痛風 食事・酒の量を控え水分をとる
2012/05/24 21:35 登録: 痛風プリン体嫌いさん
足の指に激痛が走る。でも数日がまんしたら治った――。こんな経験をした方はいませんか。もしかしたらそれが初めて経験する痛風の発作かもしれません。
痛風のバロメーターは尿酸値だ。体内に残った尿酸は体温の低い指先などの関節内で尿酸結晶となる。この尿酸結晶が雪崩のようにはがれると、白血球が異物とみなし、激痛を伴う発作が起きる。
東京女子医大付属膠原(こうげん)病リウマチ痛風センター所長の山中寿教授は「尿酸値の正常値は7以下。9を超えたら尿酸値を下げる薬を飲んだ方がいいが、その手前の人はまずはセルフケア」という。
セルフケアで重要な点は五つ。まずは食事。食事に含まれるプリン体は体内で代謝されると尿酸になる。山中教授は「『あれを食べるな』というより、食べる量を減らせば摂取するプリン体の量も減る」。「質的制限より量的制限」との考えでメタボ対策にもなる。
次にお酒。ビールはプリン体の量が多いというが、アルコール自体が尿酸値を上げる作用があるため、どんなお酒でも飲酒量を抑えることが重要だ。山中教授は「生活の目安として、缶ビールなら350ミリリットル1缶、日本酒なら1合程度に抑えて」という。
三つ目が水分。尿の量が減ると体の中に尿酸がたまってしまう。尿酸は汗から体外に出にくい。だから「サウナで汗をかいてビールは最悪」と話す。山中教授によると、痛風がある人の20%は尿路結石があるといい、要注意だ。
四つ目は運動。短時間に激しい運動をすると乳酸が多くつくられる。乳酸は尿酸の排出を抑制させる。ウオーキングやジョギングのような軽い運動の方がいい。
最後はストレス。痛風の人は仕事依存症の人が多いという。ストレスが尿酸値を上げるわけではない。どんどん仕事をする、徹底的に飲む、運動するときは激しく――という行動パターンが尿酸値を上げる要因だからだ。
出典:痛風 食事・酒の量を控え水分をとる
リンク:http://www.asahi.com/health/tsuushinbo/TKY201205090213.html
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