬなんてのは珍しいとのこと。
俺が小さいころ、そんな猫の最期の習性を知らされて、
マリコとそんな死別をするのが嫌で仕方がなかったらしく
マリコに向かって「死ぬときは、絶対この部屋で死んでね。
知らないところで死んだら嫌だからね!」
って必死でお願いをしてたらしい。
最期に、俺のお願いを聞いてくれたマリコ。
猫が人間の言葉わかるってのは本当みたいです。
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