苦労人
2013/05/05 23:25 登録: しもへいちゃん
【NHKマイルC】苦労報われた柴田大、GI勝ちに「夢のようです」
「夢のようです。実感がわかなくて、嬉しいけどよくわからなくて…。夢中で追っていたので、レースはよく覚えていません」
苦労人がついに栄冠を手にした。NHKマイルCをマイネルホウオウで制し、初めて平地のGI競走を勝った柴田大知騎手(35)=美浦・フリー=は、大観衆を前にしたインタビューでも涙を隠さなかった。
「できれば前につけたかったが、行けなかったので馬のリズムで行った。(最後の直線は)負けたくない一心で…。馬のほうが冷静だったかもしれない」
デビュー18年目で福永祐一騎手や和田竜二騎手らと同期。「競馬学校花の12期生」と呼ばれる世代にあって、柴田も弟の未崎元騎手(現調教助手)とともに「双子ジョッキー」として注目を集め、その期待にたがわず2年目には重賞レースを制するなど活躍した。しかし2年目の1997年までは年間30近く挙げていた勝ち鞍が、3年目以降は激減。2005年にはそれまで騎乗していなかった障害レースにも乗り始めたが、06、07年は平地競走も含め1勝も挙げることができなかった。
その後、岡田繁幸氏の知遇を得て、「マイネル」や「コスモ」の冠名を持つ馬に多く騎乗するようになる。11年に中山グランドジャンプをマイネルネオスで制し障害GI初制覇。12年には自己最高の38勝を挙げるなど、それまでの苦労が報われつつある。
この勝利がJRA通算200勝目。奇しくも前日に200勝を達成した川須栄彦騎手が、かなり早いペースとはいえ4年目であることを考えても、それまでの柴田の臥薪嘗胆のほどがわかる。
「勝てなかった年が何年かあって、200勝なんて夢の中のことだった」
感極まって途切れ途切れのインタビュー。柴田が言葉に詰まるたび、彼の雌伏の時を知るファンからは暖かい声援が飛ぶ。
「皆さんに感謝して、これからも一頭一頭一生懸命乗っていく」と、最後はファンや関係者に力強い口調で誓った。
出典:夢は努力して諦めなければ
リンク:きっと叶う
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