従姉との話・・・その五
2005/10/31 10:03 登録: えっちな名無しさん
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231 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/10 23:55
移民氏・K1氏・めでたし番外編
「ただいま。ふう・・・なんか疲れたな」
帰宅した俺に返事が来ない。
麻美がソファーで眠っていた。
寝るつもりもなかったのだろう。
Vaioも出しっぱなしだ。
「ね、風邪ひくから起きれ?」
麻美の眼がぼんやりと開いた。
「あ・・・・お帰り・・・寝ちゃったかぁ・・・うんと!」
眠気を飛ばすように猫のような伸びをした。
「涎垂らして、イビキかいてて素敵な寝顔でしたね。」
「あたしがイビキかくわけないでしょ?」
「ん?いまはかいてないけどかいてるときあるよ?」
「ないない。美少女はそんなことしないから。」
232 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/10 23:57
聞き捨てならない台詞だが、寝起きの麻美はやや危険なのでスルーした。
「ごはんにしよっか?お腹空いてる?」
「うん、先に風呂入っていいか?」
「いいよ。その間に準備しとくね。」
「一緒にはいろうよ?」
「うん、いいよ?でもなんで?」
「アロマオイルとかいうの貰ってきたからさ、どんな感じか試してみたくない?」
「なんか企んでるな?」
「考えすぎっしょ?」
とは言ったものの一緒に風呂に入る度に麻美をソープ嬢に仕立てて遊んでいたっけ(w
233 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/10 23:58
浴槽に数滴垂らすと浴室内にラベンダーの香りが充満した。
「あ、すごく香るね、イイ匂い!」
「なんかえらく凝縮してあるんだってさ。詳しくはしらないけど。」
「どしたのこれ?」
「今日のお客がなんとかテラピストの超有名な先生でさ、超美人だった。」
「へー。いくつぐらいの人?」
「ん〜ありゃ30台半ばぐらいは、いってる感じ。でもいい女だった。」
「で、買ったの?」
「なんかね、バツイチらしいんだけどスタイル抜群でさ、知性派だけど感度良さそうな感じでひいひいゆわせたい、みたいな。」
「・・・・人の話聞けよ。」
「聞いてるよ。で、その客がくれた。」
234 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/10 23:58
「ふーん。なんかやな女。」
「ばーか。そんなことないって。」
「もし誘われたら?その客に?」
「誘われないし、俺には麻美たんがいるし?」
「んんん・・・よーし。合格!」
なぜか服を脱ぎながら麻美がキスを求めてきた。
俺はその要求に応えながら麻美の下着の中の肉の丘をむぎゅっとつかんだ。
「・・・・・もう・・・・いつもそこばっかり・・・」
「ん〜。このぷにぷに感がいいよな。商品化すれば売れそうな気が。」
「商品化?」
「うん。商品名はポケットマンコ。略して『ポケマン』ぎゃはは。」
「あんたってバカなの?」
「失礼な。『潮吹きモンスターマミタン』なんつって。」
「・・・・・極め付けのバカだ。」
235 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/10 23:59
「うっせーな。はやく脱げよ。潮吹き女。」
「ひっどーい!好きで吹いてるんじゃないもん!・・・出ちゃうんだもん」
「マンコいじられて気持ちいいからだもんって言えばいいのに・・・」
「なこと言えるか。ばーかばーか。」
相変わらず口の減らない女だ。
「すごいね。お湯まで香るよ?・・・・あー・・・・なんか落ち着く・・・・・」
麻美がバスタブの中でお湯をくねらせる。
そのたびに芳香が鼻をくすぐる。
「なんかいい女の残り香みたいで思わず勃起しそう。」
「はぁ?なにそれ?」
「ん?いい女とすれ違うと振り向いてプリプリの尻を見ながら鼻をクンクンゆわせる奴はけっこう多い。」
236 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:00
「まるでけだものね。」
「男はけだものなの!」
「あんただけじゃないの?」
「けだものが好きなくせに。」
「全然?」
「あ、生意気。」
俺はバスタブに乱入した。
「やだ。あたしが入ってるのにー。」
「ちょっと詰めろ。」
「ん、もう・・・・」
バスタブで身体を伸ばしその上に麻美を乗せてバイクの二尻状態になった。
背後から胸を柔らかく襲う。
温まった乳房が心地よい。
麻美が気がついたように話した。
238 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:03
「ねえ、移民さんの従妹が妊娠したらしいんだって。知ってた?」
「ふーん。今日はパソコン開いてないから知らなかった。」
「結婚するのかな?」
「そりゃするだろ。」
「ねえ、あたしが今妊娠したらどうする?」
「どうするって、決まってるじゃん。」
「決まってるの?」
「結婚して産むでしょ?」
「あ、やっぱり?」
「なんだよ?嫌なの?」
「ううん。」
麻美は顔を大きく横に振った。
「違うの。おろせとかあなたが言い出したらあたしはどうしようとか思って・・・」
「そりゃ杞憂というもんだ。・・・?ん?出来たの?」
239 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:04
「違うって。そうじゃないけど・・・・いまみたいになってから結婚の話とかあまり出なくなったからどう考えてるのかなーってね。」
俺は麻美の気持ちをようやく理解した。
しばし間を置いて真面目に言葉を発した。
「あのさ。」
「ん?」
「普段あんま言わないけど・・・」
「うん。」
「俺には姉ちゃんがいない人生なんて考えられないよ。」
「・・・・・・・・・・」
「世界一の女だと思ってる。」
「ふーん・・・・・そうなんだ?」
「そうだよ?だから一緒にいられて俺は幸せだよ。」
「もっと言ってくれていいよ?できれば毎日。」
麻美の顔は見えないがうれしそうなのが背中越しにわかる。
241 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:13
「だからね・・・・・・。」
「うん・・・・・。」
「一生、マンコに中田氏していい?」
「結局それかよっ!」
「あっははは。いまのは冗談。でもマジ。」
「うん。わかるから。そっかー。あたしはあんたのお嫁さんになるのか・・・。」
「そうだよ。姉ちゃんは俺の嫁になるんだよ。俺がそう決めたんだから逆らってはならない。」
「でも嫌だって言ったらどうするの?」
「そんなの認めないもん。」
「あたしの気持ちは?」
「関係ないもん。」
「なにそれ?」
「なにそれも幽霊もない。姉ちゃんは俺のものでしょ?」
「うーん。」
242 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:13
「だから死ぬまで一緒。それが俺の願い。」
「・・・・・・そっかー。願いがかなってよかったね。」
「まあね。・・・・・いま微妙にスルーしちゃったけど自分もはっきり言えよな?」
「いやーあんたがあたしと一緒にいたいってそこまで言うなら一緒にいてあげてもいいよ?」
「あ、その態度のでかさはなに?」
「ま、あんたのわがままを受け止められるのはあたしぐらいだし、かわいそうだし。」
「あ、この俺様に対して憐憫の情を向けるとはどういうこと?」
「・・・・・・。」
麻美は黙ってしまった。
「んにゃろ。それは卑怯だぜ?」
俺は笑いながら麻美の身体をこちらに向けた。
麻美が顔をそむける。
「ん?なに?どうしたの?」
「なんでもないし。」
243 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:14
「・・・・・泣いてるの?」
「べつに。」
そういいながらぐすっと鼻をすすっている。
「そっかそっか。俺の嫁になるのが嬉しくて泣いちゃったと。」
「違うもん、ばーかばーか。」
「んじゃこれはなによ?」
俺は麻美の目からこぼれている滴を指で拭いた。
「汗でしょ?あー熱いねっと。」
麻美は強がりながら口を尖らせた。
「前々から言おうと思ってたんだけど姉ちゃんはそういうとこがさ。」
「なによ?」
「・・・・・・最高に可愛いよ。」
「・・・・・・あ、やっぱり?」
「そうくるか・・・・。」
244 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:15
「いやあ、あたしも会社じゃみんなに可愛いとか役員は息子の嫁に、ぐらい言われてるし。」
「おまえ、背中の支っかえ棒外すぞ?」
「男性社員憧れの的を嫁にできるなんてあんたは幸せだね?」
「とてもそうは思えないが。」
「じゃあしょうがないから嫁になってやるわ。感謝しなね?」
「おまえさあ・・・」
「なによ?」
「素直になってみ?」
「・・・・・・はーい。ふつつかものですがよろしくお願いします。」
いきなり殊勝になって小さくお辞儀をした。
「・・・・・・こちらこそ。甲斐性ありませんがよろしくお願いします。」
「わかりました。よろしく。」
「よろしく。」
「どうも。・・・・・・ねえ?」
245 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:16
「ん?」
「キスして欲しいんだけどな・・・・。」
「いいよ。」
「ありがと・・・・・。」
「こちらこそ・・・・・。」
眼を閉じた麻美の目からまた滴がこぼれ落ちた。
「しかしなんだな。」
唇が離れて見つめあいながら言葉が出た。
「ん?」
「将来、子供が出来て大きくなって。」
「うん。」
「パパとママのプロポーズの言葉を聞かれたときに。」
「うん。」
249 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:21
「一生、潮を吹かせてね?とママが言ったとはとても言えないな。」
「そんなこと言うか!てかそんなこと言ってないし!」
「子供が『ママー、鯨って潮吹くんだって。見たいなー。』とか言って。」
「その先はもう読めたから。言わなくていい。」
「『ママが見しちゃるけん!ほれっ!』なんて、オナニーするなんてお前はいったい・・・・?」
「絶対バカだ、コイツ・・・・・」
「ああっ!こんな淫乱な嫁を貰ってしまって、なんて可哀想な俺様!」
「とかいいながら、なんで大きくなってるの?あなた?」
「お、これはどうしたことだろう?困ったな。」
「わーカチカチ。すごいよ?これ?」
指でつままれて左右に振られて益々興奮状態になってしまった。
「あ、こら。収まりつかなくなったじゃねえか。出してくれ。」
「え〜・・・・またぁ・・・・ソープ嬢の役するの・・・・?」
「指名料払ってんだから。」
250 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:22
「一円だって貰ってないし?・・・・ん〜やだなあ・・もう・・・・・お客さんこういうとこよく来るの?」
棒読みのソープ嬢が突然現れた。
「ええ、たまに。」
「ここのシステムはオール生だから遠慮しないでね・・・・時間無制限だから。」
「はい。最初は口でお願いします。」
「はい、失礼します。・・・・ねえ普通にしていい?」
「なんでもいいから口でお願い。」
「ん。」
浴槽に腰掛けた俺を麻美の口が包む。
包みながら舌先で尿道口を広げる。
亀頭の裏を嘗め回す。
手で睾丸を揉まれる。
竿の先から根元まで一気に飲み込まれる。
ゆっくり吐き出される。
また飲み込まれる。
251 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:23
徐々に顔の動きが速くなり唇と俺の肉棒の濡れた摩擦が強くなる。
また吐き出されて肉棒全体が唾液で妖しく光っている。
それを舌が絡め取っている。
また飲み込まれる。
先ほどと同じ動きだがやや奥まで飲み込んでいる。
しばらく楽しんでいたが、俺の手は麻美の頭に手を置いた。
麻美の速度が今度は徐々に遅くなる。
中ほどまで含んだまま麻美は動きを止めた。
俺は頭に置いた手を手前にゆっくりと寄せる。
奥まで押し込んで固定する。
麻美の喉が微妙に動き始めた。
以前、動画で見た行為を試してみたら麻美は適応できる喉を所有していた。
奥まで突っ込んでも大丈夫だったので最近は基本プレイになりつつある。
麻美の喉が動く。
喉の奥で締めている。
252 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:24
それがどれだけ淫らな行為なのかを本人が自覚していない。
フェラのバリエーションぐらいに思っているようだ。
たしかにそうではあるが淫乱指数ははるかに上だ。
(ホントになぁ。普段の姿からはだれもこいつがこんなことまでしてるとは想像しにくいだろうなぁ・・・)
俺は限界が近いことを感じ、麻美の頭から手を離した。
それが合図だったかのようにゆっくりと俺を吐き出した。
亀頭の先からは体液が糸をひいている。
ひとつ咳払いをすると麻美は俺を飲み込んだ。
今度は発射させるための動きだ。
唇を尖らせ舌を駆使し、吸い込みながら顔を前後に振る。
俺は麻美の乳房を軽く握る。
その握りの強弱で自分の興奮状態を伝えられるようになっている。
射精の直前には乳首をやや強くつまむのだ。
麻美は痛いらしく、嫌がるのだがプロがそんなこと言っちゃいけないね(w
253 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:24
気持ちがいいとの意味で乳房を強く握る。
唇の締め付けと前後の速度が増す。
俺の肉棒は充填が完了した。
そろそろいきそうだ。
乳首を軽くつまむ。
麻美は指も動員した。
さらに快感が倍になり、ひきつるような感覚を覚えた。
粘り気のある体液が麻美の喉奥で炸裂した。
発射を確かめるように動きがやや遅くなる。
舌に絡まるような感触。
俺をいとおしむような淫らな動き。
俺からの贈り物を堪能するような表情にたまらず在庫を吐き出した。
強くつまんだ乳首の力が徐々に弱まる。
麻美の動きはゆっくりと落ち着いた。
255 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:28
小さくなり萎縮し始めた俺をさらに奥まで引き込み強く吸う。
もう出るものがないのだが最後の快感で脱力した。
「ふう・・・・・最高によかった・・・・。言葉にできない。」
麻美は返事の代わりに頷いて天使の笑顔を見せた。
開いた口には大量の俺が泳いでいる。
「濃厚かつ大量でよかったね?」
麻美は無言で眉を軽くひそめながら飲み干した。
「別に良くはない。お腹が張るし。」
「上の口でも下の口でもお腹が張るとはまさに不思議だね。」
「下の口では張らないよ?」
「妊娠したら張るべさ?」
「ふふ、なるほどね。移民さんとこどうなったのかな?」
「しかし、どいつもこいつもイトコどうしは中田氏が好きだよな。」
256 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 02/12/11 00:30
「イトコだとそうなの?そういえばあたしの中にはあんただけだし。」
「ほう、では外出し、口出し、ゴム出しでの経験を詳細に報告してくれ。」
「なんのこと?あたしは純情可憐な乙女だからよくわからないの。」
「んじゃおまえの淫乱潮吹きマンコに聞いてやろうか?」
「ま、お下品だわ。なんてことおっしゃるの?」
「あったまきた!」
15分後、俺様の怒りの指テクにより純情可憐な乙女と称する女が
ひいひいゆわされながらマンコから潮を吹いたのは言うまでもない。
515 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 02:31
年末も押し迫り、明日は大晦日という日に俺と麻美は友人の家に招かれた。
忘年会を兼ねてそれぞれの相手のお披露目みたいなもんをやることになったのだ。
とは言うものの、既に麻美は友人と面識があった。
俺も麻美も友人の彼女と会うのは初めてだったが俺たちはあまり人見知りをしない性格だったし
その彼女もさっぱりした性格らしいので特別緊張もせず
逆にどんな娘なのかが楽しみだった。
友人宅の最寄り駅まであと三つに差し掛かったときに、ふと隣の車両にいい感じの女がいるのを発見した。
いつもなら鬼のように混んでいる時間帯だがさすがに年末はがらがらに空いている。
すらりと背が高く、足が長い女だった。
白いウールのコートをまとうと女は綺麗に見える。
516 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 02:32
スキー場の女が可愛く見えるのに近いのかもしれない。
バーバリーチェックのミニスカートとダークブラウンのブーツの間の生足がリアルでそそる。
「ねえねえ、あの子いい感じだな。」
思わず小声で隣に座っている麻美に伝えた。
「どの子?・・・・・ほんとだ。まあまあ綺麗な子だね。20歳ぐらいかな?」
麻美も小声で答える。
「うつむき加減の無表情なとこがいいじゃん?スタイルもいいな。」
「あんたは女の趣味がいいね。・・・・こら、指を指すな。」
麻美が俺の袖口を引っ張る。
「わかりゃしないって。」
「そういう問題じゃないの。ほら、こっち見てるじゃん!」
その女はこちらに視線を投げかけ、俺たちを凝視するとおもむろに手帳を開き
なにかを確認しているようだ。
519 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 02:59
手帳と俺たちを交互に見ている。
「なんだ?なにしてんだ?あの女?」
「わかんない・・・・、あ、こっち来るし!」
麻美が俺に肘打ちをくれている。
と思う間にこちらの車両に移動してきて俺と麻美の前に立ち止まった。
女が訝しげに口を開いた。
「あの〜・・・・。」
「はい、な、なにか?」
俺はややどぎまぎしながら答えた。
女は微笑むと言葉を続けた。
「××さんと麻美さんじゃないですか?」
「え〜、たぶんそうだと思いますけど・・・?あ!ひょっとしてサトシの?」
女はにっこりと「はい。はじめまして。亜紀です。お二人のお噂はかねがね聞いてます。」
「いえいえ。これは失礼こきました。いや、いまこれと綺麗な子がいるねってあなたをずっと見てたんですよ。」
520 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 03:00
「ありがとうございます。よく言われるんですよ?あはは。」
「って否定しないあたりがやや凄い。」
亜紀ちゃんは黙っていると美人なのに話し始めると賑やかな女だった。
「あたしにも挨拶させてよ。こんばんは。はじめまして。麻美です。亜紀さんってスタイルいいねー。すごく大人っぽいし。」
「ううん。背が高いんで誤魔化しが効くだけで。麻美さんの方が凄く可愛らしくて素敵。」
「ええ、よく言われるんですよ。おほほほ。」
「お前も否定しない女かよっ!」
空いている車内でも馬鹿女が二人いるとやたらうるさい。
「ねえ、でもどしてわたしたちがわかったの?」
「あ、サトシからお二人のプリクラ貰っていたんです。ほら。」
手帳を開いて見せてくれた。
「あ、ほんとだ・・・・・。あれ?これはいつのだっけ?」
「ん?こないだサトシたちとカラオケ行ったときの奴だろ。あ!」
521 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 03:01
俺はある事に気付き、横から手を出して手帳を閉じた。
「なに?なに隠してるの?」
「なんでもなくてよ。おほほほ。はい。お返ししますね。二度と開かないようにね?」
亜紀ちゃんは首を傾げながら、
「え?なにかまずいことでもありました?ああ、文字ですね?あはは。」
「なによ、なんなのよー!ね、見せてくれます?」
「いや、世の中には知らない方がいいことがかなり多いともっぱらの噂で。」
「うるさい!・・・・あ、ひっどーい!なによこれ!この文字!」
プリクラには『麻美の公式(ソニン+里谷)÷5=麻美たん』となっている。
「なんで加減乗除の『除』なのよ?」
「お、加減乗除の言葉を知ってたか。凄い。頭いいね。さすがだ!」
「しかもなんで割る5なのよ?」
「ん?あれ?÷になってる?たしか×にした筈だったが?おっかしいな?」
「これはあんたの字じゃん!」
「大丈夫だ。試験には出ないから。」
522 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 03:03
「誤魔化すな!」
どんっ!と大きな音が響いた。
俺の足の上には麻美のブーツの底が乗っていた。
「ぎょえ〜!」
駅にはサトシが車で迎えに来ていた。
「お〜、一緒だったか。丁度良かった。あれ?おまえら顔知ってたっけ?」
俺はやや片足を引きずりながら「いや、それが原因でもう大変な目に逢うわたくし。」
「ん?足をどうした?ま、俺の足じゃないからどうでもいいけど。」
「お前はたった今から見ず知らずの他人な?」
麻美が冷たく言い放つ。
「自業自得。」
523 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 03:05
亜紀ちゃんがフォローしてくれた。
「ははは。ねえ、麻美さんって可愛いねー。年上に見えない。」
「ありがとう。亜紀ちゃんも美人でスタイルいいよね。」
「でも麻美さんはソニンより可愛いよ。割る5はひどいよね。」
「だよねー。亜紀ちゃんってあゆ似って言われるでしょ?」
「あー言われますー!でもあゆより綺麗って言われるしー!」
女どもは際限なく褒めまくっている。
「・・・・・なあ、サトシ。」
「ん?」
「こいつら保健所に叩き込んでいいか?」
「麻美さんだけにしとしてくれ。亜紀は年明けのごみの日に捨てるから。」
「了解。・・・・・なあ?」
「ん?」
「どこに捨てたか、教えてくれ。拾いに行くわ。」
「・・・・・・馬鹿たれ。」
524 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 03:06
駅前のスーパーでなにが楽しいのか女どもは笑いながら買い物をしている。
麻美が振り向いて「ねー!サトシくん。すき焼きのキノコはエノキだよね?」
「え?うちはシメジなんだけど・・・?あ、エノキでもいいよ?」とサトシ。
「え?うちはシイタケだよ?」と亜紀ちゃん。
「うちはマツタケ以外入れないよ?」と俺。
三人が口を揃えて
「嘘を付くんじゃない!」
「・・・・・はい。わたくし、嘘を付いてしまいました。」
「嘘つきは泥棒の始まりだぞ?」と追い討ちをかけるサトシ。
風当たりが強いな。なんでだ?
525 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 03:07
「うむ。すき焼きは関東風に限るな。」と俺。
焼けた肉に割り下を注ぐといい匂いが漂った。
「関西風ってどんなん?」とサトシ。
「よくは知らんが、焼かずにいきなり煮ちまうらしい。」
「ふーん。でも関東風でも結局最後は煮るんだろ?同じじゃん?」
「あ、そんなこと言ったら何喰ったって結局トイレ行ったら同じ物が出るんだぞ?」
「あはは、きたねー!」
「やだ、きたない!」
「やめてよー、食事の時にー!」
非難の嵐だ。もう頭きた。
「もう、おまえらはなにひとつわかっちゃいないな。
人間はなに食っても結局はクソになるの!それどころか食い物を
いつまでも口の中でモゴモゴやってたら口の中でクソになっちゃうんだぞ?」
528 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 08:19
「ありえねー!ってか汚ねーなー!」
「あはははは。」
「なわけないでしょ?」
全否定された。
「愚か者ども。カレーなんかいつまでも食ってるとだな、いつクソに変わったのかが非常に判りにくくて苦労が絶えないんだぜ?」
「こいつはバカだ。」
「バカだね。」
「呆れ果てるほどのバカだわ。」
雁首並べてバカだバカだと言われると本当にバカになった気がした。
「この世で最も危険な食い物、それはカレー」
「まだ言ってるよ・・・・・。」
「無視無視。」
「ごめんね、こんな奴で。」
529 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 08:20
むきになるのが俺の悪い癖だ。
「カレーをいつまでも噛んでる奴、そいつはスカトロマニアの疑いがある。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
ついに誰も相手してくれなくなった。
サトシとは中学からの付き合いなので、その頃のネタを女二人はしきりに聞きたがった。
「こいつは女に興味ないみたいな顔してるけど中学でも一番エロい奴でさ。」
酒に酔った回らない舌でいきなりサトシが切り出した。
530 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 08:22
「女の身体にやたら詳しいの。放課後教室でみんなにレクチャーしててさ。」
「こら、やめろ。レディーの前でなんてことを。俺のイメージが崩れるだろうが。」
「エッチとはこういうもんで、こうすると女は喜ぶ、みたいな。なあ?」
「俺はそんなことしてない。お前らが教科書を持ってきて、あーでもないこーでもないとか言ってたから
実際はこうらしいよ。って言っただけだ。」
「いや、お前は絶対誰かのを見て知っていた。図解入りで説明してたし。
お前はクラスでも一番早く経験していたと俺は睨んでいる。」
もう、やめろって。睨んでるのはお前だけでなくて、俺の隣の女もきつい視線を俺に送っているんだよ!
その図解のモデルさんがだよ!
「お前の洞察力の無さは天下一品だったからな。あてにならん。」
俺は冷や汗を流しながらも涼しい顔で言った。
531 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 08:24
「あと、修学旅行のときなんかさ、お前だけ女子に呼ばれて部屋行って帰ってこないし。」
「もしもし?サトシくん?そんな事実はないよ?さては酔ってるね?」やや慌てた。
「いや、俺は素面だ。その証拠に俺はお前が羨ましくて悔しくて、トイレでオナニーしちゃったもん。」
なんて嫌な証拠だ。
「修学旅行で?信じられない!」と麻美。修学旅行でなければいいらしい。w
「え〜マジで?・・・・・かっこ悪!」と亜紀ちゃん。君は正しい。
「それは凄いな。なかなか出来るこっちゃない。うむ。」と妙な事に感心する俺。
「でも、一晩中女の子の部屋でなにしてたんですか?」
亜紀ちゃんの言葉に麻美の目からビームが放たれた。
「なにしてたのかなー?あたしも聞きたいなー。」
「え?・・・・なんも。普通にトランプしてただけですがなにか?」
俺は飲みかけのビールをこぼしながら答えた。
「えー。噂によると大貧民で王様ゲームをしていたらしく、女4人男1人でそれはそれは楽しい一夜だったようで
一睡もしなかった××くんは翌日のバスの中で鼻血を出した事はクラスのみんなが目撃しております。」
532 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 08:25
「うわ、性欲のカタマリ。」
「だろ?ほぼ変態?」
「ねえねえ。その女子のなかに結構可愛い、えくぼのある子がいたんじゃない?」
「あ、麻美さん知ってるんですか?そうなんですよ。一番人気の子だったんですよ。」
「サトシ黙れ。」
「いいじゃん、昔のことなんだから。」
「でもわかる気がするなぁ。」
「昔からもててよかったわね!」
隣に座っている女に脇腹の肉を思い切りつねられた。
「いってー!」
「やーん、麻美さん可愛い!やきもち焼いてる!」
「うむ。麻美さんのおかげでようやく胸のつかえが取れた気がしますよ。」
「その代わりに俺の脇腹に爪痕が付いたじゃねえか!」
「それは俺に文句言われても。麻美さんに言えよ。」
「麻美に言えるぐらいならお前に言わん!」
「なるほど。わかるような気がするぞ!」
533 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/13 08:26
「おお!さすがに俺の友人だけの事はある。理解が早い!」
「なんなんですか?この二人?」
「さあ?バカはほっといて食べよ?」
亜紀ちゃんがふと言葉を発した。
「あのー。お二人は従姉弟どうしだって聞いたんですけど?」
「うん。そうだよ。麻美が俺よりも年上なの。姉ちゃんなの。人生の先輩って奴?」
「人聞きの悪い・・・・。年上ったってたった9ヶ月でしょ?」
「でも学年では上だし、俺はいつも小さくなって生活してます。股間だけは大きくしてますが。」
「あんたねー!」
「あ、喧嘩しないで。ごめんなさい。いえ、いつ頃から恋人どうしになったのかなって。」
「うっ!俺からは答えられない。姉ちゃんどうぞ!」
「え〜・・・・。ずるいよ〜!」
「ん?俺が答えるの?別にいいけど。」
538 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:10
「う、それも微妙・・・・。やだ、熱い。汗出てきた!」
「なんでしょ?この人?照れてるわけ?」
「うるさいし!」
「ホント麻美さんって可愛いね。」
「それはどうか?」
「あんたがいうか?」
「俺しか言えないだろ。」
「なんか言いにくそう・・・・。ごめんなさい。いまのは無かった事にして下さい。」
「ううん。平気だよ。あのねえ、俺たちはお互い初めての相手なの。」
「あ、そうなんですか?意外!」この子はホントに表情が豊かだ。思い切り意外そうな顔をしている。
「え?マジ?俺も初めて聞いたぞ?」いままで横になっていたサトシまで起き上がった。
「やだ、あたしトイレ行ってくる!」麻美は逃げてしまった。
「実は俺も初めて知った・・・・わけないだろ!」と一人ツッコミの俺。
「え?お前、じゃ麻美さんしか知らないの?」
「なわけないだろ!」
539 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:12
「そうだよな。お前、結構食い散らかしてたからな。」
「・・・・・お前、麻美の前でそれ言ったら殺すよ?」
「ああ、わかった。」
「ん〜うまく言えないけど、たぶんあいつもそうだと思うんだけど
俺はあいつの前だと飾る必要がないわけよ。」
「そりゃそうだ。」
「見えも張らないし、意地も張らない。素のままの自分が出せる。」
「うん。」
「だから一緒にいるだけで居心地がいい、みたいな。」
「う〜ん。なんかわかるような気がする。」
なんとなく二人は納得したようだ。
麻美がトイレから戻ってきた。
「あんた変な事いってないでしょうね?」
540 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:13
「言っておりません。お姉さまを中傷するような言動など一切!
だから今夜はせめて廊下で寝かせてください。この寒空に外で寝ては死んでしまいます!」
「・・・・・・あんたは今日から外で寝て死になさい。」
「あ、逆鱗に触れてしまいますた。ところで麻美、逆鱗って漢字で書ける?」
「書けるよ。激しい鱗って書いて激鱗・・・・ん?違った?」
「お前らしいとしか言いようが無いな。」
俺たちの会話を二人は笑いながら見ていた。
おそらくこの二人には書けないはずだ。w
食事が終わっても酒を飲み続けているのでかなり酔ってきている。
「しかし、サトシにはややもったいないな。亜紀ちゃんがいい女すぎる。」
「あ、ありがとうございます、って言っとく?」と亜紀ちゃん。
「そんなことないですよ、と言うべきなんだが・・・・」とサトシ。
「お似合いだよ。サトシくんだってそれなりにいい男じゃん?」と麻美。
「それなり、ですか・・・・う〜ん、ショック。」サトシががっくりとうなだれている。
541 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:14
「あー麻美さん、地雷踏んだ!サトシ立ち直れない!あはは!頑張って生きろ!」
「えー?あたしサトシくんはいいと思うけどなぁ・・・。」と麻美がさらに地雷。
「誰も良くないなんて一言も言ってないのにね・・・・・。」と俺。
「あ、そうか。頑張れ、サトシ。強く生きろよ!」と身勝手な麻美。
「今ので息の根が止まったな。合掌。」
「死んだ?よし、明日から新しい男捜さないと。」と亜紀ちゃん。
「勝手に殺すな!なんでそんな話になるんだ?誰が振った?」
女二人が俺を指差す。
「こいつ。」
「こいつが。」
「なんだなんだ?声まで揃えやがって。しかも俺様に向かってこいつとか言う女が二人。」
「でも麻美さんってホントに可愛いですねー。」
「ううん、亜紀ちゃんのほうが若いし綺麗だしスタイルいいし。」
542 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:15
「やーん、麻美さんっていい人だわー。」
「亜紀ちゃんっていい娘ねー。」
不気味な二人の会話に戦慄している男が約二名。
「今日は男なんかほっといて飲もうね。」
「賛成!後片付けはよろしくねー!」
俺たちは酔いつぶれている女たちをよそに台所で食器を洗っていた。
「ときにサトシくん?」
「なんだね?」
「君が主にパンツを脱がせて乗っかっている亜紀ちゃんとかいう女なんだが。」
「なんつう形容だよ。」
「いい娘だな。大事にしろよ。」
「まあな。・・・・・しかし麻美さんってさ。」
「なんだよ?」
544 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:29
「亜紀より若く見えるな。」
「本人に言ってやれ。喜ぶぞ。まあ、チビだからな。」
「いや、それだけじゃないよ。ホント可愛いよな。」
「そうなのか?俺はもう客観的に見れないんだよ。あいつの容姿なんかどうでもいいんだ。」
「いや可愛い。マジ可愛い。」
「そうかな?亜紀ちゃんの方がいい女だろうと思うが?」
「キャラが違うよ。でもなにげに似てないか?あの二人。」
「アホみたいに性格が明るいあたりはな。」
「うん。中身が似てる気がする。」
「中身なら麻美の勝ちだ。」
「なんでよ?」
「やればわかる。やらせてやれないけど。」
「ばーか。亜紀だっていいもん持ってるんだぞ?」
545 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:31
「お、そこまで言うならちょっと試していいのかな?」
「ざけんな。」
「んじゃ指だけ。じゃせめてひと舐め。」
「・・・・・・・なんでこんなにバカなんだ?おまえは?」
「じゃ見るだけだ。これ以上はゆずれん!」
「なら俺も麻美さんにしちゃうぞ?いいのか?」
「却下。」
「なんだそりゃ?お前はジャイアンか?」
「なんと言われようと麻美は俺のものだから。」
「亜紀だって俺のものだ。」
「いや、亜紀ちゃんみたいないい女を独り占めしようったってそうはいかねえ。」
「お前だって麻美さんを独り占めしてるじゃんか?」
「だって麻美だもん。しょうがないじゃん?」
「わけわかんねー。なんでしょう?その理屈?」
546 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:32
「あはは。ま、お互いに大事な女だってことで。異議なし?」
「む。異議なし。」
「じゃ慰謝料として亜紀ちゃんの脱ぎたてパンツで手を打とう。」
「・・・・・まだ言うかよ?」
「ひゃはは。冗談だよ。さて、終わったと。麻美を起こして帰ろうかな。」
「泊まってっていいんだぞ?」
「いや、布団汚しちゃうからいいよ。」
「?」
「いや、今日は生中田氏の日なのだ。」
「・・・・・・そっか。なるほど。くそ!いいなあ。」
「?」
「亜紀はいま生理だし。」
「なに!?早く言え!タンポン引っこ抜いてくる!」
547 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:32
「お前はやっぱりどっかオカシイ。」
「いやあ、それほどでも。照れちゃうな。」
そのとき背後で声がした。
「ごめんねー、あたしはナプキン派なの。」
「さっきから聞いてたよ。もっとまともな会話ができないのかしら?」
振り向くと麻美たんと亜紀たんが腕組みしながら白く冷たい目で俺らを見ていた。
「あ、ごめん。冗談だから。」サトシはあっという間にヘタレた。情けない奴。
「良かった、俺もナプキン派なんだ。いましてる奴でいいからくれる?」
俺は地雷を踏みながら手榴弾のピンを抜いて一時間待てる根性者。
さすがに麻美も亜紀ちゃんも呆れ果てて目が点になった。
帰りの車内で麻美が口を尖らしている。
「なんで初めて逢った子なのにそういう事言えるのかな?」
「だって冗談だもん。」
「本気だったら大変です。冗談でも生理をネタにしちゃダメ。」
548 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:33
「だって立ち聞きしてるとは思ってないし。」
「あたしの目の前なのに亜紀ちゃんばっかり見てるしさ。」
「だ〜か〜ら〜。色目なんかじゃないって。友達の女に手は出さない。」
「声が大きいっ!」
「わかんねえかな?CMに出てくる子に可愛いねって言うのと同じレベルなの!」
「テレビなら何も出来ないけど、目の前の子だとあんたは襲いかねないでしょ?」
「・・・・・俺は発情期の犬かよっ!」
「犬は期間限定だけどあんたは年中行事じゃん。」
「ん?もしか喧嘩売ってる?」
「売らないよ。だれが売ってやるか。ばーか。」
「お前なんかどう見てもタダだ。」
「失礼ね!」
麻美は俺とは逆の方向に顔を向けてしまった。
なにをむくれてるんだか?
550 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:39
空いている車両だが俺たちの会話に聞き耳を立てている奴がいた。
俺は酔いも手伝って悪戯心が芽生えた。
「ところで長野の金メダルはどこにしまってあるの?」
「はぁ?・・・・・あんたに関係あるの?」
「ソルトレイクの銅は見せてもらったけど金メダルはまだじゃん。見せてよ。」
「あんたには見せてやらないよ。ばーか。」
麻美はいつもの乗りでついついそう答えてしまった。
その途端に車内の4,5人が一斉に俺たちを凝視した。
麻美も視線に気付いたようでうつむいてしまった。
これがいけなかった、というか効果的だった。
電車がホームに差し掛かったので立ち上がった俺たちに一人の軽薄そうなオヤジが声を掛けてきた。
かなり酔っているようだ。
「おー、どっかで見たと思ってたんだ。あのあれだ。あんた、あのスキーの。」
麻美がビクッと振り向いた。
551 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:41
「お、やっぱりそうだ。見てたよ、オリンピック。あんた凄いな。感動したよ。
なんだ、こんなとこに住んでるのか?」
「あ、いえ・・・・・違う、違います。」
「頑張ってな。また出るんだろ?応援してるからさ。」
麻美は見知らぬオヤジに手を握られ、困り果てていた。
俺はげらげら笑いながら
「ご声援ありがとうございます。次回も頑張りますので応援よろしくお願いしますね。」
「おう。なんだ?彼氏か?大丈夫だ。週刊誌には言わないからよ。」
「助かります。じゃここで降りますから。」
「お、頑張れよ。あのあれだ。またメダル取れるように練習しろよ!」
「はい。頑張ります!どうも。」
ホームに降り立った俺たちは腹を抱えて笑ってしまった。
552 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:44
「ひゃー!あれ完璧に信じてるよ!わはははは。」
「笑い事じゃないよ!あんたがあんなこと言うから。」
麻美が俺の背中を軽く叩いた。
「お前が調子くれて金メダルは見せてやらないなんて言ったせいだろ?」
「ん〜・・・・似てるのかな、やっぱ。結構ショックだぁ・・・・。」
「里谷も多少入ってるから無理もない。向こうもかなり酒入ってるし。」
「似てるって言われるけど、完璧本人と思われたのは初めてだ。」
改札を出て徒歩で家路につく。
「ありゃ、家族や会社で言いふらすのは確実だな。でも里谷本人っていま日本にいるのか?」
「知らないよ。スキーなんて興味ないもん。・・・・くそ〜里谷かよ・・・・。」
「ん?ご不満の様子?」
「ん〜・・・・・ちょっとね。」
「里谷が聞いたら激怒する発言だな。」
「なに言ってんの?あたしに間違われて里谷は光栄に思うべきでしょ?」
「すっげー論理のすり替え。」
553 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:45
「なに?あたしが里谷に負けてるとでも言うつもり?」
「勝ち負けの問題なのか?似てるものはしょうがないって。」
「ん〜・・・・せめてソニンだったら、まだ納得するんだけどな。」
「『せめて』?『まだ』?って言ったのか?お前いつか雷に打たれて死ぬぞ?」
「佳人薄命っていうし。そうだ、こんどはソニンでやってみよう!」
「ちちのデカさでばれてしまうのではないだろうか?」
「それはむかつく。」
「貧乳の悲しさって奴ですね。」
「ぶっ殺す。」
言葉と同時に背後から蹴りを入れられた。
「いてて。後ろから襲うとは卑劣な奴だ。」
「べーだ。」
「罰としてうちに帰ったら後ろから犯してやる。しかも中田氏で。」
「いやだね。」
555 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 00:51
「しかし、よく考えたらちっとも罰になってないな。お前が喜ぶだけだ。」
「別にうれしかないよ。」
「そうか。では罰として犯すことにする。」
「あ、やっぱ嬉しいかも。」
「ならご褒美としてしてやる。」
「どっちにしてもするんじゃん・・・・。何様のつもりなの?」
「俺様。う〜寒い。早く帰ろ?帰って麻美たんの中に入って暖まらないとね。」
「一部だけじゃん!」
「うんにゃ。指もふやけるし。」
「完璧な大馬鹿発見。」
「ばれちまったか。う〜ん。しかし、今年もいろいろあったなぁ。俺たち。」
「そうだね。来年はいいことあるかな?」
「あるでしょ。一大イベントが。」
「う〜ん、だといいんだけど。」
556 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 01:06
「その日取りを決めに行くんだろうが。明日は。」
「へへ。わかってるよーだ。」
「俺も年貢の納め時かぁ・・・・。泣く女が山ほど出るな。」
「いないって。」
顔の前で手をワイパーの如く振りやがった。
「甘い。最低一人はいる。」
「・・・・・・誰よ?」
「里谷多英に似てる女が泣く。」
「あたし泣かないもん。」
「誰がお前だって言ったよ?馬鹿だね〜、認めてやんの!」
「し、しまった!」
「ま、バカップルでお似合いかもしれないな。」
麻美が俺の腕に寄りかかった。
558 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 01:12
「大事にしろよな?一生だぞ?」
「前向きに善処します。」
「善処かよ。」
「では後ろ向きで中田氏しますか?」
「こらぁ!」
「あはは。・・・一生大事にするなんて当たり前のことをいまさら聞かなくていい。」
「・・・・・・・。」
「お前以外の女は女と思わないし。」
「うん・・・・・。」
「ほかの女は『いい女』と思うようにする。」
「違うだろ!」
「うん、違った。なんだよ?そんな心配すんなって。」
「してないし。・・・・あたしが結婚するって言ったら悲しむだろうな、みんな。」
559 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/01/14 01:14
「俺が一番悲しかったりして。」
「あなた、それはどういうことかしら?」
「いえ、茶目っ気たっぷりのほんの冗談です。」
「冗談に聞こえねえんだよ!ったくよ!」
「この自分から地雷を踏みにいく性格がたまに憎くなることがある。」
「・・・・・だいじょぶかな?もうそれだけが不安だよ。」
アパートに着いた。
ドアを開けて中に入る。
灯りを点けようとした麻美を俺は抱きかかえた。
「心配するな。お姫様のように扱ってやる。幸せになろうな。」
麻美は返事の代わりに俺の唇に唇を重ねてきた。
「いつまでも仲のいい二人でいようね?約束しよ?」
「ああ。それは大丈夫だな。」
麻美がやたらと指きりをせがむので、しょうがないからしてやった。
時計は既に大晦日になっていることを示していた。
801 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/03/11 18:55
2002帰郷
平成14年の大晦日、俺たちは新幹線の車中にいた。
麻美の両親に改めて結婚の承諾を貰うために里帰りを兼ねて。
二人の付き合いが発覚してからは紆余曲折しまくりの日々だったが
俺たちの気持ちがようやく双方の両親の理解を得られたので
やはりきちんと自分たちなりに挨拶はするべきだと思ったからだ。
俺の実家には既に前日に挨拶済みだ。
両親はいつになく上機嫌だった。
「ふつつかな娘ですがよろしくお願い致します。」
三つ指をついて頭を下げる麻美にお袋などは
「なによ。水臭いこと言って。こっちこそ至らないぐうたら息子でごめんね。」
と聞き捨てならないことをほざいた。
802 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/03/11 18:56
「誰がぐうたらだ。こら。親だからって言いたい放題してんじゃねえ。」
「ね?バカでしょ?謙遜ってことを知らないのよ。」
「重ねての無礼千万。世が世なら手打ちだぞ?こら。」
「やめなさいよ。伯母さまに、ううん。お義母さまになんてこというのよ。」
「いいのよ、麻美ちゃん。この子は昔からそうなの。
普段も気恥ずかしかったりすると照れ隠しでわざと乱暴なこと言うでしょ?」
「あ、そうですね。なんか悪ぶるっていうか、駄々こねます。」
「そうそう!子供の頃から変わらないのよね!
そういうとこがわかってる麻美ちゃんだからわたしも安心だわ。」
「なんだなんだ?その妙な結託は?人の性格を愚弄しやがって。」
俺はやや苦笑いしながら呆れていた。
が、うちに限って言えば「嫁姑」の心配はなさそうでやや安心した。
すると親父がにやにやしながら言った。
「お前な、××家の女を嫁に貰うという事はこういうことなんだよ。
父さんの28年間の苦労をお前も身を以って経験してくれ。わはは。」
803 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/03/11 18:56
「あら、それってどういう意味かしら?あなた、わたしと結婚して後悔なさってるの?」
親父の失言にお袋は敏感に反応した。
「いや、そうじゃないよ。違う。俺はこいつに結婚に対する心構えをだな・・・。」
「いいえ。××家の女と聞きました。それはわたしに対しての言葉です。」
「いやいや、誤解だ。いや失言でした。すまん。」
「知りません。」
お袋はぷいと横を向いてしまった。
俺は麻美と目を見合わせながら
「なんでしょ、この夫婦?・・・やだな。こんな血筋を引いてるかと思うとやや鬱。」
「ふふふ。おもしろいね。30年後の自分たちを見てるみたい・・・・。
でもいいんじゃない?会話のある夫婦はわたしの理想だもん。」
「犬も下痢するような夫婦喧嘩だぞ?やだよ、こんなの。
こら!そこの老夫婦!喧嘩をやめなさい。麻美の前だ。」
親父とお袋が気付いたように顔を見合わせた。
804 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/03/11 18:57
「あら、やだ。ごめんなさいね。でも本気の喧嘩じゃないからね?」
「うむ。これも夫婦ならではのレジャーみたいなもんなんだよ。お前もそのうちわかる。」
「なことよりせっかくのご馳走をいつまで飾っとくんだ?はやく食わせろよ
俺は超空腹なんだよ?」
「お、わかった。では我が家に娘が出来た事に乾杯しよう。さ、みんなグラスを持って」
麻美が注いだビールを飲み干す親父の顔は嬉しそうだった。
「いやあ、娘に注いでもらうビールは美味いなあ。」
「あら、普段のビールはさぞかし不味くてごめんなさいね。」
また言い合いをしている。
いま気付いた。
俺の無意識に地雷を踏みに行く性格は親父譲りだということに。
東京駅を出ると俺はすぐに缶ビールを飲み始めた。
「まだ午前中だよ?早くない?」
805 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/03/11 18:58
「いいじゃん、正月なんだから。」
「まだ大晦日じゃん。」
「いやならお前の分も飲んでやろうか?」
「こら、あたしの飲んだら殺すからね?」
「ビールくらいで死んでちゃ命がいくつあっても足りない。」
俺は続けて耳元で囁いた。
「よく言うよ、いつも俺の飲んでるくせに?」
「?」
「わからなけりゃ、それでよし!」
「?????・・・・・・あっ!・・・・・バカじゃないの!?」
気付いた麻美の顔が赤くなる。
「どうしてこういうとこで昼間っからバカなことばっかり言うかな?」
「秘密だけど教えてやるよ。それはどうやら血筋らしくて。」
「あのね、まだ11時30分でここは新幹線という公共の乗り物でね・・・・」
808 名前: 作者から援護に感謝! 投稿日: 03/03/11 19:44
「麻美たんは俺専用の乗り物でね。」
それっきり目的駅に到着するまで麻美は口を聞いてくれなかった。
やはり血は争えないのだった。
駅に着いても麻美は手ぶらでずんずんタクシー乗り場に歩いていく。
「こら、こっちは荷物持ってるんだからゆっくり歩けよ。なに入ってこんなに重いんだ?まったく女って奴は・・・」
「女の子の荷物にあーだこーだ言わないの。男でしょ?」
「ハタチ過ぎて『女の子』などと言うのは誇大広告のような気が・・・・。」
「なんか言った?」
「公共広告機構。ジャロってなんじゃろ?」
「知らない。なんのこと?」
「大袈裟な広告、紛らわしい広告はいけませんね。」
「だからなによ?」
麻美の目付きが険しくなった。
809 名前: 作者傍白 間に合うか! 投稿日: 03/03/11 19:45
「なんでもございません。」
「ならいうな。」
「かしこまりました。」
タクシー乗り場に客が3組待っていた。
ようやく俺たちが先頭になったがなかなかタクシーが来ない。
「てかさなにぷりぷりしてんの?」
「あんたが約束破ったから。」
「?」
「痛いの。痛かったの!」
「ああ、あはは。あれね。ごめん。」
実家に泊まった昨日の夜だ。
目の前で麻美の尻が切なげに揺れている。
うつ伏せになって尻を高く掲げたままの麻美のクリトリスから肛門まで
俺の舌は一気に舐め上げた。
810 名前: 作者傍白 あと15分しかない! 投稿日: 03/03/11 19:45
「はあう・・・・。」
びくびくっと小刻みに震えている。
ぴちゃぴちゃと猫がミルクを舐めるような音がする。
「なんだ?この音?いやらしいと思わん?」
「はあん・・・やだ、言わないで・・・ああぅ・・・・・」
俺は尻の肉を左右にがばっと拡げた。
肛門のしわが微妙によじれる。
膣からは俺の唾液と麻美の体液が糸を引きつつ垂れている。
「あん、やだやだ。いやらしいことしないで。」
「ばか。いやらしいことしないと人類は滅亡しちゃうんだよ。」
俺は自分の身体を起こしつつ肉棒の先を濡れた膣に二、三度擦り付けながら
一気に突き入れた。
麻美の膣がわななく。
「あうっ!・・・・・・は・・・あっ!・・・・ふっ!・・・・うん・・・ぁ・・・・」
811 名前: 作者 出来る限りのうp! 投稿日: 03/03/11 19:46
奥まで突きいれると膣の壁が収縮して俺の快感が増す。
「奥まで突かれてる?オマンコ奥まで突かれて気持ちいい?」
麻美は言葉が出ず、うんうんと頭を振った。
「すごい締まってる。なんてやらしいマンコだ。」
その言葉に麻美は首を横に振り、違うと意思表示した。
奥まで突き入れ、ぎりぎりまで引き抜き、また突き入れるたびに
くちゅくちゅと麻美の下半身の唇が声を出す。
「いやらしい音に卑猥なマンコの淫乱女。」
そう言いながら奥まで突き入れる。
シーツを掴む麻美の手にさらに力が加わりシーツのしわを増やした。
ぱんぱんと俺の恥骨と麻美の尻が拍手している。
微妙に拍手から遅れて麻美の口からくぐもった声が漏れる。
「うんっ!・・・・・はっ!・・・・ああっ!・・・・ひっ!・・・・うぅ・・・」
その声のたびに膣壁が俺を締め上げる。
812 名前: 作者 そろそろ規制かな? 投稿日: 03/03/11 19:48
麻美の切なげな喜びの横顔が見える。
俺は麻美の締まりを余裕を持って楽しんでいた。
まだ暴発の兆候は無い。
リズミカルに突き入れながら俺の指は麻美の肛門を目指した。
ひくついている肛門を撫でながら徐々に指を沈めていく。
危機に気付いた尻が逃げようとするがすぐにあきらめたようだ。
「あ、やだ、そこはだめだよ〜・・・・・」
鼻にかかった声で拒否権を行使するが、麻美は常任理事国ではない。
俺はかまわず指を肛門の奥深くまで侵入させ膣がわに軽く曲げた。
薄皮一枚を通して俺の肉棒が確認できる。
突き入れるたびに肉棒の段差を指で感じとる。
「あっ・・・・いたいよ〜・・・お願い、やめてやめて・・・・?」
その提案は否決された。
肉棒の出し入れと指の出し入れが交互に行われ、
麻美はすぐに白旗を掲げた。
814 名前: 作者 ついに禁断の・・・ 投稿日: 03/03/11 19:49
「ああっ!ああああああ・・・・・はうっ!」
快感の声とともに膣がぎゅっと俺を握った。
ははぁ、こいつ逝ったな?
尻の筋肉が脱力したのを指と肉棒で把握した。
俺は征服感に酔いしれたが、まだ発射の可能性は低い。
俺は肉棒を突き入れながら麻美の肛門から指を引き抜いた。
くちゅっと音がした指からは独特の芳香と湯気が漂う。
次に麻美のひくついている肛門めがけて唾液を爆撃した。
最初の一撃は俺の肉棒に誤射。
しかしすぐに修正され第二撃はピンポイントで命中した。
麻美はシーツを掴む手の力もなくされるがままになっている。
目は閉じられ力はなくただ膝で尻を支えているだけだ。
俺の肉棒は膣に別れを告げると唾液爆弾の海に沈んでいる肛門にあてがわれた。
さすがに「今そこにある危機」を感じた麻美の目が開いた。
817 名前: 作者 まだ頑張る! 投稿日: 03/03/11 20:10
「え?ちょっと!え?だめだってば!やだ!」
麻美の肛門は外敵の侵入を拒むため移動を試みた。
しかし俺の左手がそれを阻止。
亀頭が禁断の菊の御門をこじ開けた。
唾液で程よく濡れた肛門は俺の肉棒の進入が容易になっていた。思ったより抵抗がなかったので一気に突き入れる。
「ぎゃ!いたい!やめて!いたいいたい!いたいよ〜!」
その瞬間に肛門は固く閉じられようとしたが既に奥まで侵入を許してしまっては
警護隊もなすすべがない。
「いたい!動かさないで!抜いて抜いて!いたい!」
麻美は後ろ手で俺を押し戻そうとするが効果なく虚しい抵抗となった。
肛門はいくら突いても奥に当たらない。
そのくせ根元は激しく締まる。
膣と違う締まりの快感に俺は酔いしれた。
女を犯している征服感に満足した。
しかしその至福の時間は間もなく終わる予感もした。
818 名前: 作者 おいらは嘘つき(w 投稿日: 03/03/11 20:12
「いやぁ!いたいよ。お願い。やめて。」
最後の哀願も俺の耳には届かない。
麻美の目からは涙が溢れている。
その瞬間に俺は暴発した。
「きゃぁああっ!・・・・・・」
暴発の快感に陶然となりながら腰を動かす。
麻美の体内に俺の体液が満たされる。
「うぐぅ・・・・いたい・・・いたいよぅ・・・・・」
放出の時間も量も普段の倍はあったろうか。
いや、これは癖になりそうだ。
アナルと膣のセックスは質が違う。
姉ちゃん、ついにアナル中出しされた女になっちまったな。
そんなことを考えながら出し切った。
「ううう・・・・・」
819 名前: 作者 夫婦にタブーなし! 投稿日: 03/03/11 20:13
麻美は顔を伏せたまま身じろぎもしない。
ゆっくりと引き抜こうとするが捕まった捕虜のように逃げられない。
「すみません。解放してくれない?」
「あたし、なにもしてない。はやく抜いて!」
尻を揺らしながら要求するがその動きで痛みが増したようだ。
「あ、いたい!はやく!」
いや、俺も抜きたいんだけどさ。
「ね、ウンコしてるみたいな動きしてみて?」
「あ、いたい。動かないで!」
そのとき肛門が緩んだ。
にゅるっと俺の肉棒が排泄された。
「ひいぃ・・・・」
麻美がぶるぶるっと震えた。
麻美はすぐにシーツの上に目を落とした。
820 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/03/11 20:14
自分が粗相をしたかもしれない恐れがあったのだろう。
なにも汚れがないのを確認してほっとした表情になった。
俺は自分の肉棒の汚れを落としながらその光景を見ていた。
「ごめんね。お尻にしちゃった。」
「ちょっと、それはないんじゃない?約束だったじゃない!」
「う〜ん、国家間の条約とていつかは期限が切れるもので。」
「あたしの機嫌は?いまキレてるんだけど?」
「ん?お尻が切れた?どれ?見せてみ?」
「その切れじゃない!あ、でも痛い・・・・。」
「どれ、見せろって。」
尻に手を伸ばした俺を麻美は本能的に避けようとした。
そのとき麻美の握った手が俺の顔にタイミング良く当たった。
ガツッ!
「いって〜!殴るこたないべさ。」
821 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/03/11 20:15
「違う。避けようとしただけだもん。てか、殴られて当然だよ。」
「一発は一発ってか?ならあと10発殴っていいぜ?権利獲得しとこっと。」
「絶対や!・・・・・・あ~んお尻が痛いよ・・・・。」
「だから見せてみなって。」
麻美は嫌がっていたがやはり気になるらしく、しぶしぶ尻をこちらに捧げた。
「どう?変になってない?」
「ん〜どうかな?」
見た限りでは大きな変化はない。
しかしさすがに攻撃の痕跡が残ってやや赤くなってはいた。
「大丈夫。ちょっと赤くなってるだけ。」
俺は報告を終えると過酷な仕打ちを受けた肛門を舌で癒した。
「ひっ!」
麻美は驚きで飛び逃げた。
「もう!やめてよ〜・・・・・。」
822 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/03/11 20:15
「うん。味もいつも通り。やや苦味が強いけど。」
「殴るぞ?今度はマジで?」
「お許しを。姫様。」
俺は素直に詫びた。
麻美はふうっと息をつくと背中を向けて横になった。
「あ~ん・・・・いたかったよ~・・・・ついにお尻もやられちゃったよ~しくしく・・・」
「あ、アナル中出しされた女だ。やーいやーい!」
「バカじゃないの?自分でやっといて。」
「俺はアナルに中出しした男だもん。なにも恥じ入ることはない。
むしろ誇るべきじゃん?」
「ひどいよ~!お尻は絶対しないって指切りしたじゃん!」
「ん~最近の俺は物覚えが悪いというか物忘れが良いというか。」
「もし今度やったら婚約解消するからね?」
「う~ん・・・アナルセックスって予想以上に気持ち良いと気付いたばかりなんだけどな・・・・」
828 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/03/12 00:57
「あたしは痛いの!ね?お願い。前だけにして?」
「そこまで言うなら姉ちゃんの願いを聞いてやるか。」
「・・・・てかなんであたしがお願いしなきゃならないのよ!」
「ありゃ。じゃ常にお尻にロック・オンするけどいいのか?」
「・・・・・お願いです。お尻はやめて下さい。」
「わっはっは。頭下げられちゃ嫌とは言えんな。よし。」
「くそ。納得できない。」
「世の中ってのは理不尽なものだよな。」
「あんたは言う資格なし!」
麻美のパンチがグーで飛んできた。
今度は偶発ではなく意図的に。
危ういところで避けると空振りした麻美の身体は妙な感じで捻りが入った。
「あ・・・・・・・お尻が・・・・なんか変・・・・なんか緩い・・・・」
指で己の肛門を探っている。
829 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/03/12 00:58
「あ、出てきてる!早くティッシュ!」
慌てて拭うと白地にベージュの彩りも鮮やかな染まり具合。
「なんか変・・・・トイレ行く・・・・」
戻ってくるまで結構時間を要した。
「どした?」
「う?うん。あのねお腹が下っちゃったの・・・・。」
「下痢?」
「うん・・・・・。なんでだろ?」
「精液のせいかな?よく知らん。」
「知らんじゃねーだろ!」
油断してさっき避けたはずのパンチが命中した。
次のタクシーがようやく俺たちの順番だ。
振り返ると後ろには10人ほど並んでいる。
830 名前: 作者 ◆qHqxyyRmmk 投稿日: 03/03/12 00:59
「しかし婚約者の顔をグーで殴る女はそうはいないよな。」
「人聞きの悪い・・・・。自分がいけないんでしょ?」
「そりゃ君は逝ったでしょ。俺も逝った。めでたしめでたし。」
「いく意味が違うだろ・・・・」
「入れた場所は近い。」
「はぁ、もう・・・絶対バカ!」
婚約中だというのに相変わらず細かな諍いを積み上げている二人だった。

(・∀・): 207 | (・A・): 57
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