何にも感情が動かなくて驚いた
2013/07/13 09:23 登録: えっちな名無しさん
昨日、オタ友とアニメの上映イベントに行ってきた。
田舎から都内の大学に進んで、そのまま教授のコネで就職して3年目、それなりに慣れて貯金もできて遊ぶ余裕がでてきた。
オタ友は同じゼミで何故か気があって、勤めている会社も近いから、毎週末飲みに行ったり、休日はアキバや中野に行ったりしている。
昨夜は上映イベントのあと、オタ友の知り合いの店で軽く飲んでいた。飲み始めて1時間くらいして、ちょっと騒がしいグループが入ってきたので、店を変えようかと話して席を立った。
お勘定をしてもらい決済のサインをしていたら、騒がしいグループの1人から声をかけられた。
「よお、おまえもこっちにきてたんか!」
しばらく考えると、高校生の時の同級生だった。それから、家が近所の幼なじみの知珠も一緒だった。その同級生は慶応でて、今年、某財閥系の企業に就職したとか、ボーナス出たから飲みにきたとか、知珠と婚約したとか、自慢気に大声で語りだした。
最後に、おまえもオタクなんかやめてしっかり働け!底辺でも働けばいいことあるぞ!と叫んで大声で笑っていた。
そういえば、こいつにイジメられていたなぁ、と思い出した。毎日、学校が辛くて、飯も砂を噛んでるみたいで、知珠と付き合ってるの知った時は泣いたことを思い出した。
でも、不思議なくらい感情が揺れなかった。
ああ、頑張ってねーと言って店を出た。
先に出ていたオタ友に謝って、別の店に行こうとしたら知珠が追いかけてきた。最初、謝ったあと、彼は正しいと思う、オタクなんてやめてちゃんと真面目に働かないと駄目だよと言い出した。
何だかめんどくさくなった。田舎では飛び抜けて綺麗でスタイル良くて憧れていた知珠は、東京では田舎から出てきたそこそこの美人程度だと思った自分の考えが寂しかった。
ありがとねーと行こうとしたら、知珠が真面目に聞いてと言い出した瞬間、オタ友が反論してくれた。
「君さ、さっきから働けと言ってるけど、君の婚約者が自慢してた会社、こいつの働いてる会社の孫請けだよ。ちなみに俺は取締役の息子なんだよね。どうこうする気ないけど、迷惑だから関わらないでくれますか?」
そう言って知珠に名刺渡して、俺を促して別の店に行った。
勝手な事してすまないと謝られた。謝ることじゃない、俺の為に怒ってくれたことが嬉しかった。
友達っていいもんだね。
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