後悔

2012/09/29 18:06 登録: えっちな名無しさん

高校時代の親友、高橋、小野田、三木が殺された。この2年の間にだ。
迫田から電話が掛かってきた。俺たち5人は高校3年間を通じての親友だ。
「み、三木が殺されて一週間だね。」
「ああ。惨殺だったらしいな。あまりに猟奇的で報道規制がしかれてるらしい。
テレビではただ殺されたとしか言ってない。」
2年前、最初に高橋が殺されてから、すぐ迫田から実家を通して連絡があった。
アルバムで見つけて掛けたらしい。それからもう2人が殺された。
「次は俺かな。」と俺が言うと。
「ちょっと、怖いこと言わないで、お願い。」と迫田は相当怯えているように聞こえる。
「まあ、気をつけるに越したことはないからな。ちょっと出てくるわ。じゃ、また。」
俺は電話を切った。気付いたかな。

マンションの玄関を出ると、お隣の川田さんがちょうど出てきた。
最近引っ越してきたばかりのきれいな女性で、時間帯が合うらしく
よく廊下であって話をした。
「こんにちは」俺は挨拶をするとそのまま、「そういえば猟奇殺人の、
この間話した。」と続けた。
「ええ、あの惨殺事件ですね。」彼女は言った。
「ニュースを色々見たんですが、猟奇殺人と言っているニュースは
ありませんでした。だから実は普通の殺人なんじゃないでしょうか。」
なんとなく気まずい雰囲気になったので、「それでは」と話を打ち切って
エレベーターへ向かった。

その後、迫田が転落死した。自殺だ。



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