チンパンジーにお金を渡したらどうなるか
2012/06/16 18:21 登録: えっちな名無しさん
これから書くことは信じられないかもしれないが、
れっきとした研究機関(シカゴ大学)による動物実験の結果であり、
紛れもない事実である。
その実験の概要と結果を説明する。
・チンパンジーにトークンと呼ばれる擬似通貨を支給する
・トークンはお菓子やフルーツに交換が可能である
・トークンはすべてのチンパンジーに平等に毎週決まった額を支給する
こうしてチンパンジーがトークンをどのように使用するか観察を行った。
まず一頭のチンパンジーを実験用のケージへ連れ出す。
仲間のチンパンジーからも実験の様子が良く見える。
実験助手の人間がトレイにおいしいおやつをたくさんのせ、
チンパンジーがその中から好きなものを選ぶ。
次に実験助手に手伝ってもらいながら決められた数のトークンをトレイにのせると
選んだおやつがもらえるという手順だ。
買い物を終えると仲間の元にもどされる。
これを何度も繰りかえすうちに、すべてのチンパンジーが買い物ができるようになった。
この実験には工夫があり、トレイの上のおやつは値段が違うのだ。
クラッカーならトークン1枚で、5枚買えるが、
りんごならばトークン3枚で、小さい切れっ端しかもらえない。
つまり、お買い得とそうでないものがあるのだ。
チンパンジーは試行錯誤を繰り返しつつ、驚くほど短期間でお買い得な買い物だけをする賢い消費者になった。
トレイに並ぶおやつをじっくり見定めて、一番買う価値の高いおやつを買うようになったんのである。
実験者は小細工を加えた。
インフレを起こしたのである。
トークンの価値を切り下げて今までの枚数では同じ量が買えないようにした。
するとチンパンジーたちは戸惑い、興奮し、怒りを爆発させた。
人間にはむかう者、買い物をボイコットするも者、攻撃的になるもの、鬱病状態になるものもいた。
今度は逆に値下げを行った。
僥倖にチンパンジーは大喜びし、チンパンジーたちは仲間に対して寛大になり、
無気力になった。
このように目覚しい成果をあげた実験であるが、
予想外の展開が起こり、実験を中断せざるを得なくなったのである.
経済原理を身につけたチンパンジーたちは集団生活の中で驚くべき行動を取り始めた。
その行動とは
まず、メスのチンパンジーがオスに言い寄り、交尾させることと引き換えにトークンをもらった。
おやつ(食料)を直接もらうのではなく、トークン(現金)をである。
身も蓋もない売春行為である。その動機はただひとつ、リッチになりたいということだ。
それだけでは収まらず、今度は強盗事件も発生した。
いつもは行儀良くおとなしいオスのチンパンジーが買い物のためにケージに入った。
トレイに近づき行儀良くおやつを選ぶ振りをしていたと思うと突然、
トレイの底を強く叩いてひっくり返した。
周辺に広くちらばるおやつとトークン。
そばにいた仲間たちはこぞって落ちた戦利品に群がり、手のつけられない事件になった。
これは、周到に計画された集団強盗である。
そのほかにも物々交換、ごまかし、貯蔵、といった行動が見られるようになり、
貴重なおやつが取引される闇市まで出現した。
ここに至って、実験の話を聞きつけた動物保護団体が騒ぎ始め、
チンパンジーたちが堕落させられていると主張。
海外の動物ほど団体の活動とその影響力は無視できないものがあり、
世間体を気にする大学は、団体との論争を避けるために実験を終了させた。
トークンとおやつショップが消えたら、強盗も売春も消え、
チンパンジーたちは元の平和な集団に戻った。
さて、我々人類はこのチンパンジーたちよりも賢い存在であると言えるだろうか?
この実験結果から何を読み取り、何を学ぶかは各人が考えてほしい。
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