万感の想いを込めて

2006/03/18 02:20 登録: 遅郎

 広大無限の宇宙空間を驀進するアンドロメダ行きの銀河列車。
 その客車の中で僕は一人の女性と共に窓の外に無数に散りばめられた銀河と星々を眺めている。
 今思えば僕、星野鉄郎が謎の美女メーテルと共に銀河鉄道999でアンドロメダへの旅をする事になったのは偶然ではなかったのかも知れない。

 僕は愛する母を機械伯爵に殺された。美しい母を剥製にしたいという伯爵の狂気の為に。
 それから五年、15歳になった僕はアンドロメダへ行き、機械の体を手に入れて母の仇を討つ事だけを支えに生きてきた。
 そんな僕に999号のパスをくれ、旅を共にする事になったのが謎の女性メーテルだった。

 この旅は正に勇気と冒険に満ちた旅であり、キャプテンハーロックやクイーンエメラルダスらとの出会いで僕は真実を知った。機械の体になり永遠の命を得ることが真の幸せではないという真実を。
 そしてハーロック、エメラルダスの助力で僕はついに機械伯爵を倒し母の仇を討ったのだった。

 そして今、僕とメーテルは旅の終着駅を目指して走る999号の客車にいる。

「鉄郎」

 ふいにメーテルが僕の名を呼んだ。

「何?メーテル」

「…あなた女の人を知ってる?」

「えっ、知ってるって何を?」
 僕はあまりに唐突すぎて何を質問されたのかよく分からなかった。

「だから、女の人と寝た事がある?って聞いたの」

 僕は顔を真っ赤にしてドギマギした。まさかメーテルからそんな事を聞かれるとは思わなかったから。
僕は
「な、無いよそんな事。何でそんな事聞くのさ!」
とメーテルに言った。

 僕も15歳の思春期の男だし、女との交わりを想像しない訳ではなかったけど、生き抜くのが精一杯でそんな事を現実問題として考える余裕は無かった。
 
 そしてメーテルは思いがけない事を口にした。

「次の終着駅に着いたらアナタと私にどんな運命が待っているかわからないわ。だから鉄郎、あなたに女を教えて『男』になってもらいたいの」

「え、ち、ちょっと待って。それどういう事なの?終着駅では一体…」

 そんな僕の疑問に答えようともせずにメーテルは僕の手を取り、寝台車両へ連れていった。
 室内に入るとメーテルは照明を薄暗い常夜灯のみにして僕に言った。

「さあ鉄郎、服をお脱ぎなさい」
 そう言うとメーテルは黒に近い濃紺のベルベット地のロングドレスを脱ぎ、白いレースの下着だけになった。

 僕は戸惑いながらも服を脱いで全裸になった。恥ずかしくてパンツだけは履いたままでいようと思ったが、すでに僕の息子は元気一杯でパンツを履いていられない状態だったから。

「鉄郎、いらっしゃい」
 メーテルはダブルサイズの寝台に横たわると、両手を差し出して僕を招いた。

 僕はド緊張しながらメーテルの隣に位置すると、メーテルの腕が僕の首に絡んで引き寄せられ、顔が近づいたと思った刹那、唇が重なった。
 (うっ、今メーテルとキスしてるんだ! ああ、唇を重ねるって何て気持ち良いんだ!)
 ディープキスなんて知らない。ただただ吸い付いてメーテルの唇の柔らかさを感じていた。
 どのくらいキスしていたのだろうか。息が苦しくなって「プハッ!」と唇を離した。

 そして次ぎに僕が白いレースのブラジャーをした胸に目を向けた事を知ったメーテルは、

「外してごらんなさい。そして思うがままに触ってごらん」

 と言うので僕はドキドキしながらブラを外す。外し易いようにとメーテルが背を浮かせてくれたのですんなりとホックを外してブラを取ることができた。
 (な、なんて綺麗なおっぱいなんだろう!)
 サイズ、乳輪と乳首の大きさと色、正に僕の想像した究極の理想型おっぱいがそこにあった。
 もう僕は男の本能のままに揉みしだき、乳首を吸いまくった。
 そうする内にメーテルの口から

「はぁっ、はっ、はぁ、」

 というかすかな吐息が聞こえ始めた。エロ小説で読んだ「あっああ〜ん」なんて喘ぎはウソなんだなあと思った。

 そして僕の興味はアソコへ移っていく。
 白いレース地のパンティーのアノ部分には逆三角形の薄く黒い影が透けて見えている。
それを見た僕は堪らなくなってパンティーに手を掛ける。だが正面側から強引に引っ張って脱がせられずにいるとメーテルは

「鉄郎、パンティーはお尻側からの方が脱がしやすいわ」

 と教えてくれ、脱がし易いように腰を浮かせてくれたので今度はすんなりと脱がす事ができた。
 そしてパンティーを取り去りアソコを見た僕は大興奮した。
 逆三角形に生えた少な目の恥毛は細く柔らかな毛質なために、かすかに赤みがかった亀裂がハッキリと見える。
 (初めて女のアソコを見た!それもメーテルのアソコを僕は見ているんだ!)
  
 大興奮している僕にメーテルは言う

「触ってごらんなさい鉄郎。でも優しく触るのよ」

 と言われた僕はメーテルの大きく開いた股の間に座ると、震える指先で柔らかな恥毛を分けて亀裂の内部へ指を入れる。暖かくヌルッとした液を指先にまとわり付かせながら、なにかピラピラした肉に触れた。
 この後どうして良いか分からなかった僕は、とにかく指を優しくユックリと上下に動かし始めた。そして指がピラピラの始まりあたりに来た時メーテルは

「あっ!」と喘ぎ、「上手よ鉄郎」と言ってくれた。
 
 そして指をかなり下に下げた時、突然指先が何かの部分にヌルンと入った。
「うわっ!なにこれ」と一瞬驚いた瞬間、メーテルも「んっ!」と声を発した。それを聞いた僕は「ああココが入れる穴なんだな」と本能的に理解した。

 「さあ鉄郎、もう入ってきてもいいわ」
 とメーテル。

 僕は心臓がバクバクだったけど意を決してビクンビクンと脈打つ息子をメーテルのアソコに近づける。
 そこでメーテルは自ら僕のまだ包茎気味の息子に手を添えて穴に導いてくれた。

 熱い! 熱くて柔らかい肉の中にヌル〜ンと息子が入っていく。
 その器官はトンネル状なのを何かの図鑑で見た事があるけど、メーテルのアソコの中は宇宙だった。無限の広さを感じると同時に、暖かく優しくしっかりと息子が包み込まれている感覚はまるで宇宙そのものだと思った。こんな快感を味わえるのなら男がなぜ女に狂うのか僕には理解できた気がした。

 僕は危うく発射しそうになるのを堪えると本能的に動かし始めた。

「はぁっ、はぁん、はぁっ…」

 あくまで控え目なメーテルの喘ぎ声を聞きながら、ほんの僅かな時間で僕は快感の絶頂に登りつめてメーテルの中で放出し、同時に頭の中が真っ白になった。
 しばらくの間メーテルの胸に顔を埋めて余韻を楽しんでいた僕にメーテルはこう言った。

「鉄郎、アナタはもう『男』なのね」と。『俺』は少し誇らしく思った。

 ・・・
 
 数時間後。ついに終着駅に到着した999号。
 車掌が客車内をアナウンスして回る。
「終着駅メーテル〜。終着駅メーテルでございま〜す」

「えっ?メーテルだって? 一体どういう事なんだい、メーテル!」

 沈んだ表情でメーテルは答えた。

「鉄郎、騙してごめんなさい。この惑星メーテルは機械化帝国であり、私はこの星の女王なの。鉄郎、あなたはこの機械化惑星の部品にするために連れて来られたのよ」

「騙したのかあ〜メーテル!」

 だが機械化される危機一髪の所でメーテルは帝国を裏切って俺を助け、颯爽と駆け付けたキャプテンハーロックとクイーンエメラルダスの攻撃で機械化帝国は滅んだのだった。

 メーテルとの別れの時が来た。俺は999号で地球に帰る。

 メーテルは僕が列車に乗り込む前にお別れのキスをしてくれた。

 俺は客車の窓を開けてホームのメーテルと見つめ合う。

 発車の時刻だ。

 「プシュー!」「ブォッ、ブォッ、」徐々に動き出す999。

   今、万感の思いを込めて汽車がゆく。

 徐々に遠ざかるメーテル。
 だがその時、機関車の蒸気排出で生まれた突風がメーテルのロングドレスのスカートを捲り揚げた。ベルベット地は滑りが悪いのか、腰の辺りで引っ掛かっていて、黒のいやらしいレースのパンティーが丸見えになっている。

 俺は教えてあげようと、遠ざかるメーテルに叫んだ。


   「メーテル〜、見えーてる〜」


 でもメーテルはスカートの裾を直そうとはしない。まるで俺への餞別だとでも言うように。

 そして遠ざかるメーテルが何かを言っている。機関車の音で聞こえないが、口の動きで分かった。

 「さ・よ・う・な・ら」

 俺も声の限り叫ぶ
 「さようなら〜!メーテル〜!さようなら〜!」

   さらばメーテル。さらば銀河鉄道999。さらば少年の日よ。

 
 だが…。鉄郎は読み違えていたのだ。「さようなら」ではなかったのだ。メーテルが最後に言った本当の言葉は…

 「ダ・ジャ・レ・か・よ」 なのであった。

 

(・∀・): 74 | (・A・): 81

TOP