夏実の場合
2006/02/28 00:04 登録: 俺様のお手付き
はじめまして。私、夏実(仮名)といいます。私にも昔の恋バナ書かせてくださいね。
それは今から6年前の17歳の時の想い出です。
当時私はデビューしたてのアイドル歌手ユニットに入っていてセンターヴォーカルをやっていました。自分で言うのもおこがましいですが、ファンの方は私が一番可愛いと言ってくれてたみたいです。
ユニットの名前ですか? う〜ん今ここで書いてもディープなアイドルマニアさんじゃないとご存知ないくらいマイナーなユニットなので、あえて書きません。ゴメンナサイね。
それでも全国各地へCDの手売りイベントをしたりと結構忙しく活動していたんですよ。
私は16歳で北海道から上京してデビューして以来、過酷なスケジュールとホームシックから精神的にかなり落ち込んでいました。
寂しい・・心の支えが欲しい・・癒して欲しい・・
そんな事を思っていたある日、ある芸能事務所主催のパーティーで偶然出会ったのが学(あくまでも仮名)でした。
四つ年上で役者のタマゴでハードコア系のバンド活動もしているという彼はワイルド系でちょっと強面に思える外観に似合わず、とっても優しい人でした。
私の目を情熱的にジッと見つめながら仕事の愚痴とか不満とかを親身になって聞いてくれたのです。TELもマメにして励ましてくれました。
私はそんな学にどんどん惹かれてゆきました。なので彼の大好きなクロムハーツのシルバーを身に付け、普段着もロッカー系のものを着るようになりました。
ユニットの仲間からは「夏実のキャラには合ってないんじゃない?」って言われたし、ファンの方からも「男の影響か?」なんて噂されてたみたい。でもそんな事は耳に入りませんでした。だって初めて本気で好きになった人だし、少しでも彼に気に入られたかったから。
そんな私と学が結ばれるのに時間はかかりませんでした。
初キスは偶然一緒の仕事だったスタジオのカメ倉でコッソリと・・。初えっちは「オフ取れたら俺んち遊びに来いよ」と言われた翌日に学のアパートへ行って・・二人は一つになりました。私は初めてでした。
学のえっちはネチっこく執拗で、全身くまなく舐め回されキスの雨を降らされて、私初めてだったのにもかかわらず何度も逝かされてしまいました。
そしてその快感の後に学は私のバージンを奪いました。私は学の巨大なアレを持て余して苦しみましたが、最後まで優しさ溢れるえっちだったので苦痛もなんとか我慢できたし、とっても幸せな初体験でした。
でも・・学は俺様でジゴロでした。
体を許してから次ぎに学と密会した時、彼はあっさりと優しさの仮面を外し去ったのです。
「おう夏実、ひざまずいて俺様棒シャブれよ」
「夏実、おまえも俺とお揃いのタトゥー入れろや」
と、体を許した途端に別人のような変貌ぶりでした。
挙げ句の果てに、
「俺な、当分の間バンドやりてえんだ。その間おめえが食わしてくれるよな?」
なんて言うんです。私も駆け出しのアイドルだったし、そんな余裕は無かったので「そんなのイヤ!」と断ると、
「馬鹿野郎! 俺様はなあ、カート・コバーンの生まれ変わりなんだぜ! その俺がバンドやれないんじゃ世界的な大損失じゃねえか!」
と訳の分からない事を叫び激怒しました。
思い余った私は「私、学にはもう付いて行けないよ! もう別れようよ!」と別れを切り出すと、
「ああいいぜ、いつまで経っても垢抜けない田舎臭い女だと思ってたしな、それに俺は同じ女とは三ヶ月しか付き合わない主義だからな!」
と言われ、あっさりと破局が訪れました。
学と別れた後、私は喪失感のためにヤケ食いして激太りしました。ただでさえ丸い顔がパンパンに膨れました。
別れた今だから言いますが彼は下げチンです。
その後私は所属していたユニットを卒業してソロ活動になりましたが鳴かず飛ばず。私が書いたエッセイ本も盗作呼ばわりされて散々な目にあいました。
散々だった想い出。でもそれも私の青春。学・・あの人は今・・

(・∀・): 63 | (・A・): 139
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