傭兵「なにこの依頼?[勇者を殺してくれ]って?」

2012/02/20 22:43 登録: えっちな名無しさん

傭兵「なにこの依頼?[勇者を殺してくれ]って?」



傭兵「誰からの依頼だよ!?」

受付「名無しさんからよ」

傭兵「ったく、勇者に挑むなんて馬鹿な魔族しかいねーよ。他の依頼は無いのか?」

受付「・・・待って!これ、報酬すごいわよ」

傭兵「なになに?」

受付「100億G・・・」

傭兵「へ?・・・よ、よく聞こえませんでしたが?」

受付「だから100億Gだって・・・」

傭兵「えっマジかよ。じゃあ、その依頼受けようかな」

受付「あんたさっき無理的な事、言ってたのに・・・」

傭兵「まぁ額が額だしな、あと、倒せる見込みもある」

受付「勇者に?主人公でしょ?」

傭兵「ああ、確かに主人公には主人公補正があって」

傭兵「攻撃があたらなかったり、すぐ回復したり、軽い攻撃をされたら致命傷になったりして」

傭兵「やっかいだけど、バグ技っていう、禁術を使えば対等に戦える」

受付「バグ技・・・?禁術・・・?そんな技、存在してるの?」

傭兵「ああ、俺も聞いた話なんだ。だが、主人公しか使えないルーラって技を」

傭兵「隠れ里にいる盗賊がバグ技使用して、使ったって聞いた事がある。」

受付「へ〜・・・ってバグ技ってそれだけ?」

傭兵「いや、中には、時間を戻したり、ステータスを変化さしたり、空間にヒビ入れたり」

傭兵「噂は結構あるが、言えることは、まぁいろいろできるってこった」

受付「かなりすごいじゃないの、その技使えたら勇者倒せるわね!」

傭兵「ああ、主人公補正を無くす技もあるしな、楽勝だぜ。・・・ただし」

受付「ただし?」

傭兵「技の副作用があるらしい・・・」

受付「副作用?どんなやつなの?」

傭兵「それはわからない、とりあえず隠れ里の盗賊にでも会いにいって話聞いてくるわ」

受付「じゃあ、この依頼。やるってことね、受理しとくわ」

傭兵「おお、いつもすまねぇな、じゃあな!」

受付「はいはい、いってらっしゃい」



傭兵「ここが隠れ里か・・・見つけるのに苦労した、結界貼ってるし・・・」

傭兵「あ、そこの人、すみませ〜ん。」

当主「見ない顔だな〜。誰でさぁ?」

傭兵「俺は傭兵という者で、ルーラを使用した盗賊を探してるのですが、知らないですか?」

当主「あ、その人、うちの姐さんでさぁ。」

傭兵「お、ちょうどいい、案内してくれませんか?」

当主「・・・今はちょっと・・・」

傭兵「お願いです。勇者を・・・勇者を倒すのに必要なんです。会わせてください!」

当主「勇者を!?・・・まぁいいでしょう。ついてきてくだせぇ」



盗賊「う・・・あ・・・ぁぁ・・・ぐ・・・ぁ・・・」

傭兵「これがバグ技の副作用・・・」

当主「そうでさぁ、姐さん体がおかしくなっちまって・・・動かないらしいでさぁ・・・」

傭兵「治らないのか?」

当主「・・・今、姐さんの仲間が、全治の実を取りに行ってますでぇ」

傭兵「全治の実って・・・轟森の奥にある、全治の木になる実?」

当主「そうでさぁ」

傭兵「あんな危険なところに・・・」

当主「そういえば傭兵さん、なぜ姐さんに会いにきたんでさぁ?」

傭兵「ああ、バグ技を知りたくてですね・・・」

当主「え、ええぇぇぇ!?やめときなせぇ傭兵さん」

傭兵「知ってるのか!お願いだ!教えてくれ!バグ技を!」

当主「あの技は危険ですぜ、それでもかまわないでさぁ?」

傭兵「かまわん。勇者を倒すためだ。教えてくれ!」

当主「・・・この書物に書いてありますぜ」(サッ)

傭兵「これをどこで?」

当主「王様の城の倉庫で盗ってきたんでさぁ」

傭兵「なるほど、すまないが、しばらくこの書物貸してくれないか?」

当主「いいですが、ちゃんと返してくだせぇよ」

傭兵「もちろん、技を覚えたら返しますよ。ではでは」


数日後


傭兵「おーい、受付!」

受付「あら?何日ぶりかしら?もしかして勇者倒した?」

傭兵「いやまだだけど、勇者の位置教えてくれね?あと仲間の申請もしたい」

受付「まだなのね・・・。勇者は今、水の国にいるわ。それとあんたが仲間申請だなんて・・・」

傭兵「まぁな、いつもは一人だけど、今回は相手が相手だしな」

受付「確かに・・・。今、仲間にできるのは・・・」

傭兵「ならべく強い人頼む、勇者の仲間もいるみたいだからな」

受付「強い人・・・魔騎士さん、女侍さんぐらい・・・」

傭兵「え〜、あと一人・・・」

受付「・・・私とか?えへへ」

傭兵「・・・」

受付「・・・」

傭兵「ジョウダンハ、オヨシニナッテ、ウケツケサン」

受付「・・・私も一緒行きたいの、お願い。ね?」

傭兵「・・・お前強いの?」

受付「・・・私弱いよ」

傭兵「は?戦いを舐めんなよ!死ぬかもしれないんだぞ!」

受付「だって・・・」

傭兵「だってもくそもあるか!お前はここで残って仕事でもしとけ!」

受付「うぅ・・・」

傭兵「勇者殺しは3人で行く、早く魔機士と女侍呼んで来い!」

受付「・・・わかったわ」(スタスタスタ)

傭兵「ったく・・・」



受付「連れて来たわよ」

魔機士「よろしくだ」

女侍「よろしくなのじゃ」

傭兵「傭兵だ。よろしくな!さてこれから勇者殺しに行くから」

傭兵「気をつける事がいくつかあって・・・ウンタラカンタラ・・・ってわけだ」

魔機士「な、なんか魔王みたいな事するんでちょっと・・・な」

女侍「内容はわかったのじゃが、正義はこちらなのかのぅ?」

傭兵「俺がリーダーだ!責任は俺が持つ。ぐだぐだ言わずに行くぞ!」

魔機士「気が進まないが・・・了解だ」

女侍「わかったなのじゃ」

傭兵「よし、さっそく、水の国へ飛ぶぞ!ルーラ!!!」

シュン

受付「な!もうバグ技を・・・大丈夫かなあいつ・・・」



傭兵「ぐおおお!さすがにきついか・・・ぉぉぉ・・・」

女侍「なんじゃ!?ルーラって勇者しか使えないのではないのかや?」

魔機士「ところで大丈夫か傭兵殿?」

傭兵「おおお・・・こ、この実を・・・食べれば・・・」(パクッ)

魔機士「それは完治の実・・・傭兵殿は轟森に行ったのか?」

傭兵「ああこれか?この実は貰ったんだ」

女侍「そのような貴重な物を貰えるとはのぅ。いくつ持っておるのじゃ?」

傭兵「今は3つだ。とりあえずこのまま勇者の所に行くぞ」

魔機士「了解だ」

女侍「はいなのじゃ」



勇者「・・・」

僧侶「どうしたの勇者?」

勇者「なんか嫌な予感がする・・・」

賢者「なんですか急に?大丈夫ですよ」

戦士「何がきても大丈夫だぜ!むしろ何かこい!」

賢者「まったく戦士は・・・」

勇者「くる!後ろだ!」

バッ!

勇者「何奴!」

傭兵「ふふふ、勇者・・・お前を殺しにきたぜ」

勇者「お前は傭兵!なぜだ?なぜ殺しにきた?」

傭兵「お前の懸賞金が100億Gだからな、傭兵としちゃ狙わないわけにもいかねぇ」

勇者「お前・・・!」

傭兵「さぁいくぜ!」

ザッ

戦士「ふん、一人でくるとはな」

僧侶「私達もいるのよ」

賢者「これで1:4ですわね」

傭兵「ふん」(パチン)

ザッ

魔機士「お主たちの相手はワシらじゃ」

女侍「そういうことなのじゃ」

僧侶「あ〜あなた達は!?」

戦士「"マジカルソルジャー"の魔機士に"無音剣の使い手"女侍じゃん」

賢者「やっかいな相手ね・・・でも、やるしかないわね」

魔機士「気が進まんが、お主たちの足止めを頼まれてたのでな、行くぞ!」

女侍「ごめんのぅ、では、参るぞ!」



傭兵「勇者!こっちはサシで勝負だぜ」

勇者「お前は俺には勝てない事を知ってるはずなんじゃ・・・」

傭兵「前まではそう思ってたがな、今はこの技がある」

勇者「技?」

傭兵「これだあああぁぁぁ・・・バグ技だあああぁぁぁ・・・!」

ゴゴゴゴゴ!

勇者「バグ技だと!?」

傭兵「うおおおぉぉぉ・・・いくぞ勇者あああぁぁぁ・・・!!!」

バチバチバチンッ

ピーーーーーーーーーーーーーーーップツン・・・

デロデロデロデ〜ン

ぼうけんのしょは消えました

最初からはじめますか?(はい)



王様「・・・っというわけだ頼んだぞ勇者!」

勇者「はい、わかりました。かならず魔王を倒します。では、失礼します」(スタスタスタ)

勇者「さ〜て、まずは仲間を探しに行くかな」

・・・END・・・

出典:しらねーよ
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