幼馴染のアキコ

中学一年のとき、俺のクラスには、当時俺の幼馴染で
アタマもカラダも発育のいいアキコってやつがいた。

カラダの発育に関しては意味がわかると思うが
アタマの発育がいいって言ったのは、どういう意味かというと
ネットもないし、雑誌も俺らが手に入れられるものは
今くらいまで過激にセックスの仕方とか書いてなかった時代に
アキコはエロ方面の知識にすごく詳しかった。

のみならず、その詳しい知識を元に
堂々とシモネタを振ってくるわけで
身長もけっこうあって胸もかなりでかいオトナみたいなカラダで
そういう会話をされると、幼馴染といえど
ウブだった俺なんかは、全身もジュニアもガチガチに固くなってしまうわけで。
で、そういう男子のガキっぽいのを相手にからかうのが
アキコは何よりも楽しいみたいだった。

アキコは先生の前ではいいコぶっていて、実際に頭の中もオトナだったから
勉強は抜群にできたし、発言も論理的でハキハキとしていた。
そんなわけで、先生はアキコを「優等生グループ」の一員みたいに考えていたらしく
授業中にちょっと難しい問題があったりすると、
先生はアキコを含むそいつらを当てたりしていた。

ある日、英語の授業で。

問：
次の文の（　　）に、【a】または【an】を入れなさい。
ただし、どちらも入れなくていい場合は【×】を入れなさい。

（1） I have （　　） cat.
（2） I have （　　） apple.
（3） I have （　　） your pen.

というような問題があった。
（問題文は今適当に思い出して書いてるので正確じゃないかもしれない）

今見れば何てことないが、不定冠詞習いたての俺らには
どれがどうなのかよくわかっていなかった。
その空気を察したか、先生は

「ちょっと難しかったか。じゃあ○○わかるか」

とアキコを指名した。

一応、いろんな人（例えば暁星中学出身で英語を義務教育で習わなかった人）が
読んでるかもしれないので、解答を書いておくけど
上の問題の答えは「(1)a (2) an (3)×」だ。

だが、アキコはそうは答えなかった。
指名されて起立すると、やおら俺のほうを向いて
急に自分のカラダを抱きしめるみたいにして、クネクネしながら


「あっ・・・あぁんっ・・・だめェェェっ！！」