さやか

2012/08/20 19:03 登録: 痛(。・_・。)風

元気だったあなたが事故に遭って、怪我をして、入院して、薬の治療か何かよく知らないけどたくさんのコードを巻きつけていましたね。

私は、あなたから逃げました。

「お父さん、喉乾いた」
そう言って、病院の売店でジュースを飲んみました。
何を飲んだかなんて覚えてません。

後に姉に私は言われました。
「あんた、おじいちゃんが怖かったがやろ?」
わかりません、だけど死への恐怖がなかったわけではありません。

それが最後でした。

ある日お風呂に入ってたら、電話がかかってきてお姉ちゃんが「おじいちゃんが死んだ」って言ったのを覚えています。
「何それ」って笑いました。嘘だと思いました。だけど、一家で車に乗っておじいちゃんちに行ったらおじいちゃんが布団で眠っていました。おばあちゃんが私に「おじいちゃんね、苦しみながら最後にさやかの名前を呼びよった」って言われた。みんなの名前呼んだけどさやかだけずっと呼びよったって。

この言葉の重さに私は気付かなかった。

今ならわかるよ

涙止まらんもん






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