日本を捨てた男たち

2013/01/16 11:01 登録: えっちな名無しさん

日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
 
本書には、水谷氏が出会った5人の男性困窮邦人が登場する。
日本のフィリピンパブで出会った女性を追いかけてフィリピンに来たものの、お金を使い果たしてしまった48歳。
知人に紹介されたフィリピン人女性との婚約が偽装結婚だった58歳。

「助けて下さい、お願いします」
「日本の弁当を届けて下さい」
「空腹で意識が飛びそうになります」

1年以上にもおよぶ取材中、何度となく繰り返されたのは、援助の懇願、甘えにも似た要求。
そして唐突に浴びせられる罵倒。彼らへの同情心も次第に薄れていった。
 
なぜ、困窮邦人になったか。彼らには代表的なパターンがある。

日本で仕事的には恵まれた暮らしをしていなかった。
恋人もいなかった。そんな男性がある日フィリピンクラブへ行く。
フィリピン人の女性はサービス精神が旺盛だ。
男たちが話すつまらない話題にも、いちいち歓声を上げて喜んで聴いてくれる。
それに片言の日本語はまるで少女のようで、愛らしい。
男たちはフィリピンクラブに入れ込む。
しかし、フィリピン人女性が帰国せねばならないときは必ずやってくる。
その時だ、男たちは有り金をはたいて女性を追ってフィリピンに渡航してしまうのだ。

追ってきた男に対し、最初はフィリピン人女性はやさしい。
実は、その女性は独身ではなく、3人の子どもがいたが、そんなことは男にとってどうでもいい些細な問題に思えた。
「この女と結婚してマニラで暮らそう」
しかし、破局は突然やってくる。それは男の金が尽きた時だ。
男は捨てられる。その時にはもう日本に帰る数万円の飛行機代さえない。
かくして男は、無一文のホームレスになる。

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(・∀・): 45 | (・A・): 43

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