透明人間雑考

時折このように、透明人間になったら何をしたい？という話題があるが、
http://cobs.jp/enquete/realranking/2012/10/9_1.html

世の人々は透明人間について、安易に考えすぎなのではないかと思う。
まず、服の問題である。
透明人間になれば、服まで消えるのか？そんなはずはない。
透明になるマントのようなもので覆えば可能だが、
人間が透明になる透明人間であれば、服や靴といった異物は消える道理がないのである。
したがって、誰にも姿を見られずに行動したいと思えば、
裸足にフルチンでうろうろすることになる。
ちょっと想像してみて欲しい。
透明人間になったからといって、屋外で完全フルチンで裸足だ。
夏は暑いし、冬は寒い。
見えないから車に轢かれる可能性も大だ。
なによりも非常に心細いだろう。
体は擦り傷だらけになるだろう。
そして何より、いつ透明タイムが終わってしまうか分からない。
外で戻った時にフルチンで裸足なら思いっきり犯罪である。

女の場合はもっと深刻だ。
化粧やつけまは透明にならないので、空中に顔の絵が浮遊していることになる。
当然、生理でも生理用品は付けられない。
ナプキンやタンポンだけが空中に浮いているという状態になりかねない。

ここで、察しの良い方は疑問が生じるだろう。
そう！
そのタンポンは汚れているのかいないのかという疑問である。
体からすでに出てしまった血や排泄物はもはや単なる物体でしかない。
となると、ウンコも見えるはず。
ウンコそのものは透明人間ではないので当然だ。
つまり、ウンコをした後に、よく尻を拭かなければ、尻についたかすれたウンコが空中を浮遊することになる。

ここで、察しの良い方は更なる疑問が生じるだろう。
体の中のウンコはどうなるのか？
そう、医学的知識のない大半の人が体の中と思っている口から肛門はじつは、体の外なのである。
したがって、食べ物も、胃や腸で消化途中のドロドロも、体内にある尿やウンコも
全部体外の物質なのである。
そもそも食べ物は透明でないのだから、それを透明人間が噛んだらといって透明になるわけがない。
理屈として成立しない。

とまあ、このように透明人間を想定すればするほど、現実とは大きな齟齬が生じる。
結論としては、透明人間は無理。

君らは、ここまで深く透明人間について考えたことがないだろう。
俺と違って馬鹿だから。
俺のおかげで勉強になってよかったなｗ

以上

出典：オリジナル
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