友達が・・・
2005/08/04 21:00 登録: えっちな名無しさん
今思うと、「エロイ」とは言いがたい光景だったと思う。
でも当時の俺には、その友達の行動があまりにも許せなかったし
キモイと思った。
小学校のクラス替えは、1年ごとであったり、2年ごとであったり色々。
俺の小学校は2年ごとにクラス替えがあった。だから「小学校6年間
ずっと同じクラスの人」がいることも珍しいことではなかった。
俺の「小学校6年間ずっと同じクラスの人」は、家が近くでもあった理沙。
理沙は活発で明るい子だった。それに頭もよかったし、運動も悪いほうではなかった
と思う。やさしくて、正義感もあった。男女関係なくすかれている存在で、
相談も結構されてたらしい。
家族同然で育った俺にはあんまり分からなかったけど、でも嫌いではなかった。
本題は小6の夏休み直前。
理沙は隣のクラスのヒロという男に告白された。
理沙が告白されることは珍しくはなかったけど
あまりにもヒロの行き過ぎたアプローチ法が、学年全体に広まった。
(ヒロは小1・2の時同じクラスだった。クラスを笑わせる存在で、ヒロの
笑い声は、みんなの笑いを誘うほどなにか特別な力があった。)
ヒロのアプローチ法
1、勝手に理沙の送り迎え(ストーカーに近かったけど)
2、休み時間は必ず理沙の(俺の)クラスに来る(用もないのに)
3、見る限り、理沙から離れていない
こんな感じ。とくに1に関しては、理沙も気持ち悪がっていて
はしって帰ってたりしていた。
そんなアプローチが続いても(もちろん)理沙の気持ちが動くはずがなく、
見事にヒロはふられていた。でもヒロのキモサはさらにバージョンアップ。
「明日から夏休み」という日の放課後。俺が下駄箱で筆箱を忘れたことに気づき
靴を脱いで教室に戻ろうとすると、後ろから理沙が「待ってー」とかけてきた。
「何?どしたん?」と聞くと、「私も忘れ物したから、一緒に行こ?」
とのこと。「いいよ」と返事をして、夏休みどうするかとか宿題多いよなぁ
とか話しながら教室に行くと、人がいた。
外はもうオレンジ色に染まりかけ、顔が見えなかったけどそいつは紛れもなく
ヒロだった。「何でここにいるか」とは誰もが思う疑問だと思う。
俺も当たり前のように「お前何してる」と言おうとしたが
いえなかった。俺の隣にいる理沙は、もうなみだ目。
その光景とは、ヒロが理沙のいすの座面(?)に頬をつけスベスベ。
次にいすに座り、机に頬をつけスベスベしていた。(満面の笑みで)
それだけでも気持ち悪かった。 でもそれだけではない。
ヒロは理沙の机の中から細長い青色の袋を取り出した。そしてその中身の
白い細長い複数の穴のがあいたものを取り出した。
これこそ理沙の忘れ物、リコーダー。
理沙は「え?何するの」と小声で言った。ヒロはそれに答えるかのように
それにキスした。そして口をつけるところを大口で咥え、取り出したかと思ったら
舌でぺろぺろキャンディーのようになめていた。俺は
(古いなぁ・・・)とも思ったけどそれ以上に「キモイ」と思ったのが強く
すぐ教室に入っていって、ヒロが一生懸命なめていたリコーダーを取り上げた。
ヒロは俺より先に理沙に目がいったらしく目を真ん丸くしていた。
理沙は号泣していた。俺は、リコーダーを理沙に返すわけにもいかずただただ
理沙を見ていた。ヒロはその場から走って逃げていった。
俺は自分の筆箱をかばんに入れて、リコーダーをとりあえず理沙に差し出したが
「捨てて」といったので、かえるとき、どっか下校途中のゴミ箱(見たいなところ)
に捨てた。ゴミ箱の中にあるリコーダーを見る理沙の目は、悲しそうでもあったし
恐怖におびえている目であった。

(・∀・): 44 | (・A・): 78
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