おホモだち

2015/01/16 05:18 登録: 誠司と金

俺が近所のホモと電車乗ってた時。飲み会の帰りで確か終電だったと思う。
車内は座席がちょうど埋まるくらいの混み具合で、俺とホモはドアの所に立ってた。

20分ほど乗った所で小太りのチャラ男が乗ってきた。
チャラ男はだいぶ酔っ払ってるようで、電車に乗り込むやいなや
俺たちと逆側のドアのところで立ってたお姉さんをナンパしだした。
「ねえーねえーどこで降りるの?」とチャラ男が迫ると
お姉さんも黙ってりゃいいのに「え?あっ!私ですか?○○駅ですが」
とか答えちゃうから、チャラ男は俄然勢いづいちゃったのか
「俺もそこで降りるんだよね!駅前に美味しいお店知ってるから行こうよ!」
「いいじゃん、ちょっとだけさ!ね?おごるよ?」
と壁ドン(若い子が言う方)の体勢でお姉さんに迫る。

チャラ男は「ね?いいでしょ?奢りだったら普通くるよね!?決まり!ほらほら!」と強気。
お姉さんは「ちょ、・・・あ、あのっ・・・・えっ、・・・やめっ」と涙目。
あれ、ヤバイなーとお姉さんのほうをちら見してたら、お姉さんと目が合った。
助けを求めているように見えた。

俺はホモを見た。いつもヘラヘラしてるホモが珍しく真面目な顔になっていた。
俺が顎でクイッとお姉さんの方向を指し、「おいホモ、10万ボルトだ」と言うと
ホモは「ピッカチュー」とつぶやき、チャラ男の後ろに忍び寄りる。
そしてチャラ男のケツを鷲掴みにすると、ミュージカルのような野太い美声で
「 『俺もそこで降りるんだよね!駅前に美味しいお店知ってるから行こうよ!』」
「『いいじゃん、ちょっとだけさ!ね?おごるよ?』」
「『ね?いいでしょ?奢りだったら普通くるよね!?決まり!ほらほら!』」
とチャラ男に迫る。手はチャラ男の尻を揉みしだいている。
すかさず俺はホモの手を掴み、「この人痴漢です!」と叫ぶ。
急な展開にお姉さんやチャラ男の顔には完全にクエスチョンマークがついていた。

丁度駅についたので「よっしゃ、お前ら降りて駅員室行くぞ!」とチャラの背中を押すと
ホモは「おら、自首してやるからお前もついてこいや」とチャラ男を電車から蹴り出した。
チャラ男がポカンとホームにへたり込んでるうちに電車のドアが閉まったので、
俺とホモは天皇陛下のような優雅さでチャラ男に手を振り、去りゆくホームを見送った。

お姉さんから何かお礼をと言われたが、殊の外ブサイクだったので丁重に断っておいた。
ホモにも朝まで飲もうぜと誘われたが、身の危険を感じたので丁重に断っておいた。

めでたしめでたし。

出典:2ちゃんねる
リンク:2ちゃんねる

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