おじさんの独り言 二日目
2013/09/11 00:54 登録: おじさん
皆さん、昨日は温かいコメントを頂きありがとうございました。
今夜もおじさんは仕事から帰って来ていつものように発泡酒1本と安い焼酎で晩酌しております。
おじさんは40男なので、ゲーム世代どストライクです。 同世代の方、いらっしゃいますかね?
小学生の頃にまずはゲームウオッチから始まりファミコンが流行り、その後もディスクシステムからスーファミ、 ゲームボーイになり、セガサターン・果ては3DOリアルまで買い(泣)プレステ、プレステ2、DSまで網羅してしまうゲーム人間です。 30過ぎても、ドラクエシリーズだけは条件反射で金も無いのに買ってしまいます。
そんなおじさんの息子は当然の如くゲームにハマっていきます。 日曜になると妻を家に置いて2人でゲームセンターによく行きました。 私は彼の欲しがるUFOキャッチャーの景品を取るべく何度も千円札を両替して、終いには財布の中がほぼカラになってしまう事もしばしばでした。
しかし、お目当ての景品をゲットできた時の長男の笑顔は何物にもかえがたく、その後しばらくは小遣いに不自由しましたがそれも今となっては良い思い出です。
ある日、ゲームセンターの帰りに車の中で長男に聞いたんですよ。
『なぁ、お父さんといつまで一緒にゲームセンターへ遊びに行く?』って。
彼はしばらく考えて
『僕が30才になるまで!!』
と元気に答えました。 嬉しかったですねぇ。 あと25年もこの可愛い彼と週末のデートができるなんて。 早速、家に帰って妻に報告しました。
『あの子、30才になるまで僕とゲームセンターに行ってくれるってよ』って。
妻は呆れ顔で
『30になるまでお父さんとゲームセンターじゃ困るわね。彼女と映画でも行ってもらわなきゃ』
と言い、2人で笑い合いました。
すみません。 実は皆さんに謝らなくてはいけない事があります。
昨日投稿した中で
・子供が3人いる事
・『2人で始まった家族が5人に増えると思わなかったね』の会話
の部分は正しくありません。 事実ではなく、おじさんの願望です。
本当はおじさんの楽しかった日々を書こうと思ったのですが、昔を思い出して書いているうちにちょっと辛くなってきちゃいました。 安い焼酎は悪酔いしていけませんね。
おじさんは今、1人です。 関東地区で働いています。
忘れもしません。2年半前、おじさんは独りになりました。
おじさんは当時、自営業をしてました。 小さい店で売り上げも決してよくはありませんでしたが、充実した日々を過ごしていました。 あの日までは。
それは突然起こりました。 未だに当時の記憶は曖昧です。 突然の揺れ。 立っていられるはずもなく無意識にしゃがみこんだおじさんの頭の上に色々な物が落ちてきました。 いや、落ちてきたのだと思います。 揺れが収まった後におじさんの周りに散乱する物、物、物。
え? なに? なんなの? おじさんはまず、自分の周りに散らばるガラス等を片付け始めました
。 おじさん、動揺しちゃってたんですね。 しばらく店の片付けをしていたら
『あ、いけね』
そうです。 やっと思い出したのです。 家にいる身重の妻と1才半の次男、そして幼稚園にいる長男の事を。
おじさんは車に乗り、家に向かいました。 しかし車が走れたのはほんの少しの距離だけ。道路はとても車の走れる場所ではなくなっていて、後は走って行きました。
店と家は車でも30分かかる距離、気持ちに体がついていきません。
その頃、既に妻と2人の子供たちは冷たい水の中にいたのでしょうか。 冷たかったでしょう。苦しかったでしょう。怖かったでしょう。
『2人で始まった家族が5人に増えると思わなかったね』
これは妻と交わされるであろう会話でした。実際には2人で始まった家族が3人になり、4人になり、5人になるはずが独りになってしまいました。
昨日、家でテレビを見ていたらニュースで2020年のオリンピックが東京に決定したとさかんに報じていました。あぁ、あの子たちが生きていたら15才と11才と9才かぁ。などとぼんやり思って、もし今もあのままの生活だったら…などと考えて投稿してしまいました。
私は決してオリンピックに反対ではありませんし、政府が被災地を顧みずうかれていると非難している訳でもありません。
ただ、淋しいのです。
おじさんは昔からスポーツは苦手でした。 成長した息子3人と家でゲームする日をぼんやりと想像してました。 小さい頃から運動が好きだった妻は
『そんなんじゃモテない男になっちゃうよ!!外で遊びなさい!!』
とよく言ってましたが、どちらにしてももう叶いませんね。
私のゲームコレクションも、気の早い妻の買った縄跳びや子供用スキーも、もうありませんから。
出典:おじさん
リンク:オリジナル

(・∀・): 117 | (・A・): 119
TOP