バードGO!
2006/03/11 23:23 登録: 勃つの子
唐突だが・・。男女同権が叫ばれて久しいが、仕事の同僚に若くてえっちな体の食べ頃な女が居るというのも考え物だと俺は思う。
しかも仕事が特殊任務に就く戦闘隊だとしたら尚更だと思う。
ここ数年。世界各地で『ギャラクター』を名乗る秘密結社による巨大メカを使った大規模破壊や略奪事件が相次いでいた。
そこで国際科学技術庁は科学者・南部博士を長とする特務戦闘部隊『科学忍者隊』を組織した。
メンバーは世界中から選抜された極限の身体能力を持つ俺達。ケン、ジョー(俺だ)、リュウ、ジンペイ、そして紅一点のジュンの五名だ。
でだ! 問題はその『ジュン』だ。
混血児だというその美貌は日本人離れした美しさで、まだ16歳だというのに巨乳グラビアアイドル並のボディーサイズを持ち、それが厳しい訓練で引き締まっているという、とんでもなくイヤラシイ体をしている。
そんなある日。
「○国のウラン貯蔵庫にギャラクターの巨大メカの襲撃です!」
秘密基地である人工島・三日月珊瑚礁内にある作戦室に待機していた俺達に緊急連絡が入った。
「科学忍者隊出動!」
「ギャザー! ゴッドフェニックス発進せよ!」
司令官である南部博士の指令が飛ぶ。
ゴッドフェニックスの格納庫に向かう間に俺達は特殊戦闘服にチエンジする。
「バードGO!」
腕に着けたブレスレットに音声入力すると俺達の体に特殊戦闘服『Gスーツ』が形成される。
でだ! 問題はそのジュンのGスーツだ。
俺達野郎共のGスーツは全身を包むツナギ状でマント姿という色気も何も無い物だが、ジュンのGスーツときたら…マジやばいって!
白いマントの下はピンク色のノースリーブのワンピース状で、スカート丈は“ワカメちゃんもビックリ”な超マイクロミニだ。軽いお辞儀くらいでも確実にパンティーが見える程の凄さ。
そして腕は肘上まである白いロンググローブ。脚には膝上まである同じく白のピンヒール・ロングブーツという姿で、これがまたソソるのなんのって!
デザイン・開発は南部博士が主体になって行われたというが、一体どんな目的であんなスタイルにしたのか南部博士の神経を疑ってしまう…(いや、本当は大歓迎で拍手喝采なんだが)。
そんなジュンの姿は俺達ヤリタイ盛りの男達には本当に目の毒だ。
なのでゴッドフェニックスの搭乗タラップも必ずジュンを先頭に登らせて素晴らしい眺めを堪能させて頂くのだった。
俺達は目的地に到着すると貯蔵庫内に“実体を見せずに”忍び込み、ギャラクター戦闘員の殲滅にかかる。
ジュンは何故か格闘戦においてハイキックを多用する。ジュンがハイキックを繰り出すと、戦闘員は瞬間的に“アノ部分”を凝視しダラシなくニヤケ顔をしたその刹那に絶命してゆくのだ。
悲しい男のサガではあるが、最期にイイもの見て逝けるなんて羨ましいぞギャラクター諸君!
しかしどうにも敵数が多過ぎる。
そこでリーダーであるケンは指令する。
「みんな!科学忍法・竜巻ファイターだ!」
俺とリュウの肩にジュンとケンが。その肩にジンペイが乗って形成したタワーによる高速回転で突風を発生させる。戦闘員は木の葉の様に蹴散らされる。
でな、俺はその時にジュンの下なんだよ。当然ファイターの最中の顔は上を向きっぱなしだ。高速回転の遠心力でジュンのスカートは捲れて丸見え状態の良い眺めで、ファイターやる時はいつも半勃ちになるし困ってるんだよ。
さて戦闘員を殲滅すると外には巨大メカが待っていた。ゴッドフェニックスで攻撃だ!
だが! 必殺のバードミサイルが通用しない! なんて恐ろしいメカだ。
そこでケンは決断し叫んだ。
「科学忍法火の鳥だ!」
一瞬、俺達の顔に不安の色が浮かんだ。
科学忍法火の鳥…それを使う時、Gフェニックスの機体内は凄まじい高温・高圧となり、訓練で鍛え抜いた者でさえ失神する恐れがある攻撃法なのであった。
「やるんだ! それしか敵のメカを倒す手段は無い!」
「科学忍法火の鳥!」
主パイロットのリュウが作動レバーをオンにする。
その直後、凄まじい高温高圧が俺達を襲い「ウグウ〜」とメンバーが苦悶し、次々に失神してゆく。
だが…。俺・ジョーだけは違っていた。俺の鍛え上げた肉体はこの程度の苦痛など屁とも思わない。
ふと隣の席に目を向けるとジュンが苦悶の表情のまま失神している。その表情を見た俺は戦闘中にもかかわらず、何かムラムラっとした感情と禁断の行為が頭に浮かび、即座に行動に移した。
俺はジュンの席に向かい、震える手で座っているジュンのGスーツの超ミニスカートを捲り上げる。
「おおぉっ!」
肉付きの良い鍛え上げた太股と純白のパンティーを目の当たりにした俺は思わず感嘆の唸りを発した。
俺はゴクリと唾を飲み込みながらジュンのパンティーに手を掛けた…しかし!
このパンティーはまったく伸びないのだ! グイグイ引っ張っても脱がし取れる程伸びないのだ。
俺は仕方なく、後でジュンが目覚めた時の事も考えずに切り裂いてしまおうと、Gスーツに装備された特殊ナイフを引き抜き、ジュンのパンティーの腰骨の部分に挿し入れてブレードを引いた。
だがなんてこった! 特殊ナイフでも切断出来ないのだ。
そう、俺はGスーツが超ハイテク防弾防刃素材製だったのを忘れていた。一見、普通の木綿製のパンティーに見えたジュンのGスーツのパンティーも例外ではなかったのだ。
「こんなチャンス滅多にねえってのにィ〜、ざけんなチクショー!!」
俺がそう絶叫した時だった。
火の鳥と化したゴッドフェニックスが敵の巨大メカに激突した衝撃が襲い、座席を離れていた俺は弾き飛ばされて操縦室の隔壁に頭をしこたま強打して気を失った。
・・「おい! おいジョー!」「しっかりしてジョー!」
ケンに頬を叩かれて意識を取り戻した俺は頭部の激痛をこらえながらケンに聞いた。
「そうだ、ギャラクターのメカはどうなったんだ!」
「ああ安心しろ、火の鳥で撃破したさ!」
「しかしジョー、シートベルトをし忘れるなんてお前らしくないミスだな。死ぬところだったんだぞ!」
とケンは言う。
「いや、すまん!ケン」と謝ったが、俺はジュンの顔を見るのが心苦しくてジュンからは顔を背けていた。
俺はみんなに謝りながらも、怒りに震えつつ心の中で、
「南部博士の野郎〜、パンティーまで特殊素材で作りやがって! 一生恨んでやる!」
と、地球の平和を守るヒーローらしからぬセコイ悪態をついたのでだった。

(・∀・): 53 | (・A・): 59
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