トイレのプライバシーが失われた日
2015/04/06 07:14 登録: えっちな名無しさん
<未来新聞ニュース> 2045年4月1日の記事
「公衆トイレの監視に関する法律が本日から施行。」
公共施設や学校、商業施設や公共の乗り物において、トイレを監視カメラによって監視・録画することを義務付けた公衆トイレの監視に関する法律が今日から施行される。
トイレに子供を連れ込んでのわいせつ行為・殺人事件や未婚の母によるトイレでの出産・遺棄、学校でのイジメや航空機テロなど、トイレの密室性を悪用した犯罪が多発しているため、その対策として政府が強行した施策だ。
<女性団体の猛反対及ばず。女性トイレの監視も義務化>
女性の人権を守る会の代表△△さんは法律の施行について「非常に残念。女性の権利を明らかに侵害した法律だ」と憤りのコメントを残した。△△さんらは法律の制定の際、女性トイレだけは監視カメラ設置義務化の対象から外すよう政府に猛抗議していたが及ばなかった。「女性用トイレを対象外としたのでは法律の意味がない。すべてのトイレを監視の対象とし、公共の場から犯罪者が隠れる死角をなくす必要がある」というのが政府の見解だ。
<監視を同性が行うことは努力義務>
同法では、監視カメラの映像確認について、男性用トイレは男性が行い、男女共用トイレ及び女性用トイレは女性が行うように努力することがトイレ設置者に義務付けられている。しかし、これはあくまで努力義務であり違反しても罰則等はないほか、小規模の飲食店で店員が男性しかいない場合等については、女子トイレの映像を男性が監視しても問題ない。
<盗撮が犯罪になる場所からトイレが削除に>
本日より、同法の施行にあわせ、盗撮が犯罪となる場所からトイレを外す法改正も施行される。更衣室や浴室の盗撮や女性のスカートの中を無断で撮影する行為については、引き続き犯罪となる。トイレ設置者が設置するカメラとは別に第三者がトイレ内にカメラを設置したり、トイレの個室の隙間を覗く行為やカメラを差し入れて撮影する行為について、建造物侵入罪等に問われることはあるが、トイレの覗き・盗撮行為自体が罪に問われることはい。
トイレは「公の場」という扱いになり、プライバシーが保証される場所ではなくなったためだ。
<監視を妨げると罪に>
トイレを見られるのが恥ずかしいからといって、カメラにハンカチ等を被せた上で使用する等、監視を妨げる行動をすると罪になり、罰金刑が科せられるため注意が必要だ。
<市民に戸惑いの声も>
同法の施行準備のため、先月は各所でトイレに監視カメラを取り付ける工事が行われた。街の人に感想を聞いた。
「今日、大学のトイレで工事が行われて、女子トイレの個室に全部監視カメラが取り付けられました。4月からトイレをどうする?って頭を抱えてる女の子は多いです。お店のトイレにも監視カメラがつくというし、もうどうしようもないです(20歳女子大生)」
「良い事だと思います。近ごろ凶悪な事件が増えて怖く思っていたので、こうやって犯罪者が隠れる死角をなくしていくのはよいことだと思います(30歳男性会社員)」
「絶対反対! これじゃ恥ずかしくて外でトイレに行けない(26歳OL)」
「特に女性の人は恥ずかしいと思いますけど、凶悪犯罪がすごく増えてしまった以上は、生命の安全を優先して恥ずかしい気持ちは我慢すべきなのではと思います。昔のようにもっと犯罪が減れば、また元に戻してほしいですね(50歳男性会社員)」
<将来的には個室の撤廃も>
法律の制定議論の中では、監視カメラを設置するのではなく、トイレの個室の仕切りを全て取り外す案や透明ガラスにする案も提示されていた。しかし、女性団体の猛反対の末、個室の構造はそのままに、監視カメラの設置と同性による監視の努力義務という妥協案で落ち着いた。
しかし、政府関係者によると、監視カメラで常時監視するのはコスト負担が大きすぎるとの批判がトイレ管理者側から数多く寄せられているという。「女性団体の強い反対でトイレの個室構造はそのままになったわけですが、今回の法改正で、安全のため公衆トイレは公開されることが義務付けられ、隠してはいけない場所として位置付けられたのです。将来的には、女子トイレも含め、トイレを個室ではなくして外から見えるオープンな構造にしていくことになるでしょう」というのが政府関係者のコメントだ。
女性からの戸惑いの声も根強いが、今日から公衆トイレからプライバシーの権利が失われ、女子トイレの個室内も含め、他人の視線から隠すことが出来なくなった。
出典:ABC
リンク:ABC

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