今年の夏も

2014/08/07 11:36 登録: えっちな名無しさん

7月某日

今年も夏が来た。

今年もたぶん、友達とバイクを乗り回したり、下手なサーフィンにハマッたり、
合同ライブに向けてバンド仲?と一生懸命練習したりするんだろう。
で、一緒に出演したガールズバンドの子らと打ち上げで意気投合して、
その1人と勢いでエッチとかしちゃうんだろうな。

あと、学校やバイト先の仲?と海に行ったり花火したりするんだよな。
その中で女の子の1人といい雰囲気になって、みんなに隠れてキス。
その後、2人で夏祭りに行って、帰りに初めて結ばれたりするわけだ。

あとはもうセックス漬けだ。2人で海に行ってはエッチ、山に行ってはエッチ。
夏が終わる頃には「こいつしかいない」なんて気分になって。
おそろいの小さなタトゥーとか入れちゃったりするんだわ。これも痛いけどさ。

どうせ夏が終わると何となく冷めて、衣替えの前後には
クリスマスに向けて新しい彼女なんか探し始めるのに。



中学に入ってセックスを覚えて以来、考えてみたら毎年同じような夏を過ごしてる。
どれも青春物のテレビや漫画や小説に出てきそうなシーンばかりだけど、
あいにく演じるのはドラマみたいな美男美女じゃなく、ごく凡庸な俺たちだ。

これって、陳腐以外の何物でもないよな。



セックスを覚える前、小学生時代は夏休みがもっと楽しみだった気がする。
摩訶不思議というか訳が分からない体験で満ち溢れてた。

友達と虫取りがてら裏山を探検して、不思議な洞窟を見つけたこともあった。
父の故郷にある古い神社では、遊びに行くたび異世界を覗くことができた。
トトロじゃないけど、ああいう世界は今より身近にあった気がする。

もちろん女の子と花火や海にも行くんだが、
セックスが入らない分、もっと純粋なドキドキ感があったよな。

キャンプで女子大生のお姉さんと混浴した時も、
もちろん興奮したけど、今みたいに「即ハメ」な雰囲気じゃないし。

そりゃ当時の体験も今から見ればありきたりだったんだろうけど、
俺にとっては毎年が特別というかね。
夏休みが終わるたび、どうしようもない寂寥感に見舞われた。

今は「もう夏も終わりか〜」としみじみするけど、小学生時代みたいな感じはない。



だからセックスなんてするんじゃないとか、
どっかの気持ち悪い連中みたいなことは言わない。それはそれで大事なことだし。

女断ちしたところで、子供時代みたいな感性が保てたとも思わないしね。
というか、この年で感覚が小学生とか、それはそれで気味が悪いよな。

でも、あの頃の感覚が時々、ふと懐かしくなることがある。何でだろうね?

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