「現代版」学校の怪談

ケータイ電話を持ち、インターネットを駆使し、もう化粧したり、恋人がいることなんて当たり前だという新人類な現代の小学生に伝わる、最新の怪談とは。東京の3つの学校で採取した


赤いナプキン

「生理が来た女の子がトイレの個室に座っていると、誰もいないはずの後ろから『赤いナプキンがいいか？　青いナプキンがいいか？』と聞かれることがある。赤いナプキンと答えると便器からナイフが出てきてアソコに刺さり、トイレが血で真っ赤に染まる。青いナプキンと答えると、便器から青い手が出てきて、アソコが撫でてくる。撫でられた場所は青い色がついて、いくら洗っても取れない。助かるためには『白いナプキン』と言えばいい。でも『白いナプキン』と言うと、助からずに便器に引きずり込まれてこの世から消えてしまう」(A小学校小5女子).

あなたの頭の中に…

「ある男の子が家で一人の時、ケータイに知らない番号から電話がかかってきた。出ると女の人の声で『これからあなたを殺しに行くの……』とだけ言われて切れた。その後、何度も電話がかかってきて『あなたの家の前にいるの』『いまあなたの家の２階にいるの』と少しずつ近づいてくる。そしていよいよ「今あなたの後ろにいるの」という電話の声で後ろを振り返ると、誰もいない。助かった、とホッとしていると、今度は電話じゃなくて頭の中で『今あなたの中にいるの』という声が響いてくる。その人は、そのまま頭がおかしくなって、マンションから飛び降りて死んじゃった」(B小学校　6年男子)


ケータイおじさん

「学校の帰りに一人で歩いていると、ピエロみたいな服をきたおじさんが『ケータイもってる？』と聞いてくる。『ない』って答えると、『じゃあこのケータイあげるよ』って、一番新しいのをくれるんだって。でも、それを使い始めた子がある日突然おかしくなって、家族をみんな殺しちゃった。ピエロがその携帯から電波を出して、その子を操って殺させたんだって。最初に『ケータイ持ってる』と答えると『新しいのに替えてあげるよ』って言って無理矢理交換させられちゃう。だからそのおじさんに会ったら、目を合わせずに無視して逃げないと助からない」(B小学校　４年女子).

天国にいけるホームページ

「ネットで『天国』って検索して一番最後まで見ると、時々変なホームページが見つかる。そのホームページは天国で、そこに書いてある通りにすると、その天国に行くことができる。最初はお菓子を食べるとか、友達に電話する、とか普通のことなんだけど、どんどんやっていくと最後に『屋上から飛び降りる』とか『車の下に潜る』とか書いてある。でもその頃には全然おかしいと思わなくなっていて、天国にいけるからいいや、って簡単に自殺しちゃうようになってるんだって」(C小学校 5年女子)


レイプとトイレの花子さん

「昔学校に、先生に無理矢理されて妊娠しちゃった6年生の子がいて、他の先生にも親にも言うことができなかった。結局トイレで生まれてしまったので、どうすることもできずにトイレの水の中に沈めて殺して、カッターとかトンカチを使って細かくして流してしまった。その霊が大きくなって学校に出てきたのが花子さん。怒ると、体中の切り傷から血が吹き出して、まわりが真っ赤になるんだって」(B小学校　5年女子)

トイレの赤ちゃん

「放課後の4時44分に大きい方のトイレに入ると、隣のトイレから赤ちゃんの泣き声が聞こえてくる。20年くらい前に、6年生の子が妊娠して、内緒にしたままトイレで赤ちゃんを産んで、そのまま放っておいて殺したということがあったみたい。隣にいる赤ちゃんの霊に気づかれると、どこにいても4時44分に赤ちゃんの泣き声が聞こえるようになる。そして大人になって自分が妊娠した時に、その霊が赤ちゃんに取り憑いて出てくる」(A小学校 6年女子)



“新人類”たちの間に伝わる怪談はいかがだったろうか？　小学生にして陰惨、セクシュアル、悪意が強い…どれも我々が知っている頃のそれとは違うものばかりなのだが。恐ろしいのは怪談そのものよりも、これらの話を伝えている彼ら、小学生自身なのかも知れない。

（文／元井誠一）


出典：最新の小学校の怪談が怖すぎる！
リンク：http://bucchinews.com/society/3575.html