妹と魔法棒

僕には１３歳違いの妹がいます。
生まれたときには年甲斐もなく頑張りやがってとか思っていましたが今では妹が可愛くて仕方がない。
親戚のおじさん状態です。

さて、そんな妹ですが例年の危ない事件に巻き込まれるようなこともなくすくすく育ち、
現在では９歳とあいなりました。
そんな彼女のお気に入りが「マジレンジャー」。
特にグリーンの兄貴がお気に入りのご様子で、今までおにいちゃんだった僕が、いつのまにか兄貴に格上げされていました。
自分はマジピンクのつもりでマジマジマジマジいつも呪文を唱えています。
プリキュアなんざ目にもくれない妹に僕は感心し、まだ満足に値引きされていない「マジスティック」を買い与えてしまいました。
それがいけなかった。

子供用の玩具は武器の設定は無視して大抵小型化されています。
剣なんて小型というよりもただ短くされて最悪です。
でも子供ってまだ他人の痛みとかよく分からない時期なんですよね。
買い与えてからというもの、僕は兄貴ではなくインフェルシアのウルザードですよ。
叩くんですよ、僕が買ってあげた玩具で。
ええ、結構マジで。マジレンジャーだけにマジで。
それ魔法じゃないとか突っ込んでも子供はよく分かってないじゃないですか。
それにこのマジスティック、剣になったり杖になったりすごいんですが、なぜか妹は斧の状態が好きのようで、この状態で叩くんですよ。
すごく痛いです。言っても聞かないですし。
現在ウルザードが仲間になってからなんとか沈静化しましたが、またなにか買い与えれば同じ悲劇の繰り返しでしょう。
次からは買ってあげるにしてもせいぜい人形にしようと思っています。
子供用の玩具が小さいのには、きっとこんな意味があったんですね。
玩具が危ないのではなく、それを扱う子供が危ないのだって。