もし俺が清楚な美女だったら

新宿のマックで私の向かいのテーブルに
もてなそうな男が二人、肩を寄せ合って座っていた。

さっきから男達の視線を頻繁に感じる。

私は男たちの視線に気づいていない振りをして
おもむろに羽織っていたカーディガンを脱ぐ。

カーディガンの下はノースリーブのワンピース。
露わになった肩や首筋に男たちの視線が痛い。

私はファンタを一口すすってから
両手を頭上にあげて、大きく伸びをする。
無駄に長く伸びをする。

腋に注がれる熱を帯びた男の視線
私は両手を頭の後ろへ持っていき胸を反らす
心の中で
「あっは〜ん」

男達の喉が大きく鳴るのが聞こえる

もし俺が清楚で可憐な美女だったとしたら・・・



出典：電車でも
リンク：股開くだろう