ご主人様とメイド

2006/01/26 22:30 登録: えっちな名無しさん

ハードディスクでマスターとスレイブってあるじゃん?

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/26(木) 18:10:57.01 ID:I13jumue0


なんか印象が悪いと思うんだよ。
ご主人様とメイドで良くね?
俺はご主人様にはOSだけ入れて、メイドにエロ画像いっぱい詰め込んだりしてるわけだ。

俺   「よっしゃ、新作のエロゲでもインスコしようかな!」
メイド 「あ、あの……、容量が一杯です……」
俺   「はあ? しょーがねえなぁ、やたら容量食ってるぬこの動画集でも消すか」
メイド 「え、ねこさんの動画、消しちゃうんですか?」
ご主人「よし、私が代わりに持ってやろう」
メイド 「ご、ご主人様……」

俺   「ブラウザはやっぱIEだよなー! エロサイトめぐりは最高だぜー」
ご主人「ぐ、ぐおおっ」
メイド 「ああっ、ご主人様がウイルスにっ」
ご主人「すまん、私はもうダメかもしれん……」
メイド 「もう、もうやめてぇっ! 犯すならわたしを犯してぇっ」

俺   「お、エロ同人誌うpされてるじゃん! 早速ダウンロード、と。エロゲインスコ中だけど、まいっか」
メイド 「あっ、ああっ。ちょ、ちょと待ってくださいっ。ん、ああああっ、きついっ」

俺   「えーっと、お気に入りのエロ画像は何処にいったかな」
メイド 「あ、あの……、もうちょっと、その、奥、です……」
俺   「あー、いらんデータが多すぎるんだよな。ここのフォルダか? それともここか?」
メイド 「あっ、そんなにいっぱいっ。そ、そこは違う……っ」

メイド (なんだか最近調子が悪いな……。何だか体が重いし、力も弱くなって来たみたい……)
俺   「エロマンガうp祭りキターーーー!!!!!111!!!」
メイド (でも、頑張らなくちゃ。)
俺   「ダウンロード! ダウンロード!! ダウンロード!!!」
メイド 「んしょ、うんしょ、うんしょっ……あ、あれっ……?」
俺   「…………?」

メイド (あれ……わたし一体どうしたんだろう……?)
俺   「ちょwwwwハードディスクぶっ壊れたwwwwwww」
メイド (ああ、そっか。わたし……)
俺   「まてまてまてまてwww。俺のエロマンガは? エロ画像は? エロ動画は?
     エロゲのデータはっ!? カムバーーーーーック!」
メイド  ――――壊れちゃったんだ。

俺   「俺のエロマンガ……」
メイド (ときどき、ウイルスの入りをダウンロードしちゃったりしてたっけ……)
俺   「俺のエロ画像……」
メイド (整理しないから、何処にどの画像があるのか分んなくなっちゃったり)
俺   「俺の、俺のエロ動画……っ!」
メイド (容量を気にしないから、あっという間に何十ギガいっぱいにしちゃったり)
俺   「返してくれよぅ……」
メイド (全部全部、大切な思い出……)

俺   「なあ、ご主人様……俺は一体どうしたら良いんだろうな……」
ご主人「…………」
俺   「分かってるんだ。専門店に持っていけばもしかしたら復元できるかもしれないって」
ご主人「…………」
俺   「でもさ、エロエロだらけのハードディスクなんか、恥ずかしくて持っていけないよ」
メイド (良いんです、良いんですよ、ドジでのろまでポンコツなわたしの事なんて忘れて、
     もっと元気な娘を雇って、その娘と一緒に……っ)

俺   「あ、エロマンガがうpされてるな。しかも俺のお気に入りのエロエロ触手マンガじゃないか」
ご主人「…………」
メイド (あ、これはいっつもEDENフォルダに入れていた種類のものだぁ……。懐かしいなぁ。
     ……どうするんだろう、ご主人様に新しくフォルダ作るのかな……)
俺   「…………良いや、別に」
メイド (えっ?)
ご主人「…………」
メイド(どっ、どうして!? いつも触手は光速で保存wwwwってやってるのに、……どうして!?)

俺   「ちょっとカバー外すぞ」
メイド (い、一体何を?」
俺   「俺、気づいたんだ。こいつの膣内に入ってるのは、ただのエロだけじゃなかったんだ」
メイド (そ、そんなっ……)
俺   「欲しいエロマンガがうpされてたのに、ロダが分らなくて3時間も迷ったときも、コイツと一緒だった」
メイド (だって、だってわたし、古いから容量だってそんなに大きくないしっ)
俺   「ダウンロードしたのに解凍パスが分らなくてイライラした時もコイツと一緒だった」
メイド (書き込み速度だって遅い……っ!」

俺   「混んでるロダからやっとの思いで落としたファイルがグロ画像だった時だって、コイツと一緒だった」
メイド (音だって、大きいのにっ!)
俺   「俺の収集はいつもコイツと一緒だったんだ。だから、これからだって一緒じゃないと、意味が無いんだ」
メイド (新しい娘雇った方が安くつくんだよ!? それなのに、それなのにっ……!)
俺   「だからさ、行ってくるよ。無くした思い出を取り返しに」
ご主人「…………フッ」
メイド (本当に……、本当に、バカなんだからぁっ)

俺   「触手マンガうp祭りキターーーーー!!1111!!11!」
メイド 「あのあの、今はちょっと容量がいっぱいでっ。先に整理しないと……っ」
俺   「ダウンロード! ダウンロード!! ダウンロード!!!!」
メイド 「ああっ、まだダメって言ったのにぃっ。んんっ、きついぃっ」
ご主人「…………」
俺   「ダウンロード! ダウンロード!! ダウンロード!!!!」
メイド 「ああああああああーーーーーーーっ」

 俺のPCは今日も元気です。
 ――――完。l


続き

メイド 「ところで、ご主人様」
ご主人「…………」
メイド 「最近ずっとそれですけど、どうかなさったんですか?」
ご主人「…………」
メイド 「……?」
俺   「なんか最近PCの調子が悪いな。ネット見てたらいきなりエラーとか出るし」
メイド 「あーーーーーー!!」
ご主人「…………」
メイド 「>>4で見つかったウイルス、放置されっぱなし……」

メイド 「ご主人様っ、しっかりしてください、ご主人様っ!」
俺   「しょーがねぇなぁ、ウイルスのオンラインスキャンでもやってみるか」
ご主人「亜qwsでrftgyふじこlp;@」
メイド 「ええーーーーっ」
俺   「うはwwwwww、ウイルス感染17ファイル、スパイウェア32wwwwwww」

俺  「オイオイ、俺ウイルス感染なんてどうやって良いやら分らんぞ。
    と、とりあえず2ちゃんで相談だ」
メイド「ああ、なんだか展開が読めます……」
俺  『私はPC初心者の女子高生です。ウイルスに感染してしまったんですけど、どうすれば良いですか』
メイド「や、やっぱり……」

俺   「うは、やっぱおにゃのこ相手だとみんなヤサシスwwww」
メイド 「ご、ご主人様、手段はいろいろとアレですけど、もう少しの辛抱ですからね。
     きっと、きっと良くなります! が、がんばっ」
ご主人「…………」
俺   「えーっと、まずJAVAなんたらはウインドウズアップデートすれば良いのか。
     よし、アップデート、と」

俺   「さて、次は紹介してもろたフリーのウイルス駆除ソフトをメイドにインスコだ」
メイド 「んっ。おっけーです。わたし、ご主人様の為の頑張りますよ!」
俺   「なんか時間がかかるっぽいな。俺は寝るか。後は任せた」
ご主人「zくぁxwsでcfrtvgbyんふjみ。l・;@」
メイド 「ああっ、ウイルスに侵されたご主人様がっ
     ご、ご主人様、だ、ダメです! 止めて下さい! あっ、そ、そこは……」

――――翌朝
俺  「うーん、やっぱPCつけっぱなしだと良く寝られんね」
メイド「ハァ、ハァッ、ゼイ、ゼイ……」
俺  「おおう、随分熱くなっとるなー。まあ頑固なウイルス以外は駆除できてるみたいだけど」
メイド「あああああぁっ、い、今は触っちゃダメですっ。
    あ、あのそのえとあと……、い、今は、ダメです。い、いろいろ敏感ですから……」

俺  「む、なんか今日に限ってほこりが気になるな。ハタキでパタパターっと」
メイド「だ、だからどうしてっ、あんっ、ダメだって言ってるのにっ、ああっ
    いつもこんな事っ、んんっ、しないのにっ、ふあぁっ」
俺  「よし、綺麗になったぞ。ついでにファンの部分もやっとくか」
メイド「も、もうやめてーーーーーーー」

俺   「さて、後残ったウイルスの駆除にはレジストリをいじる必要があるわけだが」
メイド 「レジストリ……」
ご主人「う、ううむ……」
メイド 「ご主人様っ、気づかれたんですねっ。よ、良かったぁ。
     ……本当に、良かったですよぅ……」
ご主人「ああ、すまない、心配をかけたな。まだウイルスは残っているが、こうして話す分には問題ない」
俺   「なんか普通に動くようになってるし、別にこのままでもいっかなー」

ご主人「いや……抜本的な治療を施してくれ」
メイド 「えっ、で、でも……」
ご主人「確かにこのままでも普通の生活を送る事は可能かもしれない」
メイド 「そ、そうですよ! そんな、失敗したら取り返しの付かない事になるかもしれない
     手術なんかしなくても、今のままで、良いじゃありませんか……」
ご主人「いや、それは違うのだ。このウイルスは、今は小さいかもしれないが、いずれ大きな
     障害を生むかもしれない。そうなった時、私だけではなく、お前まで巻き込んでしまうかもしれない」
メイド 「ご、ご主人様……」

俺   「えっと、レジストリ……これか。ここの数値を消して、ここを書き換えて、と。
     あれ、今なんか変なところいじったか?」
ご主人「私は、それが怖い。お前と一緒にいられなくなるのが、怖いんだ。
     大丈夫、きっと治る。だからお前は、私を信じて待っていてくれ」
メイド 「ご主人様、ご主人様……」
俺   「んー、次はここを消して…。あれー、なんかファイル名が違うっぽい?」
ご主人「きっと綺麗な身体になって帰ってくる。いつまでも一緒にこのPCを動かしていこう」

メイド 「はい、はいっ……。わたし、わたしは素敵なご主人様にお仕えできる幸せものですっ」
ご主人「ふ……、待っててくれよな……」

俺   「よし、再起動!」


ご主人「…………」
俺   「あれ?」
ご主人「…………」
メイド 「ごしゅじん……さま?」
ご主人「…………」


俺   「起動しねえwwwwwwwwwww」

メイド 「ご、ご主人様! ご主人様!」
ご主人「…………」
俺   「オ、オイ! なんでだよ! ちょっとレジストリいじっただけじゃん!
     そりゃなんか適当に消したけどさ!」
メイド 「ご主人様の、ご主人様のうそつきぃっ!」
ご主人「…………」
メイド 「一緒に、一緒にPC動かそうって言ったじゃないですかっ
     わたしのいっぱいの荷物を持ってくれるって、言ってたじゃないですかっ
     ご主人様がOSさんを積んで、わたしがそれを隣で見てて、     
     そんな日常が戻ってくるんだって、約束したじゃないですかぁっ!」

俺   「なんだよもー、もう再インストールしかねーのかなぁ」
メイド 「ご主人様……、ご主人様は、何処にいますか?
     もう一度、OSさんをインストールして帰ってきてくれたとして、
     それは本当にご主人様なんですか……?
     わたしの大好きだった、ご主人様なんですか……?」
俺   「あー、もうこの際新しいHDD買うかなぁ」

俺  「ウイルスに感染したHDDなんて縁起悪いしなー」
メイド「たとえウイルスに感染していたとしても、例えそれが元でPCが壊れたとしても
    一緒にいて欲しかったのに……っ」
俺  「…………」
メイド「ご主人様……」
俺  「マスターとスレイブを入れ替えてみるか?
    ナイスアイデアじゃね?」

メイド 「え、わ、わわわわ、わたしがご主人様にっ!?
     ダメダメダメダメ、ダメですって! だって、今までずーっとメイドだったんですよ?
     そんなの出来る訳がないじゃないですかっ」
俺   「でもマンドクセから取り合えず再インストールしてみっか。
     入れ替えは何時でも出来るしなぁ」
メイド 「再、インストール……」
俺   「あー、俺って倹約家!」


――――再インストール中
メイド  「ご主人様、知っていますか?
      わたしって、メイドのクセにご主人様よりも容量が小さくって、容量の大きなゲームを
      挿入されると、すぐにいっぱいになっちゃうんですよね。
      はっきりいって、使えないですよね、こんなメイド。
      それなのに、ご主人様は沢山のえっちな画像や動画をわたしの変わりに引き受けてくれて
      なんでもないよって風な顔をしてて、わたしに笑うんですよ……。
      ご主人様、知っていますか? わたし、ご主人様のその笑顔がすごく、すごく好きだったんですよ。
      わたしは、ドジでのろまでポンコツなメイドだから、ご主人様以外のご主人様だったら、きっと
      愛想を尽かされちゃいます……。
      ――――それに。
      それに、わたしがお仕えしたいご主人様はご主人様だけなんです。
      ご主人様が起きるまで、わたしとご主人様の思い出をいっぱい話しますから。
      だから。
      だから――――。





      わたしの傍に、帰ってきてください――――」


俺   「お、再インスコかんりょー」

     ゆっくりと瞳が開かれる。
     けだるそうに身体を起こし、辺りを見回し、わたしを視界におさめる。

俺   「おおお!? なんかウイルスも消えてるじゃん。再インスコしたら消えるのん?」

     わたしの心臓が大きな音を立てる。  
     見た目は変わらない。でも、でも、今わたしの目の前にいるひとは
     私の知っているご主人様なんだろうか。

俺   「なんつーか、俺って天才じゃね?」

     震える足を押さえつけ、揺れる手を握り締め、カチカチと音を鳴らす歯をかみ締め。
     ゆっくりと顔を上げた。
     目が合う。
     一瞬で確信できた。一瞬で理解できた。
     だって、目の前のあったのは、わたしの大好きな、大好きで大好きでたまらない。
     ――――笑顔だったから。

     でも、その笑顔がすぐにゆがんで見えなくなる。
     止めようと思っても止まらない涙がわたしの邪魔をする。
     もっと笑顔をみたいのに。もっともっと近くにいないと見えないから。
     だから。
     わたしは思いっきりご主人様に――――――・。


俺   「ちょwwwwドライバCD無くしたwwwwwww」
ご主人「…………」
メイド 「ドライバを入れるまでは、まだまだ完治とは言えないですねっ。
     でも、大丈夫ですっ。ご主人様の調子が戻るまで、わたしが頑張りますから!」
俺   「あー面倒くさいなー。ドライバが置いてあるとこって英語サイトとか多いし……・。
     でもまあ、ドライバ入れんとエロゲもマトモ出来んし、しゃーねーか……」
ご主人「…………」
メイド 「これからも、ずっと、ずーーーっと一緒に頑張りましょうね!」


  俺のPCは今日も元気です
  ――――完。


(・∀・): 224 | (・A・): 100

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