家族の風景
2012/03/17 06:29 登録: えっちな名無しさん
43 おさかなくわえた名無しさん sage 2012/03/08(木)00:01:57.82 ID:1w2H05uP
私の幼少期はバブル真っ只中で、父が家にいることは滅多になかった。
母曰く「売れば売れる時代だから社員みんなそんな感じだった」らしい。
それでなくても無口で不器用な人なので、なんとなく距離がある時期が長かった。
私が結婚して家を出て、子どもを産んで、父も定年した。
別人のように明るいじいちゃんとなって子どもと遊ぶ父を、複雑な気持ちで見てた。
私には、たまの休みのときでさえ全然そんな感じじゃなかったのにな・・・って
嬉しいんだけど、心のどこかでは「もっと早くそんな好々爺になって欲しかったな」って
あまりのジジ馬鹿ぶりにちょっと恨むような思いがもたげるときすらあった。
庭で、もっと遊んで!とねだる子どもに 父が笑って
「ああ、お前の母ちゃんにはしてやれなかったから、倍にして返すぞ!」
と返事し、子どもと転げまわっていた。
父がこんなにも小さく、頼りなく、可愛く、ありがたく見えたことはなかったと思う。
お父さん、よく見ると年取ったね・・・
ありがとう、私はあなたの娘で幸せです。
出典:2
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