「福島の人とは結婚しないほうがいい」

2012/09/17 08:32 登録: えっちな名無しさん

「福島の人とは結婚しないほうが…」 県民感情逆なでした“暴言”
2012.9.17 07:00 (1/3ページ)[放射能漏れ]

発言の訂正を求めて記者会見する福島市議会「みらい福島」の議員=8月29日、市議会
 復旧・復興に向け、少しずつ歩みを進める福島県民の気持ちを逆なでするような出来事が起きた。公益財団法人会長という公的な立場にある人間が「福島の人とは結婚しないほうがいい」などと公の場で発言し、福島市議会が発言の訂正を求めた。会長は事実上発言を撤回し、一連の問題は幕引きとなったが、この“暴言”は福島県に暮らす者として怒りを覚えると同時にあきれ返った。

 事の発端は7月9日に東京で開かれた「日本生態系協会」主催の講演会で、同市議会会派「みらい福島」の4人を含む全国から参加した約70人の議員の前で池谷奉文会長が「福島の人とは結婚しないほうがいい」「今後、福島での発がん率が上がり、奇形児が発生する懸念がある」などと発言したという。

 発言を看過できないとして、同会派が真意を確認する確認書を池谷会長に送付。回答書では文献を見てほしいなどとしていたが、その後の回答書補足で「そのような発言はしておらず、明らかに事実に反する」と主張、逆に発言を裏付ける根拠を示すよう求めるとともに、法的措置までも示唆したのだ。

 これに対し、会派側は「講義のメモを取っており、他市の議員も聞いている」「発言していないと言うならば、なぜ最初の回答書に書かなかったのか」と反論。あくまで発言の撤回と訂正を求めていた。

 ところが、8月29日、協会が県内の各報道機関などに宛てた発言内容を記した文書では次のような文言が書かれていた。「これからですね内部被ばく、これがどうしようもないんでございまして、これからの放射能雲が通った、だから福島ばかりじゃございませんで栃木だとか、埼玉、東京、神奈川あたり、だいたい2、3回通りましたよね、あそこにいた方々はこれから極力、結婚しない方がいいだろうと。結婚をして子どもを産むとですね、奇形発生率がどーんと上がることになっておりましてですね、たいへんなことになる訳でございまして」(以下略)。

 もう明々白々。これを読む限り、誰でも明らかに福島県民とは結婚しないほうがいいと言っているのと同時に、さらには福島の人だけではなく関東の人とも結婚しないほうがいい、と言っていると受け止めるのではないか。愚鈍の自分は少なくとも素直にそう解釈する。

 それでも池谷会長はその後、同会派に宛てた文書で「発言の真意は放射性物質は福島のみならず、広域的なものであり、チェルノブイリ原発事故後の放射線被ばくの遺伝子損傷事例による影響懸念を国民全体が深刻に受け止めることが大切で、差別的発言を行った意図は全くない」と釈明。さらに「報道などの論調を見る限り、差別的な部分が強調されて大きな誤解が生じ、県民感情を悪化させてしまった」と、まるでマスコミの報道に問題があるかのような言い方だ。その上で「誤解を生じさせてしまった部分の表現は誠に遺憾で、今後、誤解を生じさせることのないよう発言に十分注意します」とし、同会派も「これ以上問題にしない」とし、事態は収束した。

 しかし、池谷会長の発言にはどうしても違和感を覚えずにはいられず、一連の報道を通して福島県民はどう感じたのかと思うと、やれ切れない思いにかられた。確かに県内の放射線量については、専門家によってさまざまな意見がある。ただ、本当に危険だというなら客観的な科学的データに基づいた責任ある発言をしてもらいたかったと残念でならない。

 原発事故から1年半が経過し、いまなお県民は「見えない敵」放射線と闘っている。池谷会長にはこうした県民の姿を直視し、健康で未来に少しでも希望が持てるような生活を取り戻せる日が1日でも早く訪れるよう、学者という立場からあらゆる施策に取り組んでほしいと願う。それが県民の信頼回復につながると思う。





出典:福島ばかりじゃございませんで栃木だとか、埼玉、東京、神奈川あたり
リンク:http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120912/lcl12091216260001-n1.htm

(・∀・): 39 | (・A・): 29

TOP