差別は必要ないが区別は必要

2013/02/26 00:12 登録: えっちな名無しさん

小学生5年生〜中学夏休み前まで同じ学校にいた重度の知的障害・重度の身体障害・重度の発達障害を持ってた障害者について話してみたいと思います。

障害者との出会いは小学五年生の頃。
当時、学年全体で障害者を4クラスあるうち、どこの組に入れるか?と言う話し合いが行われた。
私は当時、小学五年生。
担任の先生から「今度、障害を持った生徒(男子)が来ることになった、そこで2組(私のクラス)に入れたいと思うのだが皆の意見を聞きたい」
私を含め周りはまだ小学五年生で上記の事について意見を聞きたいと言われても誰も意見らしい意見を言えなかった(特に男子)
女子の一部(グループ的には女子の中では権限ある系のグループ)は、信じられないような綺麗事・理想論を展開していた。
かなり色々な事を言ってたが簡単にまとめると「障害者に理解ある私達素敵!!」的な台詞連発。
先生も「分かってはいたが、やっぱり私のクラスの生徒は素直で良い子ばかり」的な発言をして障害者の受け入れを職員会議でする、と宣言。

俺や他の男子は内心反対していた。(この時しっかり意見を言わなかった事を後悔している)
要介護レベル、とだけで程度の情報しか貰えずしかも他人の介護など、やった事もない。
安易な受け入れと安っぽい綺麗事を言ってる女子達が、障害者の面倒をしっかり見れるのか男子は全員不安だったが、不安が的中するのは当然の事だった。

それから何日かして障害者がクラスへやってきた。
初めて障害者を見た。
小学五年生には衝撃的だった。
上記の通り重度の障害三重重ね、当時の自分には、悪いが同じ人間とは思えない外見をしていた。
周りの生徒だって実際に見た感想をその場では口に出さないものの反応を見れば俺と思ってる事は大体一緒だろうと思った。
イメージし易いようにできるだけ特徴をあげて行きます。

外見:裸の大将をシャブ漬にして野生化したような感じ、身長は150あるかないか、風呂に入ってないのか腐敗臭に近い体臭、目の焦点は定まらず、首をガタガタ?グルングルン?的な感じで動かし、奇声、奇妙な行動等。
自己紹介は不可能(実際やったっぽいが何いってるか意味不明)
隣には目をキラキラさせた障害者の母。
「うちの子をよろしく!皆で協力して下さい、私もがんばります」的な感じだったかな。
先生は「これから皆で海老田剛(仮名)君を皆で協力して支えてあげて、これからの学園生活を充実したものにしましょう」
皆「はい」

そして次の日、海老田用の机・椅子が運ばれてくる。
流石だ健常者の三倍〜四倍くらいの大きさの机だ、椅子も肘掛・モフモフのシート付き。
1クラス30人と少しだったので結構キツキツだったのだが上記の物がクラスに突っ込まれる。
健常者の4,5人分くらいのスペースを占領した。
授業が始まると奇声と意味不明の言葉で質問攻め、授業が全然進まない。
海老田が来て初めての休み時間。
転校生等が来れば皆が、こぞって話しかける的な感じだったが誰も向かわず。
綺麗事をほざいていて女子共は私達関係無いから的な空気を作っていて一切関わろうとしない、俺と周りの男子は、せっかくクラスメイトになったんだから蔑ろにするのは駄目だろうと話かけてみても会話がかみ合わない、何を言いたいのかは何となくは分かるが。
例として健常者「ビートたけしは素晴らしい」
    海老田「ビ〜〜ト〜〜、、、た〜〜け〜〜し〜〜は、、、デヒュ!コホッ!す〜〜ば〜〜ら〜〜し〜〜アフゥ〜〜」伝わるだろうか?喋るのは凄い遅いが分からなくはない。
が、分からない事も多かった。

給食は一人で食べられない、俺の班は運悪く(失礼)海老田剛の後ろだったので給食の面倒見させられた。
俺はその時、班長で女子三人・男子二人(俺含む)で海老田の給食の面倒見はローテーションでやろうと提案したのだが女子が嫌よ嫌よの一点張り、もう一人の男子は気が弱く意思も弱く、発言力も無い責任のある事はしたがらない事なかれ主義タイプの奴だった。

自分の給食も食べつつ、隣で我がままや意味不明発言・半狂乱のクラスメイトの給食のお手伝いは苦痛だった。
初めて2.3日くらいは我慢できたが、やはり精神的にくる。
一番頭にきたのは汁物を口に含ませた瞬間に俺に向かって忍者の毒霧みたいに吹いてきた時だった。
人に対して、これだけの事をしたのに謝りもせず焦点の定まらない目でアヒャアヒャ笑ってる。
もう耐えられなくて放課後、先生に辞退を申し出たが「席替えするまで我慢してくれ」
と何とも糞みたいな回答だった。


教室は3階だった、海老田は一人では降りられない。
男子一人が歩行補助機を担ぎ、一人が海老田をお姫様だっこして下まで降りて行く。
筋トレだと思えば悪くなかったが臭いがキツイ。
こちらが両腕使えないのに海老田がアヒャアヒャ暴れたり、人の鼻の穴に指入れてきり、鼻水と鼻糞まみれの顔を自分の服に付けられたりと最悪だった。

この他にも海老田が「う〜〜ん〜〜ち〜〜」なんて言おうものなら地獄の瞬間だった。
勿論、一人では出来ない、男子二人で行ったのだ。
和式タイプなので一人が海老田の両脇の下から腕を通して、ふんばって支える、もう一人が糞をしおわったあとのケツ穴を、その体制のまま紙で拭くのと水を流すレバーを押す。
これがベストのやり方なのかしらんが介護にかんしては素人なので、このやり方しか思い付かなかった。
俺は後者のケツ穴拭きを2回した。
その内、一回は貰いゲロに近い感覚で吐いた。

6年生に進級して身体測定等があり女子が先で男子が後でとなっていた。
海老田は特別に一番最初に済ませて教室にいた。
女子が終わり男子が身体測定に行き、教室に帰ってきた。
俺は生まれた月が比較的早い5月でクラスで二番目だった、教室帰ってくと教室に漂う排便臭。
海老田を中心に何故かクラスで円が出来てる。
身体測定と言う事もあり普段着より薄く、肌の露出もある体操着のせいでウンコがキャッチされず大気解放していた。
障害者でも恥は感じるのか一生懸命自分の排泄物を始末しようとしてるが、ますます広がってく始末。
ぞくぞくと帰ってくる男子達。
そして女子達が「何でちゃんと面倒見れないわけ!」「アンタ達男子がしっかりしないから何たら〜」的な暴言を吐きまくってた。
俺が「何で漏れそうなのにトイレに連れて行かないんだ?」
女子「海老田君は男子だから女子は男子トイレに入れない」
こっからさきも、ずっと女子のターンで暴言沢山ギャンギャン言ってた気がするが覚えてない。

男子達「キレちまったよ」


教室が海老田そっちのけでリアルファイトの場と化した。
普段女子は手を出されない事を良い事に?「男子なんて弱い」とか「私の方が強い」でドヤ顔してたが本気になると子供でも、やはり男子の方が強い。
女の子に手を出してはいけなと思ってたが、この瞬間は違った。
女子の金切り声とは違う、男の怒号が炸裂する、男子が総出で女子に反撃する。
俺はクラスの学級委員の糞女子の顔に向かってグーで入れた。
他の男子数人は顔に飛び蹴り、持ち上げて床に叩き付ける、腕を掴んで遠心力を利用して壁に叩きつける、殴り合い。
5分も経たなかったと思う、女子達は黙ってしまって震えていた。
担任が帰ってくると異常事態に気付く。
負傷してる女子に声をかけると女子は「男子にやられた」と言った。
男子が弁解しようとしたら、いきなり無言で男子が一人殴られた。
「何をしたのか分かってるのか!」と大人の怒号で一喝されたがヒートアップしてたので「なんだ、この野郎!一方の話聞いただけで殴ってくるって、どう言う事だ!」と男子が反論、担任が意外な反撃に驚いたのか(';')みたいな顔してたら、気があらい菊池が担任に殴りかかった、俺を含む男子6人くらいも菊池に続き担任と闘った。
女子は大泣きし、気付いたら他の組の先生達も駆け付け全員取り押さえられ、事情聴取を当事者と教頭先生とで隔離された放送質でした。
男子「女子が最初あれだけ面倒を見ると言ってたのに、いざ来ると全く面倒を見ない」
男子「全部男子に丸投げして何もしない、今回だって海老田がトイレに行きたい言ってるのに何もせず漏らさせ、それを人のせいにして後始末もしない、ふざけんな!」
的な事を弁解した。
担任は黙ってきいたいた。
ちなみに漏らしたウンコは担任と俺達がトイレットペーパーで、えづきながらも後始末をした。

次の日、授業時間を一時間潰し担任が「これから皆で海老田君の世話をするにあたり役割分担を決めたいと思います」
担任「給食時は男子の誰々、トイレは男子の誰誰、授業中は男子の誰々、その他もろもろ男子の誰誰、、、、、、、、、女子は海老田君の休み時間の相手をしてあげてね」
女子「はい」
男子「、、、」








反乱が起きた。
「ふざけんなよ!糞野郎」「いい加減にしろよ!」「この肥溜めが!」
「男子は一年間面倒を見てきた、6年生の最後まで面倒を見るのは女子で良いだろう」
「これで互いに一年づつ面倒を見た事になる、文句無いだろ?」
「だからと言って女子に全て丸投げにはしない、協力できる範囲の事は極力するつもりだ」
担任「男なら強くなれ、、、」

男子「!!!!!!!!!????」
菊池「強くなってやんよ!」と言って黒板消しのクリーナー・リコーダー・筆箱・セロテープの台を担任に向かって投げ始めた。
他の男子も誘発され戦闘体制、が騒ぎを聞き付けた他のクラスの担任が止めにかかる。
また隔離された放送室で事情聴取。
男子の激アツの抗議で担任折れて女子と男子の役割を交換。
女子も言われた時は納得いかん感じだったが最初言ってた安易な綺麗事を指摘されると弁解の余地が無いのか従う感じになった。

女子も嫌々?ながらも面倒を見るようになった。
力仕事とかは男子が遊戯王で負けた奴が手伝うとかで適当に男子で決めてた。
六年生には修学旅行がある。
男子二人・女子二人の計四人で班を決めるのだ。
最初は男女分かれて、ペアは自由に決めて良いよ言う事で俺は予め中の良い奴に話をしておいた。
修学旅行の班を決める日が来た。
「では皆さん、それぞれのパートナーを今渡した紙に書いて下さい、誰が一緒になるか分からないようにランダムで決めます、気になってる子と一緒になれれば良いですね♪」等と言う。
男子・女子期待に胸ふくらませガヤガヤしちゃう。
担任「おや?海老田君の名前が無い、、、おかしいな男子は14人いるから余るなんて事は無いのに誰か海老田君を除いて男子でまだ決まってない人がいるなぁ」
担任「ちょっと待ってろよ、今確認するからな、、、男子の誰々は書いてるなコイツも書いてるなぁ、お!?、、、菊池!!!」
菊池「!!?、、、何の事ですか?」
担任「あ〜、、、菊池は説明してた時に休んでたからなぁ、でも周り決まっちゃってるから仕方ないな」
菊池「んまぁ、はい」

そして男子・女子のペア次々決まり良い雰囲気で物事が決まっていく。
担任「よし!んじゃ、このメンバーで修学旅行な!一応聞いておくが今の自分のメンバーで、どうしても嫌って奴はいないよな?」
(仮にいたとしても普通は言えないww)

だが、手が挙がった、、、海老田だった、、、
担任「お!wなんだ海老田、苦手な奴でもいるのかw(冗談っぽく)」
海老田「い〜〜る〜〜〜、、、」
クラス「Ω!Ω!Ω!Ω!!」
海老田「き〜〜く〜〜T」と言い切らぬうちに菊池が切れた。
菊池「ぬお〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!俺だってな貴様となんかk。zjhb;。zfb>DBF!!!」と発狂しながらチョークの粉が、たっぷりと付着した黒板消しを両手に装備し海老田の頭をバフバフ叩いた。
あまりの展開に皆がキョトンとしてたが担任や男子数人が止めにかかった。
海老田「ア〜ベ〜シ、ヒデ〜ブ」(みたいな事をいった気がする)
菊池をなだめて席に座らせる。
担任は「一応お前たちにも聞いておくが今のパートナーで大丈夫だよな?」
クラスは静かだった。
担任が、よし、としたのもつかの間、手を挙げた人間がいた。



海老田だった、、、
海老田「き〜〜く〜〜」また言い切らぬうちに菊池が「ぬお〜〜〜〜〜!!!!!?????」だが周りの男子が止める。
だが、よくよく聞いてみると。
海老田「き〜〜く〜〜ち〜〜く〜〜んは、、、良い、、、」
菊池&周り「????????!!!!!!」
海老田の発言をまとめると、「菊池君は良い、けど女子は嫌だ」と言いたかったのだ。
実は海老田は女子か虐められていた(後で知った)から、女子と修学旅行に行くのが怖かったのだろう。
しかも組まされていたのが女子のリーダー挌系だった。

修学旅行は俺は海老田とは班が違うから特にこれといって何もなかった。
実際に班が一緒だった菊池に修学旅行の事を聞くと、いきなり切れてきたので、それ以来何も聞いてないw


クラスに障害者がいると体育の時間も特別ルールが設けられ、もはや接待プレイと化していた。
具体的には野球では海老田が打ったボールは完全に停止するまで取ってはいけないってのがあった。
しかも海老田本人が打つのではなく海老田の母親が打って歩行補助機を押して走るのだ。
彼が所属する体育の時間の野球チームは負けた事が無かった。

バスケの時間は海老田のドリブルとシュートとパスを邪魔しては駄目と言うルールがあった。
勿論プレイヤーは海老田母。
無敵です。苦痛です。接待プレイ?とにかく、もうオワタ\(^o^)/

これが二年間続く。

そして俺達は中学に進学する。
さすがに海老田は専用の施設か仮に来れたとしても特別学級に入れられるだろうと思っていたが海老田は普通学級にきた。
入学式に、あの聞きなれたプラスチッキーなキャタピラ音。
歩行補助機をギャリギャリ言わせながら行進してきた。
俺は中学では1年3組で二階だった。
やつは1年5組で1階だった。
俺は中学に入ってからは接点が、ほとんど無くなってしまい、噂的な感じでしか海老田の事は分からなくなっていた。
ただ、中学になると人が一気に増えた。
小学校の時は120人くらいだったのが250人くらいはいたと思う。
そうなると柄の悪い連中も出てくる、言っちゃ悪いが海老田みたいな奴だと即効狙われるんじゃないかと思ってたが、やっぱり狙われたw
連日激しい虐めがあったみたい(親や先生に気付かれないように)んで、夏休み入る直前に苛めっ子達が海老田を虐めてるところを母親が目撃してしまったらしい。
それで夏休み終わったら海老田消えてしまった、障害者用の学校?的なのに入ったと聞いたが。
ちなみに海老田を虐めてた奴は、いま良い歳してニートやフリーターや派遣とかの仕事してて笑った。

余談だが海老田自身は多分、普通学級には入りたくなかったと思う。
母親の見栄と意地でゴリ押しで普通学級に入れられたんだと思う。
障害のレベルにもよるから一概には言えないが無理して普通学級に入れるても障害者自身には何の恩恵も無い。
母親の見栄と意地に散々付き合わされて、その障害者に最後に残る物は何もないと思う。
俺の知り合いにも障害者はいるが、普通の学校には通わず職業訓練みたいなとこに入って簡単な作業ができるように努力してきたみたい。
ちなみに海老田母は学校にも無理難題を要求するタイプで小学六年の時はクラスが三回だったからエレベーターを作ってくれとか周りの面倒を見てくれてる子供達にお礼ってのを言った事がない。
見てもらってあたりまえ的な態度で、しかも常に上から目線。
差別は必要無いけど区別は必要だと思います。

誤字・脱字・文才無くて読みづらかったと思いますが、最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

出典:知的障害者
リンク:身体障害者

(・∀・): 185 | (・A・): 62

TOP