3歳上の姉ちゃん
2012/11/28 01:32 登録: えっちな名無しさん
228 :水先案名無い人:2012/04/21(土) 19:43:33.09 ID:hs+qFHMzi
俺には3歳上の姉ちゃんがいる。
俺が小6のときに母親が死んでから家のことは全部姉ちゃんが高校大学に行きながらやってくれてた。
もともと昔から仲は良かったし、姉ちゃんが大変そうなのも見てたから、中学まで特に反抗期とかもなくて平和だった。
でも高校1年の夏に怪我をして治ってからも部活でうまくいかなかったときは、さすがに荒れちゃって姉ちゃんとも口聞かなくなったし、常にイライラしてて八つ当たりばっかりしてた。
それでも姉ちゃんは何にも怒らずに、夜中に洗濯機で落ちなかったユニフォームの汚れは手洗いしてくれてたし、毎朝5時半に起きて弁当作ってくれてた。
たぶん俺が高校のとき
姉ちゃんは俺より早く寝たことも、俺より遅く起きたこともなかったと思う。
そんな反抗期が1年半ぐらいあったけど、それからは前以上に話すようになったし
俺が大学に入ってからは恩返しのつもりで家事も進んでやったけど、
高校のときのことはまだどうしても謝れずにいたし、ありがとうもちゃんと言ったことなかった。
そんな俺が先月大学の卒業式の夜、
寝る前に姉ちゃんの部屋に行って、がんばって今までの感謝の気持ちを伝えてみた。
229 :水先案名無い人:2012/04/21(土) 19:56:21.66 ID:hs+qFHMzi
俺「姉ちゃん、ちょっといい?」
姉「……ん?どうしたの?」
俺「………。」
姉「……な〜に?笑」
俺「………あのさ、高校のとき……ごめん。
迷惑ばっかかけて。」
姉「え……?」
俺「でも……俺が野球続けれたのは姉ちゃんのおかげだから。
ずっと言えなかったけど、
今までありがとう。」
俺はドアの前に立ってベッドに座る姉ちゃんを見ないように言った。
暗い部屋での少しの沈黙の中、姉ちゃんが泣いてるのがわかった。
230 :水先案名無い人:2012/04/21(土) 19:57:18.97 ID:hs+qFHMzi
姉「……ほ,本当だよぉ〜!笑
もう、あのとき家の雰囲気の悪さ最悪だったんだからね。笑」
俺「……ごめん。」
姉「お父さんに相談しても、あいつには何も言わなくていいって言うだけだしさ。
あたし本当に夜も寝れなかったんだよ?笑」
姉ちゃんが夜中泣いてるのは何回か聞こえたことがあったけど、今こうやって涙をこぼしながら笑顔で言われると余計申し訳なくなる。
それから姉ちゃんはあのときのことをいろいろ話してくれた。
毎日4時間ぐらいしか寝れなかったとか、全然干渉しない父さんと俺のことで喧嘩したこととか、もう家出したいって本当は何回も思ったとか。
どんどん出てくる姉ちゃんの本音に、俺は聞いててまじで死にたくなった。
231 :水先案名無い人:2012/04/21(土) 19:59:04.76 ID:hs+qFHMzi
でもさ、××は弁当残してきたこと1回もなかったよね。」
今まで深く考えたことなかったけど、そういえば毎日弁当プラス売店のパンとか買って食ってた。
「だから、あたしがんばれたんだよ?
××はあたしと全然話してくれなかったけど、毎日空っぽの弁当箱見たら……嬉しかった。
やっぱ家出やめよって。笑」
意外だった。食べ盛りだったし俺にとっては普通のことが姉ちゃんの気持ちを支えていたなんて。
「××のご飯おいしそうに食べるところ、あたし大好きなんだ。
なんかバカっぽくて可愛いし!笑」
俺「バカじゃねー。笑」
姉「でも××、大人になったよね。こうやって自分からありがとうって言えるなんて。笑」
232 :水先案名無い人:2012/04/21(土) 20:24:52.82 ID:hs+qFHMzi
俺「超勇気いったけど。笑」
姉「ふふ。笑
あんなにモジモジしてる××久しぶりに見た!笑
あ、お父さんにもちゃんと感謝しなさいよ?
あたしも××も大学まで行かせてくれたんだから。」
俺をからかう女の子っぽい顔から一瞬で姉の顔になる。
俺「わかってます!これからは親孝行も姉ちゃん孝行するから。」
姉「………。
ねぇ、あたし××が弟でよかったよ。」
俺「………な,なに言っちゃってんの?笑
もう寝るよ!おやすみ。」
姉「照れてる。笑
おやすみなさーい。」
仕事はそんなに楽しくないけど、家族を旅行に連れていけるようにがんばって貯金しようと思う。
長くなりましたがすいません!
出典:まっとうな姉萌え、妹萌えのガイドライン 26
リンク:http://anago.2ch.net/test/read.cgi/gline/1321622012/

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