願い
2005/11/15 15:19 登録: 書き下ろしング
ある所に男がいた。 男は自分のおつむが寂しいことを深く気にしていた。 ある時、男が眠りにつくと夢の中に初老の男が現れてこう言った。 「お前は真面目で信仰深いから、一つだけ願いを叶えてやろう。ただしこの世には法則と言うものがある。何も無い所から何かを作り出すことは不可能だからな。」 男はしばらく考えたすえにこう答えた。 「神様、どうか私の息子の毛を私に……」 「……よかろう。楽しみに待っていなさい。」 初老の男はこう言うと姿を消した。 次の日の朝、喜喜として洗面所に向かった男が見たものは、アフロヘアーの自分の姿だった。
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