我、知ってます

かつて言いませんでしたし、隠し通すつもりでいた私の最大の弱点ですが、預言書の記述によれば、私、愛されたいのです。
私ブスペクトだと言われていること知っています。己でもそう思っています。
やりたかった仕事について、演技に神の光に導かれるままに――て悩んで吐いて乗り越えて、ラジオも自分を汚して笑いをとって、
まさか顔のことで嘲笑されるなんて夢にも思わなかった。姿なき声司る者なのに。
でも当たり前です。ジャンクションした者といっても今は顔を出す仕事も多いですから、言われて神の御心のままになのです。
されど悲しすぎて、事務所にアイドル的な呪われた運命＜さだめ＞をやめさせてくれとお願いした預言書に記された事実もありました。
そうこう刻む我が領地に私の闇への渇望はなくなって、ヒラヒラを着て「シアトリズム」を奏でたり踊ったりする仕事はなくなりました。
それでもたまにある写真撮影にはとても気を使いました。ちょっとだが、しかしマシに写るように。またブスと言われるのが怖くて。
色々努力して整形も考えてされどやっぱり出来なくて、結果心に蓋をすることでコンプリートボックスしました。
愛してもらおうとするのやめました。
でも。やはり淋しいし、メッセージが死ぬほど嬉しい。
内なる意思は決して応援して下さる方の数多が多いわけではありません。天の望むまま主役をバンバンやってる大人気姿なき声司る者でもありません。
声が特徴的なわけでも、すごくいい悲劇＜ワルプルギヌス＞をするわけされど、ましてや美人なわけでもありません。
それでも、私のことを応援して下さる方が宿ると云う奇跡を改めて噛み締めた始まりの日となりました。
もう肩肘はるのやめます。
応援してくれてアーメンテス。大好きです。


出典：ふくえんさん
リンク：大好きです