達也と南:本当のその後2
2005/11/25 16:05 登録: えっちな名無しさん
前編:達也と南:本当のその後1
http://moemoe.mydns.jp/view.php/3487
[拒否がないようなので、続けます/オリジナル創作です]
「さ〜て。南、出かけるか。ん・・・。」
南は、一旦ボストンバックに入れた和也の写真の入ったフォトケースをまた取り出し
て暫く見ていたが、立ち上がると、吹っ切るようにそのケースをいつも飾ってあると
ころに戻して、それに向かって呟いた。
「カッちゃん、良いよね?・・・これからはカッちゃんを置いて、タッちゃんと二人
で出かけることがあっても。
私の意識がカッちゃんから離れて、タッちゃんだけに南の思いをぶつけているとき
があっても・・・・・、タッちゃんだけに寄り添って生きている時間があっても。」
「・・・・・・・・。そんじゃ、和也、行って来るぞ。
南、急がないと飛行機が出ちまうぞ。」
「うん。
じゃあ、行って来るね、カッちゃん。」
南が選んだ旅程は、両親が新婚旅行で辿った北海道西部のコースだった。
国内線で羽田空港から函館空港へ飛び、そこで1泊、現地でレンタカーを借りて洞爺湖
までドライブし、湖畔のホテル泊、そこから札幌に抜けて市内で最後の夜を過ごし、新
千歳空港から羽田へ戻る。愛する人と共に、幼いときに亡くした母を偲ぼうというもの
である。
達也は、その行程そのものには何も口をはさまなかったが、現地での交通手段は、列車
ではなく、融通の利くレンタカーにしようと言った。
「えぇ〜。タッちゃん免許取り立てじゃない。
だいじょうぶ〜? まだ、カッちゃんの後を追うのは早いよぅ。」
「何で、そこで和也を持ち出すかな。
この俺様の、甲子園優勝投手の運動神経、動体視力と反射神経をだな・・・・」
「いやいや、それは認めます。
んが、性格が危ない!」
「・・・・・」
「ふむ・・・。まぁ、いいか。
世界で一番大切な、誰よりも大事な美しきお嬢様を乗せて行くんだからね。
その可愛い可愛い南ちゃんを横にお乗せして、よもや乱暴な運転は出来ないよね。」
「ほざけ・・・。」
飛行機は、ほぼ予定の時刻に函館空港に到着した。
荷物を受取り空港を出ると、リムジンバスに乗り込み函館郊外に向かい、レンタカー
を借り受けると、投宿のホテルに向かう。
「△△ホテルか。ここだな。」
「そうそう、ここよ。
お母さんたちが泊まったところだけに、新しくはないけど歴史を感じるね。」
中居さんたちの歓待を受け、フロントでチェックインの記入を促される。
丁寧に書き込んでいた達也の手が止まり、固まってしまった。
「・・・・・・・・」
「ん。どうしたの。」
達也の目の先には、『同宿者との関係』とあった。
「・・・・・・・・・」
南もまた、固まってしまった。頬に赤みが差す。
達也は意を決して書き込んだ。『婚約者』
「え、あ、あの・・・・・こ、婚。。。。って。」
達也は残りを素早く仕上げ、黙って受付に差し出す。
南は、達也の左後ろに寄り添って、うつむきながらモジモジしている。
案内された部屋に入ってみると、思いの他広く、落ち着いた部屋であった。
荷物をクロークに置き、リビングからベッドルーム、バス・トイレまで、中を一通り
回ってみた。
ベッドは、ダブルのツインである。思わず達也は凝視してしまった。
「ね、ねえ、タッちゃん。窓のところ、いい景色よ。」
「お、おう。」我に返って振り向き、リビングの大窓の方へゆっくりと歩み寄る。
「うわ〜。丁度、山の稜線に夕日がかかって、周りが朱と黄色で染まってる。」
「東に回れば海か・・・。」
「そう。百万ドルの夜景よね。」
「百万ドルねぇ。
その昔は3億6千万円ほどの価値があったが、今は1億円ちょっとだな。」
「なんてこというかなぁ。感性を疑うね。ま、そこが上杉達也なんだけどね。」
「・・・・・・」
「ねぇ。」
「ん。」
「まだ、待てるよね・・・・。」
「・・・ば〜か。ロマンがないのはどっちだよ。
余計に緊張するだろうが。そんなにがっついちゃいねえよ。」
「・・・・ん。でもこれだけなら・・・・」南は目を閉じて顔を上向ける。
達也は南の両脇から腕を回し、南を抱き寄せた。唇を重ねる。
南も腕を達也の方から後ろに回し、つま先を立て、軽く応じる。
達也の舌先が南の歯を割り、その奥の舌を絡め取る。
南もそれに応じ、濃厚な、唾液の交換へと移っていった。
それだけで、十分に二人は陶酔することが出来た。
初めてのキスは、南から達也にプレゼントされていたが、それはまだ、お互いの
意思が固まる前であり、特に達也には戸惑いの方が大きかった。
お互いがその相手をかけがえのない伴侶と認め合ってからも、いつも主導権は南
が握っていた。そしてそれ以上の行為を求め合うこともなかった。
3月の函館はやはりだいぶ寒い。
二人は日が落ちきるまでの間、寄り添うように周囲を散策し、五稜郭の方まで足を
伸ばした。
「うわ〜。寒い、寒い。
ロビーに入るとホッとするね。」
「おう、丁度夕食だろう?!鍋もつくだろうからあったまろうぜ」
いつになく寡黙な達也までが饒舌になり、本場の蟹やウニを堪能し、鍋料理を楽し
み、一息つくと、静寂に包まれた。
「さて、風呂でも入ってこようかな。
南も行くだろう、温泉。」
「うん。
ねえねえ、途中浴場が分かれていくところにソファーがあったよね。
そこで待ち合わせでいい?」
「あそこでかあ。
お前、風呂なげーからなぁ。」
「タッちゃんが早すぎなの!
そうねぇ、分かれてから40分てのはどう?」
「あぁ、分かった。」
浴衣に着替え、手を繋ぎながら、というより南が達也の左腕に両腕でぶら下がる
ようにしながら部屋に戻ってくる。南はやけに明るく、テンションが高い。
達也は、頷いて軽く応じながら、難しい顔をしている。
「あぁ、さっぱりした。
ねぇー、あったまったね。」
「ミ・ナ・ミ」達也は部屋に入るなり、南を抱き寄せ、激しく唇を貪った。
暫く、二人の唇がはじける音と唾液を吸い付ける音が響いた。
初めて、達也が積極的に仕掛けた口付けであった。
「ん、ん、・・・アム。
プハ〜。
もう、タッちゃん、激しすぎ。」
達也は立ったまま、左手を南の後頭部に回し、左の耳から首筋を舌で舐め上げ
ながら、右手を左の乳房に添え、ゆっくりと揉んでゆく。
ブラジャーの下に指先を忍ばせ、下から乳房全体を直に揉み上げる。
しっとりと掌になじんで、吸い付くような感覚がある。
途中で指先に触れた突起は、硬く尖っていた。親指でコロコリと撫で付ける。
唇は再び南の口を貪る。
南の手は達也の右手と、半分その手にかぶさっているブラジャーの布に軽く添えられ
ている。
「クチュッ。ペチャペチャ。チュバッ。
んん。アンッ
タッちゃん、タッちゃん。
ねぇ、ベッドに行こう。・・・ウフンッ・・・アン」
達也は乳房から手を離し、唇をもう一度吸った後、南をグッと抱き寄せた。
「タッちゃん。ちょっと待ってて。」
南はクローゼットに向かって、自分のバッグから大きめのピンクのバスタオルを抱え
て戻ってきた。左手でバスタオルを抱え、右手で達也に抱きつく。
「行こ。」
「よ〜し。お姫様ダッコだ」
「キャ〜。すごい、すごい。」
ツインベッドの奥の壁際のベッドまで南を運ぶと、そっと降ろす。
「んしょ。ちょっと待ってね。」
南は丁寧に自分の腰に当る部分にバスタオルを敷く。
そして、仰向けに寝た。手は胸のところでクロスし、足は真っ直ぐに伸ばしている。
達也が南の方を向いて横向きにベッドに上がり、南の顔を凝視する。
南も達也に向いて目を大きく見開き、達也の顔に両手を添えてきた。
「タッちゃん。南のちっちゃかった頃からの夢を今、叶えてくれるんだね。
好き!・・・・大好き!!」
「南、俺で良かったんだよな。」
南は返事のかわりに、達也に抱きついてきた。
達也は、激しく濃厚なキスをクチビルに、耳に、頬に、首筋に這わす。
左手で南の頭をなでながら、右手で浴衣を剥ぎ取っていく。
南がホックを外したブラジャーを取り去り、右手で左の乳房をもみ、、口で右の乳首
を口に含む。
南は、下着一枚の姿で、達也の方に上半身を反らせながら、両手で頭を撫でている。
達也は素早く自分の浴衣と下着を剥ぎ取ると、南の体中にキスを浴びせ、嘗め回した。
「ん、ん、ん、はぁ〜。」
南は身をのけ反らしながら、達也の行為に応じている。
達也の右手が、南の下着の窪みを撫で始めた。
南は一瞬、ピクッと反応し、「アッ」と声を漏らす。
<続く>
続編:達也と南:本当のその後3
http://moemoe.mydns.jp/view.php/3489

(・∀・): 35 | (・A・): 45
TOP