ストッキング履いて無いから・・

金環日食を見上げていたら隣のお母さんが娘を呼ぶ声が、
「リングがつながるから見なさいよ！」
「まだ、ストッキング履いていないから・・」と娘の返事が。
「後で履けば良いでしょ、早く丁度まん丸になるから！！」
娘が丸めたストッキングを手に玄関前に出てきました。
制服のシャツにリボンは結んでいます。

「お早うございます」の娘の声に私は振り向いて、
喉まで返事が出掛かりました、・・
狼狽した「おっ、早う・」までの後は声にならずに。

ストッキングを履いていない生足は朝の光に艶めかしく映えていました。
それもスカートをまだ履いていなくてシャツの裾から、
青首大根が見えているのに気付くまでは。

出典：日食の朝
リンク：?