ドラ○もん のび太の出歯亀

2005/08/13 03:11 登録: 抜かり落ち度

のび太は悶々としていた。あれはいったいなんだったのかと自問した。考えたけれどもわからない。頭の中がピリピリとして何も考えられなかった。下半身がぼおっと熱を持っていた。
つい今しがた、ほんの悪戯心で友人たちの家々をどこでもドアで覗き見していたとき、なんだかとんでもない光景を眼にしてしまったのだ。

「ママ、なにするの」
「シーッ。これはスネちゃまとママだけの秘密ざます」
石ころ帽子をかぶって、こっそりと扉を開けた途端、昼間なのにカーテンを閉じられたスネ夫の部屋から、これまで嗅いだこともない熱い空気が漂ってきた。
部屋の暗さに、一瞬のび太は驚いたが、眼を凝らしたときもっと驚くべき光景が目の前に広がっていた。
スネ夫のベッドの上で、スネ夫のママが、スネ夫に馬乗りになっている。
スネ夫のママは、外出用の綺麗な赤いスカートと、同じ色の赤い上着を着ていた。だがその上着は、脱ぎかけであるかのように、とじられるはずのボタンが全て外され、スネ夫の顔から胸にかけてを、嘗めるように触っていた。
スネ夫はズボンのほかに、何も身につけていない。
カーテンは閉まっていたが、さんさんと降り注ぐ午後二時の太陽は、部屋の状況を見極めるには十分だった。

膝を隠す程度のスカートは、スネ夫にまたがる足に広げられて、すっきりと纏まった臀部の形をはっきりとあらわしていた。
そこから伸びる二本の足は(もっとも一本は二人の体に隠れて見えなかったが)、肌を透かしてみせる薄い黒のストッキングに覆われ、カーテン越しの淡い光に、きらきらと輝いていた。おそらくそれも真っ赤なのだろう、つま先にはストッキング越しに、綺麗に塗られた暗赤色のペディキュアが見える。
静かな部屋の中に、二人の荒い息だけが聞こえていた。

動物みたいな臭いだ、とのび太は思った。鼻ではなく、直接脳髄に突き上げてくるような臭いだと思った。二人はじっと視線を絡ませ、飛びかかる隙を狙い定めているように見えた。

やにわにスネ夫のママの体が、ガクリとスネ夫の上に倒れた。
「あ」
と、平衡を破られたスネ夫の声がした。どこかに落ちてゆく人のように頼りない声の上げ方だった。
「秘密ザマス、秘密ザマス」
再び囁くようなスネ夫のママの声が聞こえ、それから何かを吸い立てるような音がし始めた。
「あ!ママ、耳・・・!」
尻上がりに高くなるスネ夫の声。そしてそれは不自然に塞がれた。

スネ夫のママがスネ夫にキスしている・・・!
のび太は驚きに声を上げることも出来なかった。
改まって考えたこともなかったが、決して許されることではないと、そうぼんやりと考えていた情景が、目の前で行われていた。
ママとキスするなんて・・・!

抑え切れない嫌悪の情が瞬時に体の底から立ちのぼった。のび太の手は自然に眼を覆っていた。
二人はいけないことをしている!
だがもっと驚くのはその後だった。
チュッと軽い音がし、塞がれていたスネ夫の口が自由になる。その途端、
「ママ・・・」
口から漏れた響きは、甘美な音楽に酔いしれる人のものだった。
その口はさらに長く濃厚なキスを求めていた。とんがった口が無意識のうちにさらに上に突き出された。
スネ夫のママは求めに応じながら、それまでスネ夫の両脇に突いていた手をベッドから剥がし、そっと自身の脱ぎかけた上着の襟に置いた。

!!!脱ぐんだ?!!!

のび太の眼は大きく見開かれた。口はさっきからあんぐりとひらかれたままだった。
上体を起こし、上着に手をかけたママの口は、磁石のようにスネ夫の体を引き起こした。

「ママ・・・」
熱に浮かされたスネ夫の声。
ゆっくりと赤い上着が脱がされて行く。
洗い立ての白いシャツに包まれた細い肩が露になり、熱っぽい空気が一層濃く立ち込めた。花のような香水も香ってきたが、動物の匂いにまぎれて、すぐにわからなくなった。

スネ夫のママは上着をひじまで脱いでしまうと、ピッタリ一番上まで留められたシャツのボタンに手をかけた。
ゴクリと唾を飲む音がした。スネ夫なのかママなのかそれとものび太なのか。そんなことも判らないほどに、のび太はスネ夫のママの指先に集中していた。

シャツに包まれた意外なほど大きな胸。はちきれそうに生地を持ち上げるそれは、まるでそれだけが別の生き物ででもあるかのように、ゆっくりと上下している。おそらくオーダーメイドであろう上品なシャツの胸ポケットは、一杯に膨らんだ乳房のせいで、指一本潜り込ませる事は出来ないだろうと思われた。

最初のボタンがはずされる・・・!
鳳仙花の実のように、シャツは首元で左右にはぜた。
スネ夫は呆けたように、口をあけていた。だが眼だけはギラギラと輝いて、次の獲物を狙っている。第二のボタン。残忍ともいえるその視線は、百年の仇を睨みつけるかのようだ。

二人とそして一人の気迫が、部屋中に充満していた。噎せ返るような動物達の匂い。午後三時の烈日が、部屋中をたぎらせている。
そして次のボタン。
また、はぜた。
大きな三角形をした襟が、弛緩しきった脚のように緩く首の回りに開き、真っ白な素肌がのぞいた。のび太から見える左の首元に、かわいらしいほくろが一つ物欲しげに隆起している。
次のボタン。
ママの手は膨らみきった胸の前で、誘うように躊躇した。
思わずスネ夫とのび太が刺すような視線で咎める。
ママは決心したようにボタンを穴から逃がした。
弾ける!
胸と三人の官能とが!
張りをなくしたシャツはだらりと肩に流れ、そして滑った。のび太達のこぶしよりも小さくかわいいママの肩!ブラジャーの赤い肩紐!
それに釣られた二つの赤い丘に、スネ夫は思わず息を止めて見入っていた。
目の前の奇跡!成熟したメスの臭気!


「ママ!」
鋭く叫ぶと無我夢中でむしゃぶりついた。突然のことに、ダメ!とママは身をよじったが、スネ夫の本能は容赦なかった。半円型のブラジャー本体は乱暴な扱いを逃れて首筋の方へ逃げてゆく。垂れ下がり、意味を失った肩紐。と、零れだす真っ白な下乳!だが細身の体には大きすぎるほどのそれは、なかなか全貌をあらわさない。原始の官能に突き動かされたスネ夫の顔はむしろ無表情だった。非情な暗殺者のように、執拗に胸を剥ぎ出そうとしていた。ママが咄嗟に体を引いた途端、ブラジャーの縁がピンと弾く様に、乳首が躍り出た。そしてスネ夫は迷わずそれを吸い始めた。

「あ、あ・・・、スネちゃま、痛い!」
しかし今のスネ夫に聞く耳はなかった。恐ろしいまでに的確に、身をよじってかわすママの乳首を吸引し続ける。もう片方の乳首も、誰に取られまいとするのか、親指と人差し指でこねくり回しながら、けっして手放そうとはしない。
 今はむしろ痛みのために逃げ惑うスネ夫のママのスカートは、恐らくあらかじめホックをはずしていたのだろう、スネ夫の膝や自身の足のバタつきによって、ずるずるとすり下がり始めた。赤いパンティを履いた丸い尻が露になる。ストッキングは太ももまでで切れており、その赤と黒との間に人間の白い肌が見え隠れした。最後まで脱がなかった赤い上着が、薄い春物の布団と絡まり、手枷となる。ヒルのようなスネ夫を乗せたままで、ママはベッドの上でズリ上がり、何とかそこから逃れようとしていた。だが、順調に育った息子の重みで、かえってパンティとストッキングまでが脱げかけてしまった。
「スネちゃま!イヤ!待って!ママの言う事を聞くザマス!」
それはすでに泣き声に近かった。
「こんな乱暴なのはイヤ!ママは、ママは・・・」
「じゃあ、どうすればいいの?」
意外なほどにスネ夫は素直に訊ねた。カラカラに乾いた喉で、声がかすれている。
「ぼく、もっとママに近づきたいよ、もっとママと一緒になりたいよ、でもどうすればいいの?」
再び問うたスネ夫の声も泣き声のように響いた。事実スネ夫は、もてあました官能と非日常的な今の状況に、今更ながら戸惑いを隠せないでいる。

泣き出しそうな息子を前に、ようやくまた主導権がママに戻った。
「スネちゃま、泣かないで、今からママが教えてあげるザマスからね。ネ?」
あやすようにスネ夫の頭を撫でたママの眼が、一瞬鋭くスネ夫の股間を確認した。ママは既に、上着もシャツもブラジャーも、上半身に身に着けたものは全て脱げ、上半身は裸である。脱げたものはみな、薄い毛布とともに柔らかなじゅうたんの上に落ちてしまっていた。片足を上げてベッドに椅子のように座るスネ夫のママは、正座をしてうな垂れるスネ夫の頭を抱きしめ、その顔をやさしく抱き上げた。スネ夫の眼には涙。ママの唇がそっとそれをすくった。
「ママ!」
しずかに力強くスネ夫は叫び、勃起した乳首と狭い乳輪の上に顔を押し付けた。
「よしよし」
「スン・・・スン・・・」
甘く低いスネ夫のママのあやす声が、鼻を啜り上げるスネ夫のかすかな嗚咽に重なる。
スネ夫を落ち着かせようというのか、ママは小刻みに体をゆすって、一層強くスネ夫を抱きしめていった。

スン・・・スン・・・・・・・・スン・・・・
こんな暖かな日の午後には、全てのものがシン・・・となる一瞬がある。
泣き止んだスネ夫とママは、思わず小さく笑い声を上げた。
「ママ」
うっとりとしたようにスネ夫は裸のママの体温をしっかりと抱きしめた。
「暖かいね」
「スネちゃまも」
「・・・ウン・・・」
眠るようにスネ夫はいった。答えるようにママもスネ夫の頭の上で眼を閉じたが、急に明るく
「スネちゃま?」
と微笑んだ。
「なあにママ」
スネ夫もはっきりとした声で答える。悪戯っぽく、何かを含んだ声。
「スネちゃまはママとどうなりたいザマスの?」
「ママはぼくとどうなりたいの?」
「そりゃ、ママだけのスネちゃまでいてほしいザマスの」
「じゃあママもぼくだけのママでいてくれる?」
「スネちゃまは?」
「ママは?」
そこでまた二人は笑いながら抱きあった。
「スネちゃま、ママはスネちゃまをもっと近くに感じたい」
「ぼくも、ママをもっと近くに感じたい」
「じゃあ、スネちゃま、これからママのいう事をよおく聞くザマスよ?」
「うん、わかった、ママ」

スネ夫のママはコホンと一つ咳払いをした。二人は自然と体を離した。
「・・・これからママとスネちゃまは、人と人とが一番近くなれることを体験するザマス」
「・・・」
スネ夫は何もいわずに、熱心にママの目を見つめてきいている。
「それは、男と女でなくては出来ないことなんザマス」
「・・・」
「スネちゃまにはそれが何かわかるザマスか?」
少し小首を傾げてから、スネ夫はウウンと首を横に振った。陰に隠れたのび太にもスネ夫のママの言い出したことが何なのかわからなかった。
「それは愛し合う男女の間にだけ行われることなんザマスよ」
「・・・」
「例えば夫婦や恋人同士が、相手のことが好きで好きで仕様がなくなったときに、それをするんザマス」
「それは「する」ことなの?」
「そう、キスみたいに」
「ふうん」
合点のいかない顔つき。
「だから、それは無闇に誰とでもしていいものじゃないザマスし、人に大きな声で話したりしてもいけないことなんザマス」
「どうして話してもいけないの?」
「本当に好きな人とだけすることは、二人だけの秘密にしておきたくなるものなんザマスよ?」
そういってママはスネ夫の頬にキスをした。そしてそのまま顔を耳に近づけると、
「性交ザマス・・・」
と囁くようにいった。
「セイコウ?」
「そう、セックスともいうザマス」
スネ夫のママはもとのようにスネ夫に向き直りながらいった。今度の声も低く小さく、「セックス」の「ッ」のところが喉につかえたようにかすれて響いた。
「セ・・ックス・・・?」
「そう、スネちゃまとママで、これからそれをするのよ。・・・いい?」
「うん、ぼく、ママと今よりもっと仲良くなりたい。ママをぼくだけのものにしたい。ぼくとママだけの秘密だね?」
「そう―――」
尾を引くように答えて、スネ夫のママはスネ夫の手をとって自分の胸に当てた。
「おっぱい・・・」
思わずスネ夫がつぶやいた。
スネ夫のママはクルクルとスネ夫の手を自分の胸に押し当てながら撫でさすらせると、乳首の上で止めて訊ねた。
「ここは・・・?」
「・・・」
判っていながら、本当にそれが正しい答えなのか不安だといった表情で、スネ夫はママの顔を見上げた。
「ここはなんていうの?」
「・・・乳首?」
「そう!乳首」
嬉しそうに笑い、
「もう一回、吸いたい?」
悪戯っぽく訊ねた。
「うん・・・」
スネ夫は顔を赤らめて、下を向いた。
「吸っていいのよ、やさしくならね。やさしくならママも気持ち良くなれるんザマスから・・・」
「本当?」
ビックリ箱のようにスネ夫は目を輝かしてママを見た。
「本当よ、でも、もう少し後でね」
にっこりと笑うとまたスネ夫の手をとって自分の体に這わせ始めた。
「ここは?」
「・・・みぞおち・・・?」
「フフ、ここは?」
「おへそ」
そして黙って股間に手を当てた。
「!!?」
「ここは?」
聞こえないほどの吐息でスネ夫のママはいった。上体がピンと立ち上がり、目は壁よりもずっと遠くを見つめている。
「あついよ」
スネ夫の喉がカサカサいった。
「ここの名前は?」
やさしい声。
「濡れてる・・・」
「知らないザマスか?」
「・・・」
「何でもいってみるザマス」
「・・・オチンチン・・・?」
ママの口元がフッとゆるみ、目尻が下がった。もぞもぞ動くスネ夫の手を開放し、両手でスネ夫の顔を持ち上げるように仰向かせた。
「実はママにもわからないザマス」
「・・・ずるい」
スネ夫は照れ隠しにすねてみせた。
「ママも知らないことを訊くなんて」
「・・・でも、半分正解ザマス」
「半分?」
ゴクリと喉を鳴らし、スネ夫のママは噛むようにはっきりといった。
「ここは、女の、オチンチン・・・」
スネ夫は黙った。二人はしばし黙った。その静寂の中で、物陰ののび太はぎくりとした。のび太のオチンチンはさっきからはちきれそうに膨らんでいたのだ。

「女の、オチンチン・・・」
スネ夫が何かを理解しようと、ゆっくり繰り返すと、ママは「そう・・・」とだけいって、かすかに笑った。
「ここは、ママの、オチンチン、ザマス・・・」
そしてじっとスネ夫の目を見つめた。スネ夫は急に決まりが悪くなって、フイと目をそらした。それをみて、ママは何かわかったという顔をした。
「スネちゃま・・・」
「・・・」
「オチンチンを自分で弄るのは、おかしなことじゃないザマス」
「!!?」
「それはね、セックスのための大事な準備ザマスのよ」
スネ夫のママは「セックス」だけを囁くようにいった。
「ど、どうして、ママ、ぼく、そんなこと・・・」
「スネちゃま」
悪戯っぽさの中にも厳しさが含まれた声。
「スネちゃまとママの間に、うそや隠し事があっては、セックスは出来ないザマス」
「・・・。」
「安心して。ママも自分のオチンチンを弄るんザマスから」
元気付けるようにいった。
「ママも・・・?オチンチン弄るの?」
「いつもいつも弄ってるザマス。スネちゃまのことを考えて弄ってるザマス。スネちゃまはママのことを考えて・・・?」
「え!あ、うん・・・」
ママは軽く笑って、
「うそはなしザマスよ」
そしてスネ夫を抱きしめた。
「ただ気持ち良いから弄るんザマスね?」
「・・・ウン」
「それでいいザマスのよ。でもこれからは」
「ママのこと考えて弄る!」
「うれしい!でも、セックスはもっと気持ちいいザマスよ・・・」
耳元で囁いた息に、スネ夫の体がびくりと震えた。
今やスネ夫のママの話は、もっとも肝心なところにまで来ていた。
「セックスとは・・・」
ゴクリ。
「スネちゃまのオチンチンで、ママのオチンチンの中を、こすること・・・」
「ぼくの・・・で、ママのを、こすること・・・」
スネ夫の声はかすれていた。抱きしめあう二人。ママはそっと右手を外し、スネ夫の股間に触れた。スネ夫の体が、わなないた。
「これで、ママのものを、めちゃめちゃにするザマス・・・」
二人はしばらく抱き合ったままだった。ママの手がいたわるようにスネ夫の股間を撫でていた。やがてスネ夫は観念したかのように静かに目を閉じた。ママはそっとスネ夫を横たわらせた。
「スネちゃま、一つに、なるザマス・・・」
再びはじめのように、スネ夫の上にママがまたがった。違うことはといえば、スネ夫のママがパンティとストッキングだけの姿になっていること、先程まであれほど立ち込めていた動物の匂いが、今ではすっかり消えてしまったこと、そしてカーテンを通して入ってくる日の光が次第に穏やかになり、この部屋に一種神聖な静謐さをもたらしていることだった。

「ママ・・・」
スネ夫が最後の願いというように、目を閉じたままで呼んだ。
ママはスネ夫のズボンのベルトにかけていた手を止め、顔を近づけやさしく
「なんザマス」
と答えた。
「ウウン、何でもない」
穏やかな微笑とともにそう答えると、スネ夫はまるで眠る赤ん坊のように全てをママにゆだねた。
「そう・・・」
そういってママはまた、スネ夫のベルトを静かに解き始めた。
しばらくはベルトの金具がぶつかる金属音。そして下ろされるズボンの衣擦れの音・・・。
スネ夫のものは十分大きく張り詰めていた。パンツの上からでもそれがよくわかった。スネ夫のママは、もはや何もかもわかっているといった様子で、スネ夫の顔を覗き込むこともなく、ゆっくりとパンツを下ろしていった。
現れた肉の雄たけび。じっと目を注ぐスネ夫のママ。
その目には、驚きも喜びもましてや失望もなく、ただ流れ行く時間を流れ行くままに過ごして、それで満足だといった色ばかりが溢れていた。
そして自らのパンティを脱ぐ。
ベッドの上に立ち上がり、真っ赤なレース地で出来た縁に指を引っ掛け、するりとお尻を出した。そして次に前を下ろす。控えめな茂みがさわさわと涼しげに顔を出した。細くしなやかな毛質。砂漠の中のオアシスのように、崇高な価値を持つ茂み。その下には満々たる水を湛えた湧き水があるのに違いない。片足ずつ抜き取られたパンティと茂みとの間に、意外なほどたっぷりとした、透明の粘液が、糸を引いた。
「スネちゃま」
眠ってしまったかのように穏やかなスネ夫を見下ろしながら、スネ夫のママは大きく立ったまま股を開いた。
「これがままのオチンチンザマス・・・」
声はかすれなかった。
細く目を開けたスネ夫の上で、スネ夫のママは自ら茂みを割って、真っ赤に燃えたそこをさらけ出した。
「ここをスネちゃまのオチンチンで・・・」
後は言わなかった。
スネ夫はまた眠るように目をつぶり、ママは羽が着地するようにスネ夫の上に覆いかぶさった。
肉と肉が触れ、一瞬、滑る。スネ夫の肉色の先が、ママの茂みに近いプックリとした先端を擦る。双方の腰が動揺し、そのまま深いところが一つになった。
「ああ、スネちゃま!」
スネ夫とママは一人の人のように、手を足を顔を絡ませ、腰だけを静かに波打たせた。
「ハア、ハア」
腰を動かすママの口から、消え入りそうな吐息が漏れる。それは高くなり低くなり、そしてやがて長く尾を引き、消えた。

「セックス・・・」
語感を確かめるように、静かにスネ夫がそうつぶやいたとき、スネ夫の顔に、ママの涙がこぼれた。
「うれしいよ、ママ!本当に嬉しい」
二つのオチンチンをつなげたままで、二人は思うがままに互いの口を吸った。












(・∀・): 55 | (・A・): 156

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