恐かっただろうな…

2006/03/11 00:19 登録: えっちな名無しさん

僕が中一の時の話です。僕の所属していたクラブは夏休みに学校内で肝試しをするのが伝統になっていました。当時肝試しをもっと盛り上げようとしていた先輩方は僕の実家が美容室なのを知るとウィッグを持ってきてほしいと頼んできました。ウィッグとは美容師がカットの練習などに使う首から上だけの人形のことです。そこで父親に聞いてみるとちょうど練習に使い終わって捨てようとしていたウィッグがたくさんあったので、そのいくつかを学校に持っていきました。そして肝試しの当日、女の子の部員たちがそのウィッグに絵の具や口紅を使い血が出ているようにメイクしました。実際見たことがある人はわかると思うのですがただでさえ練習に使われ捨てるつもりだった無表情のボロボロのウィッグは不気味なのに、さらにそれが血を流ししかも大量にある様は本物の生首みたいで本当恐いです。実際肝試しも廊下に置いてあるだけでみんなかなり恐がってくれました。そして肝試しも終了してウィッグをとりあえず部室に片付けようとしたんですが部室はかなりちらかっていて置けるスペースがなかったので仕方なく窓辺にウィッグをひとつずつ並べて帰りました。しかし次の日学校に行った僕は先生に呼び出されめちゃくちゃ怒られました。訳もわからない僕は先生に理由を聞くとこんなことがあったそうです。僕の学校は北校舎と南校舎が向かい合わせになるように建っていて部室は北校舎の3階にあったのですが、肝試しがあった日の深夜学校の中を結構年配の警備員さんが懐中電灯片手に見回りをしていた時に事は起こりました。暗闇の中いつも通りの見回っていた警備員さんが南校舎の3階に来た時何気に北校舎にある僕らの部室の方に懐中電灯を向けたそうです。するとそこには窓辺に並ぶ特殊メイクをした無表情のウィッグがいくつもずら〜りとこちらを向いている恐怖の光景が…!!近くで見たらウィッグとわかるのも、深夜にしかも遠くから見たらいくつもの血だらけの顔がこっちをじっと睨んでいるように見えたそうです。突然の驚きの光景に警備員さんは腰を抜かし、しばらくまともに立てなくてその晩は大騒ぎになったそうです。その年に警備員さんは自主退職されました。

(・∀・): 104 | (・A・): 54

TOP