50円のドラマ

2005/11/16 10:41 登録: えっちな名無しさん

某サイトより。

 師走も遠く過ぎ去った今日ですが、師走でのホッとする話をご紹介しよう。

 師走も押し迫る26日、近所の7/11での出来事。
一人のおばぁちゃんがレジで困ってる。どうやらクロスワードの本を買おうと言うのだが
通常は200円なのに、クリスマス特大号250円らしい。おばぁちゃんの所持金200円…足りない。

 レジの後にはおいら。その後ろには3人位。
店員が言う「クリスマス特大号なんで250円なんです」。
するとおばぁちゃん。
「あらら、じゃぁ家に帰ってまた来ます、30分位掛かりますが…本取って置いて貰えますか?」

 どうやら家が遠いいか、杖をついてるので足が悪いらしい。
そこで、おいら「おばぁちゃん、50円だすよ!」と声をかけた、
カウンターに乗ってる200円の横に50円を優しく置いた。

 おばぁちゃんは「いいんです、取に帰りますよ」と言うが、
「まぁ年末だしね、良い事ないとね」と語りかけた。
おばぁちゃんは満面の笑みと、両手で荷物いっぱいのおいらの手をさすって
「優しい方もいるもんだねぇ、ありがたい、ありがたい」としきりにお礼してた。

 おばあちゃんが笑みと共によたよたと過ぎ去ると、レジはおいらの番。
会計後若い店員がそっと言う、「良い光景見せてもらいました、50円お釣に入れときます」。
そっとお互い顔を見合わせ、ちょっと笑うと、おいらはレジを後にした。

そこには、形の無い見えないけれど優しい空気が流れていた。

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