最後の2年は暗い密室で 死後7年半顧みず
2014/06/27 15:54 登録: えっちな名無しさん
生きていれば13歳、恐るべき放置 最後の2年は暗い密室で 死後7年半顧みず
2014.6.27 10:27 (1/3ページ)[死体遺棄]
斎藤理玖ちゃんの遺体が発見されたアパートの玄関前には、たくさんの花やお菓子が供えられている=神奈川県厚木市下荻野(岩崎雅子撮影)
神奈川県厚木市のアパート一室で5月30日、斎藤理玖ちゃん=当時(5)=の白骨遺体が発見されてから、まもなく1カ月となる。死亡までの2年間にわたり密室で過ごし、死亡後も約7年半放置され続けていた理玖ちゃん。父親で無職の斎藤幸裕容疑者(36)=勤務先から家族手当を詐取した詐欺容疑で再逮捕=は謝罪の言葉を口にするが、理玖ちゃんは戻ってこない。アパート前には供え物が絶えず、理玖ちゃんの冥福を祈る人たちが訪れている。厚木市などでつくる地域協議会も26日、反省をふまえ再発防止策をまとめた。
理玖ちゃんの遺体が見つかった厚木市下荻野のアパートは閑静な住宅街にあり、目の前は通学路で小中学生や高校生らの笑い声が響く。近くに住むパートの智野有花さん(25)は「ニュースを聞いてひたすら悲しい気持ち。子供を置いていくなんて考えられない」と、1歳4カ月の娘を抱きしめた。
アパートの玄関前には、たくさんの花やお菓子が供えられ、「天国で好きな絵をいっぱい描いてください」といったメッセージも添えられている。同じアパートに住む中学3年の男子生徒(15)は「昔、男の子がいたのを覚えている。生きていたら友達になっていたかも、と思うと切ない」と表情を曇らせた。
■窓を目張り
県警などによると、母親(32)が家を出て斎藤容疑者と理玖ちゃんの2人暮らしが始まったのは平成16年10月。アパート付近の路上にはだしでいるところを厚木児童相談所の職員が保護した直後で、理玖ちゃんは3歳だった。
このころ、斎藤容疑者は複数の消費者金融から多額の借金をしており、16年10月以降は電気を止められていた。
県警は理玖ちゃんの死亡時期を18年10月ごろから19年1月ごろまでの間と推測。斎藤容疑者は、理玖ちゃんが1人で外に出ないよう、窓やふすまを粘着テープで目張りした。理玖ちゃんは死亡までの約2年間、明かりもテレビもつかない密室で過ごしていたことになる。死亡直前の18年9月には水道も止まっていた。
ただ、母親が家を出た当初は斎藤容疑者はほぼ毎日帰宅し、コンビニエンスストアで買ったパンやおにぎりなどを与えていた。炭酸飲料は理玖ちゃんが苦手なので避け、水を与えた。衣服やおむつも帰宅のたびに着替えさせ、休日には公園で遊ばせていたという。
しかし、他人と会話する機会がほとんどなかった理玖ちゃんは言葉の発達が遅かったとみられ、「パパ」「ごはん」といった片言の単語しか話せなかった。
■か細い声で
17年ごろに別の女性との交際が始まったころから、斎藤容疑者の心は理玖ちゃんから離れていく。帰宅する日が徐々に減り、死亡する約2カ月前には仕事の忙しさもあって、週1、2日程度だった。
理玖ちゃんは、おむつも交換してもらえず、食事の回数が減ったことで手足は細くなり、あばら骨が浮き出るほどに痩せ細ってしまう。パンの袋も開けられないほど衰弱してしまい、最後に斎藤容疑者が聞いた言葉は「パパ、パパ」というか細い声だったという。
それでも斎藤容疑者は病院に連れて行かず、「その場にいるのが怖くなって1時間も一緒にいられずに家を出てしまった」。その約1週間後、斎藤容疑者が帰宅すると、理玖ちゃんの体は冷たくなっていた。
理玖ちゃんの死亡を知った後、斎藤容疑者が部屋を訪れたのはさらに1週間後の1度だけ。それから約7年半、理玖ちゃんの遺体は放置され続けた。
厚木児相からの通報で県警厚木署員が遺体を見つけた5月30日は、くしくも理玖ちゃんの誕生日。生きていれば13歳で、中学1年生となっているはずだった。(小野晋史)
出典:MSN産経ニュース
リンク:http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140627/crm14062710270003-n1.htm

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